学修日記(授業力開発コース)

教職大学院の学修では,大学院の授業でも,実習でも,ふり返りが重要です。その一環として,ここでは授業力開発コース在籍の大学院生が日々の学修をふり返って綴ります。

ブログ一覧

教材研究・開発とICT活用による授業改善(教師と子供の心の健康観察等事例提案・討議)

 今日の提案を終えて、新しい視点での気づきや改善点をたくさん知ることができた。心の健康観察については、今回教えてもらったアイデアをもとに学校の実態にあった形にしながら使っていきたい。対象が教職員であっても児童であっても、学校の規模によってやり方が変わってくると思うので、みんなで目的を共有することでそこがずれないようにすることも必要だと感じた。また、ICTを使うことが目的とならないよう、その取組(実践)は何のためにするか、それらをするためにICTを使うことが必要なのか、ICTを使うことのメリット・デメリットについて考えることの大切さを再確認できた。心の健康観察については、緊急性が無い限り「話したい人は話せばいい」というスタンスでいることがお互いにとっていいと思う。無理に聞き出そうとしてもうまくいくことはない。「言いたくなったらいつでも聞くよと言ってくれるだけでほっとすることもあった」と話してくれた子ども達や先生方から、この取組を通して教えてもらった。

(現職大学院生)

2024年12月16日

教材研究・開発とICT活用による授業改善(小学校家庭科模擬授業・授業討議)

 今日は、ICT教材を取り入れた授業実践と授業討議1回目があった。「意見や考えの共有」という点でICTは優れていると改めて感じた。 学習者の立場になるとよく分かった。周りの学習者が何をしているか把握ができる、班やクラスの意見を容易に取り入れることができる、意見や考えをグループ分けし思考を整理できる等多くのメリットがある。 ただ、目と目を見て会話する必要がないことから、一人で授業を受けているような感じがした。ICTをメインとした授業は、オンライン授業と似たようなものを感じた。今回の授業でのICTはICTとしての役割を果たしていたが、効果的なICTとは何かを考えさせられた。

(学部卒院生)

2024年12月9日

道徳授業の実践研究(小学校道徳科模擬授業・授業討議)

 模擬授業を行うにあたって、前回の授業の討議が非常に重要であったと感じた。自分自身で考えた授業案について、色々な観点から意見を頂いて、今回の授業の基盤を作ることができた。実際に授業を行った感想としては、2つ目の発問の展開が非常に難しかった。前回の授業の討議で、想定される児童の反応などをある程度考えていたが、本番では児童役の方々の発表内容をうまくつなげることができていなかったと考える。児童役の方々の発言などをつなげようという意識を持ちながら授業を行ったが、実際に使用するつなぎの言葉などがあまり思いついていなかった点が課題である。また、中心となる内容項目が明確に定まっていなかったということも課題点として挙げられた。中心となる内容項目とそれに関連した内容項目など、児童役の方々の発表の中からどこを深堀していくかが重要であると感じた。

 授業後の討議も非常に勉強になったと考える。実際に授業を受けた方々からの意見を聞くことができ、また改善案なども提示してくれたことで次回の授業に生かすことができると感じる。

(学部卒大学院生:模擬授業者)

2024年7月3日

教材研究・開発とICT活用による授業改善(小学校社会科模擬授業・授業討議)

今回の模擬授業を通して、プログラミングというと、情報や数学の理系科目の専売特許のようなイメージであったため、社会とプログラミング的思考を組み合わせた授業展開で面白かった。 私は、実際にプログラムを作成し動かしたことがあるためトライアンドエラーを繰り返して、どこがどのように動くか部分的に見たり、イメージして考えたりしていくことでプログラミング的思考が身につくと思っていた。

今回の授業は、物や形が無いという状況の下で行ったため新鮮だった。アンプラグド教育は、手軽で、小学生にとっては、考えやすいものであったと感じた。 ただ、フローチャートの作成だけだったら、本当に正常に動くのか批判的に見ることが難しいので、アンプラグドとプログラミングの両方を授業展開に組み合わせていけたらいいと感じた。 今回のようなフローチャートの作成を、数学の授業で、何がわかっている、何を求めたい、そのためには何がわかればいいのか、といったような視点で活用して授業づくりをしてみたいと思った。

(学部卒大学院生)

2024年1月22日

教材研究・開発とICT活用による授業改善(中学校理科模擬授業・授業討議)

今日の授業で、教材と出合わせ、問いを引き出す場面での工夫をとても感じた。「環状剥皮」という言葉を初めて知り、写真や動画もあったおかげで、なぜ美味しいブドウができるのか知りたいという気持ちになり、問いが自分のものになったと感じている。このように、身の回りの素材をどう教材化できるか日頃からアンテナを張っておくようにしたいと思った。
また、顕微鏡で観察したものを写真で撮ることで、自分の班の実験が成功していなくても他の班の実験結果を見ることができたり、写真に直接書き込んで考察ができたりするといった利点を感じることができた。子どもに何を身につけてもらいたいかという授業の目的に応じて、「本物」の部分と「デジタル」の部分とをうまく使い分けられるようにしたい。

(現職大学院生)

2024年1月15日

教材研究・開発とICT活用による授業改善(小学校外国語科模擬授業・授業討議)

ロイロノート上での操作とワークシートの併用について、個人的には小学校6年生には十分取り組める活動だったと思う。今回はGoogleEarthでランダムな国について魅力を調べ、発表するという活動だったが、自分で調べたい国を選んでいたとしても、スペルや発音を調べるという視点でもICTが個別最適な学びを保障していくと感じた。
御指導の中にもあったが、発達段階における教科の目標を把握し、接続期という視点で活動を設定していくことも十分考えられると思った。外国語として授業の中でのコミュニケーションをより豊かにしていくためにも、相手意識や目的意識を明確にし、単元を通した児童の意識が主体性にもつながっていくと感じた。

(現職大学院生)

2023年12月18日

教材研究・開発とICT活用による授業改善(高校数学科模擬授業・授業討議)

高校生に戻った気分で楽しく難しい課題に取り組むことができた。ICTによって、理数系の内容を視覚的にイメージをもちながら学習していけることは、理解が進むのでとてもいい。
ICTが個々の理解の支援になることが分かったが、これが授業となると、共有が鍵になるだろう。共有によって、より広く深く思考していくことができる。そのために、授業者が共有のためのツールとしてどうICTを使うか、考えていく必要がある。また、考えの流れや他者の意見を振り返る際には、板書でアナログにまとめておいたほうが振り返りやすかった。ICTとアナログをどう使い分けるか、教材研究や授業研究の新たな課題だと感じた。

(現職大学院生)

2023年12月11日

教材研究・開発とICT活用による授業改善(社会科模擬授業・授業討議)

ICTは教師のねらいによって活用方法が変わることを実感しました。資料を自分で取り出すのか、教師が配布するのかだけでも意味が違うことを理解しました。またICTを活用する中に、児童が各教科の見方・考え方を働かせられる教師のしかけや言葉かけが必要だと気づきました。また、授業討議の司会をやってみて、参会者に一つでも多くの学びを持ち帰られるようにするためにはどうすればよいか考える良い機会になりました。参会者の言葉をつなぎ参会者に自分事として考えてもらうことが必要だと思いました。

(現職大学院生)

2023年12月4日

教科の本質と内容構成 発表会

この授業では、複数の教育学に関する理論を学習し、同じ現象を見ても、依拠する理論が異なれば異なる現象に見えることを体験しました。
具体的には、まず小学校の算数科の授業を受講生全員で参観し、記録します。そして、あるグループは心理学から自律性支援の理論を基に、またあるグループは数学教育から超越的再帰モデルの理論を基に、授業を分析していきました。
同じ授業を参観しても、依拠する理論の違いから見え方変わることに、驚いている院生もいました。参観した教員からの質問や意見に答えることで、理解が深まっていったようです。

(授業者)

2023年07月11日

模擬授業を通して 道徳授業の実践研究

同じ題材で指導案を書いても、授業の中で大切にしたいところが一人ひとり違っていて、新しい発見があり、とても新鮮でした。
1つの授業に作り上げていく中で、題材にじっくり向き合い、悩んでいるところを何度も話し合った時間は、私にとって貴重な時間になりました。
現場ではじっくり時間をかけて題材に向き合うことが難しいところもありますが、「子どもたちにこれを伝えたい!」という純粋で熱い思いをもち続けて授業をする姿勢を忘れてはいけないと思いました。
教師の思いの乗った授業は、きっと子どもたちの心の中に残っていくと思います。 私も、現場に帰って授業をしたくなりました。

(現職大学院生)

2022年10月07日

水曜1限・道徳授業の実践研究

小学校で起こった過去の事件や教科書の教材をもとに、道徳教育の果たす役割や授業づくりに対する教師の姿勢について、院生同士が語り合う授業を行いました。院生の感想の一部を紹介します。

・道徳の授業を行うことの重みをあらためて感じることができました。子供たちの日常生活の中で、「先生がこんなことを言っていたな」と少しでも思い出してもらえるような授業を考えていきたいです。
・私は、今日考えたことがまさに自分の課題です。自分の思いはある、でも、子供が引っ張られたら嫌だと思って、いつも解説を読むのですが、それでも悩みます。この1年で、それも含めて学びたいです。


2022年04月27日

実習・附属坂出小での授業実践

 今回、実習先で4年生の国語「同じ読み方の漢字」という単元の導入の部分を授業実践させて頂きました。実際に小学校で授業をするのは初めてで、とても不安でしたが、私が作った指導案に対し、実習担当の先生にアドバイスをして頂いたり丁寧に授業の構成や流れなどを一緒に考えていけたため、安心して授業をすることができました。小学校で実際に授業をする前には、大学院の授業で模擬授業を行いました。時間配分の仕方を意識することができたり、どこを直せばいいのかアドバイスして頂けたため、万全の体制で授業実践することができたのではないかと思います。
 実際に授業をしてみて、子どもの声がよく飛んでくる授業だったと感じました。子どもから出た意見をもっと拾ってあげたり、子どもの様子を汲み取って臨機応変に対応できれば良かったなど、たくさん反省する部分はありますが、楽しく授業を行うことができました。
 授業実践後には、実習担当の先生に良かった点や改善点についてしっかりとアドバイスもして頂けました。次に授業実践を行う際には、アドバイスして頂いたことを活かしながらできればと思います。

2022年02月04日

月曜2限・教材研究・開発とICT活用による授業改善

Appleのアプリ「Garage Band」を活用した模擬授業を行いました。
音楽が苦手な人でも簡単に作曲ができる授業を目指して実施しましたが、皆楽しそうに取り組んでくれており、現場でも実践できるという自信がつきました。
このようなソフトやアプリは質の高い授業を提供するための良い教材になる、ということを改めて感じた1時間でした。

(学部卒院生1年)

 

2022年01月31日
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