教育学部の国際交流

1.教育学部における国際交流(1)  クライストチャーチ総合技術大学

2.教育学部における国際交流(2)  江西師範大学

3.教育学部における国際交流(3)  コロラド州立大学

4.教育学部における国際交流(4)  韓国交流

5.教育学部における国際交流(5)  新しい国際交流

6.教育学部における国際交流(6)  チェンマイ大学



教育学部における国際交流(1):クライストチャーチ総合技術大学
 
 香川大学では,21世紀への留学生政策を見据えて,昭和60年4月「香川大学における留学生受入計画」を策定しました。平成6年には妻鳥教育学部名誉教授の尽力で香川大学国際交流基金が設立され,外国人留学生の受け入れ及び受け入れ体制の整備が進められてきました。現在、学部教育や大学院教育、さらには研究活動を進めていく際、常に「国際貢献」は重要事項の一つとして取り上げられています。
 教育学部においても国際交流を積極的に展開してきました。そのような中、香川大学教育学部とクライストチャーチ総合技術大学人文学部(ニュージーランド:Christchurch Polytechnic Institute of Technology (CPIT) / Te Wananga o Otautahi)は、2001年1月23日に学術交流協定を結びました。以来、たくさんの学生・教員が共に学び、交流を深めています。

大学の紹介及び交流の特徴

 ・ 1906年開学。学生35,000人、教職員2,000人留学生1,500人
 ・ 英語だけではなく、専門のコースの授業を受けられる(観光業務、障害児教育)他に140のコースがある大学
 ・ 質の高い3週間の英語夏期研修・ホームステイプログラム(毎年8月〜9月)を実施している
 ・ 平成12年度以降香大生や教職員100人以上が訪問した

交流実績(平成14年度〜16年度)  

平成14年度 (2002) 平成15年度 (2003) 平成16年度 (2004)
英語夏期研修 12人 12人 10人
長期留学 3人 3人 10人
教職員の訪問 6人 3人 4人

香川大学は2005年4月現在、35校の海外の大学と大学間・学部間交流協定を結んでいますが、短期・長期留学を含め短期間にこれほど多数の学生が海外で学んでいる例はありません。クライストチャーチ総合技術大学は学生にとって大変魅力的な大学であるといえるでしょう。

留学した学生の声:


『素晴らしきかな、ニュージーランド!?What a great experience?』
僕が体当たりで体験してきた留学はこの一言に尽きます。もちろん最初は苦労の連続で落ち込みそうになることもありました。しかし自分が何のためにNZにいるのか、誰のおかげで来ることができたのかを考えたら、どんな小さなことにでも楽しみを見つけ、いろいろなことに貪欲にチャレンジできるようになりました。学校はNZ一と評判のCPITの英語学校に行きました。午前中の授業に加えて、午後からは校外へ出てのボランティア活動や英語教育者育成コースなどの選択科目がありました。特にボランティアはたった一人で現地の幼稚園やコミュニティーセンターで2ヶ月以上働くため、英語の勉強にサバイバル精神で励むことができました。また、授業は学生と教員が共に作るという感じが強く、学生の提案を聞き入れたり、週末に担任宅でバーベキューをするなど、全体的にいい人間関係を築ける雰囲気があります。放課後は学生に大人気の先生が毎日企画するスクールアクティビティに参加するもよし、友達と街のカフェにくりだすもよし、学校が終わってからこそが本当の英語使用の時間でした。
学校での勉強が終了すれば一人旅へGO!ヒッチハイクでニュージーランド中をめぐり、すばらしい人々と驚くべき大自然との出会いを存分に味わいました。学生のみなさん是非NZに行って大きくなって帰ってきてください!
                                                                         浦野佳太 2003 - 2004
『私にとってのCPIT』
CPITで英語を勉強できて、私は幸せに思っています。レベルに合わせた質の濃い授業を受けられ、真剣に取り組む生徒には最高の環境です。放課後には、図書館で宿題をしたり、友人とカフェにいったりと習ったことを身に付ける時間とチャンスがありました。個人が主体的にしたい事を選んでいけるので、特別活動のサーフィンやワイン工場見学、映画、pub nightでNZを楽しむこともできるし、ビジネスやツーリズムのコースに挑む人たちもいました。英語教授法のクラスも有意義です。是非、各国の友人を作ったり、また様々なチャンスを活かして視野を広げてください。
                                                                         山田勝久 2004 - 2005

教員からの声: 


 クライストチャーチは高松とほぼ同じくらいの人口と大きさで、観光地としても有名です。CPITと協定を結んで4年目になります。お互いに信頼でき、とても活発的な協定になっていると思います。平成16年度には10人の香大生が一年間ISEL(国際英語学科)で勉強しました。同年の2月にはCPITの障害児専門家の先生を香川大学に招き、附属養護学校で開催された会議で講演してもらいました。8月の夏期研修では、学生が現地の小中高等学校の授業に行って、日本語の簡単な紹介、折り紙、漢字等をティームティーチング等で(英語で)教えました。
3日間のファームステイが学生の間で大変人気です。短期・長期留学それぞれ良いところがあります。海外留学を考えている学生に是非お勧めしたいところです。
                                                                           Paul G. Batten

 クライストチャーチはニュージーランド南島の東海岸の中央あたり、バンクス半島の北に位置しています。南島最大の町クライストチャーチは、劇場、アートギャラリー、ショッピング、フェスティバルなど都会の楽しみが詰まった賑やかな国際・観光都市としても魅力に溢れています。クライストチャーチ中心の広場には、ゴシック様式建築クライストチャーチ大聖堂があります。
   



以下のホームページにクライストチャーチ総合技術大学のさらなる説明などが掲載されています。是非一度ごらん戴き、ニュージーランドの良さを体験してみてください。 
ホームページ : www.cpit.ac.nz