明治23年に香川県尋常師範学校の附属小学校として開校して以来、本校は約130年にわたり時代が求める理想の子どもの育成を担って参りました。現在本校では「分かち合い、共に未来を切り拓く子ども」の育成を目指しております。 　異なる背景や特性を持つ個人が、お互いを尊重し、支え合いながら生きていくことがこれからの共生社会では求められます。そこではお互いの立場を思いやる心や多様な価値観を尊重する姿勢が求められます。他方、IoT（Internet of Things）を通じて全ての人とモノがつながる近未来の社会（Society 5.0）では、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値が生み出されるようになると考えられています。
　こうした社会を逞しく生き抜いていく子どもを育てるためには、学校教育において互いの見方・考え方を分かち合い、多様な価値観をもつ仲間と共に困難な状況を乗り越えていく「経験」を重ねる必要があります。本校のカリキュラムの特徴である１〜６年生までの異学年集団によって行われる縦割り活動は、まさにそうした経験を重ねる実践的な活動であると言えます。
　本校は令和４年度より文部科学省から研究開発学校としての指定を受け、経験を新たな知の創造、価値の創造につなげる新しいカリキュラムの開発を実施しております。時代が求める理想の子どもを育成する役割を、これからも果たして参ります。