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松楠会とは

会長挨拶

あの学生時代があったからこそ

松楠会会長 藤本 泰雄

 令和5年度の松楠会は、6月の総会後に、各地で支部総会が行われ、教育学部の同窓生が、年代を越えて交流を深められました。私も、県内のいくつかの支部と、徳島・岡山・兵庫の各支部総会に出席させていただきました。
 特に、県外の支部総会では、様々な年代の多くの松楠会会員が、県内各地から、遠路、会場に参集し、旧交を温め、教育を語る姿を目にし、香川大学教育学部で学んだ誇りと感謝の気持ちを新たにしました。しかし、私のそうした気持ちは、県外での支部総会に出席されていた松楠会会員の皆さんには、到底及ばず、そこでの皆さんは、学生時代の恩師や学友との交流、サークル活動や私生活のことなど、香川、高松で過ごした貴重な数々の思い出を、香川県で生活している私より、ずっと熱く持たれ、語られる方々ばかりでした。
 第二の故郷とも言える学生時代を過ごした香川を離れ、それぞれ地で、同窓生も少ない中、懸命に切磋琢磨され、生き抜いてきたその気概が、こうして支部総会で懐郷の念をもって語られているのだと理解しました。
 私の義叔父は、昭和24年3月に教育学部の前身である香川師範学校を卒業し、長く東京で教員を続けていました。故郷に続く秋空に広がる美しい模様を描く鰯雲に、人生を顧みて義叔父が詠んだ「故郷を出で半世紀いわし雲」は、香川県外で頑張る松楠会の皆さんの心境を慮るにふさわしい句に思います。
 あの学生時代があったからこそ、今があると、もっと強く、しっかりと持たねばならないと学びました。
 

 

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