広げよう!心の輪

 子どもは,昨年の運動会で4年生が養護学校の友達と楽しそうに競技をしている姿を見て,自分たちも交流したいという願いをもった。また,曾祖

母が,市内の老人ホームでいるM男の話や幼稚園の頃そこに訪問したことのある友達の話からお年寄りとも交流したいという願いをもった。

 そこで,一人一人が交流相手を決め,自己紹介のための「なかよしカード」を作成した。5月の第1回交流会では,ペアの顔と名前を覚えたもの,

自分の気持ちがうまく伝わらず,とまどう子どもが多かった。その後,子どもたちは6月の第2回目の交流に向けて準備を進め,よりよいかかわり方

を考えていった。

<附属養護学校との交流>

 第2回交流会で子どもは,ボーリング,パズル,ビー玉転がしをしたいという願いをもった。しかし,ペアとうまくかかわるためにどうすればよいのかという見通しは立っていなかった。そこで,次の交流の前に,養護学校の代表の友達数名に来校してもらい,計画していたことを一緒に行ってみた。そのことで,子どもは,相手の良さやつまずきを感じ取り,ペアに合わせたものに修正していこうとした。

 いよいよ6月の第2回交流会。計画を何度も練り直した成果が表れ,どの子もペアの気持ちを考えた温かい交流を実施することができた。

 7月,子どもたちは,運動会の交流種目について計画中である。


<老人ホームとの交流>

 老人ホームとの交流に際しては,介護者の方に計画を相談しながら準備を進めた。

 当日子どもたちは,手作りの輪投げ,つりゲーム,紙芝居などを持って訪問した。お年寄りは,子どもたちの励ましを受け,手が痛いのも忘れてゲームに熱中してくださった。また,車椅子を押してお年寄りと公園へ散歩に行く予定であった子どもたちは,介護者の方のアドバイスで,危険であることが分かり,老人ホームの中を散歩することになった。計画通りに行かず,残念がっていた子どももいたが,相手に合わせることの大切さを学んだようである。

4年生

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