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外国のリサイクル



先生 「ドイツ、フランス、オランダ、スゥエーデンなどのヨーロッパ諸国はリサイクルへの
    取り組みが進んでいると言われているんだ。例えば、フランスでは製造業者や流
    通業者などに『包装廃棄物の削減に努める事』を義務づけているんだよ。」
B男 「具体的に何かしなければいけない事があるの?」
先生 「容器包装の製造・利用・販売業者が、デポジットシステムによって自ら容器包装を
   回収し、再資源化すること、または、国が認定したエコ・アンバラージュ社に費用を
   支払って回収、再資源化を委託すること、のどちらかを選択しなければいけないん
   だ。」
A子 「デポジットシステムって?」
先生デポジットシステムは、ビールやジュース、牛乳などのビンなどにデポジット、 つま
    り保証金が付いて、買った店に限らずどこの店でも引き取ってくれる制度
のことだ
    よ。 ドイツでは、この制度が取り入れられていて、他にもいろいろなリサイクルにみ
   んなで取り組んでいるだ。」
B男 「みんなで?」
先生 「そう、ドイツではね、消費者、販売側、行政側が一体となってごみ問題に取り組ん
    でいる
んだよ。ごみの収集からリサイクルまでのシステムが、日常生活の中で、
    無理なく機能しているんだ。」
A子 「日常生活の中でうまく機能している、というのは具体的にはどんな事が行われてい
   るの?」
先生 「例えば、スーパーでは、肉も野菜も量り売りで必要なだけ買えるので、トレイやパ
    ックに入ったものはほとんど見当たらないし、ガラスびんのデポジットシステム以
    外に、ワインやソースなどのあきびんは街角に置いてある専用のガラスコンテナ
    の中に入れておけば、定期的に回収に来てリサイクルしてくれるんだ。 それから、
    家庭ごみは1週間に1度、有料で収集されるんだよ。
    スイスではね、商店で売られている品物には、あらかじめ環境コストが含まれてい
    て、回収や処理のための費用に充てられているんだ。だけど、スイスの人達は、日
    本のようにむやみに物を捨てずに家庭でいらなくなったものは親類や友人、知人
    に譲ったり、将来また必要になりそうなものは地下室などに保管しておくなど、物
    を大切にする精神が行き渡っているんだよ。他にも
(表3)を見てごらん。」

A子 「ヨーロッパの国と比べて、私たちの取り組みはまだまだ十分とは言えないようだわ。
    」 
B男 「うん、ぼくたちはまだまだリサイクルへの取り組みもできていないようだし、ごみに
   対する考えも徹底されていないようだしね。」


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