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リサイクルが抱える問題




先生 「いまリサイクルは環境を守るために大切な手段の1つとしてとても大切
   に考えられているんだ。けれども実際うまくリサイクル社会を構築するた
   めにはまだまだ必要な事があるんだよ。
   例えば、古紙から再生紙を作る事について考えようか。 まず、古紙から
   再生紙を作るには、パルパーと言う大きな洗濯機のような機械のほか、
   いくつもの機械を使って、さまざまな不純物を取り除くんだ。それは本当
   にいくつもの機械を使って行い、手間がかかるものなんだ。それから、
   古紙を洗浄したあとの水には、繊維の切れ端などのかすが混じってい
   て、この水から白水回収装置によってかすを回収し、板紙の芯の部分
   に利用しているんだ。こういう 風に古紙を再生するためにはさまざまな
   処理が必要となり、それだけではなく、その工程の中で、どうしても繊維
   の質が落ちて、弱くなってしまうんだよ。 この話を聞いて何か思う事は
   ないかい?」
A子 「再生紙からはあまり良い紙はできないみたい。」
先生 「そうだよ。実際再生パルプからはあまり上質の紙はできないから、再生
   パルプの多くは板紙やダンボール、トイレットペーパーなどの材料に使用
   されているんだよ。 全く新しいパルプから作られた紙に近い質の再生紙
   を作ろうとすると、
手間がかかって、かえって値段が高くなってしまうんだ
   。近年、紙のリサイクル率は上昇 してはいるけれども、こういった理由が
   紙のリサイクルを進める上での障害にな っているんだよ。」
B男 「他のもののリサイクルについてはどうなの?」
先生 「ペットボトルも同じような事が言えるね。ペットボトルは新品の値段が安
   いので、 回収して再利用する方が高くついてしまうんだ。
   また、ペットボトルを回収して も、再生会社に売るときには、最高でも1kg
   当たり10円(1993年)位にしかな らないので、トラックいっぱいの2.3tでも
   23000円位だね。これでは回収費用や運送費の方が高くついてしまうね。
   こういった理由で多くのものはなかなかリサイクルが進まないんだよ。」
A子 「じゃあ、うまくリサイクルをすすめるためには何をしなければいけないの?
   」
先生 「ちょっと他の国のリサイクルを見てみよう。」


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