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ごみの行方とごみ問題

先生 「毎日こんなにたくさんのごみが捨てられているけど、捨てられたごみ
   はどうなっ ているか知っているかい?」
B男 「ぼくの家では、色々な種類に分けて決められた日に決められた場所
   に捨てているよ。」
A子 「そうよね。私の家でも、燃えるごみや燃えないごみ、それに粗大ゴミ
   などに分けて、出しているわ。」
B男 「燃えるごみは燃やされて、燃えないごみは埋め立てられるんじゃあな
   いかなぁ。」
先生 「そうだね。ごみは燃やされたり埋め立てられたりして処理されるんだ
   ね。 だけど、ごみやごみの処理に関しては色々な問題があるんだ。
   まず、ごみの量がこの20年くらいでも急激に増加していたよね?
   そのことによってどんな問題が考えられるかな?」
A子 「うーん、ぜんぜん思いつかないなぁ。急にごみが増えると困る事があ
   るの?」
先生 「ごみが増えると、ごみを埋め立てる埋め立て処分場が不足してくる
   よね。このままだと、全国平均で、一般廃棄物の最終処分場は後8.5
   年で、産業廃棄物に関して はもっと深刻で、後3.1年でいっぱいにな 
   ってしまうという報告があるんだよ。そしてそれだけではなくて、ごみが
   増えるとごみを焼却する施設も不足してしまうね。
   実際に1990年の川崎市(人口112万人)ではこのままではごみを処分
   しきれなくなる、ということで『ごみ非常事態宣言』が出されたんだよ。
   川崎市では 、 市内の4つの焼却施設がフル稼動してできる1日のご 
   み焼却能力は2250tで、定期的に炉の修理をしなければいけないの
   で、実際は1日1500tが焼却可能な量だったんだけど、その5年前か
   ごみが急増して5年間で34%も増えてしまって、 このまま増え続ける
   と焼却場がパンクしてしまう、ということで『ごみ非常事態 宣言』が出
   されたんだよ。」
B男 「でも、焼却場が足りなくなる前に新しい焼却場を作ればたくさんのご
   みを処理できるんじゃないのかなぁ。」
先生 「そうだね。だけど、ごみ焼却施設を新しく建設するとなると、地元の
   住民の反対 があってなかなか進まないんだよ。」
A子 「どうして地元の人は反対するの?」
先生 「焼却施設からは有害な物質が発生するのでは、と考えられているん
   だよ。では、ごみと環境問題の関係について勉強していこう。」


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