<2015/3/25>
 
新たな一歩「研究交流会・第3回公開講演会」
 平成26年度 研究交流会・第3回公開講演会が、香川大学教育学部附属教育実践総合センターと松楠会との共催として、平成27年2月7日午後に新施設のオリーブ・スクエアで開催されました。
 

新たな一歩「研究交流会・第3回公開講演会」

 平成26年度 研究交流会・第3回公開講演会が、香川大学教育学部附属教育実践総合センターと松楠会との共催として、平成27年2月7日午後に新施設のオリーブ・スクエアで開催された。この会は8月上旬に当初は予定されていたが、台風のためやむを得ず中止となり、その後、多数の方から実現へのエールと支えにより半年経ての実現の運びとなった。
 
 研究交流会は初めての試みであり、「香川大学教育学部と香川県の教育」のテーマのもとシンポジウムと講演が催された。当日は、小・中学校や附属学校園教員、県内教育関係者、教育関係機関の関係者、本学教員、松楠会会員だけでなく、本学の院生・学生も参加があり、参加者100名、センター教職員やシンポジスト等合わせて115名の会場満席状態となり大盛況であった。

 シンポジウムに先立ち、はじめまして交流として、参加者が互いに出会いのあいさつを通して交流しようと15分程度の場も用意されていた。実際に学部生と現職の教員や松楠会の先輩の皆様と交流する場面を通じて、笑顔があふれ楽しい会話の機会となっていたようだ。
 シンポジウム1では、「香川の魅力を歴史から」と題して、前高松市立紫雲中学校校長の日詰裕雄氏にコーディネートをお願いした。特に「新版 香川の歴史ものがたり」の内容や執筆での苦労話も交えて、大変熱く多彩な話題が提供された。フロアーからも質問や郷土香川の魅力に関して意見等も活発に出された。
   
 シンポジウム2では、「道徳の教科化をめぐって〜若年教員の道徳授業力向上〜」と題して、七條正典実践センター長がコーディネートを務めた。特に、教育改革の話題でもある「道徳の教科化」に関して様々な視点から話題提供や質疑がなされた。実際に新規採用教員の方も参加して熱心に聴く姿が印象的であった。
  
 講演は、研究交流会の歴史と道徳教育に関するシンポジウムを受けての位置づけであった。講師の前香川県教育委員会教育長の細松英正様から、「すばらしき郷土香川の魅力と教育」と題して、香川の教育の現状に関して、大変広い視点と深い洞察力で分かりやすく整理して話をしていただいた。聴講者のアンケートからも大変高い満足感とともに、今回の企画に対して賞賛の声をいただいた。講演内容は、まず、教育長6年間の教育行政をふり返りながら、不易と流行や教育力評価の3要素などのユーモアを交えて話された。続いて、道徳についてのご自身の思いや新版「香川の歴史ものがたり」についての思いもふれられた。各々の話題に関して、具体的な事例等を示しながら話されたので、参加者も香川の教育の現状や今後の課題に関して、重要なポイントを伺うことができ有用な講演会となった。


 末尾であるが、開催のためにご尽力いただきました関係各位の皆様に心より深謝申し上げ、来年度の第2回研究交流会の構想に一歩進めたい。   
 
 (文責:植田 和也)
 

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