<2015/3/25>
 
第2回公開講演会開催。「一人ひとりのこどもが生きる教育」について考える。

 平成26年12月13日(土)に平成26年度 第2回公開講演会を開催しました。
 一人ひとりの子どもが生きる教育を考える上で、ギフテッドの子ども達を手がかりにお話いただきました。
 

平成26年度 第2回公開講演会 報告 

 第2回公開講演会が、平成26年12月13日(土)14:00:16:30の時間帯に開催されました。当日は、幼稚園、小・中・高等学校教諭、県教委、県教育センター、本学教員、院生・学生など、約50名の方が参加されました。
 
 講演前半では、ギフテッド研究の内外の状況・研究動向についてお話しいただいた。「こだわり」と「とらわれ」のことばの比較から問題が説き起こされ、本来は対象である客体が主人公になっている「とらわれ」が、子どもたちの中に広がっているとの指摘がありました。その後、「卓越」(ギフテッド)研究の米国の動向及び日本での展開について紹介がありました。それらを踏まえ、一人ひとりの子どもが生きる教育を考えていく上で、「ものごとや人をやや斜めから捉えること」(本質を見抜くこと)の必要性が提起されました。  
 後半は、「教育実践から考える」というテーマで、学習指導場面、学級経営・生徒指導場面、さらに評価についての具体的な事例が示され、前半の講演内容と関連付けながら、一人ひとりの子どもが生きる教育を保障するための課題について検討されました。

 おわりに、マジョリティとマイノリティとの比較検討を通し、「例外」をいかに捉えて教育実践を構想していくか、また、子どもたち一人ひとりが自己をどう個性的に統一して確立していくかが重要になるとの提起で締められました。
  
 (文責:山岸 知幸) 
 

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