<2012/02/29>
 
第3回公開講演会を開催:自殺をめぐる現状、原因、予防のポイントを解説。
  自殺における現状や原因、おきてしまった後の対応や、予防する為のポイントについて、グラフや写真で分かりやすく解説していただきました。
 

平成23年度 第3回公開講演会 報告 

  香川大学教育学部附属教育実践総合センター第3回公開講演会が、「自殺予防に向けたメンタルヘルス向上に関する研究プロジェクト」(香川大学)との共催により、平成24年2月11日(土)13:00〜15:30に開催されました。防衛医科大学校防衛医学研究センターの高橋祥友先生を講師にお招きし、「学校における自殺予防−ポストベンションについて−」という演題でご講演いただきました。 
 
  当日は、小学校、中学校、高等学校の教員をはじめ、教育委員会、教育センター、教育事務所、本学教員、院生、医師、保健師、臨床心理士等、82名の方が参加されました。
 
 最初に、自殺予防のポイントが示されました。すなわち、孤立が「自殺」のキーワードで、気づきと絆で自殺を予防します。次に、自殺をめぐる現状、自殺の原因について話がありました。年間の自殺者数は、交通事故で亡くなる方の6.5倍もの数にのぼります。
  そして、3段階の自殺予防のうち、ポストベンションについて詳しく話をうかがうことができました。具体的には、遺された人々の心理、自殺が起きてしまったときに学校が最初にすべきこと、遺族に対する接し方、自殺が起きた時の対応の原則、他者の自殺に影響を受ける可能性のある人、マスメディアに対する対応等がとりあげられました。質疑応答の中では、自殺予防につなげるためには、まず十分に話を聞くことが重要であるといったことが語られました。
   
  ポストベンションに焦点があてられていましたが、自殺予防全般の理解を深めることができました。自殺予防のポイントは実証的な研究や臨床的な裏付けに基づくものであり、学校で自殺予防を行っていく際にとても有用なものであったと思われます。
 (文責 宮前義和)
   

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