<2011/03/02>
 
第3回公開講演会を開催。「ゼロトレランス理念」について、バラバラな認識の共有化を図る
平成22年度第3回公開講演会を開催。「ゼロトレランス」とは何か、何のために行うのかゼロトレランスのゼロとは何かをわかりやすくお話いただきました。
 

平成22年度 第3回公開講演会 報告 

  附属教育実践総合センター主催の平成22年度第3回公開講演会が、2月19日(土)14時より、香川大学教育学部314講義室において開催された。今回は、国立教育政策研究所生徒指導研究センター総括研究官 藤平 敦 先生を講師としてお招きし、「ゼロトレランス理念に基づく生徒指導の理論と実践的課題」という演題でご講演いただいた。
 
 当日は、公立・私立学校園の教員をはじめ、香川県教育委員会、香川県教育センター、県内各教育事務所、各市町村教育委員会、香川大学教育学部附属学校園教員、本学教員、院生・学部生など66名の方が参加された。 
   
  まず最初に、藤平先生が米国において調査されたことを基に、米国におけるゼロトレランスの理論について、米国における教育改革や学校現場の問題状況を踏まえ、その基本的な考え(割れ窓理論等)を整理し、解説していただいた。次に、米国の公立学校においてその理論が具体的にどのように行われているかAタイプとBタイプに分けて紹介していただいた。そして、日本におけるゼロトレランス理念に基づく実践例を3つのパターンに分けて紹介していただいた。最後に、日本の生徒指導にゼロトレランスの理念を参考にできるかについてお話しいただいて最初の講話を終えられた。

  その後、参加者からの質問や意見をもとに、協議を行い、本テーマについての研究を深めていった。講演者の藤平先生からの発案で協議の時間をたっぷりとったことにより、学校現場での日々の実践や、日常の生徒指導に関する悩みを講師の先生を交えて協議できたことは、参会者にとっても双方向性の有意義な講演会になったものと考える。

  参加された先生方のアンケートからは、「ゼロトレランスの理念が明確になりました。」、「わかりやすくて、熱いお話でありがとうございました。」、「ディスカッションの時間があったのが本当に良かったです。」など、講師の先生への感謝の言葉や講演会の持ち方等について、あたたかい評価をいただいた。


(文責 教育実践総合センター 七條正典)

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