<2010/6/15>
   
香大教員と附坂小教員との合同研究集会が開催されました
昨年度より「知の更新をねらった『思考力』の育成」を研究テーマに掲げている附属坂出小学校。5/31(月)、香大教員も参加し、授業を基にした、研究テーマの討論が行われました。 
 

学部教員と附属坂出小学校教員との合同研究集会

 
 平成22年5月31日(月)に、香川大学教員と附属坂出小学校教員との合同研究集会が開催されました。この時期の開催は本年度が2度目になります。
 
 附属坂出小学校では、昨年度より研究テーマを「知の更新をねらった『思考力』の育成」と定め、サブタイトルとして「言語活動を充実し、思考様式を顕在化する授業づくり」とし、1年間に渡る研究を進めてきました。本年度はその研究成果を踏まえ、サブタイトルに「言語活動を充実し、思考様式を習得・活用する授業づくり(仮)」を掲げています。具体的には「言語活動を充実し、思考様式をいかに学習集団で共有していくか」ということに研究の視点をシフトしていきます。  
   
  当日は、第4学年東組の理科「電気のはたらき−明るさの違いのひみつ−」の研究授業を公開していただきました。学部教員と附属坂出小学校教員が同じ一つの授業を参観し、それぞれの専門的見地に立ちながら、活発な議論を行うことができました。
 
  授業後に行われた討議会では、まず、附属坂出小学校から研究テーマについての方向性が示されました。質疑応答の後、坂小型授業リフレクションへと進み、研究テーマとのかかわりを問いながら付箋紙を用いた授業討議が行われました。今回は、理科を専門とする大学教員の参加が多く、これまで以上に内容的視点からの議論が行われました。学部教員にとっても附属坂出小学校の先生方にとっても、今後が展望できる有意義な研究集会となりました。
 
  附属坂出小学校の「思考様式を共有化」するための要素として、一人一人の「実感・納得」と集団での「承認・合意」の二つを捉えた点は興味深く、今後、理論と実践の往復運動の中で、よりよい実践研究となっていくように思われました。


(文責 教育実践総合センター 山岸知幸)

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