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Power Mac G4: 1GB 以上のメモリでの起動障害
iBook:Imation Superdisk ドライバがインストールできない
iBook :内蔵ハードディスク高さ
USB 機器の現状
Mac OS 9:ATM 3.9 が互換?
SONY Spressa USB CDRWドライブの Apple 新モデルとの非互換
アプリケーションがアップデートされない
よもやま: PowerBook G3 Series で最近起きたこと
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[ 99/10/18] 追加



● iBook:Open Transport 2.5 の DHCP に関する不具合 (処理待ち?)


Ohba 氏,岩田氏からいただいた. iBook で Ethernet 接続に関連した不具合がでているようだ.

Mac OS 8.6 では DHCP に関して不具合があり,本ページで報告しているとおりだが,それとは異なった症状があるように思える.

参考:
99/6/1 項目 " Mac OS 8.6:原因不明の処理待ちによる中断(継続)"

症状は, Ethernetケーブル接続後 TCP/IP を DHCP にして起動させると iBook 起動時にハングアップしたかのように時間がかかってしまうという点に特色がある.また, DHCP サーバーから IP アドレスを取得できないという場合も報告されている.また,さらに Mac OS 8.6 で見られた DHCP に関する特徴的な処理待ちも発生しているという.

Mac OS 8.6 では DHCP の処理待ちに関し 99/6/1 項目のように DHCP を固定入力にすることが当面の回避策である. Mac OS 9 ではこの点は改善されているといわれている.現在出荷されている iBook には Mac OS 8.6 がインストールされているが,Open Transport のバージョンは 2.5.1 となっている.Open Transport 2.5 は Mac OS 9 に含まれる予定のバージョンであり,先取りされているようだ.このバージョンは DHCP に関する処理待ちの問題が解決されているはずであったのだが,別のところで問題が発生しているようだ.

追記:
岩田氏から TCP/IP コントロールパネルの設定で DHCP を手入力することにより問題が解消したと続けてお知らせいただいた.ただし,再設定後,そのままでは障害は解消せず, iBook を再起動する必要があるそうだ.




[ 99/10/18]



● Power Mac G4: 1GB 以上のメモリでの起動障害


TIL: 58486 : Power Mac G4: Boot Issue When 1 GB or More of RAM Installed

Power Mac G4 で 1GB 以上メモリを搭載している場合にコールドスタートできないことが TIL で発表された.

TIL によると, 1GB 以上メモリを増設してから Power Mac G4 を起動すると,起動音がせず,起動プロセス中にハングアップするという.現在のところウォームスタートはできることが分かっているので,ハングした状態でリセットボタンを押して起動する回避法が書かれている.ただし,その状態でも起動音はしないようだ.

コールドブートでの回避法はまだ分かっていないので,それまではマシンを終了しないで,スリープさせて連続運転するように書かれている.



● Internet Explorer 4.x の NetVehicle ルータ設定時の待ち時間


倉田氏からお知らせいただいた.富士通製のルータ NetVehicle を Microsoft Internet Explorer 4.01/4.5 からルータ設定変更する際,フォームのボタンを押した場合に 10 秒程度の待ち時間が起きる.

この点について倉田氏が富士通のサポートセンターに問い合わせたところ, Macintosh 用 Internet Explorer の仕様が原因であるという回答を得た.

NetVehicle は Macintosh から送られた文字列の最後に改行コードがあることでその行が終わったと認識する.ブラウザから送信される文字列の最後に改行コードがない場合, NetVehicle は受信が遅れているかどうか判断できない.このままでは次の処理に進むことができないため,10秒のタイムアウトを設定し, 10 秒間次のデータが来なかった場合にブラウザからのデータ送出が終わったものとして処理しているそうだ.最終文字列に改行コードを送出しない Macintosh 版 Internet Explorer のようなブラウザを利用する限りはこの問題を回避できない.富士通は回避法として, Netscape のような終文字列に改行コードを付加してくれるブラウザを使うことを提案している.

この問題は他社のルータでも起こりえるのではないだろうか.



● iBook:Imation Superdisk ドライバがインストールできない


iBook にImation Superdisk のドライバをインストールしようとすると, "it could not load on this computer" とか, "storage class driver dispatch table not found. Find symbol status -2802" とか表示されてインストールできない.これは iBook には USB Storage Class ドライバがインストールされているためで, SuperDisk のドライバは必要ない.



● iBook :内蔵ハードディスク高さ


つじ氏からお知らせいただいた.

iBook Developer Note には 12.7mm (0.5インチ) までのハードディスクを内蔵できると書かれているが, 12.5 mm のものを内蔵したらケースがちゃんと閉まらなくなった iBook ML に報告があったそうである.この ML には Steve Wozniak 氏からの投稿もあるそうである.

追記:
iBook発売記念! 解体インプレッション (2):〜いつもにこにこ即日バラシ〜 (ポチ/Yuko Tanaka氏) には 9.5mm 厚のハードディスクまでが装着可能と記載されている.郷氏からお知らせいただいた.



● USB 機器の現状


USB 対応の Macintosh に関しての不具合報告が絶えない.これらの問題の多くは Apple 社製 USB キーボード,マウス以外のサードパーティ製 USB 機器またはそれらドライバに原因がある. USB 機器不認識,USB 機器接続後の Macintosh の不調(起動障害,アプリケーション等の異常終了,フリーズ)といった障害は Macintosh に各種アップデート(本ページ本文上の基本的な対策一覧に記されている)が施されている場合はそれら機器またはドライバとの関連を疑うべきである.特に最近では各社の USB HUB に不具合があるという報告が多い.

もともと Macintosh が iMac で USB 対応する以前からPC/AT互換機での USB 機器の動作は良好とはとても言えなかった. USB 機器の互換性はもともと大変問題がある.現状では USB 機器の接続には問題が発生する可能性が高いと認識すべきである.

これらは Macintosh 対応とか iMac 対応とか明記されている製品についても同様の状況であり,対応できているものと障害が起きるものとがある. Apple の USB 対応機器の一覧等に載っているものでも障害が発生する場合がある.(今後,具体的な製品名等のご報告をお願いしたい)

Apple 社製 USB キーボード,マウス以外の USB 製品,殊に HUB などを接続して問題が起きる場合はそれら機器を全て取り外して Macintosh を起動して障害が発生するかどうか確かめる方法と, CD-ROM 起動は,これまで何度も書いているように障害原因を特定する際の基本である.



● Mac OS 9:ATM 3.9 が互換?


MacInTouch 99.10.14 は ATM 3.9 が Mac OS 9 と互換であるという情報を掲載している.



● SONY Spressa USB CDRWドライブの Apple 新モデルとの非互換


MacInTouch 99.10.14 は SONY Spressa USB CDRWドライブが iMac (Slot Loading) ,iBook, Power Mac G4 (AGP Graphics) と非互換であるという読者の情報を紹介している. Power Mac G4 (PCI Graphics) は問題ないそうだ.



●アプリケーションがアップデートされない


MacFixIt 99.10.15 に FAT アプリケーションの 68K 部分を削除した場合,アップデートできないという記事が掲載されていた.回避法はオリジナルのアプリケーションをクリーンインストールし直して,それをアップデートすると書かれている.つまり,決定的な回避法は見つかっていないということだ.

68K 部分のコードを含んだ FAT アプリケーションなどについて,それら 68K 部分を削除するユーティリティがいくつかある.このごろはほとんどが Power PC の環境の人が多いと思うのだが,そのような場合, 68K のプログラムはソフトウェアのハードディスクに占める容量を増すだけで不必要に思われるだろう.そのため, 68K 部分を削除するわけである.

ところが,そのようにして 68K 部分を削除したアプリケーションはアップデートが出た場合に,インストーラが動作しない場合がある.インストーラは FAT でなくなったアプリケーションを認識しないことがあるからである.

このようなことはシステムソフトウェアでも類似のことが起きる. Apple が認めていないアップデートやパッチをあてている場合, Apple のシステムアップデートができないことがあるのだ.最近では Mac OS 8.5.x での NuBus ベース Power Macintosh で起きる可能性のあるアプリケーション起動時にシステムヒープを破壊するバグを修正するパッチを使っていた場合, Mac OS 8.6 にアップデートできないということがあった.

参考:
99/03/24 項目 " Mac OS 8.5.x のバグ?: Apple の見解"



●よもやま: PowerBook G3 Series で最近起きたこと


数週間前だが,レストランで私の PowerBook G3 Series 300MHz のディスプレイを開いたときに周り中に響き渡る「バキッ」という大きい音がした.いったいどこからしたのかも判らず,マシンから出たのかどうかも定かでない気持ちだったのだが,テーブルの向かいに座っていた家内がクラッチカバーといってスリープ LED やパワーボタン等の部分を覆っているカバーの後部とトップカバーとの間に一部隙間ができていることを見つけてくれた.また,ディスプレイの開閉がやや緩くなり,平面から 45 度程度以上開かないとそのままバタンとディスプレイが倒れてしまうようになった.

帰宅してからクラッチカバーを開けてみたのだが,原因はよく分からなかった.まだ購入して半年程度で無償修理期間中なので自分でやらずに修理に出したいのだが,毎日使っているものなのでなかなか修理に出せないでいた.予備の PowerBook 2400 にすればいいのだろうが, PowerBook G3 Series のハードディスクを取り出すのは簡単だが,それを 2400 に内蔵するのは厄介だ.おまけに PowerBook G3 Series が直ってきたら 2400 から戻すためにもう一度分解することになる.そんなことはまっぴらだ.

私は PC カードで 10GB のハードディスクにバックアップを取っているので,それをそのまま 2400 に接続して使うことになると思う.しかし,それでは可搬性が大幅に損なわれてしまう.そのほか, 2400 のメモリ制限と,授業時にモニタミラーリングする際の色数,解像度の問題などあって,つい,修理に出しそびれてしまっていた.

こうしたある日,突然バッテリに充電されない事態が起きた.スリープや終了時に充電できるのに使っている間には充電できない.これはすぐに EMI シールドの問題だと思ったのだが,私にこの問題が起きるのは初めてなので電源アダブタの本体側接点をのぞき込んでも正常なのか EMI シールドが接触しているのだか判断がつかなかった.それで,いろいろ悪あがきして,バッテリをリセットしたり,マシンをリセットしてみたりしたのだが,いっこうに改善されない.それも当然だ.原因はほぼ確実に分かっていてそれはソフトウェアの問題ではないのだ.しかし,物理的に正しい状態がどのようなものか分からないのだから何をどうすればいいのか見当が付かない.

そこで気が付いたのだが, PowerBook 2400 が同じ電源アダブタの接点をしているのだから,並べて比較すればいいのだ.早速比較してみたら,なるほど,これが EMI シールドなのかと分かった.本体の電源アダブタ接点を正面から見ると, PowerBook G3 Series の方はリアカバー側から銅色をしたものがはみ出てきているのが確かに分かる.

じゃ,トップカバーを開けて直そうと思い,まずクラッチカバーを開けた.そうすると,前回異音がして開けてみたときには分からなかったのだが,クラッチ (ヒンジのバーツ) が一部割れていることに気が付いた.派手な異音と開閉が緩くなった原因はこれだったのだ.うーむ.これはどうしても修理に出さなければならないなぁ.下手にいじって無償修理にならなくなると困るのでそのままクラッチカバーを戻すことにした.

さて, EMI シールドの接触であるが,これは電源アダブタ差込口に外からつま楊枝をつっこんでみたらあっけなく動かすことができた.なんだというくらい簡単だった.しかし,この障害を直すために金属の棒などをつっこんだらそれでマシンはお終いである.私ができたからといって保証されるわけではない.私の場合はクラッチ部分の異常があり,そのため容易に動かすことができたかも知れないのだ.そもそも EMI シールドが動いて接触したのもクラッチの異常が原因かもしれない.

(最近では西村氏から同様の障害についてお知らせいただいている.氏はクイックガレージに持ち込みになられて,約 1 週間後に修理されて戻ってきたそうだ.念のためにということで Power Supply が交換されていたそうだ.)

最近実はバッテリ充電に関して以前には起きなかったことが起きていた.バッテリ充電レベルが 90 数パーセントになっていると充電されず, 90 パーセント以下のレベルで充電が始まるようになっていた.以前はそんなことはなく,少しでもバッテリが消耗していると充電されていたのだ.今回,障害から回復した後は以前のように 99 パーセント台でも充電されるようになった.ただ,これが EMI シールドの接触による症状だったのかどうかまでははっきりしない.いろいろやった中にバッテリリセットを行っていて,それで改善されたのかも知れないと思われるからだ.

それ以外で気が付いた点としては,充電されない障害が発生したときにバッテリ残量時間が半分程度しかないように表示されていたことがある.西村氏はこのほかに徴候として,バッテリー駆動中に突然電源が落ちることがたびたびあったそうだ.

今はクラッチの修理にいつ出すか思案の毎日だ

参照:
98/7/21 項目 "PowerBook :バッテリ充電での問題"
98/8/10 項目 "PowerBook :バッテリ充電での問題(継続)"


追記:
飯嶋氏から現在アップルでは電気的な故障以外は全て有償となっているとお教えいただいた.私の場合も有償となるようだ.また,ビデオケーブルなどを傷めることがあるので早めに修理すべきだとご指摘である.



(C) Akiyama Satoru



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