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Mac OS 9:インストールできる機種
Mac OS 9:第一世代 PowerMacintosh へのインストール
Mac OS 9:必要システム
Mac OS 9:インストーラの機能セット
Mac OS 9: Finder 9.0 の新機能
Mac OS 9:Apple ヘルプ 1.5
Mac OS 9: Apple Data Security 2.0
Mac OS 9:Carbon サポート
Mac OS 9: System スーツケース
Mac OS 9:コントロールパネル
Mac OS 9:機能拡張
Mac OS 9:今後サポートされなくなる項目
Mac OS 9:ほか
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[ 99/10/13]



Mac OS 9 に関する TECH NOTE を読んで興味を引いたところ等を書き出してみた.英語版が公開されてその日(数日前)に作成したものであるので,日本語版はあまり参照していない.

なお, Mac OS 9 での Font Manager の修正はフォントスーツケース統合時のフォントID についての障害も改善されている.


● Mac OS 9:インストールできる機種


Power PC プロセッサ搭載マシンで 32MB 実装メモリ,仮想記憶によって 40MB 以上に設定されていること.(実装メモリが 64MB 以下のマシンでは仮想メモリの容量は 64MB に初期設定される)



● Mac OS 9:第一世代 PowerMacintosh へのインストール


6100, 7100, 8100 へのインストールは Mac OS 9 インストール CD から起動して行う.



● Mac OS 9:必要システム


Power PC でのみ動作する Mac OS 9 であるので,上書きインストールする場合, System 7.1.2 以上のシステムが対象となっている.

System 7.5.1 かそれより前のバージョンでは Mac OS 9 インストール CD から起動する必要がある.



● Mac OS 9:インストーラの"機能セット"


インストーラからのインストールでは新しく"機能セット" (Feature Sets) という選択肢ができた.教育,ビジネス,ゲームといった使用に最適なインストールを行う.



● Mac OS 9: Finder 9.0 の新機能


・2GB 以上のファイルコピー,情報ウインドウでファイルについての情報表示ができるようになった.

・フロッピーディスクなど Desktop Manager をサポートしないボリュームでサイズの大きな "デスクトップ" ファイルが含まれている場合にマウントするのに時間がかかった問題が改善され,マウントが速くなった.

・"TheVolumeSettingsFolder" 不可視フォルダを作成し,そこにウインドウの位置,デスクトッププリンタほかの情報を追跡する.

・ファイルメニューに "暗号化" (Encrypt) という項目が新設され, "Apple ファイル保護" (Apple File Security) アプリケーションを起動し,選択されたファイルを暗号化することができるようになった.フォルダに関しては暗号化できない.



● Mac OS 9:Apple ヘルプ 1.5


Apple ガイド 2.5 と ヘルプビューア 1.5 からなり, ヘルプビューア 1.5 の HTML 描画エンジンは他のアプリケーションからライブラリとして利用できる HTMLRenderingLib である.

ローカルにインターネットベースのヘルプファイルを検索,表示できるようになった.



● Mac OS 9: Apple Data Security 2.0


ファイルシグネチャの署名と検証,パスワード保守,ファイル暗号化に関する機能が利用できるようになった. "Cryptographic Message Syntax (CMS) " 機能拡張がインストールされる他以下のアプリケーション,コントロールパネルがインストールされる.

"Apple ファイル保護"

Apple ファイル保護(アプリケーションフォルダに入っている)によって個々のファイルを暗号化できる.ファイルメニューの "暗号化" (Encrypt) 項目を選択することで起動する.フォルダに関しては暗号化できない.

"キーチェーンアクセス" コントロールパネル 2.0

マスターパスワードを入力すれば複数のパスワードを保存して自動的に入力するようにできる. System 7.5 で実現されていた PowerTalk の鍵束と類似の機能である.



● Mac OS 9:Carbon サポート


私の能力ではこれらのことについて具体的にはよくわからない.



● Mac OS 9: System スーツケース


ATSUI (Apple Type Services for Unicode Imaging) 2.0 はこれまでの QuickDraw GX で可能だったタイポグラフィ制御の多くを提供できるようになった. Postscript Type 1 フォントのすべてのフレーバーに対するネイティブサポートが追加された.

Communications Toolbox はこれまでシリアルポートの通信最大許容速度を正しく報告しなかったが,正しく報告するようにした.

File Manager の FCB(FCB: file control blocks または fork control blocks)制限 (同時にメモリに展開できるファイル数制限) がこれまでの 348 から 8169 に拡張された.

ディスクのアクセス要求時にディスクが認識できない場合, -503 エラーを返すディスクドライバの機能をサポートする.これは USB ディスクドライバで有効である.

Sound Manager の改善により,一部の PowerBook で仮想記憶を使用しているとサウンドの再生でクリック音が出た障害は修正された.



● Mac OS 9:コントロールパネル


"アピアランス"

アピアランスコントロールパネルを開くたびにメモリリークが蓄積されていくバグは修正された.

"File Exchange 3.0.2"

PC フォーマットされた 120MB SuperDisk 対応の改善
File Exchange によってフォーマットされたボリュームに誤ったサイズが割り当てられる障害の修正

PC フォーマットボリュームを Mac OS フォーマットに再フォーマットする際のいくつかの問題を修正

DOS ディスク名称をブランクにすることができないようにした.

"ファイル共有"

ファイル共有は TCP/IP 上で使用できるようになった. Open Door Networks のライセンスによって, "ShareWay IP Personal Bgnd" というバックグラウンドプロセス使用することで可能となっている.このことにより LAN 内だけでなく,インターネット上でファイル共有が可能となる.

"利用者 & グループ" コントロールパネルは "ファイル共有" コントロールパネルに統合された.

"FontSync"

ファイルがマシン間を移動するときに名前だけではなくフォントの内容に基づいてフォントの識別を行う機能がある.標準ではインストールされず,Apple エクストラフォルダからユーザーがシステムフォルダにドロップしてインストールする.

"モニタ" および "サウンド"

Mac OS 9 ではモニタ & サウンドコントロールパネルはモニタとサウンドの個々の二つに分化した.

"ソフトウェア・アップデート"

インターネットを通じてのソフトウェアアップデート機能を提供する.



● Mac OS 9:機能拡張


"AppleShare Client 3.8.5"

起動時のサーバマウントの方法が変更された.AppleShare Prep 初期設定に記録されていたものを,起動項目に新しく"サーバ" (servers) というフォルダを作り,そこにエイリアスを作成するようにした.(この部分日本語版 Tech Note との記述と異なる.日本語版では起動項目内にサーバフォルダができるのではなく,システムルートにできると読める.) "AppleShare Client 3.8.5" は Mac OS 9 で動作しそれ以前の OS とは非互換であるし,また以前の "AppleShare" は Mac OS 9 とは非互換.

"ColorSync 3.0 "

日本語版では "ColorSync 特性" フォルダの名称が "ColorSync プロファイル" に変更された.

"Find By Content"

索引作成と検索のパフォーマンス改善

各ボリュームの内容で検索の索引に登録されているファイルを保存すると自動的に索引を更新したり,新しいファイルを索引化することができる.また, Sherlock の索引作成は Mac OS 9 からさらに多くの言語に対応した.多言語の索引を作成して切り替えて使うことはできず,一つの言語の索引しか作成できない.(別言語の索引を作成するためには既存の索引を削除してから行う必要がある)

"Open Transport 2.5"

大きいデータブロックを転送する際にコピーが停止する問題の解消

DHCP 取得に関わる処理待ちの問題(DHCP リースの取得更新をしようとするときに停止する問題)が起きないよういくつかの内部タイムアウト定数が調整された.

Windows NT DHCP サーバおよび他の DHCP サーバとの互換の向上

これまでの多くの Open Transport library は二つに統合された.

スリープサイクルに渡ってプロトコルスタックを開いたままにできる.

Apple Remote Access は クライアント/サーバ バージョンである.



● Mac OS 9:今後サポートされなくなる項目


Apple テレコムソフトウェア
QuickDraw GX
Energy Saver API (Energy Saver API を使用するアプリケーションは Mac OS 9 では正常に動作しない)



● Mac OS 9:ほか


"マルチユーザ 1.0" (Multiple Users)

ユーザは,ログイン時に独自の設定ファイルを持つことが可能になる.この設定ファイルには,初期設定,アップルメニュー,起動項目,デスクトップ(Desktop Items),最近使った書類(Favorites)が含まれる.

音声による認証が可能.

"Network Services Location 1.1"

URL のドラッグ&ドロップができるようにするなど.

"Sherlock 2"

チャネルという概念で,検索サイトをカテゴリー別に分類することが可能となった.

ファイル検索と内容で検索が単一のファイルチャネルに統合された.

"Package First Aid"

アプリケーションパッケージとして不適切に設定されたフォルダをリセットする.

"Drive Setup"

UFS や他の一般的な UNIX フォーマットに対応



(C) Akiyama Satoru



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