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[ 98/12/9]



● Mac OS 8.5.1 Update

Apple から Mac OS 8.5.1 Update が公開された.これは Mac OS 8.5 のバグ修正を主な目的としたもので,すでに本ページで既報したとおりである.

このアップデートは US 版 Mac OS 8.5 にあてられるものであり,日本語版にアップデート可能とは考えられない.しかし, Drive Setup 1.6.2 に関しては各国語版対応は言語表記だけの問題だと思われるので,使用することができる.後述するように,これ以前の1.6/1.6.1 は稀であるにしても深刻な問題を起こす可能性があるので,新たに Mac OS 8.5 をインストールしようという場合には 1.6.2 を使用したほうがよいだろう.

以下に Mac OS 8.5.1 の説明が出ているので,かいつまんで紹介する.

TIL: 26165 : About Mac OS 8.5.1 Update

顧客と開発者から,ドライブ設定でデータ喪失,損傷が起きることを報告され,改善するためにアップデートを提供した.

Mac OS 8.5.1 Update は AppleScript のメモリリーク,ファイルシステムのメモリ問題, Mac OS 拡張フォーマット損傷問題,多くのサードパーティ ADB 機器の使用, Sherlock でのインターネットプロキシファイアウォールから出られない問題を修正する.

また, Sherlock プラグインを多く含んでいる. Mac OS 8.5 を使用している場合はこのアップデートを推奨する.このアップデートは Mac OS 8.5 は北米 Mac OS 8.5 英語バージョンが必要

「Drive Setup 1.6.2」

これまでの Drive Setup のバージョンは,対象ドライブが望ましくないパーティションであった場合, Mac OS 標準フォーマット (HFS) の小領域に上書きしてしまった.そのため,稀ではあるが,ディスク診断修復ユーティリティがブロック 0 に問題報告するか,ドライブがデスクトップに現れなくなることが起きた.

これまでの Drive Setup で初期化されたかドライバ更新されたボリュームには必ずしもハードディスクにパッチがインストールされるとは限らない.これらのパッチは全てのディスクにインストールされる.
(私にはこの部分が何のことかよく分からない)

「AppleScriptメモリリーク」

ある状況で AppleScript を実行すると AppleScript 1.3.2 はメモリーリーク(使用メモリを終了後も解放しない)を起こした.

「非同期ファイル I/0」

HFS + または HFS ボリュームに大量の非同期書き込みをするとメモリエラーが生じ,再起動が必要となった.ファイルメーカー Pro 3.0 およびそれ以降, 2.0 およびそれ以降を使用しているユーザは大量のレコードのあるデータベースでこの問題を経験するかも知れない.

「サードパーティADB 」

Mac OS 8.5 による変更のため,多くのサードパーティドングルとジョイスティックが使えなくなった.

「 OpenTransport 2.0.2 」

Open Transport のバグのため,稀に Mac OS 8.5 CD からの起動に問題が起きた.

「 Sherlock プロキシ制限」

省略

ローカライズバージョンは今月後半に公表されるだろう.

追記:
Drive Setup の説明でのパッチ云々が何を意味しているのかに関して,淡路氏からもご教示いただいているが,パッチというのはドライバ更新時にドライバを更新する以外に何らかのパッチが当てられるということであろうか.次項目のように Drive Setup 1.6.2 でインストールされるドライババージョンは ATA v.3.14 であり,ドライブ設定 1.6.1 と同じである.米国 Apple ではサポートがこれまでのバージョンを使用しているユーザーにドライバ更新を行うように勧めているそうだ.だとすれば,バージョンが同じドライバなのでドライバの書き換え以外に何かを行っているということになるかも知れない.



● Drive Setup 1.6.2 での Norton Disk Doctor エラー報告の改善

三枝氏からお知らせいただいた. Mac OS 8.5 のドライブ設定 1.6/1.6.1 でドライバ更新したハードディスクにNorton Disk Doctor が次のような障害報告をしていた.それが, Drive Setup 1.6.2 でドライバ更新したところ障害報告をしなくなったそうである.

パーティションマップ検査

ドライバ記述子マップ で重度のエラーが見つかりました。
ドライバ数が無効です。(3,1,4)

Disk Doctor に修復させると,解決したと報告するが,再度検査すると同様の障害報告がある.実際には使用に支障は出ていなかったそうである.
(PB1400/133.日立 4G ハードディスクを 4 パーティション)

Norton Disk Doctor 4.0.1 のこの報告については,他の方からもお知らせいただいていたのであるが,私の手近の Macintosh ではパーティションされている,いないに関わらず,出なかったため,項目としていなかった. Drive Setup 1.6.2 でインストールされるドライババージョンは ATA v.3.14 であり,ドライブ設定 1.6.1 と同じである.ドライバ更新が他の部分でも何らかの変更をしているのであろうか.



● Norton Disk Doctor : レコードキー重複報告修復でのハードディスククラッシュ

私に起こったことである. Norton Disk Doctor 4.0.1 日本語版を Drive Setup 1.6.2 でドライバ更新したハードディスクにかけたところ,次のエラーが検出された.

カタログツリー検査
カタログ B ツリー中のリーフレコード で重度のエラーが見つかりました。
ノード xxxx、レコード x レコードキーが重複しています。

そのまま修復させないでスキップすると, Norton は終了した. Disk First Aid では問題が発見されない.

通常なら気にしないで放置しておくところであるが,上記項目を書いていた途中であったので,確認のため,再度 Disk Doctor をかけ,今度は修復させてみた.すると Disk First Aid で問題が報告されるようになった.もう一度 Disk Doctor に診断させると,以前に捨てた存在しないファイルについて問題報告をするようになり,これはまずいと思い直ちに修復を中止した.ついにはハードディスクは数時間後に認識されなくなり,重大な事態に至った.

ハードディスクは初期化する以外に方法がなくなった.ハードディスクを初期化して,その直後に Disk Doctor に診断させると何も問題はないという.バックアップデータを戻して診断させると,同じ問題を報告する.(二度と修復させないが)

私はバックアップがあるので時間のロスだけで済んだが,同じような状況でデータを失うことになる方もいるかもしれない.



● PowerBook 2400 用 NUpower G3 でのトラブル

PowerBook 2400 にユーザが熱伝導素材をロジックボードに貼付している場合や本体を圧迫した場合, NUpower G3 カードが一部フレームに接触しショートすることによって動かなくなることが起きている.現在出荷されている製品は絶縁対策されているそうだ.

以下のサイトなどで詳しい状況が報告されているので参照願いたい.

PB2400c memo PAGE
POWERBOOK NEWS
PB2400c/G3ドータカードのフレーム接触破損!
NUpower G3 for 2400って大丈夫なんですか?
緊急対策
Trouble with PB2400 and G3/240 upgrade card




(C) Akiyama Satoru



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