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[ 98/10/23]



Mac OS 8.5 インストール後の不調に関しては以前のシステムに上書きした場合に多くみられるようだ.「システムアップデートの一般的注意 2nd ed」をお読みいただき,新規インストール(クリーンインストール)の必要性をご理解いただきたい.相当の経験者でも使用しているシステムの状態を把握できていない場合がある.(相当の経験のない私などはなおさらそうだ)

Mac OS のインストーラは上書きインストールするシステムファイルについて,同じものがある場合バージョンを比較して古いものを削除するか別の場所に移動して新しいバージョンをインストールする.このときに例えば英語システムのシステムファイルは同一のファイルとは見なされないのでそのまま残ってしまう.また,ユーザーがそれまでインストールした有象無象のシステムファイルもそのまま残す. Mac OS 8.5 に対応できないコントロールパネル,機能拡張,初期設定,コントロールバー項目,などなどなどなど....などなど.

今回お寄せいただく障害についてはそれらが障害の要因となっている場合が多いようだ.(例,インターネット設定と Internet Config 機能拡張の同居,アップルメニューオプション初期設定のそのままの移行などなど)こうした場合,新規インストールで解決するようならまずまちがいなく上書きインストールで残った古いシステムファイルが原因だ.初心者であるほど新規インストールを推奨したい.上書きインストールで問題が出ない場合は,システムに何の変更も加えていないユーザか,完璧にシステムを理解して管理できるユーザか,そうでなければ単に幸運なだけである.いろいろシステムを書き換えている私は新規インストールする予定だ.

Mac OS 8.5 発売直後からの皆様からの大量の障害報告は,私が「システムアップデートの一般的注意 2nd ed」を発表してからはうそのように静かになった.皆様には私の書いたつまらないものでもよくお読みいただけていることを感謝したい.

しかし,初心者でなくても新規インストール後の設定は面倒である.それがいやで上書きインストールするものだ.特にインターネット関連の設定は面倒である.そのような場合の古いシステムの設定の移動法を「 Mac OS 8.5 について」インターネット設定の取り込みに記しているので参考にされたい.



● Mac OS 8.5 :インストールに失敗する


Mac OS 8.5 を上書きインストールすると失敗する例が報告されている.メモリやハードディスクの空きが十分であるのに失敗する場合は上書きではなく,クリーンインストールすることでインストールできるようだ.



● Mac OS 8.5 :インストール後のシステム占有メモリが多すぎる


Mac OS 8.5 ではシステム使用メモリが数 MB 程度増えるが,10 MB 程度以上大幅に増えるというようなことはあまり考えられない. Mac OS 8.5 新規インストール後に Mac OS の要するメモリがそれまでより大幅に増えているような場合, 次のような方法を試みる.

・ PRAM クリア

・メモリコントロールパネルからディスクキャッシュをカスタムとして割り当て容量を確認する.もし, Mac OS ・8.5 にする前から大幅に増えているようであれば,これが原因である.適当な数値に設定し,カスタムのまま使用する.変化がない場合は省略時設定に戻す.

・仮想記憶をオフにしている場合,オンにしてみる.

・ RAM ディスクが設定されていないか確認する.



● iMac : Epson プリンタでのトラブル


TIL: 30813 : iMac Update 1.0: Epson Printer Driver Issue

Epson USB 対応プリンタが iMac で認識できない場合,古い Epson プリンタ用のドライバが機能拡張フォルダにあることが原因である.例えば以下のようなファイル類を外す必要がある.(機能拡張にある外すべき Epson n のファイルは他にもあるかもしれない)

Epsonフォルダ
EPIJPrDrvLib
EPIJVersion.info
EPSON Printer Extension
EPSON Printer Library
EPSON Printer Utility
Epson Stylus Profile
Option Folder 5
Stylus COLOR 740 Library
Stylus COLOR 740.template
Utility Folder
UT2Stylus COLOR 740
EPSON Launcher
EPSON Monitor 3
EPSON USBPrintClass1
EPSON USBPrintClass2
EPSON USBPrintClass3
EPSON USBPrintClassA
SC 740

(これらのファイル名は TIL に記載された米国での Epson のプリンタでの場合である. Epson の場合,日本と米国では発売されるプリンタの機種名は同一プリンタでも異なり,機種名が反映した機能拡張ファイル名も異なっている)

「セレクタでプリンタが認識できない場合の手順」

以下の手順が TIL に書かれているので適宜注釈を付けながら紹介する.ただし, shift 起動は Mac OS 8.5 以降でなければ下記メッセージや起動後のメニュー等は文字化けして読めないので注意.特に特別メニューと再起動のメニュー上の位置を憶えておくこと.


上記 Epson 機能拡張類を外し,プリンタをオンにして接続したまま iMac を再起動し shift 起動する.( Macintosh を起動する際に起動音がしてからスタートアップスクリーンに機能拡張は読み込まれませんというメッセージが表示されるまで shift キーを押し続ける)


iMac Update 1.0 (または iMac Update 1.0日本語版)をインストールする.インストール後にリスタートしなければならない.


再起動すると "The software needed to use the device X cannot be found. Please refer to the device documentation to install the necessary software."(○○という装置に必要なソフトウェアが見つかりません.装置のマニュアルを参照して必要なソフトウェアをインストールして下さい)というメッセージが表示される.(メッセージが出るのが正常である)

このようなメッセージが表示されない場合は物理的接続に問題がある.接続,ケーブル,USB ポートを確認すること.


再び iMac を再起動し, shift 起動する.


前回と同じ USB エラーメッセージに OK し, Epson プリンタソフトウェアをインストールする.(この状態では多分 CD-ROM からのインストールはできないはずなのであらかじめ iMac のハードディスクに Epson のインストーラ CD-ROM を丸ごとコピーしておき,それを起動する.)


再起動し,セレクタを開いて Epson プリンタのアイコンを選択するとセレクタの右側画面に USB ポートが現れる.



● iMac :内蔵モデムのリセット法


1.クラリスワークスで通信の新規書類を開く.

2. "設定" メニューの "接続設定..." を次のように設定する.

Set the Connections Settings as follows: "接続ツール" = Serial Tool
"Baud Rate" = 57600
"Parity" = None
"Data Bits" = 8
"Stop Bits" = 1
"Handshake" = DTR & CTS
ポート =内蔵モデム

3. "セッション" メニューから "接続" を選択する.

4. ATコマンドを "AT&F" と入力し,リターンキーを押し, OK が表示されるようにする.

5. "ATZ" と入力し,リターンキーを押し, OK が表示されるようにする.これでデフォルトに戻る.



● iMac :スリープしない場合の原因


・モデムを使用するソフトウェアが起動し,定期的に信号を送っている.

・機能拡張類のコンフリクト

・サードパーティ製 USB 機器のうちにスリープを妨げるものがある.



● PowerBook G3 Series などのハードディスクのノイズ


この問題についてはすでに 98/7/17 項目「 PowerBook :ハードディスクの騒音」で触れていることだが,ユーザーからの問い合わせが後を絶たないようである.

実は私も PowerBook 2400 のハードディスクを IBM DTCA-24090 というドライブに自分で換装したのだが,それまで静かだったものがいろいろ音を出し始めた.ジリジリジリというやや弱い音とカシャッとかコツンとか表現すればいいのだろうかやや大きい音がするようになり,最初は気になった.

ジリジリジリという音はハードディスクにアクセスしようとするときに出るのでヘッドが移動している音であろう.また,カシャッとかコツンとかいう音はディスクアクセス後に必ずするのでパークヘッド時の音である.(と思う.)

ハードディスクのアクセス音をディスクからの読み書き時のヘッド先端部とディスク間で起きるものと誤解している場合がよくあるが,アクセス音と呼ばれているものはヘッドアームがトラック間を移動しているときに左右に振れたり,ストップしたりするときに立てる音である.ごく初期の頃のハードディスクは結構ものすごいガガーという音を立てていた.

最近妙なことを経験したのだが,何人かの学生が購入した外付けハードディスクについて SCSI Probe で型番が DCAS xxxx... だというのでドライブ本体は IBM だと思っていた.学生たちがそのハードディスクを内蔵しようというので見ていたら,ベアドライブには NEC と書かれていた.基板の配列等は IBM のものと思えた.(チップまでは確認していないが)内蔵後 Apple システム・プロフィールで製造元を見てみるとやはり IBM だった.

追記:
戸叶氏から NEC のラベルは IBM からの OEM であるとお教えいただいた.実は私が不思議に思ったのは購入した外付けハードディスクが NEC 製でも NEC と関係の深い会社でもないからなのである.肝心なことを書いていなかった.それにしても流通は複雑怪奇だ.



● SimpleText 1.4 :ひな形が普通の書類になってしまう


TIL: 30811 : SimpleText 1.4: Stationery Pad Changes

SimpleText 1.4 でひな形(テンプレート書類)を開いて保存すると,本来はひな形がそのまま残って保存されたファイルが別にできなければならない.ところが,保存された別ファイルとともにひな形も一般書類と同じアイコンになってしまう. SimpleText の次バージョンで修正する予定.



(C) Akiyama Satoru



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