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[ 98/9/7]


● iMac :強制再起動とインタラプトスイッチ

河本氏によれば, iMac のキーボードリセットは通常は利くが,エラー発生時などでは利かないことが多い.そのため本体横のリセットホールを細いもので押せばいいのだが,実際には穴が上下に 2 つあり,上のホールでリセットがかかるが,下のホールは「>」のマークが表示されたウィンドウが画面に表示される.

このことから判断すると,下のホールはインタラプトスイッチ(プログラマーズスイッチ)となっているものと思われる.河本氏からお知らせいただいているホール横のアイコンもそれを示している.

このインタラプトスイッチを押すと「>」のマークが表示されたウィンドウが画面に表示され,プログラマーズモードに移行する.(現在の多くの Macintosh では command + パワーオンキーによってプログラマーズモードに移行する)この「>」マークの後に入れるコマンドに関しては MacsBug と使用法に触れられたのと同じ緊急回避コマンドラインが使用できる.( MacsBug が起動するのではなく ROM 内のデバッガが起動する)

簡単に紹介すると,

"g" ( "" 内の文字だけ)を入力して return キー = Finer 復帰
( 表示は大文字の"G"となる )
もしも,これらのボタンを押すのがそれほど困難でなければいったん下のインタラプトスイッチを押して上記を試し,改善がなければ上のリセットスイッチを使うという方法をとることができるだろう.(なにせ,私は iMac を所有していないし,現在四国に 2 軒ある販売店のデモ機で試すことははばかれるのでよく分からないまま書いている)

参考:
8/17 項目「 iMac :強制再起動の方法」


追記:
河本氏によると上記コマンドでは変化は起きなかったそうである.

追記 2 :
大野氏からお示し下さった Product Info には,このホールを「プログラマボタン」と書いてある.まちがいなくインタラプトスイッチである.

コマンドラインについては当初 MacsBug と同じように上記 "es" 以下の記述が有効だと思ってそのように記述したが "g" しか利かないことを田中氏ほか複数の方からご指摘いただいたので上記項目は修正している.

追記 3 :
玉木氏から次のコマンドで Finder 復帰できるとお知らせいただいている.

1) "SM 0 A9F4" リターン

2) "G 0" リターン


● メニューバークロックの 24 時間表示の問題

上記河本氏からのお知らせによる. iMac でも起きるが,他の Macintosh でも発生する.

メニューバークロックに Chicago などの欧文フォントを指定すると 24 時間表示できず, 12 時間表示にしかできない.

この他, iMac でも省エネルギー設定からのシステム終了時間設定が機能しない問題が起きるようだ.


● MS Office 98 : Word 5.1a 書類との非互換

Microsoft Office 98 for Macintosh について山本氏からお知らせいただいている.

MS Word 5.1a を MS Word 98 で読み込もうとしても,下付きのみ上部に現れテキストはずっと下の方に飛んで行った状態になって読めない.

サポートセンターに連絡したところ,5.1a は英語版なので,この Office 98 日本語版では, 5.1a を普通の Word 文書保存したものではちゃんと読めず,RTF formatで保存して下さいといわれた.

このような前バージョンの文書が読めないとか同じバージョンの Win 書類が読めないなどというケースは Word 6 日本語版でもあった問題で,その場合は一年後にサービスパックとして有料バグフィックスされたことが過去にある.


● MS Office 98 : Word 6 の EPS ファイルリンクでクラッシュ?

fj.sys.mac に,図 ( EPS ) をファイルリンクさせた Word 6.0 J 文書を Word 98 で開いて図を見ようとすると Word あるいは OS がクラッシュする場合があるという報告がされている.


● MS Office 98 : Excel 98 : Win 版 Excel 97 読み込みフリーズ

Microsoft Office 98 for Macintosh Excel 98 と Visual Basic との問題について澤田聖司氏からいただいた.

(現象)

Windows 側で生成した「 Visual Basic のモジュールが入った」ファイルの読み込み時に下記のエラーを検知し,その後 Excel 98 を終了しようとするとフリーズする.

このファイルには,現在使用中のコードページに変換できない文字が含まれています.いくつかのデータが失われた可能性があるため,こ のブックは読み取り専用に設定されます.

(原因)

Windows 側の Excel 97 でファイルを保存する際に「 Excel 97 および 5.0/95 ブック」での保存を勧められるので,たいていこの形式で保存を行う.ところがマック側の Excel 98 で読もうとすると前述のエラーが発生する.この現象は「 Visual Basic のモジュールが入った」ファイル全てに起きるわけではない.問題なく開けるファイルもある.

(対処)

Windows 側の Excel 97 でファイルを保存する際に「 Excel 5.0/95 ブック」あるいは「 Excel 97 ブック」のどちらか一方の形式で保存する.そうすると Excel 98 で正常に開くことができた.

補足: Excel 98 側で「 Excel 97/98 および 5.0/95 ブック」で保存したものは, Windows 側の Excel 97 で正常に読むことができた.


追記:
Windows 版で作成したワークシートに特定の記号が含まれる場合に発生する.( 98/9/23 項目「 MS Office 98 : Excel 98 : Win 版 Excel 97 読み込みフリーズ(継続)」参照)


● MS Office 98 : Visual Basic Editor の問題

上記同様,澤田聖司氏からいただいた Visual Basic Editor に関する問題点 2 点.

(現象 1 )

Visual Basic Editor でデバック機能が不十分.変数を自動表示する「ローカル・ウィンドウ」や計算式を指定して表示する「ウォッチ・ウィンドウ」が表示できない.したがって,デバック時に状態の遷移を追うことができない→事実上デバック不可能.

(現象 2 )

Windows 側の Excel 97 の Visual Basic Editor に在る,自動メンバ表示・自動クイックヒント・自動データヒントが,最初から実装されていない.プログラム作成時に非常に便利な機能だけに残念.

上記2点は,英語版 Office 98 はどうなのか知りたいところです.前のバージョンである Excel 5 for Macでは「ウォッチ・ウィンドウ」が装備されていて,自分が見たい変数を見ることはできました.


● AutoStart : CD-ROM からの感染

98/8/10 項目「 AutoStart 9805 F 」内で触れた AutoStart 感染 CD-ROM が現実のものとなってきている.最近,米国で発売された CD-ROM のいくつかが感染していたと報告されている.

8/10 項目でも書いたように商用 CD-ROM だけでなく,個人や会社で作成した CD-ROM でもその可能性がある.外部からのメディアを使用する際には QuickTime 設定がきちんと予防されているマシンでできればスタンドアローンのマシンで試すような慎重さが必要である.


●アプリケーション起動時の異常:ネットワーク共用プリンタ要因

Takahashi 氏から iMac で起きた興味深いトラブルをご紹介いただいた.氏はある時クラリスワークスの起動時に新規書類が表示されるまで 1分半ほどかかるようになったことに気が付いた.調べてみると Photoshop, Illustrator でもフリーズしたようになってしまう.システムも不安定になった.

AppleTalk を切ると問題は現れないので AppleTalk に関連した問題であると思われた.(氏は iMac と既存 Macintosh をクロスケーブル直結 Ether 環境で使っている)しかし, AppleTalk を組み込んだ最小限のシステムからの起動では問題が出てこない.

原因は既存 Macintosh ( 8500 )側にシリアル接続してある Color StyleWriter 2400 を iMac 側でネットワークプリンタとして使用した後,何らかの理由で共有元の他方の Macintosh の共有設定のチェックが外れていたことが原因であった.

iMac によって家庭内 LAN などの環境を構築するケースも増えると思われる.このようなネットワークに関連したトラブルを経験する機会も増大するだろう.なお,フロッピーや SCSI 機器の接続の困難な iMac でもネットワークや感染 CD-ROM からの AutoStart 感染の可能性はある. QuickTime 設定で CD-ROM の自動再生のチェックは必ず切るようにしたい.( AutoStart 感染はファイル検索で目に見えない項目として "DB" などを検索することによって検出できる.現在のところ抗ウィルスソフトに頼ることは問題があるケースがある)


● Apple マニュアル類の公開

Apple は自社製品の各種マニュアルを以下の WWW サポートページで公開している.

Product Documentation Archive

Apple Support

「Support by Product 」と「 Support Resouces 」の項目から「 Apple Manuals 」を選択する.


● PowerBook :キーボードの同時認識

Apple によれば, PowerBook のキーボードは Power Manager への信号の制限のため,同時に二つのキーを読みとるには制限があるそうだ. PowerBook に外部キーボードを接続する際, Apple スタンダードキーボードは PowerBook のキーボードと同じために一方のキーを使用している間は他方を使用できないことになる.これは同様に例えばゲームのキーパッドなどを併用する際にキーパッドの種類によっては支障が出ることになる. Apple 拡張キーボードは同時に複数のキーストロークができるそうだ.


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(C) Akiyama Satoru



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