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● Mac OS X Public Beta: Power Mac G4 (Gigabit) 400 に CD 起動できないマシン?
● Mac OS X Public Beta:インストーラが ATA ドライブを認識しない場合の TIL の問題
● Mac OS X Public Beta:インストーラが B'sCrew ディスクを認識しない
● Mac OS X Public Beta:root ログインによる設定ロック解除
● ShowDrives
● Mac OS X Public Beta:option 起動
● Mac OS X Public Beta:ADB に直接アクセスするアプリケーションは使えない
● Mac OS X Public Beta: NetInfo ユーザでログインできない場合
● Mac OS 8.1 以降:ボリュームマウント時のフリーズ回避法例
● Mac OS 9:コントロールバー:ファイル共有オフでのハング
● MN128 ファームウェアアップデートでの問題


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[ 00/11/1]



● Mac OS X Public Beta: Power Mac G4 (Gigabit) 400 に CD 起動できないマシン?


木村氏よりいただいた. Power Mac G4 (Gigabit) 400 の一部に Mac OS X Public Beta CD から起動できないマシンがあるそうだ.

Power Mac G4 (Gigabit) 400 の以下のブート ROM の初期ロットマシンは Mac OS X Public Beta CD を C 起動しても,ハピーマックが出て左上のカラーホイールが回転しない状態で止まる.

「障害の発生するブートROM バージョン」

$0003.31f1

現在出荷中のマシンのブート ROM は「$0003.34f1」であり,問題ないそうだ.また,Dual 450MHz でも問題はないとのこと.

追記:
この問題について,上記 ブート ROM のマシンでも問題なくインストール完了していると,PUFFY 氏よりお教えいただいた.ブート ROM とは関連がないのではないだろうか.



● Mac OS X Public Beta:インストーラが ATA ドライブを認識しない場合の TIL の問題


川嶋氏よりいただいた. 00/9/15 項目 "Mac OS X Public Beta:インストーラが ATA ドライブを認識しない場合" において紹介したTIL: 58713 (日本語版あり) の回避法について,実際には回避困難であるそうだ.

TIL は, Power Mac G4 では,第 1 コントローラの DVD-RAM ドライブがスレーブになっている場合, Mac OS X Public Beta のインストーラが第 2 ATA コントローラ上の ATA ドライブを認識できないとして, DVD-ROM をマスターに設定し直すと書かれている.しかし,内蔵 DVD-RAM ドライブをマスターに設定する方法がどこにも (TIL および kBase) 公表されていないそうだ.また, Public Beta については未サポートであるので, Apple に直接問い合わせすることもできない.

氏の Blue & White G3 でもこの問題が発生したが, DVD-ROM の製造元 (松下) に問い合わせたところマスターになっていたそうだ.ATA STF66 拡張インタフェースカード(加賀電子)のケーブルをロジックボード本体に差し込み変更すると,ハードディスクを認識しインストールできるが,ケーブルを元へ戻すとハードディスクをマウントされなくなる.加賀電子サポートによると,すでに同様の問い合わせがあるが,ファームウェア や ROM のアップデートでは対応できないだろうとのことだそうだ.



● Mac OS X Public Beta:インストーラが B'sCrew ディスクを認識しない


Mac OS X Public Beta がインストールできない場合がいくつかある.そのうち,ハードディスクが B'sCrew でフォーマットされている場合,インストールできないようだ.

Apple のハードディスク設定でフォーマットする必要がある.私が経験した. B'sCrew 以外の他社製フォーマッタでも同様かどうかは未確認である.

追記:
稲葉氏より, B'sCrew フォーマットの氏の Blue & White G3 400/DVD の内蔵ハードディスクに Mac OS X Public Beta はインストールできているとご指摘いただいた.私の書いたことは時と場合によるらしい.



● Mac OS X Public Beta:root ログインによる設定ロック解除


山中氏からお教えいただいた. Mac OS X Public Beta はインストール時に設定したアカウントで入った場合,「システム環境設定」の各種一部項目で設定を変更するためにいちいちロックを外すために (所有者であっても) 認証を受けなければならないようになっている.

この認証について,ログイン時に「root」のアカウントで入ると不要になる.私も確認し,それ以来, root で入るようになった.また,氏によれば, "Terminal" での作業も root で最初から作業できるため,「su」コマンド入力は不要となる (私も確認した) .山中氏は,root で入ると気のせいか一般ユーザ環境よりも動作動作が軽いのではないかとお書きになっている.

root で入るには,ログイン時にアカウント欄に「root」または「System Administrator」と入力し,パスワードは Mac OS X Public Beta インストール時に設定した所有者のものを用いる.ただし,これは UNIX のスーパーユーザとなり,不注意な作業でシステムを壊す可能性もあるので十分ご注意いただきたい.

私はコンピュータ所有者であるのにいちいち設定を変えるのに認証を受けなければならないという点に理不尽な不自由さを感じ,この一点だけでも Mac OS X Public Beta を見るのもいやという状態だった.それがひとつ解消された.



● ShowDrives


ShowDrives 1.0

Mac OS X Public Beta に隠されている,デスクトップにボリュームとゴミ箱を表示する機能をオンオフできるフリーウェア.

Mac OS X Public Beta にログイン後,本アプリケーションを起動して設定する.ボリュームとゴミ箱は個別に表示,非表示を設定できる.設定はログインし直すことによって有効となる.

私はどうしても Mac OS X Public Beta に馴染めなかったのだが,多少 "ShowDrives" で緩和された.本ユーティリティによってボリュームとゴミ箱を表示した設定の root でログインすることと,「システム環境設定...」の「ログイン」で "ガンマ" と Mac OS 9 の "Finder" をログイン時に自動的に開くように設定することによって,やっと Mac OS X Public Beta Classic 環境を使ってみる気に少しなった.こうして作られた Classic 環境自体は Mac OS であるからだ.(問題がひとつある. Mac OS 9 の Finder が終了できないこと.リセットするしかないのだろうか.)

このユーティリティを使っていて気づいたのだが, Mac OS X Public Beta ではボリュームのデスクトップでのマウント順がまた変更になっているようだ. ASCII 順でもないようで,よく判らない.

追記:

Terminal で以下のように入力することでも可能だそうだ.

>defaults write com.apple.finder Desktop.HasLocalVolumes 1
>defaults write com.apple.finder Desktop.HasTrash 1

最後の「1」は表示させるものであり,非表示に戻す場合は「2」とする.



● Mac OS X Public Beta:option 起動


原氏よりお教えいただいた.氏の Blue & White G3 350/DVD では Mac OS X Public Beta 起動,再起動時に option 起動すると,強制的に Mac OS 9 システムフォルダから起動するそうである.

これは, 00/10/26 項目 "Mac OS X Public Beta: Classic 環境用 Mac OS 9 の書き換え" 中に私が書いた NewWorld ROM アーキテクチャマシンでの option 起動の機能についてご指摘いただいたもの.最近の機種でも同様かどうかは未確認.



● Mac OS X Public Beta:ADB に直接アクセスするアプリケーションは使えない


TIL: 106049 : Mac OS X Public Beta: No Direct ADB Access in Classic

Mac OS X Public Beta では, Classic 環境において, ADB に直接アクセスするようなアプリケーションは,その機能がないため使用できない.



● Mac OS X Public Beta: NetInfo ユーザでログインできない場合


TIL: 106050 : Mac OS X Public Beta and Mac OS X Server: Cannot Log in As NetInfo User When Disconnected From Network

Mac OS X Public Beta または Mac OS X Server では,ネットワークに接続していない環境やネットワークの何等かの設定変更によって, NetImfo ユーザとしてログインできない場合がある.

なお,本文書には,「System Administrat or」 (キャップとローヤーケースに注意) の ID と Mac OS X Public Beta インストール時に設定したパスワードを用いることによって, root で入れると書かれている.



● Mac OS 8.1 以降:ボリュームマウント時のフリーズ回避法例


和田氏よりいただいた. Mac OS 8.1 以降 (だと思う), CD-ROM, Zip ,イメージファイルなどをマウントする際にマシンがハングアップする障害が発生するようになっていた.この問題について,内蔵ハードディスクなどのボリュームを既に 10 以上作成してマウントしておくことによって回避できるそうである.

氏は Mac OS の AppleShare の機能制限である 10 ボリュームまでしか共有できない点に着目されて,ハードディスクフォーマット時に最後の方に容量の小さいボリュームをいくつか追加することによって 10 ボリューム以上にすることで回避できることを発見なさった.

この方法のデメリットは新たにボリュームをファイル共有することができないこと,例えばマウントした CD-ROM を共有できない,また,デスクトップにボリュームがたくさん並ぶことだそうだ.

この問題は Mac OS 8.1 から起きているものと考えられる. (Mac OS 8.0 での障害事例がないため.) 障害が頻繁に発生するようになったのは Mac OS 8.5 からである.現在の Mac OS 9 では私の場合ほとんど起きなくなっているが,コントロールバーからファイル共有をオフにすると問題が発生する場合がある.次項で触れる.



● Mac OS 9:コントロールバー:ファイル共有オフでのハング


Mac OS 9 ではボリュームマウント時のハングアップの問題が完全でないにしても大幅に改善された.しかし,私の場合,コントロールバーのファイル共有からファイル共有を停止するとハングアップすることが頻繁に発生するようになった.

私の対処法はコントロールバーのファイル共有からの停止を避け, "ファイル共有" コントロールパネルを開いて停止するというもの. "コントロールバー機能拡張" のメモリ割り当てを増大させることによって改善できるかも知れないが,それは行っていない.



● MN128 ファームウェアアップデートでの問題


川嶋氏よりいただいた. 10 月 1 日に公開された MN128 ファームウェアアップデートすると,UDP から HTTP 設定に変更しないと, QuickTime が動作しない.また, WhatRoute などの一部機能が動作しない.サポートに問い合わせた結果,次回の FirmWare アップデータで修正する方向であるそうで,急いで修正するとのことだったそうだ.

また,メール着信通知に関する不具合の修正がなされたそうだが,十分修正されていないそうである.プロバイダーによって異なる装置を採用していることや, MN128 搭載メモリー容量制限のために難しいそうだ.



(C) Akiyama Satoru



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