香川県の海陸風について
  香川県は,南側の四国山地と北側の中国山地の間にあり,瀬戸内海に面した沿岸部は,海陸風の発達するところとして知られている。海陸風とは春から秋にかけての穏やかな晴れた日に沿岸部で発生する風であり,1日を周期として,日中は海から陸に向かって海風が吹き,夜間は陸から海に向かって陸風が吹く現象である。
  穏やかな晴れた日に沿岸部で発生する風。陸地は海水に比べて暖まりやすく冷めやすいという性質を持っている。日中は陸地も海水も太陽によって暖められるが,陸地がより早く暖まるために上昇気流が生じる。このため,上昇した空気を補充しようと海側から陸地に向かって風が吹き込む。これが海風である(図1)。反対に,夜間になると,陸地は冷え込むが海水はなかなか冷めないので,海面上に上昇気流が生じ,陸側から海に向かって日中とは逆向きの風が吹く。これが陸風である(図2)
      図1  海風モデル          図2  陸風モデル
海陸風とは
はじめに