校章 香川大学教育学部附属高松中学校
Takamatsu Junior High School Attached to the FAculty of Education, Kagawa University


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平成29年度 第3学年 修学旅行



人為や我為〜津梁の国 琉球を巡る〜

 平成29年度修学旅行団は,このテーマで4月8日(土)〜4月11日(火)3泊4日の行程で修学旅行を行いました。天気予報では,4日間とも曇りや雨の予報。こればかりはどうしようもないので,119名全員にとってかけがえのない時間になることを期待し,そして,多くの人に見送られて高松空港を離陸しました。

 ここからは,修学旅行報告会での言葉を交えながら書きたいと思います。
○1日目
 心配された天気でしたが,見事に晴れていました。一行は那覇空港に着陸し,糸数壕と摩文仁の丘・平和の礎に向かいました。糸数壕では,戦争中沖縄の人たちが実際に生活していた“ガマ”に入りました。ガマの中は,実際に生活していたとは思えないような状況でした。しかし,そこには明らかに人工的な物があり,生活をしていた跡がありました。懐中電灯を消すと,何も見えない本当に真っ暗な世界がありました。私たちは,この暗さに恐怖を感じましたが,当時の人は,暗いから生活できたそうです。戦争がいかに悲惨なことなのか,その一端を感じられた気がしました。平和の礎では,国籍,軍人,非軍人を問わず沖縄戦で犠牲になった方全ての名前が刻まれていました。また,沖縄県民については,全ての戦没者の名前が刻まれていました。そのあまりの多さに言葉を失いました。
 

 ホテルで夕食を食べたあと,鉄血勤皇隊師範隊として沖縄戦に参戦した,長田勝男先生の貴重なお話を聞きました。擬音語や擬態語を踏まえながら,当時の生々しい戦争の様子を語ってくれました。糸数壕での経験や長田先生のお話を聞くことで,戦争の悲惨さ残酷さを改めて感じました。「修学旅行とは『豊かさ』と『平和』の証である」「戦争とは『人が鬼になる』ことである」という長田先生の言葉をいつまでも心にもち続けたいと思います。
 

 

○2日目
 この日も天候に恵まれました。まず始めに,沖縄平和祈念資料館へ向かいました。ここには,沖縄戦の写真や映像,証言がまとめられた本があり,心が痛みました。また,ガマでの生活を人形によって再現した模型がありました。中は暗く,昨日行った糸数壕を思い出しました。また,その外では爆発音が鳴り,当時のガマでの生活の一端を垣間見たような気がし,恐怖を覚えました。建物から出たとき,沖縄ののどかな景色が見え安心しました。

 次に向かったのは,ひめゆりの塔です。ここでまず見たものは,沖縄陸軍病院第3外科が置かれた壕の跡に立つ慰霊碑でした。第3外科壕は最も被害を受けたと言われています。私たちと同じくらいの年齢で,負傷兵の看病をしていた学徒隊も,手榴弾などの攻撃を受け命の終わりを遂げたということを知り悲しく思いました。ひめゆり平和祈念資料館では,数々の写真や証言資料などを見ました。そこにあった写真を見て,この子たちの平和な生活を奪ったかと思うと,改めて戦争をしてはいけないと感じました。

 午後からは,奥間のホテルに向けて出発しました。まずは,OKINAWAフルーツランドで昼食を食べました。フルーツランドと聞いて,果物というイメージがありましたが,実際は「鶏飯ひつまぶし御膳」でした。フルーツランドでフルーツは出ませんでしたが,たいへん美味しくお腹いっぱいになりました。1階では,この旅行で初めてのお土産タイムでした。紅芋タルトやパイナップルのお菓子,また,キーホルダーやミサンガなど様々な商品があり迷いました。このあと,2日目のホテルに向かったのですが,この日4月9日(日)は,清明祭(シーミー祭)が行われていたため,渋滞に巻き込まれました。この清明祭とは,沖縄独特の文化で,一族のお墓の前で,日除けのテントを張り,ご先祖様にお供えする料理を持ち寄って集まり,ご先祖様への参拝後,みんなで団らんをするといもののようです。ホテルまでの道のりでは,その場面を多く見ることができました。


 さて,2日目の午後からは,沖縄を満喫するメニューです。ホテルに着いたらまずは海開きです。多少雲は出ていたのですが,暑すぎることもなくちょっと肌寒いくらいで泳ぐのには支障のない天候でした。海で泳ぐ人,バナナボートに乗る人,貝殻を集める人,ビーチサッカーをする人など思い思いに楽しみました。先生方もバナナボートに挑戦していました。出発する前に生徒が,水上バイクを運転する人に振り落とすようお願いしました。先生方は,必死で頑張っていましたが,結局誰かが振り落とされたとかなんとか・・・。沖縄の自然を通じて,友の新たな一面を見ることができました。


 2日目の夜は,キャンプファイヤーをしました。強靱,友情,誠実の3つの火に誓いを込め,営火長の合図で火を灯しました。大山の時同様,第1部,第3部を厳粛に,第2部は実行委員が考えたゲームや,各クラスのスタンツで,多いに盛り上がりました。1組は「借り物競走」2組は「すべらない話」3組は「○×クイズ」でした。どれも面白く,参加することもできて楽しい時間を過ごせました。最後は,先生方もスタンツに参加してくれました。校長先生を始めとして1人ずつ「海の声」を歌ってくれました。サビに入ると思ったそのとき,太田先生の美声にその場にいた全員がざわめいたことはいい想い出です。
このあと,それぞれの部屋に戻り,就寝時間を守ってしっかり睡眠時間を確保し,3日目の美ら海水族館,コース別体験学習に備えました。備えたはず。少なくとも先生方はそう思っているはず。実際は・・・,しっかり寝ていたと思います。

○3日目
 3日目の朝は,少し雨がぱらついていました。少し残念な気もしながら,美ら海水族館に向けてホテルを出発しました。着くころには,降っていた雨もあがりました。美ら海水族館には,小さな魚から大きな魚まで,様々な種類がいて,飽きることがありませんでした。特に,2頭のジンベエザメの勇壮な姿は,とても迫力があり印象に残りました。また,イルカショーでは,インストラクターの方との絶妙なコンビネーションによる様々なパフォーマンスを見ることができました。イルカのかわいさと迫力を同時に感じることができました。


 午後からは,コース別体験学習でした。今年は,「サトウキビ収穫」「月桃お菓子作り」「シーサー作り」「ビーチトレッキング」「青の洞窟」の5つのコースに分かれて活動しました。心配されていた天候にも恵まれ,全てのコースが予定通り行われました。サトウキビ収穫体験では,2m近くあるサトウキビの根元を切り,専用の鎌で葉を取り除きました。その後,機械でたくさん絞り,その汁を濾してサトウキビジュースを作ったり,煮て黒糖を作ったりしました。


 月桃お菓子作りでは,まず月桃の葉摘みをしました。月桃の葉は嗅いだことのないような新しい匂いでした。ムーチー(餅)作りでは,紅芋の餅と白い餅を作りました。その後に,サーターアンダギーや,紅芋チップスも作りました。どれも美味しく作ることができました。


 シーサー作り体験では,形作りから色付けまでを行いました。1sの漆喰を使い,シーサーの中でも大物の「マギー」を作りました。シーサーは口が開いているものがオス,閉じているのがメスで,今回は大物のオスを作りました。作った人の個性が出ていて,人それぞれのシーサーができました。一緒に作った先生は,「自分のが一番うまかった」と自画自賛していました。


 美ら海ビーチトレッキング体験では,海岸を散策しながら実際に生き物に触ったり,星の砂を集めたりしました。美しい海岸ですが,ガンガゼやアンボイナガイなどの危険生物が生息しているので,どのような生き物か覚えておかなければなりませんでした。海の中では,黒ナマコとニセクロナマコのように違いの少ない生き物も多く見られました。星の砂は,歳の数集めるといいことがあるという噂や,1日3個集めるといいことがあるという噂にワクワクしながら集めました。


 青の洞窟は,一番天候が心配されていたコースでした。午前中は,風も強く海も荒れていました。しかし,風向きのおかげでこの体験学習を行うことができました。もし逆の風向きであるとできなかったそうです。シュノーケリングで洞窟までたどり着くまでに,数多くの魚や,スキューバーダイビングをしている人などが見られました。洞窟では,水がたいへん青く,想像以上の景色を楽しむことができました。


 体験学習も天候に恵まれ,沖縄ならではの体験を楽しむことができました。私たちの修学旅行のテーマである「人為や我為」は,情けは人のためならずと同じ意味です。ガイドの皆さんが私たちのためにいろいろな準備をしてくださったり,それに答えようと,私たちが説明やお話をしっかり聞いたりしたからこそ,楽しい活動ができたのだと思います。
 体験学習を終え,ホテルに行きました。2時間のフリータイムの後食事でした。その途中に,倉山先生の合図で全員が中央に集められました。何が行われるのかとドキドキしていましたが,そこに表れたのは,沖縄で実際にエイサーを踊っている団体で,創作エイサー「舞天」の方たちでした。今年から,体育祭でエイサーを踊る私たちへの,先生方からのサプライズでした。本物のエイサーに触れる貴重な体験になりました。


 そのあと,いつも通り藤原先生の話がありました。私たちは海岸に懐中電灯をもって集められ,もう一つのサプライズがありました。それは,家族からの手紙を渡されるというものでした。恥ずかしがる人や,涙を流す人,もの思いに耽る人など,思い出深いサプライズになりました。


○4日目
 最終日は,まず,道の駅かでなに向かいました。ここでは,展望台から嘉手納基地を見ることができますが,あまりに広大なため,基地の半分くらいしか見えませんでした。また,道の駅かでなを出発する直前に,米軍の戦闘機が4機離陸していきました。その音は,本当に大きく,この音が毎日となると生活に影響を与えるだろうと感じました。沖縄には,一見すると戦争の面影がなくなったかのように思えます。しかし,未だに暗い部分が残っています。ニュースで見るだけでは感じられなかったことを,実際に目の当たりにすることで,多くのことを考えさせられました。


 道の駅かでなをあとにし,次は首里城へ向かいました。守礼門,歓会門,瑞泉門,漏刻門を通り,正殿に着きました。順調だった修学旅行でしたが,正殿は工事をしており,美しい姿を見ることはできませんでした。短い時間でしたが,首里城内を見学し琉球を感じることができました。


 最後に訪れたのは,楽しみにしていた国際通りです。事前に各班で考えた計画をもとに,食事をしたりお土産を買ったりしました。楽しみにしていた場所なので生徒はもちろん盛り上がってましたが,案外先生方も楽しんでいたようでした。事前に考えていた計画とはずれることもありましたが,無事全員が集合時間に間に合うことができ,とてもいい思い出になりました。


 その後,那覇空港に向かいました。ここまで順調だった修学旅行でしたが,帰りは高松到着が1時間くらい遅れるというハプニングがありました。高松空港に着陸できるかどうか条件付きでしたが,無事着陸できました。解団式では,修学旅行が終わってしまった気持ちと,学んだことをこれからの生活に生かそうという気持ちになりました。思い出深い修学旅行になりました。



Impressions and Descriptions From Past Students in English



School Trip to Okinawa 修学旅行
 On April 8, Fuzoku Takamatsu Junior High School students of the third grade met at Takamatsu Airport. We went to Okinawa by airplane. We saw a beautiful view from the airplane.
 In Okinawa, we went to Peace Park, Itokazu underground shelter, Himeyuri tower and so on. Also we heard about WWII from a veteran Mr. Nagata. We learned about the importance of peace. We had a precious experience.
 In the hotel, we played UNO and card games and talked with friends. It was very fun.
 On the beach, some students played soccer and volleyball. Others got on a boat. At night, we had a campfire. It was very interesting.
 We went to Churaumi Aquarium and saw three whale sharks. We were very excited. We visited Syuri Castle. It’s very big and beautiful. We learned about the history of Ryukyu Kingdom. Then we went to Kokusai Street and bought some souvenirs. We had a good time.
 The trip was very interesting. Our friendship was deepened through the trip. This is one of our best memories.
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