図画工作科  −平成12年度の研究− 



図画工作科:宮脇 美津子


1 「学びをつくる子ども」とは

     
主体的に対象にかかわりながら,思いを膨らませていく。その思いを大切にし,自分らしい色や形を試行錯誤しながら見つけだしていく。その過程で他者の思いや表現のよさに触れ,自分の思いとかかわらせながら自他の価値に気づいていく。そして,自分らしい表現ができたことに喜びを感じる子ども。
     

2 「学びをつくる子ども」を育成する学習指導

 子どもが創造する喜びを味わうのは自分らしい表現ができたと感じたときである。自分らしい

表現は,友達と違った奇抜な表現ができたという表面的なことではなく,内なる思いが作品を通

していかに表出できたかということである。そのためには,それぞれが思いをもつことが前提に

なる。そこで,材料の特性を感得しそれを生かした表現へつなげられるように材料に十分触れる

場を保証したり,子どもの「やってみたい」という意欲をかき立てるようなテーマを投げかけた

りし,思いが膨らんでいく題材を設定したい。また,どんな表現を取り入れていくのか子ども自

ら考える選択に幅を持たせた単元の展開を図っていく。そのときに他者との交流を大切にし,自

分の思いを伝えたり他者の思いを聞いたりする中で,互いに表現を高めていくとともに,表現さ

れたものの背景には,それぞれ深い思い入れがあることに気づかせたい。このように他者とのか

かわりの中から自分らしい表現が高められるようにしていきたい。
 

 詳細につきましては,省かせて頂きました。

 本校研究発表会にご参加頂き,ご意見をお聞かせ願えれば幸いです。