「思考力」を育成する学習指導の実際

 4年生 単元−「「環境を守るくふう」をしょうかいしよう−『ウミガメのはまを守る』−」−

【育成したい「思考力」】

 中心となる語や文,接続語などに着目して段落相互の関係を考え,文章を正しく読むことができる。また,よさや疑問点,解決方法を見出す中で,文章表現や構成を吟味することができる。

(1)教材開発について
 教材文「ウミガメのはまを守る」は,社会科で水やゴミについて学習し,環境問題を身近な問題として捉えている子どもたちにとって非常に興味深いものである。したがって,「自分たちも身近な地域の環境を守る工夫について調べ,紹介し合いたい」というはっきりとした目的意識をもった学習を展開することができるであろう。
 また,文章全体の構造が分かりやすく,事柄のまとまりごとに要点も捉えやすく書かれている。そこで,「読むこと」の学習において生まれた中心となる語や文,接続語などに着目して段落相互の関係を考え文章を正しく読む力を,身近な地域の環境を守る工夫について調べ,レポートにまとめるという学習を展開することで,「書くこと」に生かしていくことができる。

(2)単元の流れ

(3)学習レベルでの支援と評価