平 成 11 年 度 の 実 践

     「サマータイムは家族へのおくりもの?」 (6年)

 

    

 自分の家族への思いと家族インタビューから,「こんな家族に」という自分の課題がはっきりした児童は

課題解決するために,自分の生活時間をどう工夫できるか,考え始めた。

自分達の課題とは?    家族が一緒に過ごすための時間

                 兄弟姉妹仲良くできる時間  

                 父母の疲れをとる時間 

 しかし,現在の自分の生活の中では,無理だと言い張る子ども達。そこで,「ふれあいの時間」が生まれるとい

うことも主張されているという「サマータイム導入」の話を投げかける。 子ども達の四分の一はテレビや新聞等で

知っていたこともあって,プラスのイメージをもって,時間操作にあたった。

 そこで活用したのが,パソコンである。簡単に時間操作できる上に,友達に意見を述べる時の手段の一つとし

て,大きく分かりやすく,コミュニケーションの媒体の一つとして効果があると考え,取り入れた。

     

 しかし,現在の自分の生活の中では,無理だと言い張る子ども達。そこで,「ふれあいの時間」が生まれるとい

うことも主張されているという「サマータイム導入」の話を投げかける。 子ども達の四分の一はテレビや新聞等で

知っていたこともあって,プラスのイメージをもって,時間操作にあたった。

 そこで活用したのが,パソコンである。簡単に時間操作できる上に,友達に意見を述べる時の手段の一つとし

て,大きく分かりやすく,コミュニケーションの媒体の一つとして効果があると考え,取り入れた。

時間操作を行い,自分の家族の課題を解決できると考えはじめた児童がほとんどであった。そんな中で父の

帰りが遅くサマータイムの効果がないと嘆くA児。また,自分の時間を操作して解決はできたが,サマータイム

導入にならなくてもできると気付き始めたB児。

 そこで,「サマータイムで家族の生活は変わるか」という討論になった。結局時間の使い方については,今

現在でも実行しようとすればできることに気付いていった。変わらないと考えた児童たちに夕方の日照時間を

有効に使ったC児の解決策を紹介することによって,社会の制度等の変化によりよく対応していく子どもの態

度の育成を願った。

 また,A児の家族の解決策をみんなで考える場をとることによって,心のつながりは,時間という量的なことだ

けでなく,質的なふれあいによって,心のつながりができるということに気付かせようとした。今,自分の家族は

A児の家庭とはスタイルが違っても,これから先,変化してそうなるかもしれないという家族のよりよい解決策を

共に考えることは,将来問題が生じた場合の解決を様々な方向から考えていくことができる力も培うことがで

きると考えたからである。

そして,はじめ考えた時間操作に修正をかけて,家族に働きかけていく発信の場を設けた。メッセージを添え

て,自分の思いを伝えたのである。

 そして,実践していこうという意欲は益々高まっていった。そして,家族のために,心ふれあえる会食をしたい

という願いは,「家族ミニパ−ティ」の調理実習へとつながっていった。