No. 9                      平成13年7月18日発行       

特集 本年度のセンター活動
企画推進委員挨拶
「教育実践総合研究」お知らせ
学部・附属学校園教官合同研究
集会報告
研究プロジェクトについて
附属坂出小学校研究発表会報告
附属高松中学校研究発表会報告
教育実践・臨床フォーラム報告
寄贈図書
活動報告&お知らせ
新任教官自己紹介


特 集  
本年度のセンター活動
                           センター長 湯浅 恭正
 
 平成11年度に教育実践総合センターに改組されて3年目を迎えました。2年間の成果をふまえて、これからの総合センターの役割は第一に、学部・附属・地域のネットワークづくりに貢献することにあります。それぞれが学校教育実践・教師教育の教育研究の拠点として発展してきたこと(点づくり)は確かですが、それを結ぶネットワークを強固なものにすること(線づくり)が課題です。地域に期待される教育研究機関の役割がますます問われることになりそうです。
 第二には、点づくりと線づくりを実現する教育実践研究の内実(面づくり)をいっそう豊かに、深めていくことです。全国的な論議でも「教師教育にとって教科専門とは何か」等と筆者が学生のころに話し合われていた課題が繰り返されている状況です。センターで企画した研究プロジェクトを中心に、全国に発信し、リードしうる教育実践研究を推し進めていきたいと思います。学校教育はもとより、生涯学習を含めた広い意味での教育実践論の研究をどう発展するかも課題となりそうです。
 教育実践研究の点づくり・線づくり・面づくりには確かな財政的基盤が不可欠です。「米百俵」を声高に言うのなら、「教育実践研究にこそ!」と訴えたくなるような「競争的環境」にあります。それだけに、全国や地域に期待されるファカルティの発展を担う教育研究活動が求められることになります。総合センターとしての発展の方向もそれをおいて他にありません。臨床の知であり、総合的性格を持つ教育実践研究を推進する広場としてのセンターをよりいっそう目指したいと考えています。
 センターのスタッフも、教育実践研究部門2名、教育臨床研究部門2名、客員教員1名、技官・事務部門、それに企画推進委員・センター長を含めて増員し、充実しました。しかし、学部・附属の先生方のご支援なくしてセンター事業を推進することはできません。いっそうのご協力・ご支援を切にお願い申し上げます。
                    
平成13年度総合センター事業計画
 
T 研究プロジェクト                              
1 教育実習カリキュラムの改善に関する研究プロジェクト
2 教育課程に関する研究開発プロジェクト
(1)教科教育に関する研究                 
(2)総合的学習に関する研究
(3)校種間連携に関する研究
3 授業づくりに関する研究開発プロジェクト
4 社会的スキル訓練の教育実践への活用に関する研究プロジェクト
5 LD及びその周辺児への教育支援研究プロジェクト
6 子ども研究プロジェクト
(キャンパス間遠隔教育システムの有効利用)
 ※ 研究会
(1)学部附属学校園合同研究集会(年1回)
(2)教育実践・臨床研究フォーラム(年3回程度)
 
U 指導プロジェクト
 1 教員養成
(1)「学校教育入門」「教育実践演習」「臨床援助の実際」「教育実践基礎演習」の担当
(2)教育実践特別講座の開設
(3)情報教育関連の授業開講  ・教育工学 ・情報メディアの活用
 2 教員研修
(1)研究会
   ・SCS利用研究及び特別講義への参加
   「SCS教育工学特論T」、「SCS教育工学特論U」、「SCS教育臨床」
   ・マルチメディア研究会の開催
(2)講習会
   ・文部省免許法認定公開講座の開設
   ・現職教員に対するプログラミング
   ・マルチメディアリテラシー教育
(3)研究生の受入・指導
 3 教育相談
(1)教師のための相談活動(学習指導、生徒指導等)
(2)教育相談活動
(3)スクールカウンセラー活動
 4 フレンドシップ事業の実施
 
V 教材・資料の収集・管理・共同利用
1 研究資料(他大学からの研究紀要等及び香川県教育委員会関連出版物)、教材(教科    書及び指導書)等の収集・管理
2 データベースの構築(文献・教材)
3 教材、機器等の共同利用のための物品などの整備
4 インターネットのサイト(ホームページ)の更新・管理
5 遠隔教育システムの有効利用
6 学習コンテンツの開発研究
W 研究活動の報告等
1 「香川大学教育実践総合研究」の編集
2 研究プロジェクト報告書の発行
3 センターニュース(4回)
4 教育実践特別講座ノートの発行
5 フレンドシップ事業報告書の発行
6 リーフレットの発行
7 パンフレットの発行
X 公開講演等の開催
1 講演会(公開)
2 教育実践総合センター講座(公開)
Y 関係機関との連携         
1 MMP指導者養成講座への協力    
2 学生ボランティア派遣事業への協力 
3 学習困難児に対する指導方法等に関する
  実践研究に係る専門家チーム委員及び巡
  回相談員             
4 香川県教育委員会スクールカウンセラー
                   
お礼のことば(企画推進委員の任期を終えるにあたって
 
                          毛利 猛(学校教育)
 
 この3月をもって、教育実践総合センターの企画推進委員を退くことになりました。たった2年間の任期でありましたが、この間、前総合センター長の藤本光孝先生をはじめ、多くの先生方や事務スタッフの皆さんに大変お世話になり、ありがとうございました。私は平成元年に教育学部に赴任して参りましたが、実は、企画推進委員を務めさせていただくまで、センターがどういう役割を果たし、どういう活動を展開しているのか、いま一つよく分かっておりませんでした。今回、企画推進委員として立案と実行の一端を担うことによって初めて、理論と実践をつなぎ、学部と附属をつなぎ、大学と地域をつなぐという、これからますます重要になっていくセンターの役割とその活動の意義を理解することができました。
 総合センターの多様な活動のなかの一つに研究プロジェクトがあります。私は平成11、12年度の「異年齢の仲間づくりに関する研究開発プロジェクト」の代表をさせていただきました。この研究プロジェクトでは、異年齢の仲間が交流することの教育的意義を原理的に明らかにするとともに、香川県下の小学校における異年齢の仲間づくりの実践、とりわけ、特別活動のなかに位置づけられている「縦割り班」の活動について、実態調査研究を行いました。この研究プロジェクトのおかげで、自分の研究の幅がずいぶん拡がったと思います。この2年間の任期のなかで、自分が得たものは非常に多かったのですが、ではセンターのために自分が何をできたのかを考えますと、ほとんど何もないのが残念です。教育実践総合センターのますますのご発展、関係の先生方のご活躍を心から期待申し上げます。
 
ごあいさつ,情報リテラシとは
 
                         黒田 勉(技術教育)
                kuroda@ed.kagawa-u.ac.jp / http://toasa.ed.kagawa-u.ac.jp
 
 本年4月に就任しました黒田です。専攻は,情報処理で,主に画像処理関係の研究を行っています。昨年10月に香川大学に転任してきてから,不慣れなところが大分無くなってきましたが,まだまだ本格的に研究が始められていないと言うのが現状です。
 さて,ネットワーク社会は,もう第2の社会と言えるようになり,インターネットが始まった頃の「牧歌的」なサークルでは無くなっています。目(や耳)に入る情報が正しいか,自分に必要かどうかを見極める力がますます必要になってきています。「入ってくる情報が正しく,かつ自分に必要である事を判断できる力」を「情報リテラシ」と呼ぶのだと思います。しかし,仰々しく「情報リテラシ」と言って,コンピュータを使って何か小難しいことをするのか,と身構える必要はありません。現実の社会生活を送る上で必要不可欠な「他人に迷惑を掛けない」,「他人の厭がることをしない」,「危険なところには近づかない」ということを,ネットワーク社会でも守れば済むことだけです。
 最近,インターネットを悪用した犯罪が頻発していますが,これらの事件も,上に書いたことを実践していれば,被害者になることを未然に防げるようになります.最も,誘惑はこう言った「危ない」所にあるのですが…。
 現在の小学生が,中・高校生となる5〜10年後には,「鉛筆とノート代わりにコンピュータを使う」様になると考えられます。重要になってくるのは,「鉛筆やノートの正しい使い方」です。パソコンの使い方は個人で覚えればよい訳で,学校では,「世界中にある情報をいかに取捨選択し,自分の必要なデータに変換し処理するか」を教えないといけないように思います。
 「情報の取捨選択と処理」の教育が実践できるようになればいいな,と考えています。
 
センターの企画委員をお引き受けして  
 
                         松本 康(社会科教育)
 
 今年から企画委員をすることになりました。香川大に赴任してから8年目になりますが、幸か不幸か、今まで実践センターの仕事にはあまりかかわることがありませんでした。人事の停滞のために今年は社会科教育法の担当者が私1人だけになってしまったので、自動的に実践センター担当ということになった訳です。
 企画委員の仕事がどういうものなのかはまだよくわかりません。たぶん、実践センターの仕事の中身に口を出したら、その内容に責任を負って実行することを余儀なくされるような立場なのだと思います。今まで実践センターに距離を置いていた身としては、あまり忙しくなるのは避けたい気がするのですが、引き受けた以上はできるだけご期待にお応えしたいと思います。
 実践センターの仕事の中で、今までよく分からなかったものの中に、プロジェクト研究があります。今まで私も何かに名を連ねたこともあるような気がするのですが、主体的には参加したことがありません。プロジェクトといいながらも、いくつかの問題が感じられて、今まで敬遠してきました。今度は企画委員としてこれにかかわらざるをえませんが、何ができるのか、じっくり考えたいと思います。
 センターの次の仕事として、学部と教育現場との連携の要という役割があります。附属学校園や公立学校との連携が主な中身ですが、私には実践センターに与えられている権限がまだ弱いように思えます。ここ数年、学部教官と附属との合同の授業検討会や研究会が増えてきたことは進歩ですが、さらに実践センターが果たすべき役割はあるのではないでしょうか。
 いろいろな意味で実践センターの位置は重要なはずなのですが、十分に機能するためにはまだずいぶん足りないものがあります。企画委員は人的資源の不足を補うべき役割なのでしょうが、センターの位置づけの問題は、本質的にはもっと大きなしくみの問題だと考えています。

『教育実践総合研究』のお知らせ
 
 
 『教育実践総合研究』第4号の投稿締め切り日は11月30日(金)です。奮ってご投稿されるのを、お待ちしております!投稿予定者は、予めセンター事務室までお申し込みください。
 
〈第3号(9月発行)目次〉
研究論文・実践報告
・教育実践総合センターマルチメディア利用研究プロジェクト
 「マルチメディアの総合的学習への利用に関する研究」
・佐藤明宏/有馬道久/岡田知也/藤井浩史/谷政憲/西浦雅弘/濱ア良重/宮武由紀子 /藤澤典子 「子ども文化に関する調査・研究」
・宮前義和/繪内利啓/阪根健二/藤本光孝
 「社会的スキル訓練に関する小、中学校教員の調査」
・繪内利啓/宮前義和/湯浅恭正 「学習困難児に対する教育支援活動の実際」
・毛利猛/石原和子「異年齢の仲間づくりに関する研究−「縦割り班」の活動を中心に−」
・教育実践総合センター教育実習カリキュラムの改善に関する研究プロジェクト
 「教育実習カリキュラムの改善に関する調査・研究〔1〕−3年次教育実習終了生への アンケート調査の結果を中心に−」
 「教育実習カリキュラムの改善に関する調査・研究〔2〕−附属校園教官を対象とした アンケート調査−」
 「教育実習カリキュラムの改善に関する調査・研究〔3〕−教育実習の今後のあり方と 学部・附属校園の連携−」
◆資料
・佐々木信行 「諺の妥当性の科学的検証とその解釈 −二度あることは三度あるか−」
・湯浅恭正 「重症心身障害児の教育実践と授業分析」
◆教育実践総合センター活動報告
 
第2回 学部・附属学校園教官合同研究集会 報告
 
 昨年11月の第1回に続いて、第2回の学部・附属校園合同研究集会が、平成13年6月27日(水)16時から、教育学部611教室を全体会会場にして開催され、第1回を上まわる
150名余りの教官の参加がありました。この研究集会は、附属教育実践総合センターの平成13年度事業の一つとして計画されたものですが、同時に第1回目の集会から教育学部行事として位置づけられております。本研究集会は、今回も、教育学部6附属学校園との関係教官の度重なる詳細な打合会を経て、具体化されました。
 昨年の第1回の集会が、教育学部教官と附属校園教官との相互理解の一層の強化の機会であったことを踏まえて、今回の集会は、「教育学部と附属校園との連携−地域への貢献を視野にいれた教員養成の共同研究をめざして−」という主題のもとに、学部と附属校園の教官が具体的な討論を展開することにより、お互いの連携し共同する関係をより深く確                かなものにしていくことを目指し開催されました。
  当日は、妻鳥教育学部長による「学部附属を巡る 今日の状況と課題」、松下教官(附属教育実践総合セ ンター)による「遠隔教育システムの導入と活用」 の二つの基調報告に引き続いて、3つの分科会で、 「教育実習を中心にした教員養成カリキュラムの在 り方」、「新教育課程全面実施にむけた課題」、「校種 間連携の在り方」について、活発で建設的な討論が  展開されました。
 
 
 




〈参加者の声〉
 
改めて、香川大学の附属ということを意識して
 
                       附属養護学校 馬場 広充
 合同研究集会に参加して、まず感じたことは、前回にもまして内容が深まってきたと思いました。全体会では、妻鳥学部長先生と松下先生からは、現在の大学の置かれている状況や最新のIT教育の流れについて教えていただき、本校における今後の取り組みにおいて、大いに示唆をいただけたと思いました。
 第3分科会では、校種間連携の在り方について附属坂出中学校の島根先生が話題提供として坂出学園が共同で取り組んでいる研究開発について発表され、司会の繪内先生のもと大学の先生方や高松附属の先生方から活発な質問がだされ、その内容に応じて坂出附属学園の先生方が、代わる代わる答え、記録の附属坂出小学校の森田先生までも参加して答えるなど和気藹々とした雰囲気の中で、会が進行し、有意義な意見が多かったように感じました。
 最後は、待ちに待った懇親会では、日頃話すことのない大学の先生方や高松附属の先生方と腹を割った話しができ、時間がたつのも忘れるところでした。
 今回の参加で強く感じたことは、附属養護学校は、香川大学の一員としての役割をしっかり担わなくてはいけない。本校だけで教育活動をしているのではなく、大学はもちろんのこと、他の附属校園の支援の大きさを改めて感じることができたことは、大きな収穫でした。関係の先生方には、改めてお礼を申し上げます。 


第2回 学部・附属学校園教官合同研究集会に参加して
 
                       附属高松小学校 田崎伸一郎
 今回、「学部・附属学校園教官合同研究集会」に初めて参加した。第2回ということで、第1回の時の資料等に目を通すべきだったかもと思いつつ、講義室へと足を踏み入れた。 まず、全体会では2本の基調報告が行われた。なかでも、遠隔教育システムを活用した授業の実践例を知り、今後もう少し踏み込んだところで具体的なその設備の有効利用のあり方を学部・附属の連携のなかで、推し進めていく必要があると感じた。分科会では、「新教育課程全面実施にむけた課題」をテーマにして、今の教育問題の中心であると思われる「基礎・基本」をどう考えていくのかという提案がなされた。提案そのものは示唆深いものであったが、「基礎・基本」のとらえは、各付属学校のなかでもそれぞれであり、議論はかみ合わなかったように思う。司会者の先生が提案されたように、学部・附属学校が「基礎・基本」の合同研究を行っていくなかで、小学校・中学校の考え方が明確になることにより、より系統的な「基礎・基本」が構築されていくのではないかと考えさせられた。
 全体会、分科会を通して感じたことは、もっともっと議論が必要だということだ。時間調整など難しい問題も多くあると思うが、実践即研究、研究即実践が叶うのも、学部・附属学校のよさであると思う。交流が深まっていくことが、研究の深まりになるのではないか。これから、積極的に話し合いの場に参加していきたいと思う。
 
学部・附属学校園教官合同研究集会に参加して
                      附属坂出小学校 東条 直樹
 今年附属坂出小学校に赴任し,学部・附属学校園教官合同研究集会に初めて参加させていただきました。
 全体会では「遠隔教育システム」の説明があり,各学校園と国内の国立大学や教育研究機関との情報交換が可能となったこと,教育実習の事前・事後の指導などがこのシステムを使って行えることなど,これまで時間的や距離的に困難であった問題も解消するであろうと感じました。ぜひ積極的に活用していきたいと思います。
 その後の分科会では「基礎・基本」について提案発表があり,様々な意見を伺うことができました。大学の先生や小学校,中学校の先生それぞれの基礎・基本に対する捉えは違っていたように思いますが,どの方のお話も参考になるものばかりでした。これからの研究に生かしていければと思っています。
 
初めて合同研究集会に参加して
                        附属幼稚園 塩田知子
 教育学部と附属学園が共同で連携をしていく必要があるとの考えから始められた合同研修会。学部・附属学園の教官とも多忙で、時間を調整するだけでも大変なのに大勢の教官が参加していることにまず驚いた。 
 分科会は、「教育実習を中心にした教員養成カリキュラムの在り方」に参加させていただいた。今年度から教育実習実施年次と時期が変わったことから、実施期間の是非、実習に当たっての学生が受ける教育カリキュラムの内容、学部先生の教育実習の関わり方等を巡って意見交換が活発になされたが、このことはテーマが附属と学部に共通するものであったことから協議しやすかったものと思われた。
 今後の合同研修の在り方として、一同に会すことも意義のあることだが教官の多忙を考えると、基調報告された遠隔教育システムを活用した研修会の持ち方や協議内容の検討を考慮していく必要があるのではないだろうか。 
 ともかく、懇親会等も含めこのような場を企画していただいた教育実践総合センターの先生方には本当に感謝したい。
 
いま求められる連携
                        附属高松中学校 大林 克暢
 「例えば,互いに研究集会に参加することはできないか。それぞれの研究は大変な努力で進められているが,もったいないと感じることも多い。」
 佐藤明宏先生のこの言葉が,今後の学部・付属学校園の研究推進のあり方を示唆しているのではないかと感じました。幼・小・中・養・学部の「縦の連携」と坂出学園・高松学園の「横の連携」の両方がこれまで以上に求められている,とのご指摘にはっとさせられました。それぞれの学校の取り組みが有機的に関連しながら,附属学校を含めた香川大学全体が一つのシステムとして有効に機能することが何より大切だと思います。まだまだ課題も山積していますが,一歩ずつ前進していることを実感できた学部・附属学園教官合同研究集会でした。改めて気づかされることも多く,勉強になりました。特に分科会で話題を提供していただいた先生方と司会をしていただいた先生に感謝したいと思います。
 
学部と附属学校園で共同構築したい教員養成カリキュラム
                        有馬 道久(学校教育)
 分科会「教育実習を中心にした教員養成カリキュラムのあり方」に参加した。「学部の教員養成カリキュラムの構成原理は何か。それが明確でなければ,教育実習でどう指導すればよいかわからない」という附属中学校副校長先生の問題提起から始まった議論を聴きながら2つの感想をもった。1つは,現在のカリキュラムには附属学校園の考えがあまりに取り入れられていないのではということである。附属で求める教育実習生像,教師像,「4年間でつけようとする力は何か」,「3年次の教育実習までに学んでおく事柄は何か」という問いに答えられるように,共同でカリキュラムの見直し・改善を図っていきたいと感じた。「教科の専門性を高めるためにコース・領域の選択の時期の見直し」という附属教官の意見もその一つだと思えた。もう1点は,教育実習の中で朝の会,帰りの会などの教科指導以外の指導を一層充実してほしいということである。今学校で問題になっている学級崩壊,不登校,いじめなどに対応する力はこうした実習体験の中でこそ培われていくのではないだろうか。これも前述のカリキュラムの見直し・改善に含まれるかもしれない。
 
第ニ分科会に参加して
                        川勝 博(理科教育)
 本分科会は、部屋が満員であった。テーマは基礎学力と教科。これに確信がもてないと、
他の改革に腰が座らない。そんな先生の心情は、わかる気がする。
 報告は、画期的だった。大学の教官が、具体例をビデオに示し、実践的な報告をする。
附属の先生が、引用をまじえて、理論的な報告をする。ふつうは、これが逆である。それ
がすばらしい。別の立場で考えると、何かが見える。それこそが学びあい。この合同集会にふさわしい。
 それなのに議論はどうだろう。時間の関係もあるが、散発的で、少し残念。例えば、ビ
デオにあった紙飛行機などの実践例をめぐり、ワタシはこれを基礎と考える、いやワシは
違う、そんな議論の展開になると、いいと思っていたのだが。
 もはや、なにが正しいかではない。なにを基礎としたいかである。その願いの地域合意
が、21世紀の基礎だ。だからこそ、もっと自分を、もっと吟味を、と思った。

センター研究プロジェクトについて
 
 教育実践総合センターの平成13年度事業が確定し、下記の研究プロジェクトが展開されることになりました。2の2)及び4のプロジェクトは昨年度からの継続で、他のものは新たに設定されました。プロジェクト発足段階での参加メンバーは下記の通りですが、参加メンバー募集の期間が短かったこともあり、プロジェクトの本格的な始動を前に、新たに参加を希望される学部教官、附属校園教官の方は、是非センターにお申し出いただくようお願いいたします。
 
1 教育実習カリキュラムの改善に関する研究プロジェクト
   田上 哲    長谷川 順一  鈴木 政勝  浅野 文恵(実践センター) 
高小 中野 里香   大西 えい子  池西 郁広  亀井 健男
坂小 大須賀 洋子  濱崎 良重   宮野 真也   
高中 日詰 裕雄
坂中 塩田 寛幸   安藤 孝康
 
2 教育課程に関する研究開発プロジェクト
 1)教科教育に関する研究
   佐藤 明宏   川勝 博    林 俊夫   岡田 知也
高小 植松 勝    藤井 浩史   山下 徹   田崎 伸一郎   寺嶋 俊秀
坂小 合田 雅気   真鍋 佳樹    
高中 岡本 利    小柳 良二
坂中 藤田 まり  
 
 2)総合的学習に関する研究
   安東 恭一郎  安西 一夫   野崎 武司
坂小 佐柳 仁    西原 明
 
 3)校種間連携に関する研究
   七條 正典   田中 吉資   柳澤 良明  藤元 恭子
坂小 宮谷 恭彦
坂中 片岡 孝暢
園舎 藤澤 典子   津田 千明
 
3 授業づくりに関する研究開発プロジェクト
   松本 康   田上 哲
高小 喜多 文彦  大川 祐子   日下 哲也
高中 河田 哲也
 
4 社会的スキル訓練の教育実践への活用に関する研究プロジェクト
   宮前 義和  繪内 利啓   藤本 光孝  阪根 健二
高小 高木 一   榧 貴志    森 和子
高中 大林 克暢  柏野 絹江
 
5 LD児及びその周辺児への教育支援研究プロジェクト
   繪内 利啓  湯浅 恭正   宮前 義和
高小 辻 幸治
坂小 尾崎 定義  中村 美智子
養護 伊藤 宏美  野瀬 五鈴   小林 壽江
 
6 子ども研究プロジェクト
   安東 恭一郎 野崎 武司
高小 三木 省二 
坂小 長船 准児  宮脇 美津子  森田 浩文   西本佐和子
 
※ 多様なメディアを活用したコミュニケーションセンター構想
   松下 文夫  黒田 勉
高小 倉沢 均   西川 建男   福家 弘康   高尾 明博
坂小 森山 敬三  東条 直樹
高中 赤熊 俊二  佐々木 徹
坂中 丸岡 正則  長尾 徹一 
養護 西村 健一


《附属坂出小学校研究発表大会 報告》
 
研究会の概要
 5月24日(木),25日(金)の両日,第85回教育研究発表会を開催いたしましたところ,県内外より,800人に余る熱心な参観者を迎え,盛会裏に終えることができました。
 研究会では,6つの提案の具現化を目指して,授業・研究協議・パネル討議が熱心に行われました。また,国立教育政策研究所の高浦勝義先生の講演をいただきました。
 
研究主題
   <文部科学省より研究開発指定>
  「生きる力を培う幼・小・中一貫した新教育課程の創造(2年次)」
 
今年度の研究内容と成果
教育課程編成の基本方針
★12年間の発達段階に即する
★生活を基盤とした学びの構築
★自己への気付きを促す
★人とのかかわりの中で学びを深める
★一人一人を大切にする
 
 
  研究の柱  
◎ 低学年期の教育課程    ○いきいき ○ときめき ○ことば ○すう

◎ 経験を統合しよりよい生き方を創造する総合的学習
   ○情報活用能力  ○コミュニケーション能力
◎ 実践的コミュニケーション能力を培う英語教育 ○指導内容・方法の開発

◎ 各教科におけるカリキュラムの見直し

◎ 学びの意識化に向かうための教師の支援 
   ○観点の表出  ○観点の吟味  ○観点の強化・活用
◎ 学習不振・学習困難児・学習障害児の学習指導法の開発
   ○組織作り  ○個を見取るシステム  ○支援方法の確立
 
 
今後の研究課題
 ○ 子どもの学びの特徴に応じたカリキュラムの検証,修正,改善
 ○ 附属坂出学園における総合的学習の実践プランの完成
 ○ 英語科における文字の使用や評価の在り方,低学年期の英語教育
 ○ 各教科におけるカリキュラムの検証,修正,改善
 ○ 12年間の学びの中で「学びの意識化」を視点とする系統的な支援の在り方
 ○ 学習不振・学習困難児・学習障害児の学習指導法における支援システムの充実
 
《附属高松中学校研究発表会 報告》
 
研究会の概要
 68日(金)に平成13年度研究発表会を開催いたしましたところ,県内外より,600人に余る熱心な参会者を迎え,盛会裏に終えることができました。
 研究会では,公開授業・授業討議・パネルフォーラムが熱心に行われました。また,名古屋大学教育学部長 安彦忠彦先生の講演をいただきました。
 
研究主題
21世紀に求められる資質・能力の育成を目指して
―教科改変と総合教科「共生科」による教育課程の開発―
 
研究のねらい
○ 未来において活躍できる子どもたちを育てる教育課程の在り方
○ 人間的要請の視点からの教育課程の開発
○ 従来の教科の枠組みを超え,資質・能力の視点から教育課程の再構成
● 研究内容
○ 未来において活躍できる子どもたちを育てる教育課程の在り方  教育課程全体の見直し
○ 人間的要請の視点からの授業開発 総合的な学習の時間の利用
○ 従来の教科の枠組みを超え,資質能力の視点から教育課程の再構成 必修教科の改変
● 研究の課題
○ 基礎教科で育成すべき基礎・基本の明確化
○ 学習活動の評価をどのようにしていくか
● 今後の研究について
○ 教育課程における必修教科の存在意義を明らかにする
○ すべての学習活動が相互に関係をもつ教育課程を開発する




第1回 教育実践・臨床研究フォーラムの報告
 
 昨年度まで行ってきたセンター研究会に変わり、今年度からは、教育実践・臨床研究フォーラムを開催していきます。
 平成13年度第1回のフォーラムを7月14日(土)13:00から18:15に教育学部313講義室で行いました。今回は、福岡教育大学で開催された日本教育方法学会の平成13年度第2回研究会(福岡教育大学附属教育実践総合センターとの共催で行われた授業研究とテーマ研究の発表)に、SCS(衛星通信による映像交換を中心とした大学間の双方向通信ネットワーク)を利用して参加する形で行いました。広島大学も参加し、この研究会では、福岡、香川、広島の3会場が衛星通信でつながれ、6本の発表とそれをめぐる活発な議論が展開されました。
 
[授業研究]
前半の授業研究は、前田真証先生(福岡教育大学)の司会で次の2件の発表がありました。
@ 和田圭壮(福岡教育大学)
「中学校国語科書写授業の研究−硬筆と毛筆の関連を中心として−」、
A 森谷宏幸(福岡教育大学)
「追求する子どもたちと教師たち−質的アプローチを用いた授業改善研究の一事例−」
 
[テーマ研究]
 休憩に引き続いて、後半のテーマ研究の部では、「教育方法学の国際的交流と動向」というテーマのもと、藤原幸男先生(琉球大学)と高田清先生(福岡教育大学)の司会で次の4件の発表がありました。
@ 高橋克己(佐賀大学)
「中国の小学校における学級経営」
A 山口武志(福岡教育大学)
 「構成主義、相互作用主義、社会文化主義にかかわる数学教育研究の動向」
B 前田真証(福岡教育大学)
「大正期綴り方教授体系論の成立と展開−ドイツ作文教育受容史の一考察−」
C 中野和光(福岡教育大学)
「ドイツ教授学と米国のカリキュラム研究の出会いと交流」
 
 SCSを利用した初めての試みで、発表レジュメをEメールやFAXで予め送っていただくなど福岡教育大学の先生方には大変お世話になりました。香川会場、広島会場とも、土曜日の午後という時間帯でもあり、必ずしも参加者が多くはありませんでしたが、合計6件の5時間を超える熱のこもった発表と質疑、討論が展開されました。具体的な内容をここでとりあげる十分な紙幅はありませんが、大変充実したフォーラムになりました。
 センターでは、今後より多くの先生方に参加していただけるよう、このようなSCSやテレビ会議システムの活用なども念頭において、教育実践・臨床研究フォーラムを計画していく予定です。また、フォーラムに関するご意見やアイディアなどございましたら、是非センターの方へお知らせください。どうぞよろしくお願いしたします。
 なお、今回の発表された先生方のレジュメの残部がございます。必要な方はセンターにお申し出ください。
 
   【寄贈図書一覧(01/4〜7)】  
 
研究紀要 第12号              山口大学教育実践総合センター
平成12年度研究員研究報告書、フレンドシップ事業報告書     弘前大学教育実践研究指導センター
教育実践研究指導センター紀要 bP7       佐賀大学教育実践研究指導センター
メディア教育研究06−2001         メディア教育開発センター
IMETS bP39、bP40       (財)才能開発教育研究財団
教育実践学論集         兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科
教育センターだより 第16号            広島県立教育センター
要覧 2001、平成12年度研究紀要 第5号     長野県総合教育センター
学生の探求的・創造的な学びをめざして        福井大学「教育実践演習」担当
センターニュース第9号、教育実践学研究 bU   山梨大学教育実践研究指導センター
教育実践総合センター紀要 第1号          岡山大学教育実践総合センター
バーチャル・ユニバーシティ研究フォーラム講演録     メディア教育開発センター
研究紀要 第47号          広島大学附属中・高等学校
教育実践研究指導センター紀要14、教育実践総合センター  埼玉大学教育実践研究指導センター
教育実践総合センター研究紀要 第10号     奈良教育大学教育実践総合センター
教育実践研究指導センターだより 第8号      宮崎大学教育実践研究指導センター
研究紀要 第8号、フレンドシップ事業報告書「体験的活動」を通じての学び   宮崎大学教育実践研究指導センター
シンポジウム記録集最近の少年事件をどう受け止めるか  愛知教育大教育実践総合センター
教育実践総合センター紀要 創刊号          琉球大学教育実践総合センター
平成11年度フレンドシップ事業報告書(4)(5)  琉球大学教育実践研究指導センター
障害児教育実践センター年報 第8号       岐阜大学障害児教育実践センター
教育臨床学研究 2、教育臨床事例研究3、4   愛知教育大学教育実践総合センター
教育実践総合センター紀要 第4号       愛知教育大学教育実践総合センター
教師の実践的指導力に関する研究V報告書      愛知教育大学教育実践総合センター
総合的学習に関するカリキュラムの開発・研究 研究成果報告書   愛知教育大学教育実践総合センター
教育実践研究 第15号        高知大学教育実践研究指導センター
人間科学研究 Vol.8 bQ        神戸大学人間科学研究センター
鳴門教育大学実技教育研究11      鳴門教育大学実技教育研究指導センター
教育実践総合センター紀要 bV        静岡大学教育実践総合センター
教育実践研究第9号、教員養成大学としての教育のあり方(2)  福岡教育大学教育実践総合センター
授業技術ハンドブック〜教育実習改善のために〜(試案) 福岡教育大学教育実践総合センター
同和教育シンポジウム「福岡県人権副読本『かがやき』を子どもたちに         福岡教育大学教育実践総合センター
教育実践シンポジウム「最近の少年問題を考える−現状の究明と指導の方策を求めて       福岡教育大学教育実践総合センター
教育実践シンポジウム「総合的な学習の時間」      福岡教育大学教育実践総合センター
附属教育実践総合センター要覧、PRACTICI14、15 福岡教育大学教育実践総合センター
TOKYO INSTITVTE OF TECHNOLOGY         東京工業大学大学院社会理工学研究科
異文化との共生をめざす教育−帰国子女教育研究プロジェクト最終報告書−  東京学芸大学海外子女教育センター
附属教育実践総合センター、教育実践研究指導センターだより第10号    鳥取大学教育実践総合センター
教育実践研究指導センター研究年報 第10号    鳥取大学教育実践研究指導センター
1998年度〜2000年度フレンドシップ事業報告書シンポジウム・講演版   鳥取大学教育実践研究指導センター
教育実践総合センター案内            茨城大学教育実践総合センター
教育実践研究 第17号 、第18号     群馬大学教育実践研究指導センター
平成12年度教員養成学部フレンドシップ事業「フィールドワーク体験学習」報告書   群馬大学教育実践研究指導センター
群馬県太田・大泉小中学校国際化の実態と求められる教員の資質の総合的研究     群馬大学研究代表者 所澤 潤
心と行動のネットワーク−心のサインを見逃すな、「情報連携」から「行動連携」へ−   文部科学省初等中等教育局少年の問題行動に関する等調査研究協力者会議
生徒指導上の諸問題の現状と文部科学省の施策について  文部科学省初等中等教育局児童生徒課
第二回学校教育相談実践セミナー−今、教師に求められるもの−    秋田大学教育実践総合センター
第3回学校教育実践セミナー−「総合的な学習の時間」の実践事例に学ぶ−     秋田大学教育実践総合センター
不登校問題に対処する学社融合プログラムへの参加を取り入れた教員養成カリキュラムの開発・研究         秋田大学教育文化学部
教育実践総合センター紀要 第21号          三重大学教育実践総合センター
海外子女教育センター研究紀要 第11集     東京学芸大学海外子女教育センター
教育実践研究指導センターニュース28、教育実践研究第18号 熊本大学教育実践研究指導センター
学校教育における問題解決の新しい展開〜コミュニティと学校とのかかわり〜   熊本大学教育実践研究指導センター
平成12年度熊本大学教育学部フレンドシップ事業事業実施・成果報告書   熊本大学教育実践研究指導センター
Super Team−Teaching Handbook 2 Hiroshima Prefectual Education Center
学校教育研究センター年報第16号、平成12年度客員研究員研究報告、学校教育研究センターニュース54   上越教育大学学校教育研究センター
実技教育研究 第15号         兵庫教育大学実技教育研究指導センター
教育実践研究 第10号          山形大学教育実践研究指導センター

【センター活動日誌&報告(01/4〜7)】
 
4月2日(月)
4月17日(火)
4月23日(月)
4月25日(水)
5月1日(火)
5月9日(水)
5月9日(水)
5月15日(火)
5月18日(金)
5月19日(土)
5月24・25日
5月28日(月)
5月30日(水)
6月8日(金)
6月9・10日
6月9日(土)
6月12日(火)
6月13日(水)
6月16日(土)
6月22日(金)
6月23・24日
6月23・24日
6月27日(水)
6月27日(水)6月27日(水)
7月4日(水)7月9・10日
  12・13日
7月14日(土)
湯浅恭正センター長、七條正典教授着任
第1回フレンドシップ事業実施専門委員会
第1回企画推進委員会
フレンドシップ事業:オリエンテーション
田上哲助教授着任
フレンドシップ事業:事前指導
第1回学部・附属学校園教官合同研究集会打合会
公開講座担当者会議
第1回研究プロジェクト推進チーム会議
マルチメディア研究会・ プログラミング研究会
附属坂出小学校研究発表大会
第2回フレンドシップ事業実施専門委員会
第2回企画推進委員会
附属高松中学校研究発表大会
香川大学免許法認定公開講座「教育情報特論1・2」
教育実践集中講座(4回)
第1回管理委員会
フレンドシップ事業:第1次野外体験活動(於:屋島少年自然の家)
マルチメディア研究会・ プログラミング研究会
第1回香川大学教育実践総合研究編集会議
香川大学免許法認定公開講座「教育情報特論3・4」
フレンドシップ事業:第2次野外体験活動(於:五色台少年自然の家)
第3回企画推進委員会
第2回研究プロジェクト推進チーム会議
第2回学部・附属学校園教官合同研究集会
第2回香川大学教育実践総合研究編集会議
フレンドシップ事業:第3次野外体験活動
  (於:直島国際キャンプ場)
第1回教育実践・臨床研究フォーラム
 
【センターからのお知らせ)】
 

テレビ会議システムの使用について
 
 教育実践総合センターでは、マルチメディア実験室において、テレビ会議システムを運用しております。先日の7月11日には附属坂出小学校の6年生と香川大学の学生・大学院生がこのシステムを利用して、交流会を行いました。このテレビ会議システムを利用して事業を試みようと思われる方は、センターにテレビ会議システム使用申込書がありますので、それにご記入の上、手続きをしてください。
 

センター貸出物品について
 
 以下のセンター物品の貸出をしております。ご希望の方は事務室まで。
・ビデオカメラ CCD-TRV60,CCD-TR900,CCD-TRV92,CD-VX1(3CCD),EVO-9100(以上、8_)NV-AL30(VHS-C),DCR-VX1000(デジタル)
・コンパクトカメラ(35_) PENTAX ESPIO 160    ・三脚
・携帯用テープレコーダー          ・ポータブルCDプレーヤー ZS-D1
・ノートパソコン FUJITSU FMV BIBLO NU [23
・マルチメディア液晶プロジェクター EPSON ELP-3500
・スライドプロジェクター   ・OHP   ・スクリーン  ・雑誌、図書等

センター新任教官自己紹介             
                                       
教育臨床研究部門 七條 正典教授  tel/fax 832−1690       
                    E-Mail  shichijo@ed.kagawa-u.ac.jp  
 香川に生まれ、香川の水で育った典型的な「さぬき人」?です。徳島県の鳴門で3年間、
東京で5年間暮らしましたが、アカぬけもせず、東京弁も身に付かず、この4月から久しぶりの香川での暮らしに心も体もすっかりフィットしています。           
 専門は、生徒指導、道徳教育です。これからの研究課題としては、いじめ、不登校、暴力行為など現代の様々な生徒指導上の諸問題への対応及びそれらの改善のための諸方策について、特に道徳教育や特別活動等の視点から検討していきたいと考えています。  また、センターという特質を生かして、学校現場と密着した研究実践に取り組んでいきたいと考えています。 行政から大学へ変わったばかりで、慣れないことも多く戸惑うこともありますが、どうかよろしくお願い申しげます。                              


教育実践研究部門 田上 哲助教授
  tel/fax 832−1682       
                   E-Mail  tanoue@ed.kagawa-u.ac.jp    
 私の専門は、教育方法学で、授業分析を中心にした教育実践研究を行っております。 
 授業の参与観察や授業記録に基づいて、主に小中学校における、一時間の授業だけでな
く、一つのクラスの長期に亘る一連の授業、また一つのクラスのある時期に行われたいろ
いろな教科や道徳、特別活動の授業、そして、同学年の異なるクラスで行われた同じ単元
の授業などを対象にして、授業に関する縦断的横断的研究を試行してきました。それと平
行して、クラスの中の数名の子どもを手がかりにした、教育実践の研究方法の開発及び計
画・実施・評価の研究もすすめてまいりました。                  
 そして、前任校の近畿大学九州短期大学では、幼稚園や保育所、児童福祉施設における
保育実践を検討する機会をもち、個人的にも研究の面でも視野を広げることができました。
香川大学教育学部には幼・小・中・養護の合わせて6校の附属校園があり、それぞれが充
 実した教育・研究をすすめておられます。学部の先生方とともに附属校園の先生方ともいろいろな面で協力させていただきながら、研究をすすめていくことができればと思っております。私でお手伝いできることがありましたら、ご遠慮なく声をかけてくだされば有難いです。         
言うまでもないことではありますが、センターの業務は、学部と附属校園の先生方のご協力とご支援があって初めて円滑にかつ創造的に運営されていくものと思います。私自身まだまだ不慣れで行き届かない点も多々でてくると思いますが、お気づきのことがありましたら、これもまた遠慮なくご指摘ください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。