香川大学教育学部・大学院教育学研究科 No.7
教員養成GP  ニ ュ ー ス レ タ ー
   教員養成GPプロジェクト実施委員会  '07.11.06

 
■ 第3回事例研究コロキウムが開催されます

 以下の日程で、第3回事例研究コロキウムが開催されます。

  ○日 時:11月17日(土曜日) 13:30〜
  ○場 所:研究交流棟・研究者交流スペース
  ○話題提供チーム
   ・志度小学校チーム 「児童の自己表現力を育む教師の支援とは?」
   ・林田小学校チーム 「特別支援教育について考える」

 今回は2チームが話題提供を行います。そのため、事例研究コロキウムの進め方も工夫し、話題提供の後に各テーブルで討議をもち最後に全体で発表するなど、従来とは異なる方法を模索していきたいと考えています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


■ 教大協「全国教育実習研究部門」研究協議会(2007.10.19)に参加しました
                                     野崎 武司

 10月19日に福井大学を会場として開催された教大協・全国教育実習研究部門に参加した。全国教育系大学学部から報告された内容で共通した点は、教育実習に不適応を示す大学生が増えてきている、附属へ出かけても子どもたちと話せない、教室に行けない、同僚の実習生と交流できない、附属の先生と関われない、附属へ出かけられない、鬱病にかかり入院するなどの場合もあるということだった。ある大学では、医師からの診断書をもって正規の教育実習に代わる特別プログラムを提供し、教育実習の単位に振り替えたという。また東京学芸大学では、教育実習のメンタルヘルス支援を組織的に行う体制を整えているということだった。
 それ以外のトピックスとしては、群馬大学の教職専門大学院構想では、院1年次に「課題発見実習」、2年次に「問題解決実習」が設置されて大学の担当者と協力校との関わりの中で院生の資質向上を図る仕組みを整えていたことがあげられる。特に外国人籍児童生徒教育という未開拓の分野に踏み込んで、教師教育の新たな領野を開きたいということだった。
 佐賀大学では、学部の教育実習の成績評価基準を統一化する方向で改善を進めている、学部の教育実践授業科目と連動させて、教師教育のコア・カリキュラムの充実を図っていきたいということであった。
   (裏面に続きます)

 「教職実践演習」に関連しては、弘前大学が先進的に取組んでいた(詳細は、以下を参照されたい:http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/yousei/shinkamoku.pdf)。鹿児島大学では、他学部の免許取得者を対象に教育実践総合センターの特任教授を中心に20年度から正式実施、大分大学では他学部の免許取得者に対して他学部の教員も巻き込んで(特に「商業」の免許対応に経済学部教員を動員)授業開講に向けての組織づくりを準備している。また岡山大学では、「教職実践演習」(他学部の受講生が多い)と免許更新制を合わせて、全学にポスト増を申請中とのことであった。琉球大学では、「教職実践演習」の試行として、希望学生を募って「プラクティス・スクール(大学生が模擬学校を経営)」を19年度に実施しており、その中で学生を最終評価する仕組みを検討中。様々な対応が見られたが、4年の前期は教員採用試験に向けて勉強させたいという声が多かった。
 その他、「教員がもつべきモラル」に焦点化した事前指導や、3年次実習から4年次実習につなぐ様々な取り組みなど、具体的に参考になる資料を得ることができた。またスクールボランティアとして、鹿児島大学では学部1年生全員を鹿児島市内60の協力校に派遣する事業を開始したということだった。


■ 今後のコロキウム・シンポジウムの予定

 第4回事例研究コロキウム 12月15日(土曜日)13:30〜;研究者交流スペース
 公開シンポジウム  3月8日(土曜日)高松市商工会議所会館


■ プロジェクト実施委員会が開催されます

 11月7日(水曜日)13:30〜、APルームにてプロジェクト実施委員会を開催し、今後の活動、特に今年度末のシンポジウムに向けた取り組みについて検討します。実施委員の先生方はもとより、実施委員以外の先生方、いまから実施委員に参加しようという先生方もご参加くださり協議に加わってくださいますよう、お願いいたします。