香川大学教育学部附属幼稚園の先生方は、基本的に小学校からの異動を経て赴任してこられます。そんな、当初は必ずしも幼児と過ごした経験の多くない先生方が、一歩ずつ丁寧に保育をつくるプロセスが垣間見えるこの冊子は、経験豊富な方から保育者として歩み始めたばかりの方まで、幼稚園・保育所等で働かれている全ての先生方に、また幼児教育の実践に関心のある全ての方に参考にしていただけるはずです。保育・教育の基本は、子どもたちの姿を丁寧に見つめ、その視点を共有することから始まる……そんな実践を展開するにあたっての教育課程・保育計画の大切さを、本書は改めて教えてくれることでしょう。 (松本博雄:香川大学教育学部准教授)