■エンコード・デコード
みなさんはメールと一緒に画像やデータを送りたいと思ったことはありませんか?
Eudora-Jにも「書類を添付」というメニューがあります。
しかし、何MBもある大きなデータを送って、みんなに迷惑をかけないようにしてください。
インターネットでは、いろいろなサーバを経由していますので、重いデータを送った場合、サーバに負担がかかり、データも壊れたりするケースがあります。
メールはTEXTです。このメールと一緒に添付書類(バイナリデータ)を同じTEXTとして送ることになります。
このバイナリデータをTEXTにすることを(テキスト)エンコード(encode)、エンコードしたものを元のバイナリデータに戻すことをデコード(decode)といいます。
このエンコードにも様々な種類があり、メーラーによって対応しているエンコード形式が異なります。
エンコード形式 拡張子 エンコードツール デコードツール メモ BinHex .hqx Binhex4.0 Binhex、StuffIt Expander Eudora-J標準サポート。Macのみ。 Base64
(MIME).b64
.mimeMpack Mpack、Decoder(Base64、uuencodeに対応) Windowsでよく使う。
NetscapeならMacとWin間で互換あり。uuencode .uu UULite、その他 uuUndo、Decorder Unixで一般的。 ISH .ish Maclsh Maclsh 日本国内で多く使われている。
Windowsに送るときなど。MacBinary .bin MacBinaryII+ StuffIt Expander Macのみ。
■Eudora-Jの使い方■
みなさんが使っているEudora-Jで「書類の添付」を選ぶと、BinHex形式にエンコードされ、Eudora-Jで受け取ると自動的にデコードします。Eudora-Jで送る場合の相手は、必ず、MacでEudora-Jを使っている人にしましょう。
また、Netscapeのメーラーで送った場合は、Base64形式にエンコードされます。NetscapeCommunicatorではuuencodeも可なそうですね。
■添付書類がテキスト化したメールを受け取った場合
Eudora-Jでわからない文字ばかりのメールを受け取ったことはありませんか?
これは、Netscapeで送った添付書類をEudora-Jで受け取ったり、Windowsから添付書類を受け取ったときなどです。
Eudora-Jは、BinHexのみしかデコードできないので、それ以外の形式だとこのように文字化けのメールとなります。
Eudora-J同士、Netscape同士なら問題なく添付書類を送ったり受け取ったりできます。
以下は各メーラーが対応できるエンコード、デコードの一覧です。
*ちなみに賞品版のメーラー(Eudora Pro、クラリスメールなど)は、複数の形式に対応しています。
メーラー 対応しているエンコード形式 Eudora-J Binhex Netscape Base64(MIME) 製品版Eudora Pro Base64(MIME)、Binhex、UUencode 製品版クラリスメール Base64(MIME)、Binhex、UUencode
せっかく送ってくれた画像が文字ばかりのメールになってしまったとき、これを元のデータに戻すことができます。
■Eudora-JでNetscapeからの添付書類を受け取った
Eudora-Jは、BinHex、NetscapeはBase64でエンコードされています。
文字が並んでいるところの最初のところを見てみて「Base64」という文字があったら、Base64でエンコードされていることがわかります。
これでも戻らない場合、テキストをもう一度編集してみてください。
- 受信箱で受け取ったメール(大きなデータだと分割されて番号がついています)を選択します。必ず、全部を選択してください。
(連続したメールを選ぶにはshiftで、とびとびのメールを選ぶにはcommandで選択)
- 選択した状態のまま、「ファイル」の「新規保存」を選択
すると、以下の画面にはります。
- ここで、「段落を推定する」と「ヘッダ情報を含む」のチェックをはずして保存します。 これで、テキストが保存されます。
- それをBase64に対応したMpackやDecorderなどにDrag&Dropすると、元のデータに戻ります。
以下は参考サイトです。
■参考サイト■
- ヤギ先生のファイル添付基礎講座
- 電子メールEudora-J(画像入りでわかりやすい)
UUencodeで送る場合は こちらを参考にしてください。
■圧縮とエンコードの違い
圧縮とエンコードを混同して考えてしまう人が多いようです。
圧縮はデータを小さくするためのもの、エンコードはバイナリデータを送るためにテキスト化することです。
順番として、まず、圧縮してから(圧縮しても、バイナリデータです)エンコードして、送ります。
圧縮の場合も相手がMacなのかWindowsなのかを考慮して、圧縮の種類を考えてください。
圧縮したものには、ファイル名の後に「拡張子(ピリオド+3文字)」が付き、この拡張子でどの形式で圧縮されたかがわかります。
ちなみにあまりに容量の小さいファイルは圧縮するとかえって大きくなることがあります。
圧縮形式 拡張子 圧縮ツール 解凍ツール メモ StuffIt .sit DropStuff StuffIt Expander CompactPro .cpt CompactPro CompactPro これはMacのみ。 LHA .lha MacLHA MacLHA、LHA Expander Windowsで一般的な圧縮形式です。 ZIP .zip Windowsで多い形式 TAR .tar sunstar UNIXで多い形式
StuffIt Deluxeでは、上記のどの圧縮形式もサポートしています。 StuffIt Deluxeでは、自己解凍形式(手元に解凍ツールがなくてもダブルクリックで解凍できる)の「.sea」も作れます。 Mac同士なら、CompactProで、自己解凍形式の「.cpt」にして送るのもよいでしょう。