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Microsoft Excel 98:マクロのあるファイルのパスワードは無効
Mac OS 9:TCP/IP 上のファイル共有で自動接続
Mac OS 9:ファイル共有コントロールパネルを開くのが遅い:原因判明
Mac OS 9:Sherlock 2 インターネット検索結果クリックでフリーズ
Mac OS 9:カノープス製 Voodoo カードの非動作
Mac OS 9:RestorePosition1.0b4 が動作する場合もある
Mac OS 9:SmartScroll 3.5 で警告音
Mac OS 9:PaperPort Strobe がイニシャライズされない
Mac OS 9:Apple 日本語辞書とヘルプ
Mac OS 9:アップルメニューオプションの障害継続
Mac OS 9:アルプス社 MD プリンタの対応状況
Open Transport 2.5.x: DHCP 障害環境での AppleTalk
OSA Menu とスクリプト編集プログラム, OutlookExpress など:奇想天外な回避法
MacCDR 4.0 での問題
フリーズリムーバー
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[ 99/11/6]



私の Mac OS 9 だがいまひとつ安心できない.起動できないトラブルが出るのだ.一度は shift 起動でつまづいた.また,デスクトップ再構築をしようとして,File Exchange 以外のコントロールパネルの内容,機能拡張フォルダ,フォントフォルダを除いて起動してデスクトップ再構築中にフリーズした.それぞれ強制リセット後には再起動できたのであるが,こんなことはこれまであまり経験したことがない.コントロールバーでのモデュールからの設定切り替え時のハングも何度かあり,プログラムの強制終了を行うと,コントロールバー機能拡張の処理中と言われる.結局この機能拡張のメモリ割り当ても増やすことになった.... と書いたところで, "フリーズリムーバー 2.2" のご紹介をいただいた.タイムリーなユーティリティだ.

このところ,皆様からいただく情報が増加していて,重要な情報に関わらず,ご紹介が遅れる場合がある.順次ご紹介して行くつもりだ.



● Microsoft Excel 98:マクロのあるファイルのパスワードは無効


龍谷大学ミラーサイトをご提供いただいている小島氏から, Microsoft Excel 98 のセキュリティホールについてお知らせ下さった.多くの人に一般的に起きるものだ.

Excel でマクロが含まれたパスワードつきのファイルを開いてもパスワードなしで開いてしまう.つまり,マクロがある Excel 98 のファイルにはパスワードを施しても効果がない.

詳細は小島氏のページに記されている.



● Mac OS 9:TCP/IP 上のファイル共有で自動接続


星氏が Mac OS 9 の新機能である TCP/IP 上のファイル共有に関連して, MN128-SOHO ダイアルアップルータで自動発呼するようになったとお知らせいただいた.次の場合に自動発呼する.

1.ファイル共有でTCP/IP共有を許可していると, Mac起動時にインターネットに自動接続してしまう.

2.TCP/IP共有を許可していなくても,ファイル共有コントロールパネルを開くとインターネットに自動接続してしまう

星氏が MN128-SOHO の記録を調べてみると,どうも自分自身のアドレスから逆引きをDNSに問い合わせに行っているものと思われた.

星氏は,ネットワークブラウザを開く際にも時間がかかることについても同様のことが起こっているのではないかとお書きである. MN128-SOHO の自動発呼に関してはフィルタによって解消できる可能性をご示唆されている.


追記:
星氏から回避法をお寄せいただいた.

MN128-SOHO の Auto DNS 機能を ON にしておく.(Auto DNS機能によりMN128-SOHOを簡易DNSサーバとして動せます) MN128-SOHOのIP応用設定でホスト情報を書き加える.

書式:ip host {ipaddress name}
(例)ip host 192.168.0.11 pm7500

これでファイル共有コントロールパネルを開いても自動接続しなくなりました.また、ファイル共有自体もすぐに開くようになりました.




● Mac OS 9:ファイル共有コントロールパネルを開くのが遅い:原因判明


上記項目は,星氏もご指摘になっているが, 99/11/4 項目 "Mac OS 9:ファイル共有コントロールパネルを開くと時間がかかる" との関連が疑われる.ファイル共有コントロールパネルを開く際に上記の処理が行われているとすれば,そのためにファイル共有コントロールパネルを開くのに時間がかかるものと考えられる.

該当項目を書いた後に気がついたのだが,ファイル共有コントロールパネルの画面には IP アドレスが記載されることに気が付いた.これはインターネットに接続していない環境でも同様に IP アドレスを取得に行くようだ.そのため, IP 取得が困難な場合に時間がかかっているのだ.

TCP/IP コントロールパネルでの設定でインターネット接続が確立している状態では (DHCP を含め) 問題は起きず,直ぐに開くことができる.また,インターネットに接続していない場合でも,固定 IP などが入力されていて接続できないことがマシンに認識できている場合や, Ethernet ケーブルで接続されていない場合なども問題ない.問題が出るのは, DHCP 接続で障害が起きる環境や,接続が切れている状態で DHCP 他の設定になっている場合である.

追記:
星氏より,自分のホスト名を DNS に問い合わせている場合もあるとお教えいただいた.



● Mac OS 9:Sherlock 2 インターネット検索結果クリックでフリーズ


井上氏からいただいた.氏の PowerBook 2400c/180(NuPower G3) で Sherlock 2 からインターネット検索後,検索結果リストの項目を,下のウインドウに詳細が表示される前に手早くクリックしてブラウザで表示させようとすると,フリーズする. 回避法は下ウインドウに詳細が表示されてからクリックすること.

私のマシンでは再現できないので,機種または環境によるものかも知れない.



● Mac OS 9:カノープス製 Voodoo カードの非動作


沢田氏からご連絡いただいた.カノープス製 Voodoo PCI カードが Mac OS 9 で動作しないそうだ. Unreal を起動すると,初期画面ダイアログの後,画面が内蔵ビデオカードから Voodoo の全画面表示に切り替わり,真っ暗なままなにも表示されない.また,プログラム終了もできない(または終了しても画面が内蔵ビデオに戻らない)ため,再起動が必要だそうだ.



● Mac OS 9:RestorePosition1.0b4 が動作する場合もある


中路氏からお知らせいただいた.中路氏は Mac OS 9 US 版で RestorePosition1.0b4 が使えているそうである. 私は機能拡張類のコンフリクト,新しく Mac OS 9 で追加された機能拡張のためという可能性もあるかと思い,コントロールパネル,機能拡張,フォント各フォルダを外して起動して確認したが,やはり動作しなかった.機種によるものか,US版と日本語版の OS の違いによるものという可能性が残る.

追記:
原因が判明した. 99/11/7 項目 "Mac OS 9:RestorePosition1.0b4 が動作しない:原因判明" をご参照願いたい.



● Mac OS 9:SmartScroll 3.5 で警告音


Ihara 氏によれば, Mac OS 9 に SmartScroll 3.5 をインストールすると何かの動作をする度に警告音がするようになった.



● Mac OS 9:PaperPort Strobe がイニシャライズされない


Ihara 氏によれば,PaperPort Strobe が Mac OS 9 インストール後,起動時にイニシャライズされなくなってしまったそうだ.メニューバーのペーパーポートアイコンからペーパーポートデスクトップや初期設定等を選ぶことでイニシャライズされ使用できるようになるが,起動する度に同じことを繰り返す必要がある. ScanSoft の PaperPort 関連のメーリングリストでも話題になっていたそうだ.



● Mac OS 9:Apple 日本語辞書とヘルプ


川島氏が Mac OS 9 でたまたま "Apple 日本語辞書" を外したところ,ヘルプボタンを押してもヘルプビューアは起動するものの,ウインドウが開かなかった.

Mac OS 8.5 以降の "Apple 日本語辞書" は特に Mac OS 8.6 以降ではシステムの様々な言語処理において必要であるので,常に機能拡張フォルダに入れておかなければならない.



● Mac OS 9:アップルメニューオプションの障害継続


川島氏によれば,アップルメニューオプションに関して Mac OS 9 でもサブメニューが現れないという障害が継続しているという.初期設定を捨てることで改善されるそうだ.



● Mac OS 9:アルプス社 MD プリンタの対応状況


アルプス社は MacOS9対応予定についてというページを公開した.バックグラウンド印刷ができないなどの問題があり, 11 月中旬に発表される予定の次期ドライバで対応するだそうだ.



● Open Transport 2.5.x: DHCP 障害環境での AppleTalk


Tazawa 氏から社内 LAN での iBook の不可解な症状についてお知らせ下さった.氏の環境では DHCP サーバに接続するのだが, DHCP 取得障害が発生して iBook が起動できなかった.そこで Ethernet ケーブルを抜いて起動させて,セレクタから AppleShare を選択すると, DHCP からグローバルアドレス を与えられているマシンが認識できていないことに気がつかれた.

セレクタの画面に認識されてリストされているマシンでも,インターネットに接続して DHCP からグローバルアドレスを取得すると,リストから消えていくそうである.



● OSA Menu とスクリプト編集プログラム, OutlookExpress など:奇想天外な回避法


99/11/2 項目 " OSA Menu とスクリプト編集プログラム, OutlookExpress など" ( OSA Menu とスクリプト編集プログラム, OutlookExpress などを使うと画面描画速度が低下する) に関して松岡氏から,OSA Menu の作者 Leonard Rosenthol 氏からの回避法をお知らせ下さった.これが全く予想もつかない内容なのだ.

Leonard Rosenthol 氏がこの問題を Apple の人と話したところ, "キーボード" コントロールパネルを外すとどうなる ? ということを言われたそうだ.そこで,この知らせに基づいて,松岡氏は半信半疑で機能拡張マネージャで使用停止にしたところ,何ということだ,完璧に障害は去っていた.

キーボードコントロールパネルで必要な設定は使用停止フォルダにあるキーボードコントロールパネルを起動して行えるので外すことで特に支障はない.



● MacCDR 4.0 での問題


民岡氏からいただいた. MacCDR4.0 で仮想 HFS ボリュームにコピーしようとするとフリーズする.

MacCDR 4.0 は仮想HFSという機能を用い,そこに必要なファイルをコピーしてその仮想的なボリューム単位でバックアップすることで,必要部分だけの HFS でのバックアップを可能にしています.

この仮想 HFS という機能は virtual HFS という機能拡張ファイルで実現されているようですが,これが iMac 333MHz+Mac OS 8.6 という私の環境と相性が悪いようです.できた仮想 HFS ボリュームにファイルをコピーしようとするとフリーズしてしまいます. Mac OS 基本+ CD-R Driver+virutual HFS でも同じでした.Mac CDR の細かいバージョンは 4.00g です.

メーカー (Aplix) に問い合わせたところ,すでにメーカーでも確認している問題とのことで,11月中旬ぐらいにはアップデータを配布できるのでそれまでは ISO 方式でバックアップして欲しいとのことでした.



●フリーズリムーバー


木下氏からご連絡いただいた.木下氏はこの度,フリーズリムーバーというプログラムを発表なさった.これは,ユーザが使用している Mac OS で不要なシステムファイルの指摘と移動または削除,機能拡張およびアプリケーションのメモリ割り当て増加などを一度に行うものである.添付されているテキストファイルを編集することで簡単にそれらのリストに追加したり削除することもできる.

動作は Mac OS 9 日本語版で検証しているが, Mac OS 8 でも確認しているそうだ.各 OS バージョン,ローカライズ版などで条件は変わるので, "Check_files" "Check_mem" の内容はよく考えること.ご注意いただきたいが,初期状態では Mac OS 9 日本語版のみで実行すること. Mac OS 8.1 で実行する場合は "OS8.1用Check_files" フォルダにあるファイルと交換する必要がある.

私はハードディスクにコピー後, "Check_mem" ファイルを外して,不要ファイルのチェックをしてもらったが,私はすでに手動で外しているようで,指摘されなかった.そこでコントロールパネルに使用停止している "アップルメニューオプション" をコントロールパネルにコピーしてから, "Check_files" をエディタで開き,アップルメニューオプションの先頭の":" を取ってから保存して,実行したら,削除されるか確認され,削除すると答えると削除されることを確認した.機能拡張に関しては "フリーズリムーバー.bak" というフォルダに待避するようになっているのだが,全てバックアップするようにしてはどうだろうか.

指摘すべきシステムファイルとメモリ割り当てを増やすシステムファイル等についてのテキストファイルは,アプリケーションを実行する前に確認すること.このファイルを利用すれば,自分のシステム構成に合わせて,健康診断することも可能だろう.同様にすれば,英語版 Mac OS 9 にも適用可能になる.

実際にこのアプリケーションで移動,削除,メモリ割り当て変更を行わない場合でも,これらファイルに書かれた内容は参考になる場合もあるだろう.初期状態でリストされている削除すべきファイル類は入っているとクラッシュする場合のあるもので,削除の必要なものだ.":" がついて無効になっているファイル類については,人によっては必要だと思っているものもあるかも知れないが,そのままでは指摘,削除されることはない.使用者が判断して":" を取るようになっている.":" がついているものも含めて,外すファイルに関して私は納得できるし,実際に私が手動で外しているか入っていないものばかりだ.メモリについては全てを一度に行うのではなく,ひとつずつ様子を見ながら行う方法もあると思う.

初級者は "Check_mem" を外してそのまま実行さなることを推奨したい.よく英語版の Internet Config Extension の同居で発生する障害はこれで防ぐことができる.メモリのたっぷりある初級者は "Check_mem" を入れて実行すれば,多分 Macintosh はより安定するだろう.メモリがたっぷりあるのなら,氏も書いておられるが,増やして困るものでもないだろう.特に Mac OS 9 での Finder メモリ増大は必要なことのように思える.

"Check_mem" ファイルを参考にして自分で ResEdit を使用してメモリ割り当てを変更したい人もいると思う.フリーズリムーバーのフォルダ内にある "技術情報" に書かれている機能拡張のメモリを増やす方法について,これは一度書いたことがあるのだが,あまり経験のない方は,ファイルタイプを変更して行うのではなく,きちんと 'SIZE' リソースを開いて変更する方がいいと思う.このように書くのも,この方法を最初に書いたのが私のページだと思っており,書かなかった方がよかったと,感じているからである.ファイルタイプを書き替える方法の方が段階が多く,入力ミスなど起きる可能性もその分起きやすくなると思う.ファイルタイプについてよく分かっている方の行う方法である.この方法では実際に (私のミスだろうが) うまく行かなかった経験がある.

追記:
小林氏から,起動時にハングすることがあるとお知らせいただいた.

AppleEvent に対応していないアプリケーションが起動している状態で,フリーズリムーバーを起動すると,開いているアプリケーションを自動終了させる途中で未対応アプリケーションを終了させることができず,途中で止まってしまうそうである.強制リセットすることになる.

フリーズリムーバーを起動する場合には Finder だけにしておくことが望ましい.



(C) Akiyama Satoru



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