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Norton Utilities: iMac 333MHz版 266MHz 版 Western Digital ハードディスクでクラッシュ
PowerBook G3 Series :リセット時の RAM ディスクの内容
G3 Firmware Update 1.0.2 :アップデート成功例
Microsoft(R) Office 98 アップデータ 2(継続)
TIP :起動時の仮想記憶オフキーコマンド
shift 起動でオフになる機能など
Macintosh 内蔵 56K モデム初期化 AT コマンド
G3 Firmware Update 1.0.1 :未フォーマット ATA ディスクでクラッシュ
Apple DVD Player :サーバマウント時に機能しない
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[ 99/4/30]



● Norton Utilities: iMac 333MHz版 266MHz 版 Western Digital ハードディスクでクラッシュ


シマンテックはNorton Utilitiesとの互換性についてを公表し, iMac 333MHz版で Western Digital ハードディスク搭載モデルの場合に Norton Utilities を使用すると FileSaver のエラーが出てシステムがクラッシュまたはフリーズすると告知した.回避法はなく, Norton Utilities を使用しないほかない.(Norton Utilities ver.4.0.3CD-ROM からの起動では使用できる)

iMac 333MHz版で Western Digital 製ハードディスクを使用しているかどうかは Apple システム・プロフィールを使用すれば知ることができる. [ 装置とボリューム ] で内蔵 ATA の製造元が WDC の場合 Western Digital 製ハードディスクである, QUANTUM の場合は問題が発生しないそうだ.

iMac 233/266Mhzマシンには対応していると書かれているが,それらのマシンでも FileSaver について問題が起きるという報告もある.(ただし,シマンテックのページの記述を読む限り, FileSaver の問題なのか Norton Utilities の問題なのかは特定できない)

追記:

西澤氏から, iMac 333MHz版に Norton Utilities 4.0.3 をインストールすると,起動時に止まったりシステム終了時にフリーズしたりするようになったという具体的な症状をお知らせいただいた.一度フリーズすると再起動しても正常に起動できなくなるようだともおっしゃっている. FileSaver と DiskLight をオフ(コントロールパネルより)にしても障害は発生するそうで,機能拡張マネージャで Norton Utilities 4.0.3 のパッケージを全てオフにすると,フリーズする事は無くなったそうである. Norton FileSaver Assistant もしくは Norton FileSaver Extension が怪しいと述べていらっしゃる.

シマンテックの告知では Norton Utilities をアンインストールするように述べられている. Norton Utilities を使用するといくつかの不可視ファイルがハードディスクに作成される. Norton Utilities のアンインストールというのがそれら不可視ファイルまで削除するかどうか私は知らないのであるが,機能拡張マネージャでの使用停止ではそれら不可視ファイル自体は消えないので,西澤氏のご報告からは不可視ファイル自体に問題はないと思われる.しかし,不可視ファイルの読み書きについて問題が発生する場合はあるので,該当するユーザは不可視ファイルの存在も注意した方がいいだろう.

不可視ファイル等 FileSaver FAQ を参照願いたい.



追記2:
本問題は 266MHz 版 iMac で Western Digital ハードディスク搭載モデルでも生じることが判明した.



● PowerBook G3 Series :リセット時の RAM ディスクの内容


私の PowerBook G3 Series で確認している. PowerBook G3 Series を使用中にシステムクラッシュなどで強制再起動すると RAM ディスクの内容が保持されない.

Power Macintosh G3 までの Macintosh では RAM ディスクの内容はシステムクラッシュなどで強制再起動した場合でも直前の状態がそのまま保持できていた.メモリリフレッシュレートの速いメモリを使用するようになった Power Macintosh G3 からは再起動時に RAM ディスクの内容が消えるようになった. PowerBook では以前から RAM ディスクの内容をシステム終了時に保存するオプションが提供されていたためか,PowerMacintosh G3 以降の iMac, Blue & White G3 でもそれらのオプションが可能になっている.(ただ,私はそれらの機種を持っていないので再起動時に直前の内容が保持されるかどうか知らない)

PowerBook G3 Series ではメモリフラッシュ以前に電源供給が再開されるとされていて,再起動時でも直前の内容が保持される.それは当然クラッシュ時等の強制再起動でも事情は同じはずなのに,なぜか,強制再起動時に限って,直前の RAM ディスクの内容が保持されないようなのである.

私は PowerBook G3 Series を使い始めてから, RAM ディスクに置いた Netscape の履歴が保持されていないことがときたまあることに首をかしげ続けていた.システムクラッシュはそれほど頻繁にあるわけではないので, PowerBook G3 Series を使い始めてから気づくまでに 2-3 週間かかった. 私は ATOK12 のユーザ辞書,標準辞書も RAMディスクに入れて使っている.当然,変換学習内容や登録語句もその場合には保存されない.

システムクラッシュの後に起動した場合は,前回システム終了時に保存された "存続型 RAM ディスク" の内容が再構築されるようなので, RAM ディスクの内容を守るためにはシステムクラッシュしないシステムを作る以外では,頻繁にシステム終了するか,頻繁に RAM ディスクの内容をバックアップするしかない.私は PowerBook をスリープするだけでできるだけシステム終了しないという使い方をしてきたのであるが, PowerBook G3 Series では仕方なくシステム終了するようになった.それまでは, SpeedDoubler の自動バックアップを使って防護していたのであるが,これはスリープに障害を起こすことを発見してから使わないようになった. RAM ディスクを使用していない方々には関係ない.



● G3 Firmware Update 1.0.2 :アップデート成功例


99/4/29 項目 "G3 Firmware Update 1.0.2 :アップデートできない" について,桶谷氏からBootROMのバージョンが1.1f4 であっても成功したとお知らせいただいた.最初 2 回ほど失敗したそうだが,プログラマーズボタンを,指ではなく,つまようじで,確実に押すこととにより成功したそうである.案外このようなことが関係しているかもしれない.

追記:
若月氏からも成功例をお知らせいただいている.要点は上記桶谷氏と同じで,プログラマーズボタンを指ではなく,棒状のものでしっかり押すことである.他にも有用なアドバイスをいただいているので次回更新時に項目化したい.



● Microsoft(R) Office 98 アップデータ 2(継続)


Microsoft(R) Office 98 アップデータ 2 を使ってみた.アップデータは 3 月末に米国で発表されたアップデータに修正を加えてローカライズしたものと思われ,米国版アップデータがいくつかのファイルに分割されていたのに対して,単一のアプリケーションに統合され,改善されている.アップデートされたファイルは以下であった.

"Microsoft Office 98" ライブラリ
"Microsoft Word" アプリケーション
"Microsoft PowerPoint" アプリケーション

"Microsoft Office 98" ライブラリは通常はシステムフォルダの機能拡張内にあるが,本ページの利用者には Office アプリケーションのあるフォルダ内の "Office" フォルダ内に置いている人も多いことと思う. Excel アプリケーション本体は手つかずのようであった.

これらのファイルはどこにあってもユーザが指定できるし,いくつかある場合は選択的にアップデートできる.ただし,それらの名称を変更している場合は名称を元に戻さないとできないと "Updater 2 お読みください" に記されている. ("Updater 2 お読みください" はインストーラ起動初期画面で保存作成できる.) アップデートは書き換えられるのではなく,新しいファイルが作成され,それまでのファイルはゴミ箱に移動するという形式をとっている.ボリュームルートには "MS Office 98 Updater Log" ファイルが作成される.

"Updater 2 お読みください" ほかには今回のアップデータには 1998 年 11 月に発表された "Office Updater for Mac OS 8.5" の内容が含まれていると書いてある. "Office Updater for Mac OS 8.5" でアップデートしている場合は独自の識別番号に関する修正のみが本アップデータによって加えられるとしている.

"Office Updater for Mac OS 8.5" によってアップデートされている場合, Office 98 アップデータ 2 によってアップデートしてもファイルのバージョンに変化はない. "Microsoft Office 98" ライブラリの修正日は変更されるのであるが,アプリケーション本体は修正日さえ変わらない.そのため,アップデートされたアプリケーションかどうか通常の方法で見分けることは難しい.

独自の識別番号というのは GUID 情報(Global Unique Identifier) のことであり,本ページで継続して関心を示してきた問題である.これまで Microsoft 社が近年作成してきたアプリケーションにはウイルスや他ファイルの消去だけでなく,ユーザ情報などの漏洩という問題が常につきまとってきた. Microsoft Office の Word アプリケーションなどでユーザに隠されたままユーザ情報が Microsoft 社に通知されたりする機能が組み込まれていたり,作成したファイルに Microsoft 社が利用できる独自の情報がユーザに隠されて埋め込まれたりした問題である.

これまでにもそのような問題を修正したというアナウンスはあっても不十分なことがあった.今回のケースも実は既に一回類似のユーザ情報の漏洩問題が指摘され,それを修正するものとして Microsoft 社が修正アプリケーションを公表した後でまた起きたことである.(ただし,独自の識別番号自体について,私は一概に否定すべきではないという意見を書いたことがある.ユーザの IP アドレスやハードディスクの内容ほかを Microsoft 社に密かに報告する機能については弁明の余地はない)

参考:
99/3/13 項目 Microsoft Office 98 :さらなるセキュリティ問題
99/1/12 項目 Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 1(継続)
99/1/12 項目 Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 2
98/7/23 項目 Office 98 のセキュリティ問題(2): Word のセキュリティ問題

アップデートした結果,アップデートした Word などで新たに作成されたファイルに GUID 情報は書き込まれなくなった.それ以外にも書き込まれなくなった文字列があるが,それが何なのかは不明である.私はあまり Office アプリケーションを使わないのでよく分からないが,一応アップデートしても問題はないのではなかろうか.

ただ,これまで作成された Word ファイルに関しては除去されるわけではない."Updater 2 お読みください" には次の手順によって除去できるとしている.試してみたが,別名で保存で置き換えるだけでは GUID 情報は消えない.他の Office アプリケーションで作成したものは[別名で保存] で入れ替えるだけでよいそうだ.

1.対象となるファイルを該当アプリケーションで開く.
2.[ツール] メニューの [文字カウント] をクリックし,カウントが終了したら [閉じる] をクリックする.
3.[別名で保存] で入れ替える.

このような手順を踏むのは面倒である.Angus McIntyre の BillBlocker というドラッグ & ドロップで PID_GUID を削除するソフトウェアを使用する方が簡単である.

今回のアップデートでどの程度ユーザ情報漏洩問題が修正されたか判断を下すのはこれまでの経験から言ってまだ早計である.例えば,アプリケーションに登録されたユーザ名はアップデート後も以前のようにファイルに記録されている.



● TIP :起動時の仮想記憶オフキーコマンド


仮想記憶がオンになっている Macintosh の起動時に,次のキーを押し下げることによって,仮想記憶をその起動時に限ってオフにできる.

「shift」

よく知られた機能拡張類ほかの読み込み停止起動法である.案外知られていないだろうが,仮想記憶もオフになる.

「command」

仮想記憶だけがオフになる.起動時にスタートアップスクリーンが出るまで押し続ける.


仮想記憶については最近いくつか書いたことがきっかけで,それまであまり使わなかった仮想記憶を継続して使ってみている. Mac OS の仮想記憶は実メモリの 1.5 倍までの設定を想定して最適化されているので, 1.5 倍程度で使ってみている. (もっとも速度に影響しないのは実メモリに 1 MB 足した値である.) 使っているうちに興味深いことにいくつか気がついた.また機会を改めて報告したい.

追記:
ここで書いたキーコンビネーションで実際にはオフになっているのだが,メモリコントロールパネルでは切と表示されない場合がある.これは表示だけの問題だと思われる.「このコンピュータについて」での表示や Apple システム・プロフィールでの表示は反映される.



● shift 起動でオフになる機能など


shift 起動( Macintosh 起動時にスタートアップスクリーンが表示されるま shift キーを押しながら起動する)では上記項目の仮想記憶オフ以外にその起動時に限って変更される設定などがいくつかほかにもある.

・起動項目などのシステムフォルダ内のフォルダの読み込みがされなくなる.ただし,起動に必要な項目は読み込まれるようになった.(フォントフォルダ,初期設定フォルダの必要項目は読み込まれる)

・ディスクキャッシュが最小限になる.

・仮想記憶オフ

追記:
メモリコントロールパネルで仮想記憶,ディスクキャッシュの状態が反映されない場合がある.また,最近書いたことだが,いつからか分からないのだが,最近の Macintosh では shift 起動時にディスクキャッシュは最小にはならない.



● Macintosh 内蔵 56K モデム初期化 AT コマンド


モデム初期化コマンドが必要な場合,次の Apple で使用している 3 種類を試してみる.最初の二つは Power Macintosh G3 の内蔵モデムのものである.これらは例えば, Virtual PC や SoftWindows などで Windows から Macintosh の内蔵モデムを操作する場合などでも使う事ができる.

"AT&FE0W1Q0V1X4&C1&K3S95=1&D3S7=75S0=0¥13"

"AT&FE0Q0V1X4&C1&K3S95=1S7=75S0=0¥13"

"AT&FE0Q0V1X4&C1&K3S95=1S7=75S0=0¥13"

追記:
次のコマンドはユーザが書いたものだが,上記のものよりよい結果を得られるかもしれない.

AT&F+MS=56,0,300,56000,0,0,33600¥13( k56flex 用)
AT&F+MS=12,1,300,56000,0,0,33600¥13( v.90 用)



● G3 Firmware Update 1.0.1 :未フォーマット ATA ディスクでクラッシュ


TIL: 60321 : G3 Firmware Updater 1.0.1: Crash After Installing Unformatted ATA Hard Drive

Apple Tech Info Library によれば, Final Cut Pro 1.0 に含まれた G3 Firmware Update 1.0.1 (アップデート後のファームウェアバージョンは 1.1f1 となる)を使用すると,未フォーマット UltraDMA (ATA) ディスクを装着すると起動時にクラッシュする.

Apple FTP で公開されたG3 Firmware Update 1.0.2 ではこの問題は起きない. Final Cut Pro 1.0 に含まれた G3 Firmware Update 1.0.1 は使用しないようにし,もし使用した場合は, G3 Firmware Update 1.0.2 を使用すれば改善される.



● Apple DVD Player :サーバマウント時に機能しない


TIL: 30970 : Apple DVD Player: Problem If Servers Mounted at Startup

Apple Tech Info Library で次のような内容の文書が公開されている.

サーバボリュームをセレクタの画面で起動時に開くようにチェックを入れて,次に Macintosh を起動した場合,「Apple CD/DVD機能拡張がインストールされない云々」 というメッセージが表示され, Apple DVD Player が機能しないことがある.サーバボリュームマウント時に名前とパスワードを要求する場合にだけ起きる.回避法はセレクタのチェックをとり,起動項目フォルダにサーバボリュームのエイリアスを入れる.



(C) Akiyama Satoru



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