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Iomega Jaz ドライブの回収
Adaptec 2940U2W と 2940U2B のコンフリクト
PowerDomain 2940UW 4.1
Adaptec PowerDomain 2940UW 4.1: Macintosh クローンと非互換の警告
Adaptec 製 SCSIカードでの QuarkXPress の印刷時の障害
Blue & White G3 : Adaptec 2930U といくつかの外付けハードディスク
Blue & White G3 :各社スキャナ接続トラブル
ATI ドライバの×印
PowerBook 用 VST Zip ドライブとドライバについて
Norton AntiVirus 5.01J と At Ease 3.0J の非互換
PowerBook の初期トラックパッド
PowerBook :パスワードなしにパスワード保護を解除する方法
ファイル共有が開始できない場合
Mac OS 8.5 からの PRAM クリアで初期化されるコントロールパネル項目
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[ 99/3/18]



● Iomega Jaz ドライブの回収


Iomega は同社が 1998年9月1日以降に発売された 2GB または,再製品化された(remanufactured) 1GB Jaz ドライブ約 6 万台の製品回収を発表している. Cortech Systems が生産したこれらの電源装置のプラスチックケースが開いて内部回路が露出し,感電する可能性があるという.該当する製品は以下の二つの条件が満たされているもの.

1.電源ユニットのラベル左上に GPC14-2001と記されていて,かつ,
2.右下隅の 9 桁の製造番号の最初の 3 桁が 837から 907 で始まるもの



● Adaptec 2940U2W と 2940U2B のコンフリクト


MacInTouch 99/3/16 は Blue & White G3 に Adaptec 2940U2B と同時に2940U2W を装着すると, RAGE 128 のアクセラレーションが停止するという投稿を紹介している.回避法はいずれか一方を外し単独使用することのようだ.



PowerDomain 2940UW 4.1


Adaptec 2940UW の Blue & White G3 対応ドライバ.以前ベータ版がリリースされていたもの.下記項目で記しているように Macintosh クローン機とは非互換である.



● Adaptec PowerDomain 2940UW 4.1: Macintosh クローンと非互換の警告


Adaptec は PowerDomain 2940UW(上記項目で触れたページ)で PowerDomain 2940UW 用 4.0バージョンのドライバが Macintosh クローン機と非互換であると警告し, Firmware 3.0 を使用するようにと記している.

4400 ではどうなのだろう?



● Adaptec 製 SCSIカードでの QuarkXPress の印刷時の障害


QuarkXPress からの印刷時に, Adaptec の SCSI カードに接続されたボリュームにある 15MB 以上の EPS 画像が配置されている場合,正常に印刷できない障害が発生する場合がある.回避法は PowerDomain 2940UW 4.1にバージョンアップする.



● Blue & White G3 : Adaptec 2930U といくつかの外付けハードディスク


匿名希望氏によると, Blue & White G3 に Adaptec 2930U をインストールして BIOS の Eclear という外付けハードディスクを接続したところ, SCSI ID の重複のような症状が出て, G3 が起動できなくなる. pipit 2000HDi も同様だそうだ.外付けハードディスクのアクセスランプが点灯したきりとなる.

Eclear については他の機種の Macintosh に接続してもマウントできなくなり初期化せざるを得なくなったそうである.下記項目とも関連するかもしれない.



● Blue & White G3 :各社スキャナ接続トラブル


最近まで, MacFixIt MacInTouch では, Blue & White G3 に各社のスキャナを接続しても認識できないトラブルの報告が相次いでいたようだ.

かつて,スキャナが Macintosh に認識されない問題はこれまでも何度か本ページで紹介したとおりである.今回も内部 Bus と外部 Bus に関して未対応の製品などで問題が起きているようだ.いくつかのメーカは複数 SCSI Bus には対応していない.また,ドライバなどが SCSI Manager 4.3 に対応していない場合もある.

参考:
98/5/24 項目 " FWB CD-ROM ToolKit"ほか, 99 年 1-3 月の項目には旧 G3 での類似の問題や回避法が何回か触れられている.



● ATI ドライバの×印


藤井氏から ATI アクセラレータに赤×印がつく件についてご報告いただいている. ATI Rage 128 Update によりアップデート後にこの問題が発生した.藤井氏は本ページ 99/2/17 項目を参考に,"ATI Graphics Accelerator" 機能拡張のファイル名の前にスペースを入れて改善された.

この問題は Blue & White G3 発売当初からあった問題であるが,特にアップデート後に頻繁に起きるようだ.他のサードパーティ製機能拡張類なしでも発生する.回避法としては上記のように機能拡張ファイル名の最初にスペースを入れて読み込み順を早くする方法が一般的に有効であるようだが,私のページでも触れた AppleTalk のオンオフ他の方法もいろいろあるようだ.

ATI Graphics Acceleratorが起動時に読み込まれない問題についてというページにいろいろな対処法がまとめられているので参照されたい.



● PowerBook 用 VST Zip ドライブとドライバについて


金野氏から VST Zip 用のドライバに関しての知見をお知らせいただいた.

まず,Iomega Driverのバージョンについて整理します.MacOS 8.5日本語版のCDに付属のもの 6.0.1,Iomegaのwebサイトから入手可能な最新バージョンは,6.0.2(英語版)です.これらはATA接続の内蔵ドライブでもSCSI接続の外付けドライブでも動作します.VSTから入手できる最新のドライバは,ZipExtension 1.1です.

VSTのFAQのサイトには,付属のTools Diskを紛失した場合,VSTのwebサイトから ZipExtension 1.1を入手するか,IomegaのwebサイトからIomega Driver 6.0.2をダウンロードして下さいとの記述があります.実際試してみると,ZipExtensionと Iomega Driverのどちらでも動作しました.

ここで注意が必要なのは,ZipExtensionとIomega Driverは全く同じものではないということです.VST Zipの中身はIomegaのATAドライブのOEMですから,VST Zipは ATA接続の内蔵ドライブとして認識されます.そして,どうやらZipExtensionは, ATA接続に特化したドライバのようです.この違いは,ディスクに書き込まれるドライバに影響を与えます.古いバージョンのToolsプログラム(バージョン6.1日本語版)でディスク上のドライバを調べた結果,ZipExtensionでフォーマットしたディスクにはATAドライバが,Iomega DriverでフォーマットしたディスクにはSCSIドライバと ATAドライバの両方が書き込まれていることがわかりました(新しいバージョンの Tools 6.2だと,後者の場合,Iomega Driver 6.0.Xとしか表示されません).

通常,ドライバは機能拡張書類として起動時にロードされるので,ディスク上のドライバは動作に影響しませんが,Zipから起動する場合には問題になります.VSTの FAQサイトには,起動用のZipディスクを作成する場合,VST Zipドライブを使用し,外付けのドライブは使用しないようにとの記述があります.ディスク上にSCSIドライバのみが書き込まれることがないようにという意図だと思われます.しかし, ZipExtensionを使用してこの方法で起動用ディスクを作成すると,ディスク上には ATAドライバしか書き込まれず,外付けのSCSIドライブからは起動できないことになります.

IomegaWare 1.0 (英語版)のマニュアルには Iomega Driver 6.X から VST を含む ATAPIドライブをサポートしたとの記述があります.しかし,Iomega Driver 6.0.2とVST Zipの組み合わせで使用した場合,スリープからの復帰後,ドライバがアンロードされており,Zipディスクがマウントされなくなります.

ZipExtension 1.1の場合はそのようなことは起こりません. Iomega Driverを使う場合は,スリープ復帰後にIomega Guestを起動することにより,再びドライバをロードすることができます.IomegaWareには,Iomega CSMが付属していますので,コントロールバーから簡単にIomega Guestにアクセスできます.



● Norton AntiVirus 5.01J と At Ease 3.0J の非互換


中村氏は Norton AntiVirus 5.01J と At Ease 3.0J を併用すると Macintosh が起動できなくなることに気づかれた.シマンテックサポートセンターに連絡したところ,以下の回答を得た.

「CD-ROM」のRead Me に,「At Ease」の最新版を使用するように,記載して有るが,英文をただ日本語に訳しただけで日本語の最新版である,「At Ease 3.0J」とは,コンフリクトを起こすので使えないことを確認しました.今後の検討課題にいたします.



● PowerBook の初期トラックパッド


中村氏から, 99/2/9 項目 "トラックパッドでのポインタのジャンプへの電源の影響" に付随して, 5300 や Duo2300 の初期の物はジャンプを起こしやすく,トラックパットの交換でそれは解決できるとお知らせいただいた. (¥3000 工賃別 NCR)

これは初期のトラックパッドで知られた問題である.初期のトラックパッド個々の問題でなくパーツ全般の傾向であり,かなり敏感なようだ.当時, Apple (US) ではこの問題に対して感度を鈍くするためにラミネートフィルムを配布したりしていた.しかし,ラミネートフィルムを表面に貼ってもなおジャンプはよく起きるようだ.

中村氏は別の修理の際に同時に交換なされたそうだが,この障害にお悩みの方で初期製品をお持ちの方は,そのように何かの折に交換するとよいかも知れない.中村氏によると交換後のパーツは以前のものと比較して表面がややざらざらした印象だそうだ.



● PowerBook :パスワードなしにパスワード保護を解除する方法


TIL: 24826 : PowerBook: Removing Password Security Without Password

Apple Tech Info Library にパスワードを忘れた場合のパスワード保護を解除する方法が公開された.ひとつはサービスプロバイダに持ち込む方法と,ひとつはディスクの初期化である.

サービスプロバイダがパスワード保護をバイパスする方法を知っているというのは 98/9/21 項目 " PowerBook :パスワード保護" で私が既に書いているので本ページの熱心な読者の方々には目新しいことは何もない.過去項目にはヒントらしきものも書いている.

参考:
97/12/5 項目 "VST PowerBook 用 zipドライブの問題"
98/3/28 項目 "PowerBook : VST Zip ドライブでの処理の遅れ"




●ファイル共有が開始できない場合


最近私のマシンでファイル共有することができなくなる障害が起きた. Macintosh 起動後「ファイル共有を開始できませんでした」というアラートが出る.以下私のとった処置である.確実に行わなかったため,フルコースに近いものになった.ファイル共有に問題が発生した際の参考にしていただきたい.

1. Netscape 等を立ち上げインターネットに接続できることを確認して, Ethernet ケーブルや物理的接続の問題でないことの確認.また,各ボリュームに空き容量があることの確認.セレクタで AppleShere を開いての確認.(今回の場合,ネットワークボリュームは表示されていた)

2.ファイル共有関連初期設定 "AppleShare Prep" "ファイル共有 CP 初期設定" などの削除

3.各ハードディスクボリュームルートにある"AppleShare PDS" 不可視ファイルの削除

ファイル共有できない障害が出た場合,普通はこの時点でだいたい解決する.ところが解決しなかった.

4.ファイル共有関連機能拡張( "AppleShare" "File Sharing Library" "ファイル共有機能拡張")の交換(再インストールでもよい)

5. System スーツケースをバックアップのものに交換

6.別システムからの起動での確認(システム CD からの起動など)

これでも問題が続く.システムソフトウェアの問題ではないことがこの時点で確定できる.残りは,ネットワークの問題かハードウェアの問題ということになるのだが....

7.別のネットワークのケーブルに接続して,再度,ケーブルや接続,ネットワークの問題でないことの確認.

8. Disk First Aid でのハードディスク検証

ここまででも問題は発見できなかった.ハードディスクの余裕は十分にある.もうしょうがない.他の方はもっと早く試すだろう PRAM クリアをする必要がある.私は PRAM クリアが嫌いなのだ.

9. PRAM クリア

RAM ディスクのバックアップをとってから PRAM クリアしたら障害は消えた.やれやれと思ったのもつかの間, RAM ディスクの内容を戻してから再起動すると再び障害が発生した. PRAM は原因ではなかった. RAMディスクがおかしい! RAM ディスクの空き容量を見ると,ゼロだった.

10.RAM ディスク容量の拡張

原因は RAM ディスクの空き容量がゼロになっていたことであった.ファイル共有を可能にするためには各ボリュームに若干の空き容量が必要なのである.そのことは十分知っていたつもりなのだが,最初に確認した空き容量はハードディスクだけであったのだ.

いろいろやったおかげで,少しずつ時間がかかるようになっていたファイル共有開始までの時間が瞬時に行えるようになった.ファイル共有開始に必要な時間はそのマシンで使い始めた時にはあまりかからないのに,使用していくうちにかかるようになってしまうことがある.これは各ボリュームにある不可視 AppleShare PDS を削除すると改善される.

上記手順にはファイル共有に関する設定等についての確認が含まれていないので,ファイル共有での一般的なトラブル対処法としてはユーザの操作,設定についての確認も必要である.上記手順の他システムからの起動はもっと早い段階で行ってもよい.ただし,今回のようなケースでは CD-ROM からの起動は原因の特定を混乱させることになっていたかもしれない.(今回私は別ボリュームのシステムから起動した)



● Mac OS 8.5 からの PRAM クリアで初期化されるコントロールパネル項目


上記の障害発生時に対策として PRAM クリアすることがあった.その際,初期化され再設定しなければならなくなったコントロールパネルの項目は以下のようであった.(コントロールパネル以外にセレクタの設定も初期化される)

・「メモリ」の RAM ディスク
・「 AppleTalk 」
・「一般設定」のメニューの点滅
・「起動ディスク」
・「マウス」の速さ
・「モニタ & サウンド」の警告音
・「キーボード」のキーの繰り返し
・「PowerBook SCSI ディスクモード」

Mac OS 7.6.1 や 8.1 まで初期化されていた項目が Mac OS 8.5 からはされなくなっているものがかなりある.



[その他]
前回の " StuffIt Deluxe 5.0.3J :圧縮ファイル復元困難の回避法ほか(継続)" にいくつか追記している.





(C) Akiyama Satoru



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