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重要: Microsoft Word 98 :ボリューム名称 "File" での重大な障害
Microsoft Word/Excel: " 最近使用したファイルの一覧" 機能で起動できない
Mac OS 8/8.5:アップルメニューオプションによるハードディスクマウントの遅れ
モリサワがCIDフォントの「規制緩和」を実施
BOOSTER PB G3ソフトウェア 2.0.1および BOOSTER PB G3 Checker v1.0.1
System 7.5.3 の公開
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[ 99/2/3]



●重要: Microsoft Word 98 :ボリューム名称 "File" での重大な障害


漆山氏から Microsoft Word 98 で発生する重大な事態についてご報告いただいた.

「別のファイルに保存される」

"File" または "file" という名称のボリュームに存在するファイルを開くか新規に作成しそこにいったん保存したファイルを開いたまま,更新し保存した場合,内容は保存されず,他の新しいファイルが作成されそこに保存される.

例えば, Word 98 で "xxx" というファイルを作成し,それを "File" というボリュームに保存したとしよう.そのまま,あるいは別の機会に同ファイルを開いて,内容を変更し新たに保存し直すと, "xxx" というファイルには保存されず, "//xxx/" という名称のファイルが新たに作成されそこに保存されてしまう.

ボリュームの種類は,ハードディスク, MO ,フロッピー,ネットワークボリューム,イメージディスク, RAM ディスク等を問わない.漆山氏は Mac OS 8.5.1/8.1/7.6.1 でも障害が発生することを確認されている. HFS + , HFS にも関係ないようだ.

再現性はかなり高い.また,これは試しているうちに起きたり起きなかったりしたことだが,ファイルを開いた時点で既に "//xxx/" というファイル名称で開かれていた場合もあった.

保存したつもりでも保存されていないとかいうことになったりするわけだが,見知らぬ名称の "//xxx/" を不審に思ったまま捨ててしまうと,回復できない重大な事態になってしまう.


「別ボリュームに保存される」

"File" または "file" という名称のボリュームが複数デスクトップにマウントされている場合,ファイルが本来あるべき"File" または "file" という名称のボリュームとは別の"File" または "file" という名称のボリュームに保存されてしまう.

上記漆山氏からの "//xxx/" に関するご報告に基づいていろいろ試しているうちに発見した.これは Excel で発見した種々の重大な障害( 98/11/17 項目「重要: Excel ファイル保存時の不測事態」)に類似している.ただし, Excel で起きたような全く別の同名ファイルやフォルダを警告もせずに置き換える事態は確認されなかった.同じ名称の "//xxx/" がある場合は警告が出る.もちろん,そこで OK してしまうととんでもないことになってしまう.


今回の事態に関しては, Microsoft Word 6 では起きなかった.また,この点に関しては Excel でも確認できなかった.デスクトップに置かれたフォルダ名やフォルダなどのエイリアスについても問題は波及しない.

これらの事態を回避するには "File" または "file" という名称をフロッピーも含めて全てのボリューム名称に使わないようにする.このような名称は一般にどこでも使用されている名称だ. Excel の信じがたいような障害に関しては,デスクトップにマウントする可能性のある全てのボリュームに異なった名称をつける必要もあった.



● Microsoft Word/Excel: " 最近使用したファイルの一覧" 機能で起動できない


Microsoft Word/Excel の機能である " 最近使用したファイルの一覧" のエイリアスが原因でそれらアプリケーションが起動できないことについて, AppleShare ファイルサーバとの関連等くわしいご報告を藤原氏からいただいた.

[98/6/11]の『アップルメニューオプションと AppleShare ファイルサーバの問題』に関連して,この問題は,アップルメニューオプションだけではなく, MS-ExcelおよびMS-Wordでも同様に起ります. MS-Excel5.x MS-Word6.x MS-Excel98 MS-Word98 MS-xxxは,『最近使用したファイル...』として,メニューにそのエイリアスを作るオプションがありますが,このエイリアスに正しいパーミッションが与えられていない場合,MS-xxxが起動しません.

このエイリアスは,『システムフォルダ〜の初期設定〜Excel Setting()』『〜 Word Setting()』に格納されています.

MicroSoftJapanのサポートでは,ExcelおよびWordが起動しない場合,上記のプレファレンスファイルを削除するように指示していますが,『起動できない 〜 プレファレンスファイルを削除したら起動できる』場合の何割かは,エイリアスのパーミッションの問題に起因していると考えられます.

AppleShareFileServerを使用し,複数のユーザーが使用する,MS-xxxが,『起動できない』場合,『最近使用したファイル...オプション』を外すしてみては如何でしょうか.

藤原氏の御指摘の項目は 98/6/11 項目「アップルメニューオプションと AppleShare ファイルサーバの問題」である.また, Excel について " 最近使用したファイルの一覧" やアップルメニューオプションに関連して起動できないことや問題が起きるはこれまで何度か記してきたことである. 97/5/25 項目にはアップルメニューオプションがシステムリソースの WDEF を参照してエイリアスを作成するのに対して, Excel は独自の WDEF を使用すると書かれている.

なお,藤原氏によってご報告いただいた 99/1/10 項目「 AppleShareIP 6.1J のトラブル」についてはシステムエンジニアリング・テックノートに掲載された.



● Mac OS 8/8.5:アップルメニューオプションによるハードディスクマウントの遅れ


伊達氏ほかの方から Mac OS 8.5 などでハードディスクを複数のパーティションにしている場合など, Macintosh 起動時にハードディスクがデスクトップにマウントされる際,起動ボリュームがマウントされた後時間がかかるとご報告いただいている.

これはアップルメニューオプションによる障害のひとつである.アップルメニューオプションを外すことで改善される.伊達氏の場合は機能拡張マネージャなどで使用停止にしただけでは改善されず,完全にシステムフォルダ外に出さなければならなかった.



モリサワがCIDフォントの「規制緩和」を実施


MacWEEK 日本語版記事.

以前から,モリサワがプロテクトを外すのではないかという噂が流れていた.どうも,完全にプロテクトがなくなるわけでもないようだ.



BOOSTER PB G3ソフトウェア 2.0.1および BOOSTER PB G3 Checker v1.0.1


インタウェアが PowerBook 1400 および 2400 用 G3 カードのドライバとチェッカーをアップデートした.

関連ページには, BOOSTER PB1400 G3で仮想メモリを使用した場合フリーズを発生する問題を解決したと記載されている. 99/2/1項目 " PowerBook 1400 用 インタウェア Booster G3 アップグレードカードの問題" とどの程度の関連があるかは不明.



System 7.5.3 の公開


Apple FTP で System 7.5.3 (英語版) が公開された. System 7.5.5 update を同時に入手すれば, System 7.5.5 にすることができる.



(C) Akiyama Satoru



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