Designer's Farm. Macintosh Troubles : Archives . Top Banner


Macintosh トラブルデータベース
Archives


Point
Triangle Macintosh News 全文検索
Triangle NUCB Macintosh News Search
Triangle Macintosh トラブルニュース
Triangle Macintosh News
Point
Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 1(継続)
Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 2
Microsoft Excel の既知の問題:シートの移動またはコピーでの日付データ書き換え
Microsoft Excel 98 のいくつかの問題
Microsoft Excel 98:特殊文字の入力
Word 98 と ATOK : Shift + 矢印キーでの問題
Microsoft Internet Explorer のセキュリティ問題の日本語版修正プログラム
Microsoft Internet Explorer のプロキシ設定での問題
Microsoft Office 98 のインストールと機能拡張類について(1)
Microsoft Office 98 のインストールと機能拡張類について(2)
Microsoft Internet Explorer の機能拡張類について
Microsoft OutLook Express 4.5 と Photoshop のコンフリクト
StuffIt Deluxe 5.0 or 5.0.1 to 5.0.2 Updater
Point
項目での事項検索は Netscape の検索機能をお使い下さい.検索は各ページで command+F キー により検索語を入力できます.再検索は command+G でできます.
Point





[ 99/1/12]



● Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 1(継続)


かつて, Office 98 発売時に私は本ページで次の問題を指摘した.( 98/7/23 項目)マクロウイルス以外は米国で報告されていた問題である.

・マクロウイルス

・ Word 98 ファイルに他の情報が書き加えられる問題

Word 98 で保存したファイルにユーザのコンピュータのパス名やハードディスク,メモリの内容が書き加えられ,他のユーザがそれを見ることができる.

・Internet を通じての Auto Update

Word 98 で HTML ファイルを開くと Word 98 はインターネットを通じてユーザのアプリケーションのバージョンとコンピュータのホスト名(または IP アドレス) を密かに Microsoft 社に報告する.

マクロウイルス以外の点については日本語版ではどうなるか分からないと私は書いていたので調査をした.その結果をお伝えしたい.


「 Word 98 ファイルに他の情報が書き加えられる問題」

米国では修正モジュールが提供されたが,日本語版 Office 98 for Macintosh にはその修正済みモジュールおよび修正されたコードが含まれている.また,マイクロソフトでは日本語版について検証作業がなされ,この現象は再現されない.

追記:
私がここに書いたのはマイクロソフト社に問い合わせた結果である.上記修正済みというマイクロソフトからの情報には誤りがあった. 99/3/13 項目 " Microsoft Office 98 :さらなるセキュリティ問題" をご参照願いたい.


「 Internet を通じての Auto Update 」

Word 98 の Internet を通じての Auto Update について,英語版 Word 98 では,html ファイルを開いた際には必ず Auto Update を行うかどうかを問い合わせるダイアログが表示され,そのダイアログでOKをクリックすることによって「 Web ページ作成ツール」の最新バージョンが入手可能かどうかを Internetを通じて確認する際にユーザーの情報が Microsoft 社に伝えられる.

これに対して,日本語版 Word 98 ではそのようなファイルを開いた場合でもダイアログは表示しない仕様に改められた.日本語版では,ユーザーがhtml ファイルを開き,ツールメニューの「オートアップデート」を選択しない限りそのダイアログは表示されないように仕様が変更されている.

しかし,ユーザーがダイアログで「はい」とクリックした場合に,IP アドレスおよびライブラリファイルのバージョンが情報として送信される.



● Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 2


皆さんはお気づきだろうか. Office 98 のユーザー登録用紙の一部に「お客様の個人情報の管理について」という部分がある.ここに次の一文がある

弊社では他企業様のご依頼により,弊社関連製品やコンピュータ関連情報などを皆様にダイレクト・メールでお届けする業務を行っております.この業務に関して皆様よりいただいた個人情報を他企業様に開示することがあります.(後略)

ユーザー登録はがきには表の右下に「関連情報 DM を希望しない場合は×印を記入」という欄があり,上記の紹介で省略した部分には開示を希望しない場合の方法が記されている.しかし,私は今回で 3 パック目の Office の購入であるが,これを見てユーザ登録はしないことにした.

Office 98 の各アプリケーションはとても優れている.開発者の意欲も伝わってくる.しかし,このような開発者のあずかり知らぬ米国の商慣習の持ち込みによりプログラムと無縁の場面で評判を落としている面が多々あるのは残念だ.



● Microsoft Excel の既知の問題:シートの移動またはコピーでの日付データ書き換え


宮島氏からお教えいただいた. Windows 環境で作成されたブックを Macintosh で開き,シートの移動またはコピーを実行すると,日付データが書き換えられてしまう重大な障害が発生する.

Windows 環境で作成された Excel 97 のブックを Macintosh の Excel 98 で開き,そのワークシートのひとつを, Macintosh 環境で作られた Excel 98 のブックの中に「シートの移動またはコピー」コマンドを使って移動させた場合,もし移動させたシートの中に日付形式のセルが含まれていると,そこに書き込まれた日付が 4 年と 1 日未来へずれます( 1998.12.3 が 2002.12.4 のように).逆方向にシートを移動させると,日付が 4 年と 1 日過去へ戻ります. Windows 環境で作成されたブック同士では, Macintosh 上でシートを移動しても日付は変わりませんでした.

追記:
この問題について澤畠氏からお教えいただいた.この問題は以前のバージョンからの問題である.回避法もお知らせいただいている.

この問題は,Excel のファイルが日付のデータをシリアル値で持っていることに由来します.シリアル値が 1 の場合,Macintosh では 1904 年 1 月 2 日を表しますが, Windows では 1900 年 1 月 1 日を表します.そのため, Windows 環境で作られたブックの日付のデータを Macintosh 環境で作られたブックにコピーする場合あるいはその逆の場合, 4 年と 1 日分日付がずれることになります.

これを回避するには,Excel の「ツール」メニューの「初期設定」を選択して,「計算方法」タブを選択したときに表示される「 1904 年から計算する」というチェックボックスの ON/OFF をすることにより,ブック間で使用される日付システムを統一する必要があります.(ちなみに,このチェックボックスは Excel アプリケーション自体の初期設定ではなく,ブックごとに指定されます)

なお,日付データが既に入力されているブックについて先のチェックボックスの ON/OFF を変更した場合,そのブックに入力された日付は,当然 4 年と 1 日ずれることになります.

山村氏からも以前のバージョンからの既知の問題であり,マニュアルにも説明されていると御指摘いただいた.



● Microsoft Excel 98 のいくつかの問題


福山氏からお知らせいただいた.ブック内でのシートコピーでファイルが開けなくなるなど重大な問題を含む.

1.同一ブック内でシートをコピーするとファイルが読めなくなる

Excel 98 形式のファイルにおいて,同一ブック内でシートをコピーして,保存しようとすると

「このブックには,選択したファイルの種類ではサポートされていない機能が含まれています.データや書式の消失を防ぐには,最新の Microcoft Excel ブック形式で保存して下さい. OK 」

というメッセージが表示される場合がある. OK ボタンしかないので,そのまま OK をクリックし,ファイルを閉じようとすると,保存を促すダイアログが表示されないまま,ファイルが閉じられることから,勝手に保存されていると考えられる.こういう現象が起きた場合,その後,ファイルを開こうとすると「ファイルを読み込めません」というメッセージが表示され,二度と開けなくなる.但し, Word 98 で開くと, TEXT 情報は読める(計算式は読めないが計算結果は残っている).

Excel 98 を使用して 3 ヶ月ほどになるが,こうしてファイルを失ったことが 4 回ある.このうち, 2 回は,もともとは Excel 5 形式だったものを 98 形式で保存しておいたものである.あとの 2 回はよくわからない. 再現性を確認したところ,現象は起こらなかった.しかし,シートをコピーした際に,

「ファイルエラー:データが失われた可能性があります」

というメッセージが表示される場合が何度かあった.しかしこの場合,実害は今のところ認められない.

私(秋山)が試した範囲では起きなかった.福山氏も起きる場合があるとなさっている.

2.再計算表示が消えない問題

SLOPE,IF,MAX,OR,ROW 関数をびっしり詰め込んだファイルで,計算方法を自動に設定しておく(つまりデフォルト設定)と,画面左下に「再計算」が表示されたままとなる. 通常この状態は,計算の実行が,保留されている状態を意味する.計算が開始されると,その経過がパーセント表示されて, 100 パーセントになると「再計算」表示が消える.

このファイルの場合,表示が 100 パーセントになり,実際に計算は完了している(結果の数値は正しく表示されている)にもかかわらず,「再計算」表示が消えない.

但し,ごく稀に, 100 パーセントになったにもかかわらず,計算が完了していない(結果の数値が正しくない)場合がある.こうなってしまった場合には, Excel を再起動するまで正しく計算されない.さて,このファイルは,ひとつのシート内に 512行×256 列のセルブロックをいくつか含むもので,ファイル容量は 20MB である.このため再計算するのに 90 秒程度かかる.

通常は,計算に関与しないセルを編集しても再計算されないが,このファイルに関しては,たとえ空白セルであっても,ダブルクリックして編集可能状態にして,何も入力せずにそのままリータンを押すと途端に再計算が始まり,作業効率が著しく落ちる.もちろん,いつでも処理に割り込む(計算を中断してほかの操作をする)ことはできるが,実際には正しく計算が完了しているにもかかわらず,そういうふうには認識されていないので気持ちが悪い.

通常は PowerBook 2400c で, Excel のメモリ割当を 50MB にしているが, Power Mac7300 で 200MB のメモリを割り当てても回避されない.20MBのファイルの中身を削って,ファイル容量を12-13MB にするとこの現象は出なくなる.全く同じ内容のファイルを新規に作り直してみたところ,ファイル容量が 12-13MB になったところでこの現象が出るようになるので,ファイル損傷ではなさそうである.別の内容で容量が 20-30MB のファイルを作ってみると,この現象は出ない.

以上より,この現象は,特定の計算ルーチンとファイル容量に原因があるのではないかと思われる.

3.分析ツール,正規分布の乱数発生の問題

アドインである分析ツールを組み込み,正規分布乱数を発生させる場合,「乱数の数」: 10000,平均:0,標準偏差:1と設定して計算させると, +5000000 または -5000000 の数値が出ることがある.このため,計算結果の平均と標準偏差を求めると,設定値と大きく異なる.頻度的には 3-4 割ぐらいの確率でこの現象が出る.「乱数の数」: 5000 の設定では,この現象は出ない. 尚, Excel 5 ではこの現象はなかった.

4.参照セル範囲の色つき表示の問題

Excel 98 の新機能である参照セル範囲の色つき表示が, Excel 98 起動直後は有効だが,使っているうちにいつの間にか無効になる. Excel 98 を再起動するとまた色つき表示が有効になるが,そのうち無効になる. Microsoft サポートに報告後,いろいろ試していると,数式を入力する際に,カスタムツールバーの"=","+","*"などを使うと色つき表示が無効になることが判明した.キーボードの"=","+ ","*"を使う場合は現象は出ない.

この現象はすべてのファイルで起こる模様.また Power Macintosh 7300/180+MacOS8.1 でも発生した.

Microsoftサポートに報告したところ,いずれの問題も確認されていないとの回答と共に,とりあえず以下の初期設定ファイルの削除という方法が提示されたが,改善はなかったそうである.

Excel Settings (8J)
Office Registration Cache
PPC Registration Database

PowerBook2400c/G3.112MB/4GB/Mac OS 8.5/仮想メモリOFF

HDの初期化, OS,Office 98 の新規インストールでの改善なし.CPUをG3にアップグレードする前(603e/180MHz),また Mac OS 8.1 でも発生する.



● Microsoft Excel 98:特殊文字の入力


98/12/19 項目 " Excel 98, PowerPoint 98 の文字化け" について中島氏からマイクロソフトのサポートに問い合わせた結果をお知らせいただいた.また,宮島氏からは一部回避法をお知らせいただいている.

中島氏は,“マイクロ”という特殊文字を多用しなければならない.(英文フォントを選択し option+M で入力できる) Excel 5 まではデフォルトのフォントが Osaka であったので入力後,一時的に半角カタカナの“オ”に文字化けするが,入力後に英文フォントに変更すると正しく表示されていた.ところが, 98 では入力後フォントを変更しても特殊文字部分だけは Osaka のままで正しく表示されなくなった.

この件についてマイクロソフトに問い合わせをしたところ,サポートもその場で同じ現象を確認した.英語版では障害は起きないそうだ.障害については「同じようなユーザーの声が多ければ対応する」と回答された.

この障害は宮島氏からもご報告いただいている.初期設定コマンドで「標準フォント」を Times 等にすると正常に入力できるそうである.しかし,この場合でも "option+shift+R" が割り当てられている「パーミル」という文字は入力できない.

追記:
宮島氏からさらに回避方法をお知らせいただいた.温度や緯度経度を表す上付きの小さなマル( option + k )について Word 98 やクラリスワークスなどのワープロで打ち込んだものをコピー&ペーストすることによって表示させることができるそうだ.ただし特殊文字のあとに特殊文字ではない通常の文字が続いていること(たとえば上付のマルの次に摂氏を表す C や北緯を表す N が続いているなど)が条件で特殊文字で終わっているとペーストしてもそれが表示されないそうだ.あとに続く文字はスペースでもいいとのこと.



● Word 98 と ATOK : Shift + 矢印キーでの問題


宮島氏からいただいた.

ATOK の日本語入力で漢字変換中に次の文節へ移行する場合, Shift+ 矢印キーを使う.ところが, Word 98 上でその操作をすると, Shift キーをほんのしばらく押していただけで変換が確定されてしまう. Word 98 上で Shift を押すと警告音がする問題と同じ問題ではないかと御指摘である.

追記:
宮島氏によれば,この問題は Word 98 上で ATOK を使って漢字変換する際に shift キーだけでなく, option や control を押し続けることでも変換が確定されてしまう.回避するには "ツール" メニューの "初期設定" から "編集と日本語入力" タブの "変換中の文字列を文書に挿入モードで入力する" のチェックをはずす.しかし,これはインライン入力をしないという設定であるので,入力変換は別の変換ウインドウ上で行うことになってしまう.



● Microsoft Internet Explorer のセキュリティ問題の日本語版修正プログラム


Internet Explorerのバグ Frame Spoof 問題についてマイクロソフトのページで日本語版修正プログラムが配布される. Macintosh 版についてはまだ配布されていない.

Macintosh については Internet Explorer 4.x および 3.x で問題が発生すると述べられている.



● Microsoft Internet Explorer のプロキシ設定での問題


民岡氏からいただいた.

Internet Explorer の proxy サーバを設定すると,Outlook Express の方でも自動的に設定されてしまい,メールを読みに行くときに proxy サーバへ読みに行ってしまいメールがダウンロードできない. proxy サーバを無効にすると問題は起こらなくなる.(Outlook Express4.01Jにセキュリティーパッチを当てたもの とIE4.5. NC4.5J では問題ない)



● Microsoft Office 98 のインストールと機能拡張類について(1)


Office 98 は発売時にいくつかの Macintosh 関連情報誌, Web 等でインストールは CD-ROM からのドラッグコピーで行えると報じられた. Office 98 のパッケージ等にもフォルダをドラッグ&ドロップで簡単インストールと書かれている.しかし,これは誤解を招きやすい表現だ.これはコピーをすることであって,インストールではない.マイクロソフト社の開発者もこれをインストールとは考えていない.

実際のインストールはコピーされた Office 内のアプリケーションのひとつを起動すると始まる.これは " Microsoft Office 98" フォルダ内の "Office" フォルダにある "Microsoft Office First Run" というインストーラが起動することによって行われる.このインストーラはさまざまな機能拡張類他をシステムフォルダに書き込み, System スーツケースをも修正し,場合によってはシステムに不可欠のファイルを上書きするかも知れない.以下の機能拡張,フォルダは Mac OS 8.5 では障害を発生させる.ただし,私が試した範囲ではより新しいバージョンが既に存在する場合,書き換えされなかった.

インターネット設定機能拡張 1.4
Text Encoding Converter 1.3.1
テキストエンコーディングフォルダ

最小限のシステムなどから起動してインストールされることを推奨する.(参考:ソフトウェアのインストール


Office を起動するために機能拡張フォルダに最低限必要なものは以下. System スーツケースほかの書き換えに関しては不可欠なものではないようで以下の機能拡張類だけでよいようだ.

Microsoft OLE Library機能拡張
Microsoft OLE Automation機能拡張
Microsoft Component Library機能拡張
Microsoft Structured Storage機能拡張
Type Librariesフォルダ

これらの使用についてはさらに方法がふたつある.

「エイリアス」

必要な機能拡張類ほかを "Microsoft Office 98" フォルダ内に置き,そのエイリアスを機能拡張フォルダに入れて使用できる.前バージョンではアプリケーションと同じフォルダに機能拡張を入れることで動作したが, Office 98 ではそれでは動作しなかった.ただし, Type Libraries フォルダは前バージョンではオリジナルが機能拡張フォルダになければいけなかったのが,今回バージョンではエイリアスで動作する.

「 Office フォルダ」

必要な機能拡張類ほかを "Microsoft Office 98" フォルダ内の "Office" フォルダ内に移動する.この場合はエイリアス等の必要はない.

三ツ木氏によると, Microsoft Office 98 の機能拡張類をエイリアスとする場合は,システムフォルダのあるハードディスクボリューム内にオリジナルがある必要があり,別パーティションに置いた場合 Macintosh が起動しないことを経験されたそうである.しかし,私の場合は別パーティションにオリジナルを置いているが問題は発生しない.一般論だが,機能拡張類のエイリアスを使用する際に,システム起動時に読み込まれる性質のものの場合, Macintosh 起動時に起動ディスクからオリジナルを探しに行こうとして別パーティションがマウントされていないために起動に失敗することは考えられる.上記機能拡張類以外のものに関してそのようなものがあるのかも知れない.

よくいわれことなのだが,これら機能拡張類がシステムの動作を不安定にしているという.これらはライブラリであるのでシステムを不安定にさせるとは考えにくいのだが,過去のバージョンでこのような方法によって障害が改善されたという実例は多いし,ご報告も頂いている.私としては管理上の必要からアプリケーションのフォルダに全ての機能を集中させ,動作に必要なファイルをできれば分散させたくないというのがライブラリ等をアプリケーションのフォルダに移動させる主意であるが,実際にシステムが安定する効果も全く否定することができないようだ.ただし,最低限必要なもの以外の例えば "Text Encoding Converter 1.3.1" 等についてはバージョンダウンになるので外さなければならない.

また,アプリケーションフォルダ内の "Office" フォルダ内の数多くのファイル類も必要ない場合がある.とにかく Office が起動すればよいという場合に必要な "Office" フォルダ内のファイルは以下である.

Excel 409 Lexicon
Excel 411 Lexicon
Excel Macro Scanner
Microsoft Office 98

メモリやハードディスク容量に余裕のない場合はこれら最低限のファイルで起動し,各機能を試して動作しない場合に必要なファイルを追加すればよい.

Office 98 を Mac OS 8.5 で使用する場合は Office Updater for Mac OS 8.5 でアップデートする.また,これまで何度か触れたように,アプリケーションのメモリ割り当てはかなり増やさなければ安定しない場合がある.

私はワードプロセッサを使わない人間だ.(テキスト入力はエディタ.レイアウトが必要な場合は Quark か PageMaker )そのため, Office 特に Word に関してほとんど何も知らない.ここで書いたことは起動して日本語を入力することができるのにとにかく必要なファイル類についてである.皆様が普段お使いになる諸機能に必要な各種ファイル類はその度に「 XXXX がありません」というアラートが出ると思うので追加していってもらいたい.



● Microsoft Office 98 のインストールと機能拡張類について(2)

ある方からの情報では, Mac OS 7.6.1 以前では Text Encoding Converter 機能拡張,フォルダが必要である.これがない場合,Word でメニューが異常になるとか Excel が起動しないということになる.



● Microsoft Internet Explorer の機能拡張類について


Internet Explorer 4.0.1 も機能拡張類をたくさんインストールする.これも上記項目の Office 98 で触れたのと同じで,最小限のシステムなどにインストールして必要なものだけを使用する.最低限起動に必要なものは以下.

"Microsoft Component Library" 機能拡張
"MS Library Folder" フォルダ

これらの本体を置く必要はなく,別の場所に置いてそのエイリアスを機能拡張に入れることで動作している.



● Microsoft OutLook Express 4.5 と Photoshop のコンフリクト


Suwa 氏からは OutLook Express 4.5 英語版をインストールすると Photoshop 等を使用する際にエラーが発生するとお知らせいただいた.

OutLook Express 4.5 をインストールすると次のライブラリが機能拡張フォルダにインストールされたそうだ.

Indeo Video
Intel Raw Video
Microsoft Component Library
MS Font Embed Library(PPC)

このうち必要なものは Microsoft Component Library だけなのでそれのみをインストールした.しかし,この Library が入っているとシステムエラーType1もしくはType2を引き起こすことが非常に多くなり,特に長時間使用している際は 100 パーセントシステムエラーが起こるそうである.

私にはよくわからないが,本日の項目にあるようにエイリアスで動作するようであればエラーが回避できるかも知れない.また,私は Photoshop のライブラリも入れていない. Photoshop のライブラリがアプリケーションのフォルダに入れるだけで動作するかどうかは私は試したことがないので何とも言えない.

追記:
前田氏から,上記の機能拡張類は Mac OS 8.5 ではデフォルトで入っているものであり,問題は氏の環境では起きないと御連絡いただいた.



StuffIt Deluxe 5.0 or 5.0.1 to 5.0.2 Updater


ひらい氏と郷氏からお知らせいただいた.

郷氏によれば,5.0.2 になって,これまでの StuffIt Deluxe 5.x の諸問題が解決されている.ひらい氏も 2 バイトの問題の改善を確認されている.(英語版)

・TrueFinder Integration (コントロールパネル) の設定で MagicMenu と Rename のトラブルが回避

・ MagicMenu をメニューバーに表示させた場合のフリーズの改善

・ Rename は 2 バイトのみならず 1 バイトの .sit や .sea で圧縮する事が出来なかったりしたトラブルの改善

なお, SpaceSaver 5.0 により圧縮すると Eudora 他メールソフトウェアのメールが損傷する障害が報告されている.
参照: 99/1/6 項目「 SpaceSaver 5.0 で Eudora メール損傷」



(C) Akiyama Satoru



Point