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[ 98/11/17]



●重要: Excel ファイル保存時の不測事態


MacInTouch, MacFixIt でこの数日問題にされている.それらによれば, Excel 98 で作成したファイルをハードディスクと同一名称のフロッピーディスクに保存すると,ハードディスクに同一名称のフォルダ,アプリケーション,ファイルがある場合,それらに上書きされて置き換わってしまうというものである.このような事態は実際には起こりにくいと思え,私のページでは無視しようかとも思ったのだが,私が試したところ,上記サイトで報告されている以上に問題は深刻であった.

事態は確認したが,この不測事態はフロッピーディスクだけでなく, MO,ハードディスク,ネットワークボリュームについて私が試したほとんどの場合に発生した.ただし, 日常的な場面で発生するような場合もあるが,フロッピーディスクのように日常的には考えにくく起こりにくい場合もある.

問題は状況によって現れ方が異なり,単純ではない.全てのディスクについて言えたことは以下である.

「 Excel 5/98 で開かれているファイルを フロッピーディスク, MO ,別のハードディスク,ネットワークボリュームに保存または新規保存する際に,それら複数のボリューム名称が同一の場合でかつ同一パスに同一名称の Excel ファイルがあると,他のディスクのファイルも書き換えられてしまう.(警告はない)」

また,次のことは外付けなどでマウントされたローカルハードディスクでは起きないが,他の場合は起きることであり,実際に起きた場合の結果は重大かつ深刻である.

「 Excel 5/98 で開かれているファイルを フロッピーディスク, MO ,ネットワークボリューム(ハードディスクを含む)に保存または新規保存する際に,それら複数のボリューム名称が同一の場合でかつ同一パスに同一名称の Excel 以外のフォルダ,アプリケーション,ファイルがあると, Excel のファイルに置き換えられてしまう.(警告はない)」

開かれたファイルと書いている点に注意してもらいたい.既存のファイルを開こうとした場合に Excel 以外の同一名称のフォルダその他が同一名称のボリュームに存在するケースではアラートが出て開くことができない.従って,実際に起こりやすいケースは新規作成したファイルを保存したり,既存のファイルを新規保存時に既に存在しているフォルダ等の名称にしたときである.

しかし,同一名称のボリュームの同じパスに同一名称の Excel ファイルがある場合はダブルクリックで開くことができる.この場合特定のボリュームのファイルを開いたつもりでも,実は別ボリュームにあるファイルが開かれている.

これらは Excel 98 でも Excel 5 でも発生するが, Excel 4 では確認した範囲では起きなかった. Word 98 でも試したがこちらも大丈夫だった.

保存は "保存" でも "新規保存" でも同様に発生した.それらどちらも複数の同一名称ファイルが同時に書き換わる.しかし,他のフォルダなどの消失につながる事態は上記のように新規保存時に起きやすい.

ネットワークボリュームの場合 " Macintosh HD" の名称だとこれらのケースは大いに起こり得る.また,バックアップディスクを同一名称にしている場合も少なくないだろう.同一名称のフォルダ等が存在する場合はファイルのダブルクリックではそのファイルを開くことができないと記したが,これらネットワークボリュームやバックアップ MO はファイルが開かれた後でマウントされることは少なくない.

私は全てのケースについて試したわけではない.しかし,これで十分である.これ以上詳しく試していちいち使い分けるより,とにかく,同一名称のボリュームを作らないようにするほうが簡単だ.一般にフロッピーなど他のボリュームに同一名称をつけるのはいろいろと間違いの元となるので避けた方がよい.他のアプリケーションでも問題が発生することがあり,これまでも本ページではいくつか報告している.

しかし,ネットワークボリュームにも及ぶとなると,ボリューム名を変更する際には管理上の労力他考慮しなければならないことも多く,解決は簡単ではない.ここに書かれた事態の重大さ,深刻さについて国外のサイトはそこまで気が付いていない.



● PowerBook G3 Series : 13 インチモデルのモニタ表示に不良


これまで何度か本ページでも触れたことがあるのだが, PowerBook G3 Series 13インチモニタモデルのモニタ表示に問題があるようだ.本ページではケーブルの接触不良,ケーブル自体の不良としてお伝えしてきているが, 非公式であるが, Apple もケーブルに問題があることを確認した模様である.保証や修理などについて Apple から正式にアナウンスがあればまたお伝えしたい.



● QuickTime Pro キー


平井氏からお知らせいただいた. Apple のメールシステムに一部問題があったそうである.

ひらい氏は Mac OS 8.5 発売日( 98/10/17 ) にオンライン登録したがキーがこないため,都合 3 回登録した結果,アップルからキーがメールで送られてきた.そのメールには,「メール送信システムに一部不具合が発生した為,一部のお客さまにご迷惑お掛けいたしました」と記されていた.

追記:
Apple からは確実にキーを送付しているようだ.遅れているだけのことのようなので再登録の必要はないものと思われる.



● Mac OS 8.5 : Tome ソースファイルのためインストールできない


TIL: 30834 : Mac OS 8.5: Problems reading Installation Tome from CD-ROM

Mac OS 8.5 クリーンインストール中に「 "Installation Tome" ソースファイル読み込み中に問題が起きました.インストールを続けられません」というエラーメッセージが表示されインストールすることができないことがある.

これは "DesktopPrintersDB" 不可視ファイルが(インストール先のハードディスクに)ないことに関連している.もしユーザーが Mac OS 設定アシスタントを完了しないか,セレクタでプリンタを設定しない場合,このファイルは作成されない. CD-ROM からのインストール前にハードディスク上でセレクタでプリンタを選択するか, Mac OS 設定アシスタントを実行する.

ここまでが TIL の記述である.しかし,実際には初期化したハードディスクにクリーンインストールすることができているので, TIL がどこまであてはまるのか,また,日本でも同様なのかは不明である. CD-ROM からのインストールが途中で終了してしまうというご報告はいくつも受け取っているがそれがこのケースなのかどうかは分からない.



●クラリスインパクトと FinderPop でクラッシュ


高澤氏から, FinderPop を用いるとクラリスインパクト 3.0v1 でクラッシュするとお知らせいただいた.ツールボタンやカラーパレットをクリックすると Type 1 あるいは 2 でアプリケーションがクラッシュする.昨日項目クラリスドローと同様, FinderPop 1.7.2/1.7.3/1.7.5 で発生する.



●アンチウイルスプログラム機能拡張のバッティング回避法の一例


上島氏から漢字 Talk 7.5.5 に SAM (Symantec Anti Virus)(Ver.4.5.1)の SAM Interceptをインストールすると純正の機能拡張に絞っても起動時に爆弾が出るとお知らせいただいている.上島氏は機能拡張の名前によるならべ替えを行い,

EM 機能拡張
丸漢サポート

より前に SAM Intersept を読み込ませることにより,回避したそうである.

私は最近 Norton AntiVirus 5.0.1 を試用し始めた.よく聞く不具合は私の環境では起きないのであるが,もし,使用環境によりインストールされる機能拡張類が他の機能拡張類と問題を起こす場合は外す以外に上島氏のように機能拡張の読み込み順を変更することで回避できる場合がある.

Macintosh 起動時の機能拡張類の読み込み順は機能拡張類のファイル名の主に ASCII 順である.ファイル名称の最初の文字あるいは記号が ASCII チャートの最初のものほど先に読み込まれ,和文などは後から読み込まれる.このことを利用すれば,もともとの名称の前に記号か文字を追加することにより読み込み順を変更することができる.これはアップルメニューなどの表示順でも同じことが言える.

ただ,私の場合は衝突が起きる場合については衝突する双方の機能拡張類を比べて,必要性が低いものを外すことにしている.何らかの理由があって表示順序を早めたり,遅くしたりしているのだから,あまりそれはいじりたくはない.また,衝突するような場合があるものは他にも問題があることが多いように思えるからである. しかし,抗ウイルスプログラムでは使用環境によっては必要性が高く, Apple 純正の機能拡張類とぶつかるからといって管理上の理由からあきらめることはできない場合もあろう. Macintosh では昔からよく行われている方法の一つとして紹介した.

最近機能拡張フォルダに潜むタイプのウイルスが出てきているが,それらのウイルスのうちにここで話題にしているような名称のつけかたによって最初に読み込まれるようにされているものもある.そのことによって,抗ウイルスプログラムの自動検知をバイパスするものである.(しかし,そのようなウイルスも抗ウイルスプログラムのアプリケーションを起動してスキャンすることによって発見できる)

この表示順の変更法については 98/1/8 項目 "ビギナーの方へ" でも同じようなことをより具体的に触れているので参照願いたい.



(C) Akiyama Satoru



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