Designer's Farm. Macintosh Troubles : Archives . Top Banner

Point


Macintosh トラブルデータベース
Archives


Point

Triangle Macintosh News 全文検索
Triangle NUCB Macintosh News Search
Triangle Macintosh トラブルニュース
Triangle トラブルニュースデータベース
Triangle Macintosh News

Point

Mac OS X 10.0 発売直後に公開された TIL


■ 各機種の互換


● PowerBook スリープ中のモニタ切り替え非対応
● PowerBook スリープ中のバッテリ交換は事実上できない
● iBook/PowerBook の輝度,音量調節キーは機能しない
● 複数の Mac OS X バージョンを切り替えて使用できない機種
● 内蔵フロッピードライブは認識されない
● iMac (233-333) サウンド出力ポートでなくヘッドフォーンジャックを使う


■ 制限


● システム要件
● 新型マシンに Mac OS X 付属 9.1 がインストールできない
● グラフィック表示が一部マシンで遅い
● DVD 再生不可/ Classic でも不可
● 256 色表示, 640×480解像度は Classic 以外非対応
● LocalTalk 非対応
● 増設 Ethernet カードは動作しない
● Classic 環境からのネットワーク機器への直接アクセスはできない
● Classic ビデオキャプチャソフトウェアの非互換
● 一部 PCI カード搭載マシンでスリープできない
● 内蔵モデムの接続音がしない
● 音量を消音にしても起動音は出る
● キーボードからの音量調節時に画面表示がない
● Mac OS 9.x ホットファンクションキーは Classic 動作中のみ機能
● スクロールマウスの互換について


■ 周辺機器の互換


● iSub 非互換


■ インストール/ドライブ関連


● インストール時のボリュームディム表示
● Mac OS 9.1を後から同一ボリュームにインストールできない
● Mac OS X ボリュームに Mac OS 9.1 以降を新規インストールする方法
● HFS ボリューム上で日本語を使えない
● HFS ボリューム名が表示されない場合
● ドライブ設定 1.8.1 でフォーマットした UFS は認識されない
● UFS 起動ボリューム名が「/」となる
● UFS ディスクから最初に Classic を使えない
● Classic 用 Mac OS に各アプリケーションの項目をインストールする必要がある
● Mac OS X Public Beta のネットワーク関連設定を受け継がない
● 1710/1710AV ディスプレイだと初期画面が切れる
● Mac OS 9.1 の「起動ディスク」は 9.2.1 にアップデートすること
● Classic 環境で 9.x 用スクリーンセーバが非互換
● 同一ボリュームへの Mac OS X 9.x 再インストールとソフトウェアレストアしてしまった場合からの復旧法


■ ファイルシステム/フォント関連


● Applications, Library, System フォルダのアクセス制限
● ホームディレクトリについて
● ホームディレクトリの削除法
● 「コンピュータ」に表示されるボリューム上にエイリアスはできない
● 起動ディスク以外のパーティションをアンマウントしない
● fsck ユーティリティ使用法
● カーネルパニックと記録法
● カーネルパニック情報の記録すべきことがら
● Help Viewer:「/」をボリューム名に使用しない
● Sherlock 索引はユーザアクセス権のある部分のみ可能
● ゴミ箱の中味の表示とロックファイルの削除
● 現時点でラベル機能は使えない
● Mac OS X:対応フォントファイルフォーマット


■ 起動


● 起動ディスクの選択
● Verbose モード起動時の黄色いテキスト


■ 処理能力/応答性


● Classic と OS Xのアプリケーション 間のコピーとペーストで時間がかかる
● Sherlock 索引作成時の応答性低下


■ ログイン/認証


● ユーザ名に「root」を使ってはならない
● ルートとその設定法
● 起動時に自動的にログインする
● ログイン時に自動的にアプリケーションや書類を開く方法
● ユーザのパスワード変更法
● OpenSSH への変更
● Classic 起動時のルート権限についての警告
● ログインパスワードのヒント作成法


■ ネットワーク/ファイル共有


● AirPort (AirMac) ベースステーション管理は Mac OS X からできない
● 管理ユーザ以外ファイル共有はユーザの Pablic フォルダのみ
● AppleTalk オン後に共有の再起動が必要
● Mac OS 設定アシスタントで DSL アカウントを扱えない
● AppleShare/ファイル共有への接続には TCP/IP が必要
● コンピュータがネットワークに現れない場合
● 他社製 IEEE 802.11 互換 PC カードは非互換
● AirPort (AirMac) を社外製 Base Station に接続する
● AirPort (AirMac) は UFS 起動ボリュームから機能しない
● Classic 環境でソフトウェア・アップデートできないほか
● 接続しているのにインターネット接続できていないと表示される場合
● 「ネットワーク」設定の「PPP」に和文を使わない
● Classic 環境で AOL に接続できない
● IP アドレスは重複できない


■ Finder の仕様/変更点


● 「情報を見る」ウィンドウはひとつ
● 「情報を見る」ウィンドウに空き容量/使用量が表示されない場合
● Sherlock やコントロールパネルはクローズしても終了しない
● Finder での shift 選択の変更
● command+option+ドラッグによるファイルオープン
● Dock ポップアップメニューのエイリアスからサブメニューを表示できない


■ 使い方/Tips


● ISO-8601 標準日付け設定法
● コンテクストメニュー/Dock ポップアップメニュー表示法
● Mac ヘルプの使い方


■ iTools


● iTools iDisk での表示処理速度ほか
● iTools iDisk に入ったファイル名称は 31 字まで
● iTools を使うためのインターネットシステム環境設定の方法
● iDisk Software フォルダへの保存オプションは使えない
● iTools Emai:IMAP と POP3 の違い
● iTools のための Mail 設定


■ Mail


● Mail の初期設定フォーマットは RTF
● Mail の署名編集時の問題
● Mail 振り分けに問題が出る場合
● Mail の検索は一度にひとつのメールボックスだけ
● Mail での IMAP サーバ「クリアテキスト認証」の必要
● Mail の「メールボックスがロックされています」警告
● Mail 起動中はログアウトできない
● iTools Mail: Mac OS X 10.0 での IMAP メール削除の解説
● iTools Email:「送信者に通知」機能

■ 印刷


● インクジェットプリンタドライバを含んでいる
● プリント中間ファイルを他プリンタで利用することはできない
● ネットワークプリント時の -9781 エラー
● Classic 環境からの Epson SC 740 プリンタの -27 エラー
● AppleWorks 6.0.4 EPS クリップアートを印刷できない
● 警告もなく印刷に失敗する


■ 各アプリケーションほか


● Mac OS X 用 iTune は CD 書き込み,フルスクリーンヴィジュアル未実装
● Internet Explorer の異なるバージョンを同時起動できない
● Internet Explorer のお気に入りの取り込み
● TextEdit で HTML を編集する方法
● Disk Copy イメージと使用法
● Disk Utility は CD 起動から使用する
● Classic 環境でデバッガは開かない


■ トラブル


● Classic 環境の Mac OS 9.1 すべて/基本セットでの異常
● iTune 起動中に CD 排出でカーネルパニックの可能性
● 書類をダブルクリックしても適切なアプリケーションが起動しない場合がある
● 「この Mac について」ほかの「Build 4K78」表示は正常
● 端末処理ができていない SCSI 接続に敏感
● Conflict Catcher がユーザ登録を要求する
● Num Lock が押されていると Cocoa でドラッグできない
● Tomb Raider,Star Wars ゲームでの OpenGL エラー
● リスト/カラム表示の設定が保存されないことがある
● 「デスクトップには表示オプションはありません」メッセージ
● Grab で「ウインドウ」取り込みができない
● Dock や Applecations フォルダに一般アイコンフォルダが現れる
● 「情報を見る」ウィンドウのディスク空き/使用量更新が遅い
● Mac OS X 起動後の Mac OS 9 起動時に Disk First Aid が不正終了報告
● 「Utilities」フォルダの名称を変更した場合
● QuickTime Player 4.1.2 使用後などに他のアプリケーションが使えなくなる場合
● 音声認識のキー設定が変更できない場合
● TextEdit は Webdings/Zapf Dingbat を認識しない
● メニューバークロックが他のメニュー項目と重なる場合


Point

項目での事項検索はブラウザの検索機能をお使い下さい.検索は各ページで command+F キーにより検索語を入力できます.再検索は command+G でできます.

Point





[ 01/3/31]



Mac OS X 出荷直後に発表された Apple Tech Info Library の紹介を本日分としてまとめる予定である.これ以前,以降に項目化された関連項目はデータベース移行後,全てここに集約する.(出荷直後に発表された TIL のみ)



■各機種の互換



● Mac OS X 10.0: PowerBook スリープ中のモニタ切り替え非対応


TIL: 106218 : Mac OS X 10.0, PowerBook: Shut Down to Switch Monitors
同日本語 TIL「PowerBook: モニタ切り替えにはシステム終了が必要です」

Mac OS X 10.0 では PowerBook をスリープ中に液晶ディスプレイと外部モニタ間で表示を切り替えることができない機種がある.そのようにした場合,スリープから復帰した音はするが,画面に何も映らない.

機種は以下となっていて, PowerBook G3 Series が含まれていない.また, iBook (FireWire) も記されていない.

PowerBook G3 Series (Bronze keyboard)
PowerBook (FireWire)
PowerBook G4

「モニタ切り替え法」

システム終了状態で外部モニタケーブルを脱着する.

「画面に何も映らなくなった場合のシステム終了法」

パワーボタンを押して数秒待ち,リターンキーを押す.それでも終了しない場合はパワーキーを最大 10 秒押し続けて強制終了させる (Bronze keyboard はパワーキーの長押しでシステム終了できない.command+control+パワーキーで強制終了させる).

今後のソフトウェアでの対応を検討中.



● Mac OS X 10.0:PowerBook スリープ中のバッテリ交換は事実上できない


TIL: 106216 : Mac OS X 10.0, PowerBook: Batteries Cannot Be Changed When Computer Is Asleep

PowerBook スリープ中にバッテリ交換すると, PowerBook はシステム終了し, NVRAM と Power Manager がリセットされる.このため日付 などを再設定する必要があり,実際上行うべきではない.

マシンをシステム終了してからバッテリ交換し,再び起動する.



● Mac OS X 10.0: iBook/PowerBook の輝度,音量調節キーは機能しない


TIL: 106213 : Mac OS X 10.0, iBook, PowerBook: Display Brightness and Volume Keys Do Not Respond
同日本語 TIL「 iBook, PowerBook: 輝度調節キーと音量調節キーが使えない」

Mac OS X 10.0 では iBook および PowerBook の輝度調節および音量調節キー (Fキー) または専用ボタンは機能しない.インストール可能な全ての iBook/PowerBook (現時点での最新機種 PowerBook G4, iBook (FireWire) を含む) および,それらに接続された Apple Pro Keyboard について機能しない.

輝度調節,音量調節をするには,「システム環境設定...」の「ディスプレイ」「サウンド」パネルを使用する.

Apple では対応できるように検討中.

追記:
Mac OS X 10.0.4 で音量調節は可能になった.



● Mac OS X 10.0:複数の Mac OS X バージョンを切り替えて使用できない機種


TIL: 106220 : Mac OS X 10.0: May Start Up From Wrong System Folder When Multiple Versions Are Installed
同日本語 TIL「複数のバージョンをインストールしていると誤ったシステムフォルダから起動する場合がある」

Mac OS X の複数のバージョンがコンピュータにインストールされている場合,「起動ディスク」で選択していないシステムフォルダから起動する機種がある.

Power Macintosh G3 All-in-One
Power Macintosh G3 DT
Power Macintosh G3 MT
Macintosh Server G3
PowerBook G3 Series

上記コンピュータに Mac OS X や Mac OS X Public Beta の複数バージョンをインストールしないようにする.一方に Mac OS X を,異なったパーティションやディスク上に Mac OS X を入れるなどが該当する.



● Mac OS X 10.0:内蔵フロッピードライブは認識されない


TIL: 106234 : Mac OS X 10.0: Built-in Floppy Disk Drives Not Recognized
同日本語 TIL「内蔵フロッピーディスクドライブが認識されない」

Mac OS X 10.0 は外付け USB フロッピードライブを認識できるが,内蔵フロッピードライブは認識できない.

以下の機種に内蔵フロッピードライブが装備されている.

Power Macintosh G3 All-in-One
Power Macintosh G3 DT
Power Macintosh G3 MT
Macintosh Server G3
PowerBook G3 Series

Mac OS 9.x から起動してフロッピーをマウントし,ディスクイメージを作成して Mac OS X が利用できるホームディレクトリなどに保存することで, Mac OS X から利用できる.



● Mac OS X 10.0:iMac (233-333) サウンド出力ポートでなくヘッドフォーンジャックを使う


TIL: 106239 : Mac OS X 10.0, iMac (233 MHz to 333 MHz): Use Headphone Jack Instead of Sound Output Port
同日本語 TIL「Mac OS X 10.0, iMac (233 MHz to 333 MHz): サウンド出力ポートの 代わりにヘッドホンジャックを使ってください」

Mac OS X 10.0 では, iMac 233MHs から 333MHz の各モデルについて,側面のサウンド出力ポートから音声信号が出ない.前面のヘッドフォーンジャックを使用する.

対象となる iMac

iMac 233 MHz
iMac 233 MHz/B
iMac 266 MHz
iMac 333 MHz





■制限等



● Mac OS X 10.0:システム要件


TIL: 106163 : Mac OS X 10.0: System Requirements
同日本語 TIL「システム条件」

Mac OS X 10.0 は次の Macintosh が必要である.

・ Power Macintosh G4 または Macintosh Server G4 (全機種)
・ Power Macintosh G3 または Macintosh Server G3 (全機種)
・ iMac (全機種)
・ iBook (全機種)
・ PowerBook (オリジナル PowerBook G3 を除くそれ以降の全機種)

注意:

1. Mac OS X の動作する PowerBook G3 はディスプレイの蓋の外側 に大きい白い Apple ロゴがあることで区別できる.

2. CPU アップグレードしたコンピュータは Mac OS X が動作しない.社外製 CPU アップグレードカード装備の一部コンピュータに Mac OS X をインストールでき動作しているように見えることがあるが, Apple は技術サポートをしない.

他の要件:

128 MB RAM
1.5 GB のハードディスク空き容量
Classic アプリケーションのための Mac OS 9.1



● Mac OS X:新型マシンに Mac OS X 付属 9.1 がインストールできない


TIL: 106236 : Mac OS X 10.0: Included 9.1 CD Cannot Start Up Latest Computers
同日本語 TIL「Mac OS X 10.0: 付属する Mac OS 9.1 CD で最新のコンピュータを起動できない」

Mac OS X に付属している Mac OS 9.1 CD-ROM から以下のコンピュータを起動しようとすると?マークが点滅して起動できない.それらのマシンが Mac OS 9.1 の出荷後に生産されたため.マシンに付属する専用の Mac OS 9.1 CD を使ってインストールする.

「対象製品」

PowerBook G4
Power Mac G4 (Digital Audio)
iMac (Early 2001)
Power Mac G4 Cube (CD-RW)

参照:
01/3/29 項目 "Mac OS X:新型マシンに Mac OS X 付属 9.1 がインストールできない"
01/4/2 項目 "Mac OS X:新型マシンに Mac OS X 付属 9.1 がインストールできない (継続)"




● Mac OS X 10.0:グラフィック表示が一部マシンで遅い


TIL: 106154 : Mac OS X 10.0: Optimizing for Earlier ATI Graphics Accelerators
同日本語 TIL「 初期の ATI 製のグラフィックアクセラレータ用に最適化する」

初期 ATI チップ搭載マシンで QuickTime やグラフィックの表示が遅くなる. TIL には 32000 色で表示させるようにすると書かれているので,根本的な回避法はないようだ.

「影響を受けるマシン」

Power Macintosh G3
iMac (233, 266, 333 MHz のモデル)
PowerBook G3 Series
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard)

「影響を受ける ATI チップ」

ATI Rage II+
ATI Rage IIc
ATI Rage Pro
ATI Rage LT Pro



● Mac OS X 10.0:DVD 再生不可/ Classic でも不可


TIL: 106153 : Mac OS X 10.0: Start up From Mac OS 9.1 to Use Apple DVD Player
同日本語 TIL「Apple DVD Player を使用するには Mac OS 9.1 から起動してください」

Mac OS X 10.0 は Classic 環境も含めて DVD タイトルを再生することはできない.Classic 環境で「Apple DVD Player」は動作しない.将来の Mac OS X リリースで改善予定.



● Mac OS X 10.0:256 色表示, 640×480解像度は Classic 以外非対応


TIL: 106175 : Mac OS X 10.0: Using 256 Color Mode and/or 640 x 480 Resolution
同日本語 TIL「256 カラーモードや 640 × 480 解像度の使用」

Mac OS X はモニタの 256 色表示または 640×480解像度について Classic 以外非対応である.そのようには設定できないはずであるが, Classic でそのモードで動作するアプリケーション終了後も設定が自動的に戻らない場合があり,システムの画面表示が異常になる場合がある.

「システム環境設定...」の「ディスプレイ」パネルの設定を確認し,手動で設定を戻す.



● Mac OS X 10.0:ハードウェアに依存する Classic アプリケーションは非互換


TIL: 106184 : Mac OS X 10.0: Access Not Provided in Classic for Certain Hardware-Oriented Applications
同日本語 TIL「特定のハードウェアに依存する Classic アプリケーションは動作しません」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X の Classic 環境では特殊なハードウェアに直接アクセスする必要のある AppleCD Audio Player や Apple DVD Player は適切に動作しない. Mac OS X 用アプリケーションを使用しなければならない. Mac OS X は DVD 再生アプリケーションを持たないため, DVD 再生は Mac OS 9 から起動しないとできない.

Mac OS X Public Beta でも同様の TIL が公開されていた.



● Mac OS X 10.0:LocalTalk 非対応


TIL: 106283 : Mac OS X 10.0: LocalTalk Hardware Does Not Work With Mac OS X

Mac OS X では LocalTalk 接続された機器を認識しないが,社外製 Ethernet - LocalTalk アダブタによって接続可能.



● Mac OS X 10.0:増設 Ethernet カードは動作しない


TIL: 106199 : Mac OS X 10.0: Some Third-Party Ethernet Cards May Not Work
同日本語 TIL「他社製 Ethernet カードが動作しない場合があります」

独自のドライバを必要とする増設した Ethernet カードはドライバが対応するまで動作しない.



● Mac OS X 10.0:Classic 環境からネットワーク機器への直接アクセスはできない


TIL: 106170 : Mac OS X 10.0: Classic Does Not Allow Direct Hardware Networking Access
同日本語 TIL「Classic 環境ではハードウェアネットワーキングに直接アクセスできません」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Classic での Open Transport, AppleTalk, TCP/IP ネットワークは Mac OS X のネットワークの性能に依存する.LocalTalk が Classic 環境で動作しないため,モデムをダイアルするようなネットワークにハードウェアから直接アクセスするモデムをダイアルするようなソフトウェアは Classic では動作しない.

Mac OS X Public Beta でも同内容の TIL が公開されていた.



● Mac OS X 10.0:Classic ビデオキャプチャソフトウェアの非互換


TIL: 106182 : Mac OS X 10.0: Cannot Capture Video in Classic
同日本語 TIL「Classic 環境でビデオを取り込めない」
Mac OS X Public Beta 相当項目

iMovie など,ハードウェアレベルで映像を取り込む機能のある Classic ソフトウェアは, Mac OS X では「カメラが接続されていない」などのアラートが出て,取り込むことができない.

Mac OS X 用 iMovie を入手するか, Mac OS 9.x から起動して他のアプリケーションを利用するかする.

Mac OS X Public Beta でも同様の内容の TIL があった.なお,本 TIL は当初「 Mac OS X 将来バージョンでの改善を検討中.」という一文があったが,更新されてその部分は削除されている.



● Mac OS X 10.0:一部 PCI カード搭載マシンでスリープできない


TIL: 106255 : Mac OS X 10.0: Sleep Choice Dimmed When PCI Card Is Installed

Mac OS X 10.0 では,一部 PCI カードを装着しているマシンの場合,スリープさせることができず, Apple メニューのスリープ命令がディム表示される.また,「システム環境設定...」で一定時間放置するとスリープするよう設定しても,スリープしない.ほか.



● Mac OS X 10.0:内蔵モデムの接続音がしない


TIL: 106162 : Mac OS X 10.0: Internal Modem Makes No Sound When Connecting
同日本語 TIL「 接続の際、内蔵モデムの音がしない」
項目

Mac OS X 10.0 では内蔵モデムからの接続時に音がしない. Mac OS X Public Beta でも同様の問題があった. Mac OS X Public Beta の場合は特定機種となっていたが, Mac OS X 10.0 では全機種のように思われ,機種名等の特定が行われていない.日本語 TIL での記述は「特定」となっているが,英文にそのような記述はない.

参照:
01/9/15 項目 "Mac OS X Public Beta:内蔵モデムから音がしない機種がある"




● Mac OS X 10.0:音量を消音にしても起動音は出る


TIL: 106186 : Mac OS X 10.0: Startup Sound Persists With Volume Muted
同日本語 TIL「ボリュームを消音に設定しても起動音は聞こえます」

Mac OS X 10.0 では音量を消音にしても起動音はする.将来の Mac OS X アップデートで起動音も消音に設定できるように検討中.



● Mac OS X 10.0:キーボードからの音量調節時に画面表示がない


TIL: 106150 : Mac OS X 10.0: No Status Bar for Keyboard Volume Adjustment
同日本語 TIL「キーボードボリューム調整のステータスバーは表示されない」

キーボードからボリューム(音量)を調整することはできるが,画面にボリュームレベルを表すステータスバーは表示されないようになっている.将来バージョンで改善予定.



● Mac OS X 10.0: Mac OS 9.x ホットファンクションキーは Classic 動作中のみ機能


TIL: 106268 : Mac OS X 10.0: Using the Keyboard Control Panel in Classic

Mac OS 9.x "キーボード" コントロールパネルのホットファンクションキーの機能は, Mac OS X 10.0 において Classic アプリケーションが前面にあって動作中でなければ機能しない.



● Mac OS X 10.0:スクロールマウスの互換について


TIL: 106258 : Mac OS X 10.0: Using a Third-Party USB Scroll Wheel Mouse

Mac OS X 10.0 に関して,社外製 (Microsoft, Logitech, Kensington, Macally.などの) スクロールマウスは, Cocoa アプリケーションで動作するが, Classic 環境や Carbon アプリケーション, Mac OS X Finder ウインドウでは期待するように動作しないだろう.

将来の Mac OS X バージョンでは改善される可能性がある.





■周辺機器の互換等



● Mac OS X 10.0:iSub 非互換


TIL: 106238 : Mac OS X 10.0: iSub Makes No Sound
同日本語 TIL「Mac OS X 10.0: iSub から音が出ない」

Mac OS X 10.0 と iSub は非互換であり,音が出ない.修正予定.

追記:
Mac OS X 10.1 で改善された.





■インストール/ドライブ関連



● Mac OS X 10.0:インストール時のボリュームディム表示


TIL: 106235 : Mac OS X 10.0: Disk Appears Dimmed (or "Grayed Out") in the Installer
同日本語 TIL「インストール時に対象とするディスクが グレイ表示されている」

Mac OS X 10.0 インストーラでインストール先ディスク選択画面でボリュームがディム (グレイ) 表示される場合がある.これはそのボリュームが一部機種において 8GB 制限に引っかかるためであり,起動できなくなる可能性があるためインストールできないようにしているものと思われる.

以下の機種ではハードディスク先頭 8GB にボリュームが収められている必要がある.

PowerBook G3 Series (USB 非対応の機種)
Power Macintosh G3 DT
Power Macintosh G3 MT
Macintosh Server G3
iMac 233 MHz
iMac 233 MHz/B
iMac 266 MHz
iMac 333 MHz

上記機種では 8GB 以上の容量のハードディスクを使用する場合,パーティションする必要がある.



● Mac OS X:Mac OS 9.1を後から同一ボリュームにインストールできない


TIL: 106244 : Mac OS 9.1: Installing after Mac OS X 10.0 on the Same Disk
同日本語 TIL「同じディスク上に Mac OS X 10.0 をインストールする」



Mac OS 9.x をインストールしていないディスクに Mac OS X をインストール後,同一ボリュームに Mac OS 9.1 をインストールしようとすると「このソフトウェアをインストールするためには Mac OS CD から起動しなければなりません.....」という警告が表示されインストールできない.

同一ボリュームに Mac OS X と Mac OS 9.1 をインストールする場合,先に Mac OS 9.1 をインストールする必要がある.もし,このような障害が発生した場合以下のように新規インストールすることによってインストールすることができるとしている.

1. Mac OS 9.1 インストーラの「オプション」をクリックする.
2.「新規インストール」をチェックする.
3. Mac OS 9.1 をインストールする.



● Mac OS X 10.0: Mac OS X ボリュームに Mac OS 9.1 以降を新規インストールする方法


TIL: 106194 : Mac OS X 10.0: How to Perform a Clean Installation of Mac OS 9.1 or Later on a Mac OS X Disk
同日本語 TIL「Mac OS X 10.0: Mac OS X のディスク上に Mac OS 9.1 以降を新規インストールする方法」

Mac OS X ボリュームルートにある "Applications (Mac OS 9)" フォルダをルートディレクトリから移動させる必要がある.

「Mac OS X ボリュームに Mac OS 9.1 以降を新規インストールする方法」

1. Mac OS 9.1 システム CD から起動する.

2-4.新規フォルダ ( "名称未設定" フォルダ) を作成し,Mac OS X ボリュームルートにある "Applications (Mac OS 9)" フォルダを "名称未設定" フォルダ内に移動させる.

5-6. Mac OS 9.x インストーラを起動して「新規インストール」を選択してインストールする.

7-8.インストーラを終了し, "Applications (Mac OS 9)" フォルダを元の場所に移動する.



● Mac OS X 10.0:HFS ボリューム上で日本語を使えない


TIL: 106196 : Mac OS X 10.0: Use Roman Characters Names on Mac OS Standard (HFS) Volumes
同日本語 TIL「Mac OS 標準フォーマット (HFS) のボリュームには英数字名を使用してください」

Mac OS X では Mac OS 標準フォーマット (HFS) ボリューム上のファイルやフォルダ名に日本語を使用することができない.そのため,日本語名ファイルをコピーする際とかに問題が発生する.

日本語名を持った既存のフォルダやファイルを Mac OS 標準フォーマット (HFS) のボリュームにコピーすると「予期せぬエラー(エラーコード -50)が起こったので操作を完了できませんでした」と表示される.また,ボリューム上で日本語の名称をつけようとすると「“......”という名称は使用できません。文字数を少なくするか、または句読点記号が入らない他の名前を試してください」というエラーメッセージが表示される.

回避法はなく,ファイルフォルダ名を全て欧文にするか, Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) に初期化するしかない.



● Mac OS X 10.0 日本語版:HFS ボリューム名が表示されない場合


TIL: 106151 : Mac OS X 10.0 (Japanese): Mac OS Standard Volume Names Disappear and Reappear
同日本語 TIL「Mac OS 標準ボリューム名がいったん消えて、再び表示される」

Mac OS X 日本語版をインストールした後, Mac OS 標準フォーマット (HFS) ボリューム名が表示されない.マシンを再起動することで表示されるようになる.



● Mac OS X 10.0:ドライブ設定 1.8.1 でフォーマットした UFS は認識されない


TIL: 106229 : Mac OS X 10.0: Does Not Recognize and Cannot Be Installed on UFS Disks Formatted by Drive Setup 1.8.1
同日本語 TIL「「ドライブ設定 1.8.1」でフォーマットされた UFS ディスクを認識しない、その上にインストー ルできない」

Mac OS 9 に含まれる "ドライブ設定 1.8.1" でフォーマットした UFS ボリュームは Mac OS X 10.0 および Mac OS X 10.0 Installer から認識されない.初期化し直す必要がある.

初期化は, Mac OS X 10.0 インストール CD から起動し,「Installer」メニューの「Disk Utility を開く....」から「Drive Serup」を選択して,「パーティション」から行う.



● Mac OS X 10.0:UFS 起動ボリューム名が「/」となる


TIL: 106191 : Mac OS X 10.0: Startup Volume Is Named "/" Instead of "Ma OS X"
同日本語 TIL「起動ボリュームが“Mac OS X”ではなく“/”という名前になる」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X を UFS (UNIX File System) ボリュームにインストールすると,起動ボリューム名は「Mac OS X」とはならず「/」という名称になる.パス名でファイルを参照する場合は「/Mac OS X/」の代わりに「/」を指定する.

Mac OS X の将来のバージョンで UFS ボリューム名がカスタマイズできるように検討中.

Mac OS X Public Beta でも同内容の TIL があった.



● Mac OS X 10.0:UFS ディスクから最初に Classic を使えない


TIL: 106277 : Mac OS X 10.0: Classic Does Not Work From a UFS Disk on First Use

Mac OS X 10.0 を UFS (UNIX File System) ボリュームにインストールした場合,最初に次のようにしなければ, Classic 環境は起動できない.

「解決法}

Classic を使用するためには, Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) 別パーティションに Mac OS 9.1 がインストールされていなければならない.

1.管理ユーザで Mac OS X にログイン
2.Go メニューから Go To Folder を選択
3./System/Library/CoreService をタイプ
4.Go をクリック
5.Classic Startup 項目を OS.9.1 ボリュームにドラッグ
6.Terminal を開く
7.cd/Volumes/HFSvolume/Clsssic¥
Startup.app/Contents/Resouces をタイプ.(「HFSvolume」には Mac OS 9.1 ボリューム名を入力する)
8.return
9.chmod u+s TruBlueEnvironment をタイプ
10.return
11.sudo chown root TruBlueEnvironment をタイプ
12.return
13.管理ユーザパスワードを入力してreturn
14.Terminal の終了
15. Mac OS 9.1 ボリュームから "Classic Startup" を開く
16. リソースを追加するプロンプトに OK をクリックする



● Mac OS X 10.0:Classic 用 Mac OS に各アプリケーションの項目をインストールする必要がある


TIL: 106183 : Mac OS X 10.0: Some Classic Applications Require Installation of System Folder Components
Mac OS X Public Beta 相当項目

通常使用している Mac OS X より前の Mac OS と Mac OS X Classic 動作用 Mac OS のシステムフォルダが別の場合, Classic 環境アプリケーションが正常に動作するためには各アプリケーションのインストーラがインストールするシステムフォルダ内の項目が必要な場合がある.



● Mac OS X 10.0: Mac OS X Public Beta のネットワーク関連設定を受け継がない


TIL: 106217 : Network Settings Lost When Updating From Mac OS X Public Beta
同日本語 TIL「Mac OS X Public Beta からアップデートするとネットワーク設定が失われる」

Mac OS X Public Beta でのネットワーク関連設定を Mac OS X 10.0 に受け継がせることはできない. Mac OS X 10.0 では Mac OS X Public Beta からかなりの変更があるため.「システム環境設定...」の「ネットワーク」で新規に設定する必要がある.



● Mac OS X 10.0: 1710/1710AV ディスプレイだと初期画面が切れる


TIL: 106221 : Mac OS X 10.0: Setup Assistant and AppleVision Display 640- by 480-Pixel Resolution
同日本語 TIL「設定アシスタントと AppleVision ディスプレイの 640 x 480 ピクセル解像度」

AppleVision 1710 または AppleVision 1710AV ディスプレイはインストール後 640×480 画面となるのに対して, Mac OS X の「ようこそ」および登録画面は 800×600 解像度が必要である.そのため,一部画面が表示されない場合がある.

ADB 端子が組み込まれている機種の場合,ディスプレイと ADB 端子の接続を確認する. ADB 端子のない機種は別のモニタを一時的に使用するか,低い解像度のまま設定してから「システム環境設定...」で修正することができる.

これらモニタ自体は Mac OS X 10.0 で動作する.



● Mac OS X 10.0: Mac OS 9.1 の「起動ディスク」は 9.2.1 にアップデートすること


TIL: 106225 : Mac OS 9.1: Update Startup Disk Control Panel to 9.2 or Later

Mac OS 9.1 の「起動ディスク」コントロールパネルは 9.2.1 バージョンにアップデートしなければならない.

「起動ディスク」コントロールパネル 9.2.1 で変更された点

・前バージョンが Mac OS 9.1 の起動を妨げる場合がある問題を修正
・初期の Macintosh で使用する際の信頼性の改善
・ Mac OS X との互換性の改善
・ USB ハードディスクボリュームを選択する際の信頼性の改善
・「再起動」ボタンの新設
・ Help ボタンが機能するように改善
・有効な Mac OS 9.1 システムフォルダが「システム環境設定...」の Classic パネルでディム表示されて利用できない問題の修正

(現時点で「起動ディスク」コントロールパネル 9.2.1 日本語版は未公開.Startup Disk 9.2.1 北米版のみ公開されている.日本語 OS で北米版 9.2.1 を使用することは可能)



● Mac OS X 10.0:Classic 環境で 9.x 用スクリーンセーバが非互換

TIL: 106226 : Mac OS X 10.0: Screen Savers in Classic Environment
同日本語 TIL「Classic 環境でのスクリーンセーバ」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS 9 で動作するスクリーンセーバは,非 Classic アプリケーション作業中に Mac OS X Classic 環境において動作して作業を妨げる.使用しないか外すこと.



● Mac OS X 10.0:同一ボリュームへの Mac OS X 9.x 再インストールとソフトウェアレストアしてしまった場合からの復旧法


TIL: 106294 : Mac OS X 10.0: Reinstalling Mac OS 9.x on Same Disk; How to Recover From Software Restore

Mac OS 9.x を Mac OS X ボリュームにインストールする場合, Mac OS 9.x ソフトウェアインストール CD を使用して "Applications" フォルダを退避してから新規インストールする.ソフトウェアレストア CD を使用して Mac OS 9.x をインストールしてはならない.

Mac OS 9.x ソフトウェアインストール CD から上書きインストールした場合また "Applications" フォルダを退避しないで新規インストールした場合,(これらの場合,システム CD からのインストールも同様となると思われる),ソフトウェアレストア CD からインストールした場合には問題が発生する.本 TIL にはそうなった場合の症状と復旧法ほかが述べられている.

以下,内容の紹介.あまり有用なあるいは簡単な復旧法とは思えない.結局最初からやり直すのとあまり違いはない.ユーザデータのバックアップを常日頃からとっておくように.


「症状」

1.起動しようとするとスクリーンにベルト付きのフォルダが表示され, Mac OS X から起動できない.

2. Mac OS X 9.x ソフトウェアレストア使用後, Mac OS X のファイルが然るべき場所にない.

(これらは Mac OS X とは別ボリュームに Mac OS 9 がインストールされている場合には起きない)

「解決法」

(管理ユーザのパスワードが必要)

I. Mac OS 9.x のインストール

ほどんどの Macintosh にはソフトウェアインストール CD-ROM とソフトウェアレストア CD-ROM ディスクが付いている.両者は同一の Mac OS 9.x をインストールするにも関わらず,方法が著しく異なっている.

重要:ソフトウェアレストア CD を使用しないこと.ソフトウェアレストアをすでに使用してしまった場合,次の「2.回復の準備」項目まで飛ばし読むこと.

Mac OS X ディスクに Mac OS 9.x を再インストールする必要がある場合,インストール CD を用いて新規インストールする. Mac OS 9.x インストーラは (Mac OS X の) "Applications" フォルダを "Applications (Mac OS 9)" という名称に書き換える.これを防ぐには次のようにする.

(あらかじめ他のフォルダ内などに移動させておく方法.方法の詳細はこれまで本ページで述べられていることもあり省略.)

II.復旧の準備

Mac OS 9.x レストア CD は Mac OS X ソフトウェアを書き換える.コンピュータは Mac OS X から起動しないか,または多少の問題が起きるだろう. A.用語

(「パス」,「ホームディレクトリ」,「ディレクトリ」などの用語について.本ページで検索すれば既述部が見つかるはず. TIL 106167 など.省略)
B.ソフトウェアアップデートする

復旧にはソフトウェアアップデートをインストールする (と書いてあるが,実際にはソフトウェア・アップデートをどこから起動するか, Mac OS 9.x インストーラをどう入手するかが述べられている).(以下省略)

III.復旧

A.削除レストア (Restore Erase) する場合

このオプションを選択した場合,ユーザのファイルはバックアップから復旧することになる.

1. Mac OS 9.1 以前の Mac OS 9.x をレストアし, Mac OS 9.1 Update する.

2. Mac OS X 10.0 CD からコンピュータを起動し, Mac OS X をインストールする.

3. Mac OS X にこれまで実施していたアップデート類をすべてやり直す.

4.バックアップからユーザのファイルを戻す.

B.置き換えレストア (Restore in Place) する場合

Mac OS X から普通に起動するが他の問題が起きる場合.

1. Mac OS 9.1 以前の Mac OS 9.x をレストアし, Mac OS 9.1 Update する.

2. Mac OS X 10.0 CD からコンピュータを起動し,完全に Mac OS X をインストールする.

3. Mac OS X にこれまで実施していたアップデート類をすべてやり直す.

C.オリジナル項目を保存するレストア (Restore Saving Original Items) をする場合

Mac OS X システムソフトウェアとホームディレクトリが "Original Items" フォルダに移動した場合, Mac OS X を再インストールしなければならず,その後ユーザを作成し直してユーザのホームディレクトリを "Original Items" フォルダから回復しなけらばならない.最後には "Original Items" フォルダの中にある Mac OS X のインストール (「のインストール」は余計であろう) によって消費されたディスク容量を回復できるだろう.

i.再インストール,ユーザの作り直し,ホームディレクトリの回復

1. Mac OS 9.1 以前の Mac OS 9.x をレストアし, Mac OS 9.1 Update する.

2. Mac OS X 10.0 CD からコンピュータを起動し,完全に Mac OS X をインストールする.

3. Mac OS X にこれまで実施していたアップデート類をすべてやり直す.

4-6. Mac OS 設定アシスタントを完了して,「システム環境設定...」を選択し,「ユーザ」から以前作成されていたユーザを作り直す.

重要:ユーザ名には「Name」("John Kelly"など) と「Short Name」 ("Jkelly") がある.「Short Name」が以前と一致するようにしなければならない. "Original Items" にある "Users" フォルダを開くことによって以前の名称を知ることができる.「Short Name」はそのユーザのホームディレクトリフォルダ名と同じである.

7-8.Dock の Finder アイコンをクリックして Finder ツールバーの Applications をクリックする.

9-10. "Utilities" フォルダを開き,Terminal ユーティリティを起動する.

11.sudo cp -R /Original¥ Items/Users/* /Users を入力する.

重要:このコマンドによってオリジナルのホームディレクトリを正しい場所 (/Users) にコピーする.大文字小文字,空白などこの通り入力しなければならないが,空白 (スペース) 部分を「_」(アンダーバー) で示すと以下のようになる.アンダーバーを実際に入力しないよう.

sudo_cp_-R_/Original¥_Items/Users/*_/Users

ハードディスクに十分な空き容量がない場合,cp (copy) の替わりに mv (move) を用いることができる.可能な限り不測の事態を避けるために cp の方がよい.

mv でのコマンドは以下.「-R」がないことに注意.

sudo mv /Original¥ Items/Users/* /Users

12.return キー.

13-14.管理ユーザパスワード入力して return.

15-16.「cd /Users」入力して return.

17-18.「sudo chown -R name name」入力して return.

重要:「name」部分はユーザの Short Name を代入.例えば以下.

sudo chown -R jkelly jkelly

19.17-18 の手順を必要なユーザ登録が終わるまで繰り返す.

20.Terminal を終了.

これで,ユーザのオリジナルホームディレクトリ (/OriginalItems/Users/username) の内容が新しいホームディレクトリ (/Users/username) にコピーされた.

ii.初期設定とアプリケーション

Mac OS 設定アシスタントによって設定されていないシステムに関わる設定は「システム環境設定...」から設定できる. Mac OS X に含まれていない全てのアプリケーションを再インストールする.

iii.ディスク容量の回復

"Original Items" フォルダを削除してディスク容量を回復する.しかし,一部他のファイルをバックアップするか移動させる必要がある.

重要:多くの Classic (Mac OS 9) アプリケーションのデータ例えばよく使う項目,キャッシュファイル,電子メールなどのデータは Mac OS 9.1 のシステムフォルダに保存されている.必要な場合,初期設定をコピーする (/OriginalItems/システムフォルダ/以下).ほかに必要なユーザデータは削除前にユーザホームディレクトリから移動する.

( "Original Items" フォルダの必要な項目を退避してフォルダごとゴミ箱に移動して削除する方法.省略.ロックされたファイルの削除については TIL 106272参照)





■ファイルシステム/フォント関連等



● Mac OS X 10.0:Applications, Library, System フォルダのアクセス制限


TIL: 106237 : Mac OS X 10.0: Restricted Access in Applications, Library, and System Folders
同日本語 TIL「Mac OS X 10.0: Applications、Library、System フォルダでの制限されたアクセス」

Applications, Library, System フォルダを含む特定のフォルダに項目をコピーまたは項目を移動することはできない.

Applications, Library, System の各フォルダに項目をコピーしようとしたり,それらから項目を移動しようとした場合,またインストールされた Mac OS X フォルダまたは項目をゴミ箱に入れようとすると,次のようなメッセージが表示される.

「...(フォルダ名) への十分なアクセス権がないため,操作は完了できません」
「項目...(項目名 ) は System が変更できないため移動できませんでした」
「項目...(項目名) は削除できないためゴミ箱に移動できませんでした」
Mac OS X では OS の完全性とユーザデータとを保全するため,これらのフォルダへのアクセスを制限している.もし,偶発的にこれらが動かされた場合に元に戻すには次の三つの方法がある.

・ Mac OS 9.1 CD またはボリュームから起動して項目を適切な位置に戻す.これは Mac OS X CD から起動してもできない.

・ Mac OS X CD から起動して Mac OS X を完全に再インストールする.

・ Terminal から次のようにする.

"sudo chmod 775 /" を入力して Return
パスワードを入力して Return
Finder を用いて,項目を元の場所に戻す
"sudo chmod 1775 /" を入力して Return



● Mac OS X 10.0:ホームディレクトリについて


TIL: 106167 : Mac OS X 10.0: Using Your Home Directory
同日本語 TIL「「開く」および「保存する」ダイアログはユーザの「Documents」フォルダをデフォルトとして設定します」

「ホーム」ディレクトリとは

Mac OS X ボリュームに作成された "Users" フォルダに作成された各個別のユーザ毎に用意されたユーザ名を持ったフォルダのディレクトリ. Finder ウインドウのツールバーからアクセスすることができる.ユーザ毎のデスクトップに表示される項目もここに含まれている.

「アクセス権」

管理ユーザ以外はこのホームディレクトリにしか読み/書きできない.管理ユーザだけがホームディレクトリ以外にアクセスできる.セキュリティ上の理由からこのような仕様とした.

など.



● Mac OS X 10.0:ホームディレクトリの削除法


TIL: 106256 : Mac OS X 10.0: Deleting a Former User's Home Directory (Folder)

「システム環境設定...」の「ユーザ」パネルであるユーザ登録を抹消しても,そのユーザのホームディレクトリはそのまま残っている.そのホームディレクトリはゴミ箱にドラッグしただけでは削除できず,「Deleted」(削除済み) という語が追加される.さらにそのフォルダをゴミ箱にドラッグすると「...は削除できないためゴミ箱に移動できません」と表示される.

「Deleted」(削除済み) フォルダは管理ユーザのアクセス権に設定される.必要な場合バックアップして,次のようにして削除する.

「Deleted (削除済み) フォルダの削除法」

1-2. 管理ユーザとしてのMac OS Xへのログインし, Terminal を起動する.

3.以下を入力する.(「shortname」の文字列の替わりに削除したいディレクトリ名をを入力する)

sudo rmdir /Users/shortname¥ deleted

4.returnキーを押す

5-6.管理ユーザパスワードを入力し, returnキーを押す.

削除後,直ちに Finder がこの変更を表示しないかもしれない.

管理ユーザであれば,そうしたフォルダの中味を捨てることでディスク使用量を無視できる程度にできる.

(秋山注:現状では Terminal に日本語が使用できないため,「削除済み」という名称について,日本語 Mac OS X では削除できない.)

追記 1:
田中 (俊) 氏より, 「rmdir」コマンドはそのディレクトリが空でないと削除できないため,ディレクトリ内のファイルをあらかじめ削除しておくか, rm -r コマンドを使う必要があるとお知らせいただいた.

追記 2:
田中 (俊) 氏からは上記追記に加え,次のようにしてワイルドカードを用いれば日本語版 Mac OS X 10.0 でも削除できるとお知らせいただいた.

例えばユーザ名が tanaka の場合,Terminal から以下のようにタイプしてreturnキーを押します。

sudo rmdir /Users/tanaka*

他の方法としては.

sudo rmdir /Users/tanaka

までタイプしてタブキーを押すと、残りの文字列がエスケープ文字で補完されるので,それを利用するか,フォルダを Terminal ウィンドウにドラッグ & ドロップするとパス名がコマンドラインに入るので,それを使う方法もありますが,同じユーザ名は無いはずなので,ワイルドカードを使う方法が簡単かと思います.



● Mac OS X 10.0:「コンピュータ」に表示されるボリューム上にエイリアスはできない


TIL: 106202 : Cannot Make Alias of Hard Disk Volume in Computers Directory
同日本語 TIL「「コンピュータ」ディレクトリのハードディスクボリュームのエイリアスを作成できない」

「コンピュータ」ディレクトリに表示されるボリュームのエイリアスをファイルメニューから作成することはできない.ユーザに書き込み権がないためファイルメニューの「エイリアスを作る」はディム表示となる.

書き込み権のあるデスクトップやフォルダにボリュームアイコンをドラッグすると (コピーではなく) エイリアスが作成される.



● Mac OS X 10.0:起動ディスク以外のパーティションをアンマウントしない


TIL: 106230 : Mac OS X 10.0: Ejecting Partitions on the Startup Volume, Effects on Sharing
同日本語 TIL「起動ボリューム上のパーティションを取り出すと共有設定に影響する」

起動ディスク以外に二つ以上のパーティションがある場合に,いずれかのパーティションをアンマウントすると,起動パーティション以外の全てのパーティションがディム表示となる.アンマウントしないように心がけること.

その場合,共有設定にも影響し,起動パーティションの共有 (AFP) が解除される.また,起動ボリューム以外に Classic 環境用 Mac OS 9.1 がある場合, Classic は起動しない.アンマウントした場合はマシンを再起動する.



● Mac OS X 10.0:fsck ユーティリティ使用法


TIL: 106214 : Mac OS X 10.0: Why, When, and How to Run fsck for File System Maintenance
同日本語 TIL「ファイルシステム修復のために fsck を使用する理由と、いつ、どのように使用するかについて」
Mac OS X Public Beta 相当項目

TIL: 106215 : Mac OS X 10.0: "file system dirty, run fsck"f
同日本語 TIL「「file system dirty, run fsck」のメッセージ」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X Public Beta での fsck (file system check) ユーティリティ=についての説明,使用方法などと「ファイルシステムが乱雑になっています、fsck を実行してください」の警告について

「fsck を使用する二つの症状」

Mac OS X には fsck (file system check) ユーティリティが含まれており,次のような場合,ディスク検査,修復を行うことができる.

1.起動してすぐコマンドライン画面になったまま

コンピュータの起動が十分でなく,コマンドライン (テキスト) 画面になって停まってしまう.「ファイルシステムが乱雑になっています、fsck を実行してください」というメッセージが出て,メッセージの下の行に「#」 (pound-sign) プロンプトが表示される.

2.コマンドラインは出ないが,起動できない

起動してもログイン画面に至らなかったり,ログインしてもデスクトップ画面にならない.この場合,シングルユーザモードで起動する必要がある. (fsck を用いるためにシングルユーザモードで起動するという意味)

「シングルユーザモード」

次の場合,シングルユーザモードに入る必要がある.

・コンピュータが正常に起動しない
・コマンドラインプロンプト (#) が表示されない

シングルユーザモードには次のようにして入る.

1.コンピュータを再起動する. (強制再起動を含む)

2.起動音がしたら直ぐに command+s キーを押す.キーから手を離してから「#」が行頭にある文字行が表示されたらシングルユーザモードである.

「コマンドラインからの fsck 使用法」

1.「#」の次に「fsck -y」(「」は不要) をタイプし,return キーを押す.
fsck ユーティリティは五つの「フェイズ」を実行し,ディスクの状況と断片化について報告する.もし, fsck が変更,修復,何かを修正した場合,「ファイルシステムは変更されました」というメッセージを表示する.

このメッセージが表示された場合,再度, fsck をメッセージが表示されなくなるまで実行 (「fsck -y」コマンド) する. 2. fsck が問題が見つからないと報告する場合,「#」の次に「reboot」(「」は不要) をタイプして return キーを押す.

「-y フラグ」

fsck はファイルシステムに fsck が変更を加える前にユーザに変更許可を求める.「-y」コマンドを続けて入力することによってすべてに yes と自動的に答えるようにする UNIXコマンドラインが用意されている.



● Mac OS X 10.0:カーネルパニックと記録法


TIL: 106227 : Mac OS X 10.0: What Is a Kernel Panic?
同日本語 TIL「Mac OS X: カーネルパニック (Kernel Panic) とは何ですか?」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X , Mac OS X Server,AIX,A/UX ほかの UNIX スタイルのオペレーティングシステムはカーネルパニックと称される型のエラーを経験する.これはソフトウェア開発者に有益な情報を提供する.

これは,予想外のフォーマットまたは適切に処理できない命令を受けたときに発生するオペレーティングシステムのコア (カーネル) エラーである. Mac OS X または Mac OS X Server でエラーが起きると,エラーが発生する前の最後の画面の上部に (on top of the last video image) 黒の背景と白の文字が表示される.

「表示テキスト例」

Unresolved kernel trap(cpu 0): 0x300 Data access DSISR=0x40000000
DAR=0x0000006c PC=0x06d77510 MSR=0x00009030

generating stack backtrace prior to panic:

backtrace: 0x06d77510 0x0002a1fa 0009d1ef 00099440 012f4102 kernel modules in backtrace:com.apple.filesystems.cddafs(1.0) @ 06d75000

Memory Access Exception(1,0,0) Waiting for remote debugger connection"

カーネルパニックはオペレーティングシステムが他の型のエラーから復帰できない場合にも続く場合があり,損傷しているか非互換のソフトウェアかまれにハードウェアに起因して発生する場合がある.

カーネルパニックが起きた場合コンピュータは反応しないため,スクリーンショットを記録することができない.別のコンピュータか紙に手書きなどで写し取る必要がある.画面をカメラで撮影してもよく,好まれる.ディジタルカメラ等でもよい.



● Mac OS X 10.0:カーネルパニック情報の記録すべきことがら


TIL: 106228 :
同日本語 TIL「カーネルパニック (Kernel Panic) 時のログの取り方」
Mac OS X Public Beta 相当項目

1.カーネルパニック画面の記録すべきことがら

・ "Backtrace:" 以下の行
・ "DSISR=," "DAR=," または "PC=" が表示されているとき,それ以降の数字または文字
・固有の情報のような他の文字."To continue press c. To reboot press r." といった一般的な命令は無視してよい.

カーネルパニックは 16 進数を含み,16 進数は「0x000894c0」のように 「0x」で始まる.画面には他の情報が続くがこれは開発者向けであり,これ以降は通常のトラブルシューティングハンドブックに従ってコンピュータを再起動してよい.

2.コンピュータ環境の記録

コンピュータが正常な状態で Apple システム・プロフィールによって情報を得る.

・プロセッサとプロセッサスピードを含むコンピュータ名称または型番 (例:Macintosh G3 (Blue and White), 300 MHz)
.起動ディスクにしているハードディスクボリュームについての ATA, SCSI などのバスの種別,バスの番号,デバイスの番号, HFS, HFS+ などボリュームフォーマットの種別を含む情報.
・ビデオカード, PCI, PCMCIA カード,ドライブなどコンピュータに追加された機器等の名称.
・実メモリ搭載量

3.カーネルパニックが発生する前になにが起きたかの記録

例えば,初めて Mac OS X をインストールしているときか,他社製アプリケーションを実行しているときか,インターネットを用いているときか,何か新しいハードウェアを接続して再起動しているときかといった情報.カーネルパニックが確実に再現できる場合はその情報.

4. Apple への報告



● Mac OS X 10.0:Help Viewer:「/」をボリューム名に使用しない


TIL: 106223 : Help Viewer - "The Specified HTML File Could not Be Found"
同日本語 TIL「Help Viewer - 「指定した HTML ファイルが見つかりませんでした」」

Mac OS X のボリューム名に「/」が含まれていると,Help Viewer は「指定した HTML ファイルが見つかりませんでした」という警告を表示する.

Mac OS X のボリューム名称に「/」を使用してはならない.「,」「&」「_」の使用は差し支えない.



● Mac OS X 10.0: Sherlock 索引はユーザアクセス権のある部分のみ可能


TIL: 106206 : Mac OS X 10.0: "Can't index" Appears in Sherlock Window
同日本語 TIL「Sherlock ウインドウに「索引を作成できません」が表示される」

Mac OS X では Sherlock はそれぞれのユーザの読み書きアクセス権のある部分にのみ索引を作成できるように許可されている.その他の部分については「索引を作成できません」というメッセージが表示されて作成できない.



● Mac OS X 10.0:ゴミ箱の中味の表示とロックファイルの削除


TIL: 106272 : Mac OS X 10.0 : About Trash, Deleting Locked Files

Mac OS X はそれまでと異なった方法でゴミ箱の中味を表示したり,ファイルを削除する.

「ゴミ箱の中味の表示」

Mac OS X ではそれぞれのユーザのホームディレクトリに不可視 Trash フォルダをがあり,各ユーザ毎に異なったゴミ箱を持っている.従って各ユーザは自分のゴミ箱を中味を見ているわけで,他のユーザのゴミ箱ではない.

「ファイルの削除」

Dock のゴミ箱にファイルをドラッグして特別メニューからゴミ箱を空にするを選択するなど.(省略)

「ロックされているファイルの削除」

Mac OS X では Option キー押し下げでのロックファイル削除はできない.ロックされたファイル等の項目を選択し,「ファイル」メニューの「情報を見る...」を表示させてロックのオプションを外してから削除する.

それでも削除できない場合は以下.

1.新しくフォルダを作成して,削除できない項目をそこに入れ,フォルダごとゴミ箱に入れて削除する.

2. Mac OS X CD-ROM 起動してインストーラメニューから Disk Utility を起動し検査し,必要であれば修復する.(その後削除する)



● Mac OS X 10.0: 現時点でラベル機能は使えない


TIL: 106273 : Mac OS X 10.0: Does Not Label or Sort by Label

Mac OS X Finder では表示オプションでラベルを選択できるが,ラベルで並び替えたり,ラベルの機能を付加することはできない. Mac OS 9.x 以前で設定したラベルを Mac OS X Finder で選択しても認識しない.

「現時点では」ラベル適用機能を Mac OS X は含んでいないと書いているので,将来的に改善される可能性が残されているような含みがある記述となっている.



● Mac OS X:対応フォントファイルフォーマット


TIL: 25251: Mac OS X: Font File Formats

Mac OS X は新しいフォントフォーマットを含んでいる.また, Microsoft Windows に用いられる特定のフォントフォーマットに対応している.

「データフォークスーツケースフォーマット」

Mac OS X はフォントスーツケースを完全にファイルのデータフォークに格納する革新を行っている.リソースフォークはデータフォークに蓄えられ,リソースフォークに対応しないファイルシステムとの間でのコピーができる.

データフォークスーツケースフォーマットは Microsoft Windows で使用されるデータフォーク TrueType フォントフォーマットとは (秋山注:リソースフォークを含んでいる点が) 異なる.データフォークスーツケースは QuickDraw Text に使用される 'FOND' 'NFNT' を含む Macintosh フォントの全てのリソースを持っている.

Apple はデータフォークスーツケースと通常のフォントスーツケース間を変換する ForkSwitcher を提供している.

「Microsoft Windows フォントフォーマット」

以下の Microsoft Windows フォントフォーマットに対応している.

・ TrueTypeフォント (.ttf)
・ TrueType collections (.ttc)
・ OpenType fonts (.otf).

「古い Macintosh フォント」

Mac OS 9 やそれ以前のフォントは何ら変更なしに Mac OS X で機能する.





■起動



● Mac OS X 10.0:起動ディスクの選択


TIL: 106178 : Mac OS X 10.0: Choosing Startup Disk with Startup Manager
同日本語 TIL「 Startup Manager で起動ディスクを選択する」
Mac OS X Public Beta 類似 TIL

Mac OS X と Mac OS 9.1 を同一ボリュームで併用する環境では,起動時の option キー押し下げによる Startup Manager 呼び出し時に Mac OS X か Mac OS 9.1 のどちらかを表示し,両方を表示できない.起動するには, Mac OS 9.1 は「起動ディスク」コントロールパネルを用いる.また, Mac OS X では「システム環境設定」で設定する.

Mac OS X Public Beta の類似 TIL とは内容が異なる.



● Mac OS X 10.0:Verbose モード起動時の黄色いテキスト


TIL: 106193 : Mac OS X 10.0: Yellow Text While Starting up in Verbose Mode
同日本語 TIL「Verbose モードで起動すると黄色のテキストが表示される」

Verbose モード起動時の黄色いテキストは開発者以外が気にする必要はないという内容.Verbose モードはコンピュータ起動関連の問題のトラブルシューティングを行うときにのみ必要.





■処理能力,応答性



● Mac OS X 10.0:Classic と OS Xのアプリケーション 間のコピーとペーストで時間がかかる


TIL: 106185 : Mac OS X 10.0: Copy and Paste Between Classic and Mac OS X Applications
同日本語 TIL「Classic と Mac OS X アプリケーションとの間のコピー&ペースト」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X Public Beta 上で, Mac OS X 対応アプリケーションと Classic アプリケーション間のコピー&ペーストを行う場合,クリップボードの同期に数秒間必要である.



Mac OS X Public Beta でも同内容の TIL が公開されていた.



● Mac OS X 10.0:Sherlock 索引作成時の応答性低下


TIL: 106190 : Mac OS X 10.0: Performance Slower When Sherlock Updates or Creates an Index
同日本語 TIL「Sherlock が更新、または索引を作成しているときは処理性能が低下します」

Mac OS X でも Sherlock 索引作成時マシンの応答性が低下するというもの. Mac OS 8.5 Sherlock 採用時から既知のことであり,内容省略.





■ログイン/認証関連



● Mac OS X 10.0:ユーザ名に「root」を使ってはならない


TIL: 106240 : Mac OS X 10.0: Do Not Use "root" as a User Name
同日本語 TIL「Mac OS X 10.0:ユーザ名として「root」を使用しないでください」

「root」というユーザ名はシステムに予約されていて使用できない.設定アシスタントまたは「ユーザ」コントロールパネルで「root」を作成した場合,思わぬ困難が発生するかもしれない.

追記:
松瀬氏より,実際には既に存在しているので作成できませんとエラーになるとお知らせいただいた.



● Mac OS X 10.0:ルートとその設定法


TIL: 106290 : Mac OS X 10.0: About the root User and How to Enable It

「root ユーザとは?」

"root" というユーザ名は, UNIX 形式 OS の特別なユーザであり,全ファイルシステムの読み書き権限がある. Mac OS X では初期状態で root からログインできないようになっている.root ユーザを可能にしてログアウトした後,root ユーザ名と設定したパスワードで入ることができるようになる.

ルートユーザは特別の管理,監視作業のためのみに使用されるべきである.作業後は Mac OS X をログアウトし,通常または管理ユーザで入りなおすべきである.頻繁に使用しない限り root は使えないようにすべきである.

注意:

1.コンピュータ所有者または管理者だけが,管理ユーザまたはルートのパスワードを所有する.
2.管理ユーザは誰でもルートユーザになれるし,ルートのパスワードを変更できる.
3.ルートパスワードは推測しにくいものとし, 8 文字内で欧文とアラビア数字を含んで設定する.
4.ルートユーザは他のユーザのファイルを読むことができる.
5.ルートユーザは必要なシステムファイルを移動させたり,新しいファイルを他のユーザから保護された領域に置くことができる.

「ルートユーザ設定法」

1. Finder のウインドウツールバーからアプリケーションをクリック.
2. Utilities フォルダを開く.
3. NetInfo Manger ユーティリティを開く.
4-5. NetInfo Manger ウインドウのロックボタンをクリックして管理ユーザ名とパスワードを入力する.

「ルートユーザを使えなくする方法」

1-3. Utilities フォルダの NetInfo Manger で,ウインドウのロックボタンをクリックして管理ユーザ名とパスワードを入力する.
4.Domain メニューから Security を選択して Disable Root User をサブメニューから選択する.

「ルートディレクトリとは?」

技術文書を読むと root という用語が二つの異なった意味で使用されることに気づく.「ルートユーザ」と「ルートディレクトリ」である.ルートディレクトリはディスクの最も高いディレクトリ階層のことである.ハードディスクアイコンをダブルクリックして見ることのできるファイルとフォルダはディスクのルートディレクトリにある.

ちょうど通常のユーザのユーザ名と読み書き権限のあるホームディレクトリ名称が同じであるように,ルートユーザとルートディレクトリは同じ名称となる.

Finder と Terminal はルートディレクトリについて異なった内容を表示する. Finder ではいくつかの項目は不可視となる.これはたくさんあって見にくいこと (visual clutter) を避け,簡潔に表示させるためである. UNIX コマンドラインに慣れたユーザは Terminal を使用してディレクトリ全部を見ることができる.

注意:

1.ディレクトリはフォルダという形をとって表される.ホームディレクトリはホームフォルダである.

2.ルートユーザは「システム環境設定...」のユーザパネルに現れない.



● Mac OS X 10.0:起動時に自動的にログインする


TIL: 106164 : Mac OS X 10.0: How to Log In Automatically at System Startup Time
同日本語 TIL「システム起動時に自動的にログインする方法」
Mac OS X Public Beta 相当項目

設定アシスタントで設定するとそこで設定したユーザとして自動的にログインするようになる.「システム環境設定...」で「ユーザ」パネルから 2 番目のユーザを追加しようとすると自動ログインの確認がある.

ログインの設定は「システム環境設定...」の「ログイン」パネルで行う.



● Mac OS X 10.0:ログイン時に自動的にアプリケーションや書類を開く方法


TIL: 106146 : Mac OS X 10.0: How to Set up Login Items
同日本語 TIL「ログイン項目を設定する方法」

Mac OS X にログインするときに自動的にアプリケーションや書類を開く方法など.

・「ログイン項目」は Mac OS 9 までの「起動項目」に相当

・「システム環境設定」の「ログイン」コントロールパネルでユーザ毎に設定

・該当ユーザとして Mac OS X にログインして設定すること (ログインしているユーザを確認するには Finder ウィンドウで「ホーム」ボタンをクリックするとウィンドウの最上部に表示される)

・電子メール等起動時にパスワード入力の必要なアプリケーション等を設定した場合,起動できないが Dock にアイコンが出るのでクリックしてパスワード入力すればよい.

・「ログイン」コントロールパネルで設定せずに「StartupItems」フォルダからマニュアル操作で項目を追加,削除してはならない.



● Mac OS X 10.0:ユーザのパスワード変更法


TIL: 106156 : Mac OS X 10.0: How to Change a User's Password
同日本語 TIL「 ユーザのパスワードを変える方法」

「標準的なユーザのパスワードや第 2 管理者のパスワード」

管理者ユーザでログイン後,「ユーザ」コントロールパネルで変更する.

「管理者ユーザのパスワード」

Mac OS X インストール CD から起動し,インストーラメニューからパスワード変更 (Reset Password 日本語 TIL にこの部分の翻訳はない) を選択し, Mac OS X ハードディスクを選択してユーザを選んでパスワードを変更する.

第 2 管理者としてログインし第 1 管理者のパスワードを変更しようとすると「キーチェーンパスワードは変更できない...」という不適当なアラートが出るが,ログアウトして再び第 1 管理者としてログインするとパスワードが変更されている.この時点でパスワードを変更しようとしないで CD から起動して変更すべきである.



● Mac OS X 10.0:OpenSSH への変更


TIL: 106274 : Mac OS X 10.0: Remote Login and OpenSSH in 10.0.1 Update

Mac OS X 10.0.1 アップデート後, telnet,rlogin,rsh サービスの代わりに OpenSSH を用いてリモートログインできる.

「システム環境設定...」の共有パネルに「リモートログインを許可する」チェックボックスがある. Mac OS X 10.0 ではチェックすると,telnet,rlogin (remote login),rsh (remote shell) をオンにし,それらサービスのクライアントアプリケーションを用いてそのコンピュータにリモートログインすることができた. Mac OS X 10.0.1 では「リモートログインを許可する」チェックを入れると,OpenSSH サービスをオンにする. Mac OS X 10.0.1 では OpenSSH-2.3.0p1 を提供している.詳しい情報は Terminal で「man ssh」とタイプする.

「リモートログインを許可する」チェックを入れた場合,コンピュータに遅延が発生する.これは Open SSH サービス起動時間である.チェックは一度だけ行うこと.もし,何回かチェックするとサービスがオフでもチェックされているように表示される場合がある.そうなった場合,コンピュータを再起動するか, Terminal で /var/run/sshd.pid を削除する.

「 Mac OS X 10.0.1 で telnet,rlogin,rsh を可能にする」

telnet,rlogin,rsh はネットワーク上に暗号化されていない,パスワードを含む情報を送信する. OpenSSH はより堅固なセキュリティを提供する. telnet,rlogin,rsh はネットワークでそれらしか使えない場合に限定すべきである.

管理ユーザとしてログインし,次のようにする.(以下の各項目のタイプ後 return キーをそれぞれ押す)

1. Terminal を開く.
2. udo pico /etc/inetd.conf をタイプ
3. 管理ユーザパスワード入力
4.return
5. "inetd.conf" が pico テキストエディタで開くので,矢印キーを用いて#telnet,#shell,#login の行が現れるまでスクロールする.
6.使用したいサービスの「#」 を削除する.
7. control キーを押したまま, o (^o) をタイプしてセーブする.
8. control キーを押したまま, x (^x) をタイプして pico テキストエディタを終了する.
9.再起動

再起動することでサービスを利用できるようになる.



● Mac OS X 10.0:Classic 起動時のルート権限についての警告


TIL: 106278 : Mac OS X 10.0: Classic "superuser (root) Privileges" Message

Mac OS X 起動ボリュームについて「情報を見る...」で「このボリュームへのアクセス権を無視する」設定した場合,再起動なしに Classic 環境を起動すると以下のような警告が表示される.

「スーパーユーザ (ルート) 権限なしに Classic を起動しています.TruBlueEnviroment がルートによって設定されているか所有されているか確認するか, Classic を再インストールしてください」

コンピュータを再起動するか,アクセス権無視の設定を切るかする.特別な理由なしに「このボリュームへのアクセス権を無視する」設定はセキュリティ上行うべきではない.



● Mac OS X 10.0:ログインパスワードのヒント作成法


TIL: 106231 : Mac OS X 10.0: Creating a Login Hint
同日本語 TIL「ログインのヒントを作成する」

Mac OS X 10.0 の「システム環境設定...」ログインパネルにある「ログインウインドウ」タブに「ヒントは“パスワード”パネルで作成できます」とある.この設定方法.

1-3「システム環境設定...」「ログイン」パネル「ログインウインドウ」タブを表示する.

4-5.「パスワードの入力を 3 回試みた後でパスワードのヒントを表示する」がチェックされていることを確認し,「全てを表示」をクリックする.

6-8.「ユーザ」からヒントを作成するユーザを選択し,「ユーザの変更...」をクリックする.

9-10.ヒント欄にヒントを入力して保存する.





■ネットワーク/ファイル共有



● Mac OS X 10.0:AirPort (AirMac) ベースステーション管理は Mac OS X からできない


TIL: 106192 : Mac OS X 10.0: Setting up an AirPort Base Station Requires Restart from Mac OS 9.x
同日本語 TIL「AirMac ベースステーションを設定するには Mac OS 9.x から再起動してください」

Mac OS X 10.0 では AirPort (AirMac) から AirPort (AirMac) ネットワークに接続することが可能である.しかし,ベースステーションを管理する機能はないため, Mac OS 9.x から起動して設定する必要がある. Classic 環境で AirMac ソフトウェアを利用しようとすると「アプリケーション“AirMac”は Classic ではサポートされていません」というアラートが出る.



● Mac OS X 10.0:管理ユーザ以外ファイル共有はユーザの Pablic フォルダのみ


TIL: 106224 : Mac OS X 10.0: File Sharing Only Shares Public Folders
同日本語 TIL「“ファイル共有”は「Public」フォルダのみを共有します」

Mac OS X ではユーザの Pablic フォルダのみをファイル共有できる.そのため,起動ディスク以外のボリュームを共有することができない.

クライアントコンピュータから管理ユーザとしてログインした場合,全てのフォルダからファイルを共有できる.管理ユーザは Mac OS X インストール後最初に登録したユーザか,「システム環境設定...」の「ユーザ」ペーンで管理者とされたユーザであり,複数の管理ユーザが設定できる.

同一コンピュータに Mac OS X 10.0 と Mac OS X Public Beta が異なったボリュームにインストールされている場合,同一名称のボリュームはセレクタまたは「接続...」に現れないことがある.



● Mac OS X 10.0:AppleTalk オン後に共有の再起動が必要


TIL: 106259 : Mac OS X 10.0: Restart File Sharing to Make AppleTalk Name Appear on Network
同日本語 TIL「AppleTalk 名をネットワーク上に表示させるには「ファイル共有」を再起動してください」

マシンの AppleTalk 名がセレクタに表示されるようにするためには,「システム環境設定...」で, AppleTalk をオンにした後,共有を一度停止して再起動しなければならない.(セレクタに表示されない場合でも Network Browser には表示される)



● Mac OS X 10.0:Mac OS 設定アシスタントで DSL アカウントを扱えない


TIL: 106282 : Mac OS X 10.0: Setup Assistant Does Not Accommodate DSL User Name and Password

Mac OS X 10.0 の「Mac OS 設定アシスタント」( Mac OS X 新規インストール後最初に起動する) は DSL ユーザ名とパスワードを適切に扱うことができず,DSL からインターネット接続できない.「Mac OS 設定アシスタント」の DSL オプションは DHCP と BootP のみ対応する.

対処法として,「Mac OS 設定アシスタント」によるのではなく,「システム環境設定...」によって設定する方法が述べられている.

「設定手順」

1-3.「システム環境設定...」の「ネットワーク」パネルで PPPoE タブを選択する.
4-5.「PPPoE で接続する」オプションのチェックボックスをオンにし,適切な情報を入力する.



● Mac OS X 10.0:AppleShare/ファイル共有への接続には TCP/IP が必要


TIL: 106262 : Mac OS X 10.0: Connecting to AppleShare or File Sharing Requires TCP/IP
同日本語 TIL「AppleShare やファイル共有に接続するには TCP/IP が必要です」

Mac OS X は TCP/IP 上のみで AppleShare (AFP,ファイル共有) に接続する. 社外製サーバ製品, Mac OS 8.6 やそれ以前の Mac OS は AppleTalk 接続のみ提供するため, Mac OS X からの接続にはそれらのコンピュータを Mac OS 9 かそれ以降にアップデートする必要がある.

以下のような現象がこの場合に当てはまる.

・「サーバへ接続...」に現れるコンピュータでセレクタに現れないコンピュータがある.

・ Classic 環境のセレクタを使おうとしたら「接続しようとした AppleShare サーバは Mac OS X に必要な IP プロトコルに対応していません.サーバの IP アドレスが使用可能か管理者と調べてください」という.

「Mac OS 9 で TCP/IP 接続可能にする方法」

"ファイル共有" コントロールパネルの「TCP/IP 接続でファイル共有を可能にする」にチェックする.そうすると Mac OS X 上で「サーバへ接続...」を使ってそのコンピュータに接続できる.

「AppleShare IP サーバでの設定」

AppleTalk に加えて TCP/IP を可能にする.

「Mac OS 9.x かそれ以前から Mac OS X に接続する方法」

Mac OS 9.x かそれ以前のコンピュータから Mac OS X コンピュータにセレクタから接続するには, AppleTalk 名または IP アドレスを使用して接続する.

Mac OS X コンピュータで AppleTalk を使用可能にするためには106260 (次項)を参照のこと.



● Mac OS X 10.0:コンピュータがネットワークに現れない場合


TIL: 106260 : Mac OS X 10.0: Computer Name Does Not Appear on Network
同日本語 TIL「コンピュータ名がネットワーク上に表示されない」

ダイアルアップか DSL でインターネット接続している場合,名前でブラウズすることはできない.遠隔地からの LAN/WAN インターネット接続の場合, IP アドレス または DNS 名を入力して接続できる.接続できない場合,ファイアウォールについて確認する.

代表的な 3 症状と改善法


アップルメニューから「システム環境設定...」を選択して「共有」アイコンを選択し,ファイル共有がオフの場合,「開始」をクリックする.「コンピュータ名」欄に名前が表示されているかどうか確認する.この変更を有効にするためにはファイル共有をいったん停止して再起動する必要があるかもしれない.

2.あなたのコンピュータの名称がセレクタに現れない.しかし,「ネットワークブラウザ」や「サーバへ接続...」には現れる.他のコンピュータはあなたのコンピュータに IP アドレス入力,「ネットワークブラウザ」や「サーバへ接続...」によって接続できる.

AppleTalk が単にオフになっている.次の手順でオンにする.

1-4.「システム環境設定...」の「ネットワーク」の「設定」ポップアップメニューで使用したいネットワークインターフェースを選択し AppleTalk タブをクリックする.

5-8.「AppleTalk をアクティブにする」のチェックを入れ,「保存」をクリックして,「全てを表示」をクリックし「共有」をクリックする.

9-10.「停止」をクリックし共有が停止するまで待ち,その後「開始」をクリックする.

3.ネットワーク上に現れない症状に加え,インターネットに全く接続できない.

1.物理的接続 (電話線, Ethernet ケーブル, AirPort (AirMac) カード)の確認.

2-8.「システム環境設定...」の「ネットワーク」から「TCP/IP」タブを選択して IP アドレス他の設定を確認する.



● Mac OS X 10.0:他社製 IEEE 802.11 互換 PC カードは非互換


TIL: 106205 : Mac OS X 10.0, AirPort: Third-Party Wireless PC Cards Do Not Work With AirPort Client Software
同日本語 TIL「 AirMac: 他社製ワイヤレス PC カードがAirMac クライアントソフトウェアで動作しない」

Mac OS 9.x (の AirMac (AirPort) ソフトウェア) で動作していた Lucent WaveLAN, Agere Orinoco,他社製 IEEE 802.11 対応の PC カード は, Mac OS X にそれらのためのドライバが含まれていないので動作しない.

Mac OS 9.1 から起動するか,各社がドライバを用意するまで待つしかないような書き方だ.



● Mac OS X 10.0:AirPort (AirMac) を社外製 Base Station に接続する


TIL: 106250 : Mac OS X 10.0, AirPort: Connecting to Third-Party Base Stations

Mac OS X 10.0 あるいはそれ以降から WEP を用いる社外製無線アクセスポイント (Base Station またはゲートウェイ) に接続する際,以下の方法のいずれかによる形式でパスワードを入力する必要がある.その機器がパスワードを 16 進数か ASCII かのどちらかで扱うかによって異なってくる.

「16 進数パスワードの場合」
「$」を先頭につける.(例:$123456789a)

「ASCII パスワードの場合」
「"」で囲む.(例: "magic" )

これは AirPort Base Station (AirMac ベースステーション) に社外製無線クライアントから接続する場合に類似しているが,その場合 WEP キーまたはパスワードをネットワーク管理者から得なければならない. AirPort (AirMac) 管理ユーティリティの Network Equivalent Password からは得られない.



● Mac OS X 10.0:AirPort (AirMac) は UFS 起動ボリュームから機能しない


TIL: 106252 : Mac OS X 10.0: AirPort Does Not Work From UFS Partition

UFS (UNIX File System) 起動ボリュームから Mac OS X を起動すると, AirPort (AirMac) カードが認識されない.この場合の回避法はない模様. Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) ボリュームに Mac OS X をインストールすること.



● Mac OS X 10.0:接続しているのにインターネット接続できていないと表示される場合


TIL: 106291 : Mac OS X 10.0: Software Update, Mac Help, or Sherlock "is not able to connect to the Internet" Message

インターネットに接続しているのに,ソフトウェア・アップデート, Mac ヘルプ, Sherlock を使用するとするとインターネットに接続できないという警告が表示される.

これはプロバイダなどの特定の DNS サーバでソフトウェア・アップデート (等) が予想されない反応をするためである.

これらのソフトウェアを使用する前にブラウザから www.apple.com に接続することで回避できる.また, Mac OS X の "Network Utility" を用いて, www.apple com に ping することでもよい.



● Mac OS X 10.0:「ネットワーク」設定の「PPP」に和文を使わない


TIL: 106222 : Mac OS X 10.0 (Japanese): "The carrier was not detected" Message When Using Internet Connect
同日本語 TIL「(Japanese): Internet Connect 使用時に「キャリアが検出されませんでした」が表示される」

「システム環境設定...」「ネットワーク」の「PPP」タブの設定に和文など 2 バイト文字を使用すると Internet Connect で接続しようとすると「キャリアが検出されませんでした」という警告が表示される.



● Mac OS X 10.0:Classic 環境でソフトウェア・アップデートできないほか


TIL: 106276 : Mac OS X 10.0: Classic Does Not Allow Use of Software Update

Mac OS 9.1 ソフトウェア・アップデートは Classic 環境で動作しない.また, Mac OS X ソフトウェア・アップデートによって Mac OS 9.1 システムをアップデートすることは「現時点で」できない.

追記:
Mac OS X 10.1 と Mac OS 9.2.1 の組み合わせ から可能になった.



● Mac OS X 10.0:Classic 環境で AOL に接続できない


TIL: 106155 : Mac OS X 10.0: Cannot Connect to AOL in Classic Environment
同日本語 TIL「Classic 環境で AOL に接続できない」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X Classic 環境ではアメリカオンライン 5.0 またはそれ以前のバージョンから AOL に接続できない.別のサービスプロバイダ等に接続可能な場合はいったんそちらに接続すれば AOL のサービスを受けることができる場合があるそうだ.改善予定.



● Mac OS X 10.0:IP アドレスは重複できない


TIL: 106286 : Mac OS X 10.0: IP Configuration "in use by" Message, Networking Disabled

同一の IP アドレスを複数マシンで使用できないといういわずもがなの内容なので省略. Mac OS X に限ったことではないはず.たまに,誰に読ますのだろうというような TIL がある.





■ Finder の仕様/変更点



● Mac OS X 10.0:「情報を見る」ウィンドウはひとつ


TIL: 106148 : Mac OS X 10.0: Show Info Uses One Dynamic Window
同日本語 TIL「「情報を見る」は、1 つのダイナミックウインドウを利用する」

Mac OS X では「情報を見る」ウインドウを開いて項目をクリックすると同じ「情報を見る」ウインドウがその項目について表示するようになっている.

複数の「情報を見る」ウインドウを表示したい場合は "Utilities" フォルダにある "Grab" を使って,既表示「情報を見る」ウインドウを画像として保存する方法が記されている.



● Mac OS X 10.0:「情報を見る」ウィンドウに空き容量/使用量が表示されない場合


TIL: 106242 : Mac OS X 10.0: Available/Used Disk Space Does Not Appear in Show Info

Mac OS X 10.0 ではデスクトップ上のディスクアイコンを選択して「情報を見る」ウィンドウを表示させても,ボリュームの空き容量,使用量が表示されない.

表示させるためには Finder ウインドウ内のディスクを選択して「情報を見る」ウィンドウを表示させる.



● Mac OS X 10.0:Sherlock やコントロールパネルはクローズしても終了しない


TIL: 106195 : Mac OS X 10.0, Sherlock: Closing Versus Quitting Applications and Control Panels
同日本語 TIL「Sherlock: アプリケーションやコントロールパネルの、クローズと終了の違」

Mac OS 9.x までと異なり, Sherlock やコントロールパネルはウインドウを閉じても終了せず (コントロールパネルは「システム環境設定...」に存在するが,「システム環境設定...」のウインドウを閉じても「システム環境設定...」は終了しない),Dock に三角形マークがついて表示され続ける. Dock 内アイコンを選択しアプリケーションメニューから終了するか「Command + Q」を押す.

● Mac OS X 10.0:Finder での shift 選択の変更


TIL: 106201 : Mac OS X 10.0: Use Command Key to Select Multiple Items in List and Column Views
同日本語 TIL「Finder での Shift キーの動作の変更について」

Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X では,リストビューで最初のアイテムを選択してから shift キーを押し下げて次の項目を選択すると,間の項目が全て選択されるように仕様変更された.

Mac OS 9 またはそれまでの,リストビューでの shift 押し下げの複数項目選択と同じ機能は, Mac OS では command キーに割り当てられている.

これはリストビュー時だけであり,アイコン表示時は Mac OS 9 までの同様の操作となる.(混乱の元だと思うが)

この変更は Mac OS X Public Beta で行われたものであり, Mac OS X Public Beta でも同様の TIL が公開されていた.



● Mac OS X 10.0:command+option+ドラッグによるファイルオープン


TIL: 106210 : Mac OS X 10.0: Using the Command-Option-Drag Key Combination
同日本語 TIL「Command + Option + ドラッグのキーコンビネーションを使用する」

単にドロップするだけでは通常開くことができないファイルでも, command+option+ドラッグで Finder または Dock 内のアプリケーションアイコンに重ねるとアイコンがハイライト表示され開くことができるようになる場合がある.



● Mac OS X 10.0:Dock ポップアップメニューのエイリアスからサブメニューを表示できない


TIL: 106207 : Mac OS X 10.0: Submenus Not Provided for Folder Aliases in the Dock
同日本語 TIL「Dock 内ではサブメニューのエイリアスは動作しません」

Dock ポップアップメニューのエイリアスの項目からはサブメニューを表示しない. Dock ポップアップメニューと階層表示についてはMac OS X 10.0:コンテクストメニュー/Dock ポップアップメニュー表示法を参照のこと.





■ Finder の仕様/変更点



● Mac OS X 10.0:「情報を見る」ウィンドウはひとつ


TIL: 106148 : Mac OS X 10.0: Show Info Uses One Dynamic Window
同日本語 TIL「「情報を見る」は、1 つのダイナミックウインドウを利用する」

Mac OS X では「情報を見る」ウインドウを開いて項目をクリックすると同じ「情報を見る」ウインドウがその項目について表示するようになっている.

複数の「情報を見る」ウインドウを表示したい場合は "Utilities" フォルダにある "Grab" を使って,既表示「情報を見る」ウインドウを画像として保存する方法が記されている.



● Mac OS X 10.0:「情報を見る」ウィンドウに空き容量/使用量が表示されない場合


TIL: 106242 : Mac OS X 10.0: Available/Used Disk Space Does Not Appear in Show Info

Mac OS X 10.0 ではデスクトップ上のディスクアイコンを選択して「情報を見る」ウィンドウを表示させても,ボリュームの空き容量,使用量が表示されない.

表示させるためには Finder ウインドウ内のディスクを選択して「情報を見る」ウィンドウを表示させる.



● Mac OS X 10.0:Sherlock やコントロールパネルはクローズしても終了しない


TIL: 106195 : Mac OS X 10.0, Sherlock: Closing Versus Quitting Applications and Control Panels
同日本語 TIL「Sherlock: アプリケーションやコントロールパネルの、クローズと終了の違」

Mac OS 9.x までと異なり, Sherlock やコントロールパネルはウインドウを閉じても終了せず (コントロールパネルは「システム環境設定...」に存在するが,「システム環境設定...」のウインドウを閉じても「システム環境設定...」は終了しない),Dock に三角形マークがついて表示され続ける. Dock 内アイコンを選択しアプリケーションメニューから終了するか「Command + Q」を押す.



● Mac OS X 10.0:Finder での shift 選択の変更


TIL: 106201 : Mac OS X 10.0: Use Command Key to Select Multiple Items in List and Column Views
同日本語 TIL「Finder での Shift キーの動作の変更について」

Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X では,リストビューで最初のアイテムを選択してから shift キーを押し下げて次の項目を選択すると,間の項目が全て選択されるように仕様変更された.

Mac OS 9 またはそれまでの,リストビューでの shift 押し下げの複数項目選択と同じ機能は, Mac OS では command キーに割り当てられている.

これはリストビュー時だけであり,アイコン表示時は Mac OS 9 までの同様の操作となる.(混乱の元だと思うが)

この変更は Mac OS X Public Beta で行われたものであり, Mac OS X Public Beta でも同様の TIL が公開されていた.



● Mac OS X 10.0:command+option+ドラッグによるファイルオープン


TIL: 106210 : Mac OS X 10.0: Using the Command-Option-Drag Key Combination
同日本語 TIL「Command + Option + ドラッグのキーコンビネーションを使用する」

単にドロップするだけでは通常開くことができないファイルでも, command+option+ドラッグで Finder または Dock 内のアプリケーションアイコンに重ねるとアイコンがハイライト表示され開くことができるようになる場合がある.



● Mac OS X 10.0:Dock ポップアップメニューのエイリアスからサブメニューを表示できない


TIL: 106207 : Mac OS X 10.0: Submenus Not Provided for Folder Aliases in the Dock
同日本語 TIL「Dock 内ではサブメニューのエイリアスは動作しません」

Dock ポップアップメニューのエイリアスの項目からはサブメニューを表示しない. Dock ポップアップメニューと階層表示についてはMac OS X 10.0:コンテクストメニュー/Dock ポップアップメニュー表示法を参照のこと.





■ 使い方/Tips



● Mac OS X 10.0:ISO-8601 標準日付け設定法


TIL: 106174 : Mac OS X 10.0: How to Set Date and Time to ISO 8601:1988 Standard
同日本語 TIL「日付と時刻を「ISO 8601:1988 標準規格」に設定する方法」
Mac OS X Public Beta 相当項目
Mac OS 9 での設定法

Mac OS X での ISO-8601 標準日付け設定法.

1-3.「システム環境設定...」の「地域」パネルから「日付けの書式」タブを選択する.

4.「長い日付表示」のポップアップメニューを次の順番に設定する.

曜日




5.「月」のカンマを削除.

6.「日に“0”を付ける」をチェック.

7.「短い日付表示」のポップアップメニューから「Year.Month.Day」を選択.

8.「区切り記号」フィールドにハイフンを入力する.

9. 「日に“0”を付ける」「月に“0”を付ける」「年を 4 桁表示にする」にチェックを入れる.

10-12.「時刻の書式」タブで「24時間」と「時に“0”を付ける」に設定する.

ISO-8601 標準日付けというのは日付けについての記述法の一種.例えば,「2000-10-20 08:45:16-08」というようにユーザには表示される.日本ではごく普通に記載されているような順序であるが,欧米での慣習等からは異なっている.



● Mac OS X 10.0:コンテクストメニュー/Dock ポップアップメニュー表示法


TIL: 106203 : Mac OS X 10.0: Using Contextual and Dock Pop-Up Menus
同日本語 TIL「コンテクストメニューと Dock ポップアップメニューを使用する」

「Control + クリック」で コンテクストメニューと Dock ポップアップメニューを表示することができる.ボリュームアイコンを Dock の右側 (区切り線とゴミ箱の間) にドロップすることによって登録されたボリュームの Dock ポップアップメニューを使用することで,階層構造を持ったサブメニューを利用可能.



● Mac OS X 10.0:Mac ヘルプの使い方


TIL: 60734 : Mac OS X 10.0: How to Use Mac Help

Mac ヘルプの特徴や使い方. Mac OS X の Mac ヘルプの多くはインターネットを用いてアップデートされ,多くの内容がインターネット上に格納されているため,インターネットに接続して検索する.

インターネット上で検索された除法は 3 日間ハードディスクに蓄えられ,オフラインで (3日間) 参照できる.そのほか, Help Viewer は検索に Sherlock の技術を使用していることなど.





■ iTools



● Mac OS X 10.0:iTools iDisk での表示処理速度ほか


TIL: 25272 : iTools iDisk: Mac OS X 10.0 Anomalies
同日本語 TIL「iTools iDisk: Mac OS X 10.0 での表示の問題」

iDisk を Mac OS X 10.0 で使用した場合,ウインドウの表示などについて以下のような異常が発生する場合がある.

・コピーしたファイルが iDisk にすぐに現れない.2-10 分くらいかかる.

・ファイルをコピーした後, iDisk ウインドウのファイル容量表示が正しくアップデートされない.

・iDisk をコラム表示すると ルートディレクトリ (第1階層) が消える場合がある.

「対処法」

デスクトップの iDisk アイコンを選択してから「ファイル」メニューの「取り出し」で接続を切り,再び,Finder ボタンバーの iDisk ボタンか Web ブラウザによって接続し直す.



● Mac OS X 10.0:iTools iDisk に入ったファイル名称は 31 字まで


TIL: 25273 : iTools iDisk: Maximum Filename Length is 31 Characters 同日本語 TIL「iTools iDisk: ファイル名は 31 文字以下で入力してください」

Mac OS X 10.0 はファイル名称に 256 バイト使用できるが,iTools iDisk はそうではないので, 31 バイトまでにするという内容.32字以上の名称のファイルを iDisk にコピーすると 「予期せぬエラー -37」が表示される.

日本語翻訳には「予期せぬエラー -37 (または 36)」と書かれている.日本語 TIL の 31 字という翻訳はその通りだが,これは 31 バイト欧文 31 字であって,和文ではないと考えられる.



● Mac OS X 10.0:iTools を使うためのインターネットシステム環境設定の方法


TIL: 75120 : Mac OS X 10.0: iTools and Internet System Preferences

Mac OS X に統合された iTools を使用するためにはインターネットシステム環境設定を適切に設定しなければならない. Mac OS X 10.0 のいくつかの機能は iTools/Apple インターネットサービスと密接に結びついている.

「設定法」

「システム環境設定...」を開き,「インターネット」パネルを選択し, iTools タブをクリックし, iTools ユーザ名とパスワードを入力する.

iTools アカウントを持っていない場合,Free Sign Up をクリックして取得する.

「 iTools e-mail アカウントをデフォルト e-mail アカウントに設定する方法」

Email タブを選択し,「iTools 電子メールアカウントを使う」のチェックボックスをチェックする.



● Mac OS X 10.0:iDisk Software フォルダへの保存オプションは使えない


TIL: 75119 : Mac OS X 10.0: Can't Save to iDisk's Software Folder

Mac OS X アプリケーションに iDisk の "Software" フォルダに保存するオプションがあっても利用することはできない.それ以外のフォルダに保存する.



● Mac OS X 10.0:iTools Emai:IMAP と POP3 の違い


TIL: 25275 : iTools Email: POP3, IMAP Protocols and Mac OS X 10.0
同日本語 TIL「iTools Email: POP3、IMAP プロトコルと Mac OS X 10.0」

Mac OS X より前の iTools のメールプロトコルは Post Office Protocol 3 (POP3) だけであった.POP3 ではサーバ上のメールボックスにユーザのメールが保存され,ユーザがユーザのメールクライアントからメールボックスにアクセスするとユーザに全ての内容が直ちにユーザのコンピュータに渡され,永久にサーバから削除される.(秋山注:これは TIL の記述に誤りがある.メールクライアントから DELE コマンドが送られるまで削除されない)

Mac OS X では iTools のメールにアクセスするためにInternet Message Access Protocol (IMAP) を使用することができるようになった.IMAP はインターネットサーバによってメールが受信され保持されるクライアント/サーバプロトコルである.

IMAP では,ユーザの電子メールソフトはメールボックスの件名と送信者名を表示でき,ユーザが選択後にユーザのコンピュータに転送される.ユーザはサーバ上にメールボックスまたはフォルダを作成/処理でき,メッセージ削除,検索できる.ユーザが電子メールで作業している間, IMAP はサーバに継続してアクセスする必要がある.

IMAP は遠隔ファイルサーバと考えることができ,POP3 は「蓄積交換」サービスと考えられる.

Mac OS X 10.0 設定アシスタントによって iTools アカウントを入力した場合,ユーザの電子メールは IMAP によって iToos アカウントにアクセスするように設定される.変更したい場合,「システム環境設定...」「インターネット」パネルの Email タブから可能である.

POP と IMAP はユーザのローカルサーバからの電子メール受信を扱う.これらを Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) の送信プロトコルと混同しないように.

追記:
三村氏より TIL の記載自体に問題があるとご指摘いただいた. POP 3 の記述に関して,メールクライアントがメールをサーバから受信すると,サーバから直ちに削除されるように書かれているのだが,実際には,受信しただけでは削除されない.クライアントから DELE コマンドが送られて初めて削除される.

私も気にはなっていて,本 TIL の日本語版が後から公開されたときに該当部分だけは確認したくらいであった.面倒なので,そのまま紹介していた (こうした文書を読もうとするような方々はよくご存知だろうと思っていた).ご指摘をいただいて,上記内容にも注意書きをした.



● Mac OS X 10.0: iTools のための Mail 設定


TIL: 75109 : Mac OS X 10.0: How to Set up Application Mail for iTools Email

Mac OS X を iTools アカウントを入力して設定した場合, Mail アプリケーションはユーザの mac.com メールでの送受信が可能となっている. Mail を用いて送受信ができない場合や iTool アカウントを設定できない場合,以下を参照できる.

「Mail の自動設定」

1-2.「システム環境設定...」の「インターネット」をクリックして iTools 登録名とパスワードを iTools タブから入力する.

3-5.Email タブを選択し,「iTools 電子メールアカウントを使う」オプションのチェックボックスをチェックして「システム環境設定...」を閉じる.

6. Mail を起動すると,「My Mac.com Account」というアカウントが表示されるはずである.

アカウントが自動的に作成されない場合,次項のように手動で入力する.

「Mail の手動設定」

1-3.Mail を起動し,「Mail」メニューから環境設定を選択し,「アカウント」の「アカウント作成」をクリックする.

4-6.「アカウントのタイプ」ポップアップメニューから Mac.com アカウントを選択し,次の情報を入力してから OK する.

氏名欄:送信したメールに表示される名前
ユーザ名: iTools 登録名
パスワード: iTools パスワード

これらの設定で送信ができない場合,smtp.mac.com の代わりにプロバイダの SMTP サーバを用いてみる.

「インターネットプロバイダの SMTP サーバを用いる方法」

1-3.Mail を起動し,「Mail」メニューから環境設定を選択し,「アカウント」をクリックし, mac.com アカウントをダブルクリックする.

4.SMTP ホストで smtp.mac.com をプロバイダの SMTP サーバに変更する.

5-6.「送信時に認証する」のチェックをとって, OK する.





■ Mail



● Mac OS X 10.0:Mail の初期設定フォーマットは RTF


TIL: 106189 : Mac OS X 10.0 Mail: Plain Text Compared to Rich Text (RTF)
同日本語 TIL「Mail: 標準テキストとリッチテキスト (RTF) との比較」

Mac OS X の Mail 1.0 (v387) は RTF (リッチテキストフォーマット) をデフォルトにしている.このメールを全てのメーラが受信できるわけではない.テキストに変更するには Mail の「環境設定」/「作成」/「デフォルトのメッセージフォーマット」から選択する.「受信メッセージと同じフォーマットを使う」設定もある.また,新しいメッセージを作成するのに「新規作成」をクリックしてから、「フォーマット」メニューから別のフォーマットを選択して切り換える方法も可能である.

RTF は,フォント,文字配置,スタイルなど設定きたり,写真などの画像を持たせたりできるとしている.



● Mac OS X 10.0:Mail の署名編集時の問題


TIL: 106158 : Mac OS X 10.0 Mail: Unexpected Changes When Editing a Mail Signature
同日本語 TIL「 Mail の署名を編集するときの予期しない変更」

Mac OS X 10.0 の Mail で署名を編集するときに,リターンキーを押した後,テキストの位置調整やテキストカラーが予期せず変更される場合がある.将来のソフトウェアアップデートでの対応を検討中.



● Mac OS X 10.0:Mail 振り分けに問題が出る場合


TIL: 106159 : Mac OS X 10.0 Mail: Rules May Fail With Hundreds of Messages at Once
同日本語 TIL「一度にたくさんのメッセージを扱うと、ルールが動作しない場合があります」

IMAP メールサーバを使って一度に大量のメッセージを選択して振り分けのルールを適用すると正しく動作しない場合がある.自動的に適用する場合は問題はないが,「メッセージ」メニューから「選択部分にルールを適用」を選択した場合に起きることがある.選択を 256 通以下にする.将来の Mail アプリケーションのバージョンで改善予定.



● Mac OS X 10.0:Mail の検索は一度にひとつのメールボックスだけ


TIL: 106160 : Mac OS X 10.0: Mail Searches One Mailbox at a Time
同日本語 TIL「Mail は一度に 1 つのメールボックスを検索する」

Mac OS X 10.0 の Mail の検索は,現在表示されているメールボックスメールボックスのみを検索する.別のメールボックスを検索するにはそのメールボックスを選択してから再び検索をする.将来,この動作を変更する可能性があるとしている.

● Mac OS X 10.0:Mail での IMAP サーバ「クリアテキスト認証」の必要


TIL: 106173 : Mac OS X 10.0 Mail: Requires Cleartext Authentication on IMAP Server
同日本語 TIL「Mail: IMAP サーバの「クリアテキスト認証」が必要となる」

Mac OS X の Mail は IMAP サーバに接続するとき「クリアテキスト認証」が使用停止になっていると認証できない. POP 3 を利用するか,ネットワーク管理者にIMAP サーバの「クリアテキスト認証」を使用可能にするよう連絡する.



● Mac OS X 10.0:Mail の「メールボックスがロックされています」警告


TIL: 106197 : Mac OS X 10.0 Mail: Mailbox Locked Alert
同日本語 TIL「Mail: メールボックスがロックされているという警告」

Mail アプリケーションを前回正しく終了しなかったり, Mail が開かれいているときにネットワーク接続が変更された場合,Mail を開こうとすると以下の警告が表示されることがある.

「メールボックス .... は、ホスト ... 上の ... によって現在ロックされています。すでに使用されているメールボックスを開くと、その内容を破損する場合があります。」

解決には「開くのを止める」を選択するのが安全であるとされている.



● Mac OS X 10.0: Mail 起動中はログアウトできない


TIL: 106198 : Mac OS X 10.0: Mail May Interrupt Log Out
同日本語 TIL「Mail がログアウトに割り込む場合がある」

Mail アプリケーションを開いたままアップルメニューから“ログアウト”を選択すると,「アプリケーション Mail の終了がうまくいかなかったため、ログアウトはタイムアウトしました。....」というメッセージが表示される.ログアウトする場合は Mail を終了していること.

また,本 TIL 中に Mail が終了するまでに予想以上に時間がかかる場合があると書かれている.時間がかかる問題について将来のソフトウェアのバージョンでの修正を検討中としている.



● iTools Mail: Mac OS X 10.0 での IMAP メール削除の解説


TIL: 25276 : iTools Email: Mac OS X 10.0 and Managing Deleted IMAP Emails
同日本語 TIL「iTools Email: Mac OS X 10.0 と削除された IMAP メールの管理」



Mac OS X 10.0 で iTools Email が初期設定で使用される IMAP でのメール削除の解説.

Mail アプリケーションで削除されたメールは "Deleted Messages" フォルダに移動され, 30 日間残された後,メールサーバおよび,ユーザのハードディスクから削除される. iTools のメール 5MB 制限のために,それらのメールを削除したい場合,メールボックスメニューから「削除したメッセージを空にする」を選択する,

"Deleted Messages" フォルダに残す時間は, 「Mail 環境設定」の「表示」 にある「削除したメールを消去するタイミング」のいくつかの選択肢から設定可能.

追記
当初,本項目の Mail アプリケーションの日本語版でのメニューなどの翻訳が秋山に不明のため,英語やいいかげんな日本語で表記していたのだが,遠藤氏より,お教えいただけた.上記は氏に従って書き改めている.



● iTools Email:「送信者に通知」機能


TIL: 25279 : iTools Email: Mac.com Accounts and "Bounce To Sender" Feature

iTool の mac.com アカウントで Mac OS X 10.0 の Mail アプリケーションを使用する場合,「送信者に通知」("Bounce To Sender") 機能は含まれない.そのため,同機能を使用しようとすると「メールシステムエラー.メールアドレスは認証されませんでした」という警告が表示される.この機能に対応した SMTP サーバに設定変更することで使用できるようになる. TIL にはSMTP 設定変更法がさらに記されている.設定法は本ページで既述のため省略.





■ 印刷



● Mac OS X 10.0:インクジェットプリンタドライバを含んでいる


TIL: 106219 : Mac OS X 10.0: Many Third-Party Ink Jet Printer Drivers Are Built In
同日本語 TIL「多くの他社製インクジェットプリンタドライバが組み込まれます」

Mac OS X 10.0 を簡易インストールと以下プリンタ用ドライバがインストールされる (カスタム用紙サイズ,バナー印刷,小冊子印刷,透かし,ネットワーク接続など一部機能を使えない場合がある.).以下のプリンタを Macintosh に接続している場合, Mac OS X は自動的に Print Center を設定する.

「キャノン」

BJF360
BJF660
BJF870
BJS600
S400
S450
S600
S800

「エプソン」(米国発売製品名)

Stylus COLOR 680
Stylus COLOR 740
Stylus COLOR 760
Stylus COLOR 777
Stylus COLOR 860
Stylus COLOR 880
PM-720C
PM-780C
PM-880C
PM-900C
PM-3500C

「Hewlett-Packard」

Deskjet 810
Deskjet 812
Deskjet 816
Deskjet 830
Deskjet 832
Deskjet 840
Deskjet 842
Deskjet 880
Deskjet 882
Deskjet 895
Deskjet 930
Deskjet 932
Deskjet 935
Deskjet 950
Deskjet 952
Deskjet 955
Deskjet 957
Deskjet 960
Deskjet 970
Deskjet 990

(以上は現時点での対応プリンタ一覧)



● Mac OS X 10.0:プリント中間ファイルを他プリンタで利用することはできない


TIL: 106177 : Mac OS X 10.0: Cannot Move a Queued Print Job to a Different Printer
同日本語 TIL「プリントジョブキューを他のプリンタに 移動できない」

停止しているプリントジョブやうまく実行できなかったプリントジョブを「Print Center」の プリンタから別のプリンタにドラッグして利用することはできない.新たにプリントし直す必要がある.



● Mac OS X 10.0:ネットワークプリント時の -9781 エラー


TIL: 106233 : Mac OS X 10.0: Alert Message -9781 When Printing
同日本語 TIL「プリントするとき警告メッセージ-9781 が表示される」

Mac OS X のカスタムインストールで「BSD Subsystem」をインストールしていない場合,ネットワークプリンタを使用すると「-9718 エラーコード」が表示される.



● Mac OS X 10.0:Classic 環境からの Epson SC 740 プリンタの -27 エラー


TIL: 106188 : Mac OS X 10.0: Epson SC 740 Printer Error -27 Message
同日本語 TIL「Epson SC 740 プリンタエラー -27 メッセージ」

Mac OS X 10.0 の Classic 環境から Epson Stylus Color 740 USB プリンタ (米国での商品名) に印刷する場合,その印刷を行っているときに,二つ目のプリントジョブが印刷待ちのキューに登録されると -27 エラーメッセージが表示される.

回避するには,一回ずつプリントし同時に二つ以上のプリントをしない.エラーがでた場合は,エラーメッセージ表示後,もう一度二つ目のプリントを実行する.



● Mac OS X 10.0:AppleWorks 6.0.4 EPS クリップアートを印刷できない


TIL: 106232 : Mac OS X 10.0: Printing AppleWorks 6.0.4 Clip Art

Mac OS X から AppleWorks 6.0.4 EPS クリップアートを印刷することはできない. AppleWorks の修正バージョンから行うか, Mac OS 9.x から起動して印刷する.



● Mac OS X 10.0:警告もなく印刷に失敗する


TIL: 106266 : Mac OS X 10.0: Printing Fails Without Alert Message
同日本語 TIL「警告メッセージが表示されずに印刷が失敗する」

Mac OS X 10.0:「Utilities」フォルダの名称を変更した場合を参考のこと.





■ 各アプリケーションほか



● Mac OS X 10.0:Mac OS X 用 iTune は CD 書き込み,フルスクリーンヴィジュアル未実装


TIL: 60832 :

Mac OS X 用 iTune の最初のバージョンは CD 書き込み,フルスクリーンヴィジュアル機能がない.



● Mac OS X 10.0:Internet Explorer の異なるバージョンを同時起動できない


TIL: 106200 : Mac OS X 10.0: Cannot Have Two Open Versions of Microsoft Internet Explorer
同日本語 TIL「Microsoft Internet Explorer の 2 つの バージョンを同時に利用できない」

Mac OS X では, Microsoft Internet Explorer の特定のバージョンがすでに使用している場合,別のバージョンの Internet Explorer を同時に使用することができない.



● Mac OS X 10.0:Internet Explorer のお気に入りの取り込み


TIL: 106264 : Mac OS X 10.0: Importing Internet Explorer 5.1 Favorites
同日本語 TIL「Internet Explorer 5.1 の「お気に入り」を読み込む」

Microsoft Internet Explorer 5.1 Preview Release の「ファイル」メニューの「お気に入りの取り込み」がディム表示されるか,使用できないことがある.次のようにして Mac OS 9.x の Internet Explorer のコピーから「お気に入り」を取り込むことができる.

1-3. Internet Explorer 5.1 を起動し,「ウインドウ」メニューから「お気に入り」を選択し,「ファイル」メニューから「お気に入りの取り込み」を選択する.

4-6.ダイアログで Mac OS 9.x の「システムフォルダ」 ( Mac OS X は「System」であり区別されている) の中の「初期設定」フォルダ内「Explorer」フォルダの中から "Favorites.html" を選択して,「開く」を選択する.

この情報は Internet Explorer Help にも書かれている.



● Mac OS X 10.0:TextEdit で HTML を編集する方法


TIL: 106212 : How to Set Up TextEdit as an HTML Editor
同日本語 TIL「TextEdit を HTML エディタとして設定する方法」

TextEdit は初期状態で HTML をブラウザのように変換して表示する設定となっている.これを変更して HTML テキストをエディタのように表示する方法.簡単には憶えられないだろう.

1-3. TextEdit の「環境設定」の「新規書類のフォーマット」から「標準テキスト」ラジオボタンを解除する.

4.「保存オプション」で「標準テキストファイルに拡張子を追加する」ラジオボタンを解除する.

5.「りっちテキスト処理」で「HTML ファイル中のリッチテキストコマンドを無視」を選択する.



ただし,これでも HTML ソースとして保存されたブラウザのファイルを解釈して表示する場合があり,そのような場合は,ブラウザでソースとして表示されたものをコピー & ペーストすると書かれている.また,この手順の前に編集された TextEdit のデータは RTF コマンドを福もものとして表示されるようになる場合があるとも書かれている.



● Mac OS X 10.0:Disk Copy イメージと使用法


TIL: 106161 : Mac OS X 10.0: Using Disk Copy Images

「Disk Copy イメージ」

".img" の拡張子がつく.青いフロッピーディスクが描かれた,角が折られた用紙アイコン.Disk Copy は Mac OS X に含まれ,ディスクイメージを「マウント」する.このタイプのファイルが転送された場合,Disk Copy は自動的にマウントし,デスクトップに白いボリュームアイコンが現れるだろう.

「セルフマウントイメージ」

".smi" の拡張子がつく.Disk Copy なしでデスクトップに現れる.菱形の上に青いフロッピーディスクが重なっているアイコンである.一時的に白紙アイコンとして現れる場合がある.

「Disk Copy イメージの使用法」

Mac OS X ではディスクイメージをダブルクリックすると Disk Copy の正しいバージョンが自動的に起動し, Finder ウインドウのコンピュータディレクトリとデスクトップにイメージが現れる.

".bin" 拡張子の場合, Classic 環境の StuffIt Expander がファイルを復元する場合がある.いずれにせよ,展開された場合,上記のいずれかのアイコンで現れ,使用できる.



● Mac OS X 10.0:Disk Utility は CD 起動から使用する


TIL: 106270 : Mac OS X 10.0: Disk Utility Incorrectly Reports Disk Errors on Startup Volume

Mac OS X 10.0 で Disk Utility を使用する場合は, Mac OS X CD-ROM から起動して実行する.CD 起動していない場合,起動ディスクについて不適切な診断を下す.



● Mac OS X 10.0:Classic 環境でデバッガは開かない


TIL: 106180 : Mac OS X 10.0: Cannot Open Debugger in Classic
同日本語 TIL「Classic 環境ではデバッガを開くことができません」
Mac OS X Public Beta 相当項目

command+パワーキーによるか,プログラマーズボタンによってデバッガモードに入ることができる ROM ベースの Microbug デバッガモードで現れるボックスは, Mac OS X Classic 環境で開くことができない.他のデバッガは開くことができるが,プログラマーズボタンは動作しない. Apple Pro Keyboard にはパワーキーがないため, command+パワーキーの組み合わせを用いることができない.





■トラブル



● Mac OS X 10.0:Classic 環境の Mac OS 9.1 すべて/基本セットでの異常


Mac OS X 10.0 Classic 環境時の Mac OS 9.1 の機能拡張マネージャが「すべて」または「基本」にセットされて起動されると, Classic の一部ウインドウが見えないという問題が起きる.

TIL: 106249 : Mac OS X 10.0: Unexpected Classic Behavior When Using Mac OS 9.1 All or Base Extension Sets

これは Mac OS 9.1 機能拡張マネージャの「すべて」「基本」のセットに Mac OS 9.1 Classic 環境に必要な一部機能拡張が含まれていないためである.これらの機能拡張を読み込むためには新しい機能拡張マネージャセットを作成しなければならない.

「必要な機能拡張マネージャセットの作成」

管理ユーザとしてログインし,次の順で作成する.

1-6.機能拡張マネージャで Mac OS 9.1 すべて (基本) の複製を作る.

(Classic アプリケーションを起動し,Classic 環境のアップルメニューから "機能拡張マネージャ" コントロールパネルを開いてセットの複製を作成し,「Mac OS 9.1 すべて (Classic)」といった名称をつける)

7-9.「Classic 互換環境」(Classic Compatibility Environment) パッケージの各項目にチェックをつける.

(表示」メニューから「項目で」を選択し,機能拡張マネージャウインドウの「パッケージ」コラムをクリックして,パッケージ順に並べ替え,「Classic 互換環境」(Classic Compatibility Environment) パッケージを探し出し,各項目にチェックをつける)

以下省略.

Apple は次のバージョンで修正予定.



● Mac OS X 10.0:iTune 起動中に CD 排出でカーネルパニックの可能性


TIL: 60833 : iTunes for Mac OS X: Kernel Panic Occurs When Ejecting CD

Mac OS X 用 iTune を起動している状態で CD を取り出すとカーネルパニックが起きる場合がある. iTunes 起動中には取り出さないようにする. Apple は解決法を探究中.



● Mac OS X 10.0:書類をダブルクリックしても適切なアプリケーションが起動しない場合がある


TIL: 106171 : Mac OS X 10.0: Double-Clicking a Document Does Not Always Open the Correct Application
同日本語 TIL「書類ファイルをダブルクリックしても正しいアプリケーションでオープンできないことがあります」
Mac OS X Public Beta 相当項目

拡張子つきのファイルであってもタイプとクリエータデータのない書類をダブルクリックした場合,間違ったアプリケーションが開くことがある.次のようにして回避する.

1.書類のアイコンをクリックして選択する.

2.「ファイル」メニューから「情報を見る」を選択する.

3.ポップアップメニューから「アプリケーション」を選択する.

4.「特定のアプリケーション」のラジオボタンをクリックする.

5.その下のドロップダウンメニューから適切なアプリケーションアイコンを選択する

Mac OS X Public Beta でも同様の TIL があった.



● Mac OS X 10.0:「この Mac について」ほかの「Build 4K78」表示は正常


TIL: 106176 : Mac OS X: "Build 4K78" Same As "Mac OS X 10.0"
同日本語 TIL「「Build 4K78」は「Mac OS X 10.0」と同じ意味です」

アップルメニューの「この Mac について」,「Apple システム・プロフィール」,「起動ディスク (J1-9.2)」コントロールパネルのバージョン情報欄に「Mac OS X 10.0 (Build 4K78)」と表示される.これは開発名であるが,製品版でも表示され正常である.将来のバージョンでは表示されなくなるかもしれない.



● Mac OS X 10.0:端末処理ができていない SCSI 接続に敏感


TIL: 106147 : Mac OS X10.0: Computer With SCSI Chain Does Not Start up or Stops Responding
同日本語 TIL「SCSI チェーンを持っているコンピュータが起動しない、または応答しなくなる」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X は Mac OS 9 までの OS に比較してターミネート処理されていない SCSI 機器接続に敏感であり,起動しなかったり,ハングアップする. Mac OS X Public Beta でも同様の TIL が公開されていた.



● Mac OS X 10.0:Conflict Catcher がユーザ登録を要求する


TIL: 106149 : Mac OS X 10.0: Conflict Catcher Requests Registration Information After Using Classic
同日本語 TIL「Classic を使った後に Conflict Catcher が登録情報を要求する」

Classic 環境用の Mac OS 9.1 に切り替えて起動するたびに登録済みの Conflict Catcher がユーザ登録を要求する.回避法は Mac OS 9.1 は別パーティションに Mac OS 9.1 として使用する専用のシステムフォルダを作成しておき,そちらから起動する. Classic 環境用 Mac OS 9.1 からは起動しない.



● Mac OS X 10.0:Num Lock が押されていると Cocoa でドラッグできない


TIL: 106172 : Mac OS X 10.0: Num Lock Prevents Dragging in Cocoa Applications
同日本語 TIL「Num Lock キーが Cocoa アプリケーション上のドラッグを妨げる」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Mac OS X Public Beta では Cocoa アプリケーション使用時に Num Lock キーが押されていると,アプリケーション内でアイテムをドラッグしたり操作することができない.例えばメールアプリケーションで個々のメールを動かせないなど.

Num Lock キーを無効にするには「Shift」キーを押しながら Num Lock キーを押す.

Mac OS X Public Beta でも同内容の TIL があった.



● Mac OS X 10.0:Tomb Raider,Star Wars ゲームでの OpenGL エラー


TIL: 106181 : Mac OS X 10.0: Using Classic With Tomb Raider, Star Wars: Episode 1 Racer, Myth II
同日本語 TIL「Tomb Raider、Star Wars: Episode 1 Racer、Myth II を Classic 環境で使用する」
Mac OS X Public Beta 相当項目

Tomb Raider 1.0.2 またはそれ以前,Star Wars: Episode 1 Racer 1.0,1 またはそれ以前のバージョン,Myth II 1.3 またはそれ以前のバージョンでは, Mac OS X の Classic 環境で正しく Open GL がロードできないとかメモリが足りないと表示される.各社からアップデータを入手する.入手先も記されている.(北米での話である)

Mac OS X Public Beta でも類似の内容の TIL が公開されていたが,Myth II が追加されているほか,エラー時に表示される症状の記述が変化している.



● Mac OS X 10.0:リスト/コラム表示の設定が保存されないことがある


TIL: 106204 : Mac OS X 10.0: List and Column View Settings May Not Be Retained
同日本語 TIL「「リスト」や「カラム」表示の設定が保存されないことがある」

リスト表示して例えば日付け順に並べるように指定しても次にウインドウを開くとその設定が保存されていないことがある.

カラム表示するよう設定したウインドウがリストやアイコンなどの他の表示になったり設定したカラム幅が保存されなかったりする.

将来修正することを検討中.



● Mac OS X 10.0:「デスクトップには表示オプションはありません」メッセージ


TIL: 106208 : Mac OS X 10.0: Message That "There are no view options for the desktop" Appears
同日本語 TIL「「デスクトップには表示オプションはありません」というメッセージが表示される」

全ての Finder ウインドウが閉じられた状態で表示メニューから「表示オプションを表示」を選択すると,デスクトップに表示メニューがあるはずなのに以下の不適切なメッセージが表示される.

「デスクトップには表示オプションはありません」

デスクトップの表示オプションを設定するには, Dock の Finder をクリックして Finder アプリケーションメニューから「環境設定」を選択する.この問題については解決することを検討中だそうだ.



● Mac OS X 10.0:Grab で「ウインドウ」取り込みができない


TIL:106209 : Mac OS X 10.0: The Capture Window Command Does Not Work in the Grab Utility
同日本語 TIL「Grab ユーティリティで“ウインドウ”コマンドでの取り込みが動作しない」

Mac OS X の Grab はウインドウの取り込みができない.「取り込み」メニューの「ウインドウ」がディム表示になっていて取り込むことができない.

「取り込み」メニューから「タイマー」を選択して「タイマースタート」することによって取り込んだ画像を保存し,グラフィックアプリケーションなどでウインドウ部分だけトリミングする回避策が述べられている.解決を検討中.



● Mac OS X 10.0:Dock や Applecations フォルダに一般アイコンフォルダが現れる


TIL: 106241 : Mac OS X 10.0: Generic Folders Appear in the Dock and Applications Folder
同日本語 TIL「Mac OS X 10.0: Dock や「Applications」フォルダに不明なフォルダが表示される」

Mac OS X 10.0 インストール後,ユーザの特定の状況でアプリケーションが一般的なフォルダアイコンとして Dock や Applications フォルダ内に表示される場合がある.「ホームフォルダは使えません.それがあるサーバは現在使えません.「ネットワーク」管理者に連絡してください」という警告を伴う場合がある.

「解決法」

Mac OS X または Mac OS 9.x から起動して, /Users/(ユーザ名)/Library/Preferences にある以下の三つのファイルを削除してログアウトする (X) か再起動 (9.x) して,再びログインする.

LSApplications
LSClaimedTypes
LSSchemes



● Mac OS X 10.0:「情報を見る」ウィンドウのディスク空き/使用量更新が遅い


TIL: 106243 : Mac OS X 10.0: Show Info Does Not Update Available/Used Disk Space Immediately

ファイルを追加/削除した場合,「情報を見る」ウィンドウがディスク空き/使用量がすぐに更新されない.すぐに表示させたい場合,いったんログアウトして再びログインし直すという方法が記されている.(あまり実用的でないと思うが)



● Mac OS X 10.0: Mac OS X 起動後の Mac OS 9 起動時に Disk First Aid が不正終了報告


TIL: 106254 : Mac OS X 10.0: Disk First Aid Runs When Mac OS 9 Starts up After Using Mac OS X

Mac OS X 起動後,正常に終了したにも関わらず, Mac OS 9.x から起動すると, Disk First Aid が正しくマシンを終了していないという警告を表示する.実際には問題ない. Apple は修正予定.

TIL にはファイルシステムに関する理由を書いているが,実際には以下参照項目に記された理由であると思われる.

参照:
00/10/9 項目 "異常終了後の起動ディスク検査の仕組み"




● Mac OS X 10.0: Mac OS 9 メニューバーのバッテリ表示が出なくなる


TIL: 106257 : Mac OS X 10.0: Classic Disables Battery Level in Menu Bar

Mac OS X 10.0 で Classic 環境を使用した後, Mac OS 9 から起動するとメニューバーに表示されるはずのバッテリ残量表示が出なくなる.その度に Mac OS 9.x の "日付 & 時刻" コントロールパネルの「クロックオプション...」で表示できるように設定する.

秋山は Mac OS X Public Beta 使用時期によくこの障害を経験した. Mac OS X でも継続しているようだ.何らかの有効な改善予告等は書かれていない.



● Mac OS X 10.0:「Utilities」フォルダの名称を変更した場合


TIL: 106265 : Mac OS X 10.0: Applications Do Not Work Automatically if Utilities Folder Is Renamed
同日本語 TIL「「Utilities」フォルダの名前を変更するとアプリケーションが自動的に動作しなくなる」

"Utilities" フォルダの名称を変更した場合,その中にあるアプリケーションは他のプロセスから呼び出されても自動的に起動しなくなるなど,プロセスに失敗する.例えば,アプリケーションからの印刷は Print Canter へのパスが見つからないときに警告を表示せずに失敗する.

そのフォルダの「情報を見る」ウインドウから元の "Utilities" に戻す. "Utilities" フォルダの名称を変更した場合,手動でユーティリティアプリケーションを開くことで動作させることができるが,望ましい方法ではない.



● Mac OS X 10.0:QuickTime Player 4.1.2 使用後などに他のアプリケーションが使えなくなる場合


TIL: 106281 : Mac OS X 10.0: Theater Mode Extension May Prevent Use of Other Applications

Mac OS X 10.0 の Classic 環境で Mac OS 9 の Theater Mode 機能拡張を呼び出す QuickTime Player 4.1.2 などのアプリケーションを起動すると,その後,他のアプリケーションを起動することができなくなる.(シアターモード可能な機種のみ)

回避法は, Mac OS X に含まれる QuickTime 5 Player を使用するか, Theater Mode 機能拡張を使用停止して Classic を再起動すると書かれている .

追記:
Mac OS X 10.1 で解消.



● Mac OS X 10.0:音声認識のキー設定が変更できない場合


TIL: 106287 : Mac OS X 10.0: Changing the Listening Key Does Not Work as Expected

Mac OS X 10.0 の音声認識キーを変更したい場合,以下のように設定後いったんオフにして 10 秒後再びオンにする.

1-4.「システム環境設定...」で設定する
5-6.入/切タブをクリックし,切をクリックする
7-8.「システム環境設定...」を終了し,10秒待つ
9-11.「システム環境設定...」を再び開き,スピーチをオンにする



● Mac OS X 10.0:TextEdit は Webdings/Zapf Dingbat を認識しない


TIL: 106284 : Mac OS X 10.0: Webdings and Zapf Dingbat Fonts Do Not Work in TextEdit

Mac OS X 10.0 の TextEdit で Webdings/Zapf Dingbat をフォントに選択すると,Hiragino Kaku Gothic Pro W3 が選択される.TextEdit は Webdings/Zapf Dingbat を認識しないためで,10.0 の既知の問題である.



● Mac OS X 10.0:メニューバークロックが他のメニュー項目と重なる場合


TIL: 106285 : Mac OS X 10.0: Menu Bar Clock Can Obscure Other Menu Bar Items

メニューバークロックの表示が他のメニューバー項目に重なる場合があることについて.メニューバー項目が多かったり,ディスプレイの表示解像度を低く設定している場合に起きる可能性がある.「システム環境設定...」でディスプレイ表示解像度を高くするか,メニューバークロックを切るという対処法が書かれている.

これも以前から当たり前の内容.



(C) Akiyama Satoru



Point