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Mac OS 9.0.4:アップデート後に USB 機器を認識しなくなるほかの場合
Power Mac G4:ATI Rage 128 PCI カードと Power Manager 2.0 の非互換?
MRJ 2.2:Mac OS 標準フォーマット (HFS) に非互換?
CarbonLib 1.0.3
ディスクウォーリア 1.1 アップデータ
デスクトップ再構築法が変わった?
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[ 00/4/21]



TIL 一覧表/対照表 に「 System 7 と Mac OS 8 の Finder の制限」を追加した.なお,同一覧の以下の項目は TIL が更新されている.

「HFS仕様,アロケーションブロックサイズ 一覧など」
「System 7.1から Mac OS 7.6 までの OS バージョンの各マシンでの互換一覧」
「 iMac 各 Rev ごとに必要なアップデータ一覧」



● Mac OS 9.0.4:アップデート後に USB 機器を認識しなくなるほかの場合


Mac OS 9.0.4 アップデート後にそれまで認識されていた USB 機器が認識されない場合や Macintosh が起動しない場合があるという問題が出ているようで, Apple では情報を収集している. Apple は Mac OS ROM バージョンが不適切な場合を可能性として疑っている.認識できない場合 USB を脱着することで認識される.



● Power Mac G4:ATI Rage 128 PCI カードと Power Manager 2.0 の非互換?


Apple が BTO( Build to Order. Apple オンラインストアで部品構成をユーザが指定する注文法) で Power Mac G4 に組み付けて販売している ATI Rage 128 PCI カード について, Apple は Power Manager 2.0 との互換性を調査中だそうだ.

現在,この組み合わせで, Power Mac G4 がスリープしないなどの問題がある.



● MRJ 2.2:Mac OS 標準フォーマット (HFS) に非互換?


iBook Tech Exhcnage に, MRJ 2.2 は Mac OS 標準フォーマット (HFS) に非互換であり, Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) でないと動作しないという報告があり,さらに HFS 非動作だった環境で HFS + に初期化し直したところ動作を確認したというフォローがついている.しかし, fj.sys.mac には Mac OS 8.6 では Mac OS 標準フォーマット (HFS) で問題なく動作しているという投稿があり,はっきりしたことは判らない.

追記:
樽角氏から Mac OS 8.6/ Mac OS 標準フォーマット (HFS) で MRJ 2.2 の動作に問題はないとご確認をいただいた.また,iBook Tech Exhcnage では Dio 氏が Mac OS 9.0.4 では Mac OS 標準フォーマット (HFS) で動作しないとの再度の確認もなされている.

これらは OS のバージョンとハードディスクフォーマットが異なっている. MRJ 2.2 の動作は Mac OS 8.6 では問題ないが, Mac OS 9.0.4 に関しては Mac OS 標準フォーマット (HFS) では動作しないということのようである.



CarbonLib 1.0.3


AppleWorks 6 などの安定度を改善する.対応 OS は Mac OS 8.1 から Mac OS 9.0.4 (Mac OS 9.0.4 は 1.0.1 バージョンがインストールされている) .現時点では北米版であり,日本語版あるいは全世界版は出ていない.

北米版 AppleWorks 6 は CarbonLib 1.0.2 をインストールすると言われているのでそれよりもバージョンは上である.日本で発売される AppleWorks がどのバージョンの CarbonLib であるか現時点では不明である. Mac OS 8.1 にインストールした場合には "Navigation Services 1.0.1" もインストールされるそうだ.

AppleWorks 6 北米版は表計算で Type 3 エラーを表示して異常終了することがあるなど安定性に問題がある場合があり,それに対応したものと思われる.

追記:
川瀬氏から発売予定の日本語版 AppleWorks 6 の CarbonLib バージョンは J1-1.0.3 であるとお知らせ下さった.発売が延期された理由はこの辺りにあったのかもしれない



ディスクウォーリア 1.1 アップデータ


Mac OS 9 で可能になった 2 GB 以上のファイルと 32,000 以上の項目を含んだフォルダに対応した.



●デスクトップ再構築法が変わった?


最初に断っておく.基本は何も変わっていない.以下の最初に書かれたアップルの回答は誤りである.

黒原氏から,マッキントッシュサポートセンターが不適切なデスクトップ再構築の方法を伝えている場合があるとお知らせいただいた.マッキントッシュサポートセンターから黒原氏はデスクトップ再構築について次のような回答をお聞きになったそうだ.

Mac OS 8.5 以降, File Exchange コントロールパネルは使用,使用停止どちらでもよく,そのほかの機能拡張類も使用停止にする必要がなく,普段の状態のままで, command+option を押しながら再起動する

最近デスクトップ再構築法に関する TIL が更新された (米国日付け 00.4.17 ) .前回更新 (98.12.16 ) からは前回更新された内容の誤りを訂正し, 8.0/8.1 について正しく "PC Exchange" コントロールパネルとし, Mac OS 8.5 以降を "File Exchange" コントロールパネルとしたものである.

そこでは Mac OS 8.5 以降のデスクトップ再構築について,機能拡張マネージャで "File Exchange" 以外の機能拡張をオフにして行うとしている.以下,そこに記された System 7.5 以降の方法.

1.機能拡張マネージャで現在の設定を保存する.

2.「編集」メニューから「すべてを使用停止する」を選択する.

3. "Macintosh Easy Open" (7.5-7.55) または "Mac OS Easy Open" (7.6/7.6.1), "PC Exchange" (8-8.1), "File Exchange" (8.5-9.0) のうちいずれかのコントロールパネルだけをオンにする.

4. command+option キーを押し下げながらコンピュータを再起動する.

5.以下省略.(最後に機能拡張マネージャで最初に保存した設定に戻す)


これに対し,現在私は次のような方法を用いてデスクトップ再構築を行っている.

1.最小限の Mac OS 9 システムフォルダに "File Exchange" コントロールパネルのみを組み込んだデスクトップ再構築用専用システムフォルダを作成する. (常時,あるパーティションに置いてある)

2.その専用システムフォルダのあるボリュームを起動ディスクコントロールパネルで指定して再起動する.

3. Finder が読み込まれ,ボリュームがマウントされる直前に command+option キーを押し下げる.

私はデスクトップ再構築を行うユーティリティを使用しない.また,「激烈なデスクトップ再構築法」 (という表現を Apple がしていた) は過去に行っていたことがあるが,現在では行っていない.

「激烈なデスクトップ再構築」

ResEdit で不可視 Desktop ファイル (類) を可視にしてからゴミ箱に捨て, 再起動する.これは完全無比な方法であり,これ以上完全な方法はない.この欠点というか,私がこの方法を採らなくなった理由は,この方法は完全なため (当然) Finder コメントも消えるから (Finder コメントは Desktop ファイルに書き込まれている).私は現在 Web から保存したソースの URL は Finder コメントに頼っているため,それが消えるのは大変困る.

逆に言うと, Apple の通常のデスクトップ再構築は Finder コメントを残して行うようにしているということだ.「激烈なデスクトップ再構築」が必要なケースはここ何年も私には起きていない.もし,必要だと思っても,そのようなケースでは私はむしろハードディスクを初期化するだろう.

この方法は数年前に本ページでも書いたことがあるかも知れない.(私が自分で考えて行っていた方法であるが,後に Apple の技術者がこの方法は激烈であると言っているのを聞いて,なるほど, Apple でも行われているのかと思ったりしたものだ) Finder コメントが消えてもいいという方には可能な選択肢である.


以下,これまで私が本ページでデスクトップ再構築の方法について触れたことのある項目を紹介する.

98/6/18 項目 "Mac OS Easy Open のデスクトップ再構築"

デスクトップ再構築法の考え方が述べられている.ここに書かれた "Mac OS Easy Open" は現在の OS では別のものに統合されたため,ここに書かれた Apple の方法によることになる点が現在とは事情の異なるところ.また,ここでは,なぜ "Macintosh Easy Open", "Mac OS Easy Open", "PC Exchange", "File Exchange" といったコントロールパネルがデスクトップ再構築の際に必要なのか説明されている.

98/6/18 項目 "デスクトップ再構築ができない"

デスクトップ再構築中にコンピュータがフリーズするなどのトラブルへの対処法.実は Mac OS 9 ではこれに新たな原因と回避法を書き加えなければならない.

・ Mac OS 9 では仮想メモリを起動ボリューム以外に指定している場合に,仮想メモリオンオフ後の再起動時にハングアップすることがあるといった仮想メモリ対象ボリュームに関する障害がある.デスクトップ再構築時にもこの障害に関連した現象が起きることがある.デスクトップ再構築時に仮想メモリ対象ボリュームが起動ボリューム以外の場合,デスクトップ再構築に失敗しハングアップする場合がある.対処法は仮想メモリの書き込みディスクを起動ボリュームに指定する.

99/2/1 項目 " Power Macintosh G3 :デスクトップ再構築で Iomega ドライバが読み込まれない"

デスクトップ再構築のキーコンビネーションは Finder 読み込み時,できるなら Finder 読み込み後,ボリュームがマウントされる直前に行うことがキーコンビネーションによるトラブルを誘発しない最適な方法であることを書いた.


参考:

「考えられるデスクトップ再構築専用 Mac OS 9 システムフォルダの主な構成」

・System スーツケース
・Finder
・System Resources
・Mac OS ROM ( iMac 以降の NewWorld ROM マシン)
・個別機種に必要な Enabler類
・Osaka のみのフォントフォルダ
・File Exchange のみのコントロールパネルフォルダ
・Japanese Encodings と Unicode Encodings からなるテキストエンコーディングフォルダ

(私のマシンには Mac OS ROM は必要ない.また,私はこれに起動ディスクコントロールパネルを追加している)

追記:
デスクトップ構築用の最小限のシステムフォルダについて,トナカイ氏からフォントが必要ではないかとご指摘いただいた.そのとおりである.私が単にうっかりしていた.訂正している.ただし,フォントフォルダがなくてもデスクトップ再構築に影響はない.トラブル解決時の最小限というときにはフォントフォルダを外すことは大いにありうる.あくまでデスクトップ再構築用である.

また,上記は Mac OS 9 で日本語表示できる場合ということになるが,参考のために以下に Mac OS 8.5/8.6 の場合を記す.

参考:
「 Mac OS 8.5/8.6 で考えられる日本語表示できる最小限のシステムフォルダ構成」

・System スーツケース (通常の状態で表示される中身は全て削除する)
・Finder
・Mac OS ROM ( iMac 以降の NewWorld ROM アーキテクチャマシンに必要)
・個別機種に必要な Enabler類
・System Resources
・Osaka のみのフォントフォルダ
・File Exchange のみのコントロールパネルフォルダ (デスクトップ再構築に必要.それ以外の場合なくてもよい)
・Japanese Encodings と Unicode Encodings からなるテキストエンコーディングフォルダ
・WorldScript II, Text Encoding Converter ( Mac OS 8.5/8.5.1 のみ), AppleScriptLib (なくてもよいが,参照するアプリケーションやシステムファイルが多い) からなる機能拡張
(日本語変換機能が必要な場合,これに "ことえり" 1.1.8, "ことえり基本辞書" 1.1.1といった日本語変換プログラムが必要.これは 9.0.4 でも動作する.8.6 以降のことえりを用いるためには "言語解析ライブラリ", "日本語解析プラグイン", "ことえり", "トークナイザ辞書"と"基本辞書"の入った"Apple 日本語辞書"フォルダが最低限必要である)
・Osaka のみのフォントフォルダ
・Japanese Encodings と Unicode Encodings からなるテキストエンコーディングフォルダ


(C) Akiyama Satoru



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