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15 インチ Apple Studio Display:簡易スタンドが入らない場合
Power Mac G4:モニタ解像度が選べない事例
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard):内蔵モデムの音が出ない場合 (継続)
ファイル・シンクロナイズ:Finderコメントが保存されない
640/1.3 MB ATA MO メディアからの起動はできない
ATA/IDE ハードディスク先頭 8GB 起動制限
ファイルメーカー Pro 5v3 アップデータ
よもやま:バックアップでの同期,差分コピーをどうするか
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[ 00/3/27]



● 15 インチ Apple Studio Display:簡易スタンドが入らない場合


杉山氏からいただいた.氏が購入なさった 15 インチ Apple Studio Display では簡易スタンドが上部の爪に入らず使用できなかった.販売店に持ち込んだところ,展示モデルでは使用できたものの他の在庫 15 インチ Apple Studio Display では使用できなかったそうである.

氏は購入時に確認することを推奨なさっている.



● PowerMacintosh G3:Power Mac G4 起動障害と同様の障害例


本項目は別の原因であったことが判明したため内容を削除した.



● Power Mac G4:モニタ解像度が選べない事例


00/3/24 項目 "Power Mac G4:モニタ解像度が選べない" に関して,鈴木氏からお知らせいただいている.

Power Mac G4/400 (AGP Graphics) にモニタ付属アダブタを介して接続した SONY CPD-G400J が 640×480 に固定されるというようなことが起きる.しかし,マシンより先にモニタの電源を入れておくと回避できるそうだ.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard):内蔵モデムの音が出ない場合 (継続)


00/3/20 項目 "PowerBook G3 Series (Bronze keyboard):内蔵モデムの音が出ない場合" について宮崎氏からお知らせいただいた.

氏の PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) では入力源を内蔵マイクにしていても音が出るが, Mac OS 9 インストール後やフリーズ後の強制再起動時にモデム音が出なくなったことがあるそうだ.その場合, "サウンド" コントロールパネルの「スピーカ設定」からテストを実行することで改善された経験をお教えいただいた.(氏の場合は Mac OS 9 北米版である)



●ファイル・シンクロナイズ:Finderコメントが保存されない


ファイル・シンクロナイズを使用してフォルダ等を同期させた場合,ファイルなどに Finder コメントがあっても,同期する相手側には保存されず,失われてしまう.

Finder コメントはブラウザ保存ファイルについて URL が保存されているなど,有効かつ必要な情報として利用する場合があるので,そのような用途に利用している場合には注意が必要である.

かつて, Norton Utilities の Speed Disk の古いバージョンでボリュームを最適化した場合に Finder コメントが消えてしまうという問題があったが,現在のバージョン (5.0 以降) では改善されているようだ.また,デスクトップを完全に初期化する場合, Finder コメントが消去されてしまう.



● 640/1.3 MB ATA MO メディアからの起動はできない


黒原氏からお知らせいただいた.従来から知られていることであるが,私のデータベースに記載してこなかったことであるので,項目化する.

Macintosh は ATA 接続された MO ドライブで 2KB 物理セクターサイズをもつ 640/1.3 MB MO メディアによる起動はできない.540 MB メディアまでは起動できる. SCSI 接続の場合は起動可能であることが多い.



● ATA/IDE ハードディスク先頭 8GB 起動制限


これも黒原氏からお知らせいただいた.上記項目同様,一部では知られていたことであるが,データベース化されていなかったので項目化したい.

Macintosh では一部機種に関して 2 GB ATA/IDE ドライブまでしか認識できないというものが過去にはあったが,最近のものは大容量 ATA/IDE ドライブを認識できる.ただし, iMac (Rev.A - D.333 MHz モデルまで) については先頭 8GB の領域にインストールされたシステムフォルダしか認識されないという制限がある.そのため,それ以外の領域にインストールされたシステムフォルダからの起動はできない.たとえば, 20 GB のハードディスクを 10 GB ずつ二つのボリュームにパーティションした場合,後半の 10 GB ボリュームからの起動はできないことになる. iMac (Slot Loading) からこの制限はない.



ファイルメーカー Pro 5v3 アップデータ


ファイルメーカー Pro 5.0 を v.3 にするアップデータ.添付のリリースノートによれば新機能のほか 22 点の修正がなされている.なかには比較的重要な問題もあると思われるので,必要なアップデートである. v2 を含めて目に付いた修正点をあげてみる.

・複数のネストされた「値一覧の定義」ダイアログを開くとエラーが発生し,マシンが異常終了する.( Macintosh 版のみ)

・ iMac DV にインストールされている場合,オブジェクトフィールドに JPEG を挿入したデータベースを開くとアプリケーションが異常終了する.

・「値一覧の編集」ダイアログで,新規で未保存の値一覧の編集中に「カスタム値を使用」と「他のファイルの値一覧を使用」を切り替え続けるとアプリケーションが異常終了する.

・共有設定がマルチユーザで設定されているファイルに,複数のネストされた「値一覧の定義」ダイアログを開いて値一覧を定義するとすでに定義されていた値一覧が壊れる.

・共有設定がマルチユーザで設定されているファイルに,複数のネストされた「リレーションの定義」ダイアログを開いてリレーションを定義するとすでに定義されていたリレーションが壊れる.

・関連レコードと共にファイルを更新している時に,更新される最後のレコードの関連レコードがすべて削除される.

・定数のみ指定された計算フィールドの計算が「一致しないレコードを追加する」を使用した更新によるインポート後正しく行われない.

・ Microsoft Excel 95/5.0 形式のファイルをインポートするとデータの最後に余計な文字が付く・



●よもやま:バックアップでの同期,差分コピーをどうするか


ファイル・シンクロナイズのことを別項目で書いたので,ちょっと関連したバックアップのことを書いてみる.バックアップは重要である.それは本サイトを常時参照なさるような方にはいまさら言うようなことではない.

ハードディスクの容量が増えるに従い,バックアップに要する時間がばかにならなくなってきている.最近のハードディスクでは丸ごとバックアップすると数時間かかってしまう場合もある.しかし,そのような場合でも,同期コピーや差分コピーが行えるとかなり短時間で済ませることができる.

Mac OS はコピー先に同名称のファイルやフォルダがあると警告を表示しユーザが許可するとそれらのファイルやフォルダを全て上書きしてコピーする.しかし,フォルダやボリュームをコピーする際にその一部にしか変更されたり改廃されたファイルやがないという場合,それらファイルだけを置き換えることができればコピーは短時間ですむ.このようなコピーを差分コピーという.また,双方のフォルダやボリュームを比較して最新のファイル等を双方にコピーするようなコピーを同期コピーという.

Mac OS のコピーによって定期的にバックアップする場合,ロックされたファイル等がバックアップ先にあるとコピーが終了するので,先にバックアップ先のフォルダ等を手動で削除してから行わなければならないということもあり,こうしたことも解決しなければならない.


「 Mac OS 9 まで」


同期コピーや差分コピーは Retrospect などのバックアップ専用ソフトウェアでもできるが,コピーユーティリティでも可能な場合がある.

私は Mac OS 7.6.1 までは長い間 CopyDoubler というコピーユーティリティを使用していた.ところが,この開発元が Symantec に買収され Mac OS 8 からは対応しなくなった.そこで,しょうがなく Speed Doubler 8 の SpeedCopy をおそるおそる使い始めた.

参照:
98/12/17 項目 "よもやま: Speed Doubler と Retrospect.そして CopyDoubler"



「 Mac OS 9 でのバックアップ」そのまえにいろいろ逸れる話


Speed Doubler にも慣れてきて私にとって必須ユーティリティになってきたのだが, Mac OS 9 になって Speed Doubler 8 も未対応,非互換となってしまった. Retrospect は私にはちょっと使いこなすのが大変なので, Mac OS 9 になってしばらくはバックアップ時だけ Mac OS 8.6 に切り替え, Speed Doubler の差分コピーを使用してバックアップしていた.

私はバックアップ時には PC カードのハードディスクと SCSI 接続のハードディスクおよび MO にバックアップする.PC カードのストレージは仮想記憶がオンの場合エラーが出るために,仮想記憶を使用している私はどうせ再起動して仮想記憶を切らなければならないので (command キー押し下げ起動する), Mac OS 8.6 に切り替えるのはそれほど困るわけでもなかった.マシンを再起動するのは SCSI 機器へのバックアップでも脱着時行うのは同様である.ひところネットワーク上の他のマシンのハードディスクにバックアップしていたのだが,当時 100Base は製品があまりなく,あっても高価だった.10Base 転送では時間がかかることと,バックアップサーバをいちいち立ち上げるのが面倒でいつのまにか行わなくなってしまっていた.

私は PowerBook 2400 を自宅のソフトウェアルータマシン兼ファイルサーバとして使用している.現在 10Base マシンなので,これを 100Base 対応として PC カードメディア接続によるバックアップマシンとして使用したいと思っている.いつのことになるか判らない単なる希望に近いもので,マシンも 2400 ではない他の PowerBook になるかも知れない.

一度書いたことがあるが,私は自宅のサーバマシンについて低消費電力で設置空間が小さくて済むものが望ましいと思っている. PowerBook は最適だ (がコストは高い).自宅にある今は使っていない 8500 は大変安定したマシンで好きなのだが,消費電力が多くサーバとして長時間起動する用途には使いたくない.これは従来電源の安定したマシンを使うことがよいとされたこととは反対のことだ.そういう場合ももちろん必要であるが,家庭で使用するサーバはそうでもない場合がある.

PowerBook 2400 のサーバマシンとしての欠点は省エネルギー設定未対応のために自動起動,終了ができない点と,液晶モニタを閉じたまま起動できない点である.

話が逸れそうになってきたので,どうせならもっと逸らしてしまおう.

CopyDoubler に限らず, Symantec という会社は多くの有益なユーティリティの開発元を買収,吸収してきた.たいがい,吸収後,一回程度くらいはバージョンアップすることもあるのだが,それっきりになってしまうことがあるのは残念だ.

もともと, Norton Utilities というソフトウェア自体が Symantec がいろいろ買収したソフトウェアからできたものだ. Symantec は MacZap を買い取り SUM (Symantec Utilities for Macintosh) というディスクユーティリティとして販売した.しばらくして Peter Norton Software を買収し,そこの Norton Utilities に SUM を統合したものだった.

Snooper というソフトウェアがあった.これは Macintosh のハードウェアを診断することができ,今日の TechTool Pro が一部持っている機能に特化したソフトウェアであった.Symantec はこれを買収し,Snooper は消えてしまった.

MacTools Pro というディスクユーティリティがある.これも Symantec が買収した.買収した当時,MacTools Pro の一部優れた機能を Symantec は Norton Utilities に統合していくと発表していた.その後に発表された Norton Utilities にはそれらしい機能は付加されていないと考えられた.それ以降現在までの Norton Utilities のバージョンアップの繰り返しの中で取り込まれたということもあるかもしれないが,はっきりしたことは言えない.(日本ではメディアビジョンが権利を買い取り,現在でも販売が続けられている.時折,私が MacTools Pro のことを本ページで書くことから,サーチエンジンの全文検索でヒットするのであろう,今でも海外のユーザから問い合わせが私のところにくる.日本語版の国内だけの販売という返事を書くと一様に残念がる)

MacTools Pro のディレクトリ診断や修復は Norton Disk Doctor が修復できない場合でも修復できる場合があり,さらにウイルスチェック機能があった.当時ネイティブ Power PC ソフトウェアでもあり,バックグラウンド動作できた.

私は,ウイルスチェック機能を利用したいために MacTools Pro を所有してたが,日常的にはオプティマイズ機能を使用していたことがある.それはファイルを修正日付けに基づいて配列することができるため,差分コピーではないが,最適化がきわめて短時間で済むことがあるほかいくつかの独自機能をもっていたし,当時の Speed Doubler より安定していた.当時はハードディスクも現在より遅く,容量も限られたものであり,最適化は日常的に必要なものであった.(容量が限られることと断片化には大きな関連がある)

Symantec の製品は今日 Norton AntiVirus も広く使われるようになった.ウイルスの恐怖というのは特に Macintosh では都市伝説というような側面もあるが,かく言う私も Disinfectant の終了と AutoStart の大感染を契機に使用し始めた.( Macintosh では Virex という優れた抗ウィルスソフトウェアがある.ところで,この Virex を現在日本で扱っている販売代理店はとんでもない自社製品を厚顔にも一部販売していると判断している. Virex には気の毒なことだが,私はこの国内代理店が扱う製品は金輪際使わないことにしている. (「驚速」という語でデータベースを検索してみると理由が判るだろう)


つづく.バックアップの話に戻したい.


追記 (訂正):
湯浅氏からご指摘いただいた.私は MacTools Pro のことを書いていて,途中から MacTools Pro のことを TechTool Pro と表記した部分があった.上記該当部分を訂正した.ご迷惑をお詫びしたい.



(C) Akiyama Satoru



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