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[ 97/12/24]


しばらく,新年までお休みをいただきたい.新サーバは本年中に公開したいとは考えているので,新年からは新サーバでの運用となるだろう.


サーバの移転としばらくのお休みをいただくことのお詫びに,私が自分用に作成し,使用しているアイコンを公開する.通常のアイコンより小さくし,かつ大きさが異なることが私のオリジナリティである.アイコンのグラフィック自体は Illustrator で描いたものである.(フロッピーディスクの方は 88 の時代だった)私の周囲ではわざわざこれをくれともらいに来る先生も一応はいる.

一応ついでに,これでも一応フリーウェアである.笑ってやって使って下さるとうれしい.


Floppy Icon GIF Graphic
Macintosh 用フロッピーアイコン( 2k )



MO Icon GIF Graphic
Macintosh 用 MO ディスクアイコン( 3k )



● G3 マシン : 付属ドライブ設定は 1.3

田中(俊)氏から氏が購入された国内発売の G3 マシンに所収されているドライブ設定は 1.3 バージョンであると連絡をいただいた.しかしながら,マシン内蔵ドライブは ドライブ設定 1.3.1 でインストールされるv3.07 ATA ドライバが使われている.

G3 マシンはこれまでのミッドレンジモデルと異なり, IDE ドライブが内蔵ハードディスクとして採用されている. IDE ドライブに関してはドライブ設定 1.3 からインストールされる ATA v3.05 バージョンには問題がある.そのため,内蔵ハードディスクを初期化して使用する場合はv3.07 ATA ドライバを使用した方がよいと思われる.(ドライブ設定 1.3.1 を未入手の方はアップル FTP から入手できる)


● PowerBook と AppleTalkエラー

hamakawa氏から PowerBook で AppleTalk を切った状態で起動するとバスエラーが出ることがあるといただいた.( PowerBook 2400 Mac OS 8 )

PowerBook のシリアルポートとプリンタポートが共有されている機種ではシリアルポートを使用する際 AppleTalk を切らなければならない場合があるがそのまま終了すると問題が起きることになる.

PB2400, OS 8 の組み合わせですが, AppleTalk 非対応のプリンターや,外付けモデムを使うには, AppleTalk を不使用にしなければなりませんが,そのまま, PB 2400 を終了させると,再起動時にシステムエラー(バスエラー)が出ることがあります.そのたびに,機能拡張を外して起動し,初期設定ファイルから apple share prep を削除しなければなりません.

終了前に, AppleTalk を使用に戻しておくと,エラーは出ないようです.しかし,いつも AppleTalk を使うわけでもありませんので,面倒なことと言えます.なんども再現されるのであれば,終了時に AppleScript で初期設定ファイルの削除をかけなければならないのかとも,思っています.

追記:
池田氏から, Apple Remote Access をインストールし, AppleTalk を「リモートのみ」に接続すると AppleTalk をオンのままモデム / プリンタポートに AppleTalk を流さないで使用できるとお教えいただいた.


● PowerBook と PRAM クリア

境目氏より, PowerBook で PRAM クリアするとフリーズすることについてお知らせいただいた.

1400c/133 にてメディアベイにVSTのMOドライブを挿入したまま PRAM クリアをかけるとスリープランプが点灯しっぱなしになったままフリーズするという現象がおきました.キーボードも操作不能となり,背面のリセットスイッチで起動が始まり,PRAMはクリアされて何事もなかったかのようにデスクトップが表示されます.

このことを問題が解決するまえにアップルのカスタマーアシストセンターに問い合わせたところPowerBookはPRAMクリアをすると必ずフリーズするんです,と(中略-秋山)答えがかえってきました.これを掲示板に公表したところ CapsLock をしたままの PRAM クリアでフリーズした方がいました.

PRAM クリアで問題が生じ,上記の回避法( PowerManager )をとることは私もこれまで何度か本ページおよび PowerBook の PRAM クリア PowerBook Power Manager のリセットで述べてきたことである. PRAM クリアや PowerManager のリセットは RAM ディスクの内容を消去するので注意.


●ATOK 関連: EGBRIDGE 9.0 との併用で問題が起きる

渋谷氏は EGBRIDGE をインストールした Macintosh で ATOK8 に戻したところ, EGBRIDGE で起きていた問題( JIS キーボードにテンキーなどを接続している場合にキーボード上段のキー入力結果がずれる. 12/8,12/11 , 12/16項目参照)が ATOK でも SimpleText や Excel で発生した.(発生しないアプリケーションもある)

氏が調べたところ,メニューバーの鉛筆マークからメニューパレットを表示させ英数キーを押して鉛筆を直立させた状態で「キー」部分をクリックすると,今まで「ローマ字-JIS」を選択していたにもかかわらず「ローマ字」に変更されていた. EGBRIDGE の環境設定での変更が ATOK にも影響するようなのである.設定を戻した後(ローマ字-JISへ) EGBRIDGE の環境設定を開かなければ,設定が変わることはないように思われるそうだ.


●キヤノン BJC-700J と Photoshop の相性?

私の経験から.
キヤノン BJC-700J で Photoshop 4.0.1 J からはがきに印刷しようとすると縦位置で右側マージン線上に細線が現れる.どうも左右センター上のピクセルデータがその部分に繰り返し印刷されているように思える.そのため,用紙サイズを編集し 1 cm 右側を大きくとった用紙を設定し右マージンがはがきの外にくるようにしてごまかそうとしたら,(マージン上の細線の問題はクリアされたが)用紙を拡張した分センター右に印刷されないピクセルが現れた.(縦に白線が入る)さらに用紙サイズを幅広にしてその白線が画面外に出るようにしたところ,流れるような全く別のパターンが出力された.この流れるようなパターンははがきサイズ以外でもときどき起きることだ.

テストプリントなどで問題がないのでどうも Photoshop とプリンタドライバとの間の問題ではないかと思われる.結局,データを Quark で作り直したら問題なく出力できた.( Quark や Illustrator から BJC-700J に出力するような原稿では, PS 用ラスタライザがない場合 EPS 配置画像は使えない(と思う)私は Quark に PICT を配置した)


●EPSON PM-750C :はがきの中央が印刷されない

上記の身近に経験したことのついでにこれも最近経験したことをいくつか.

以前,本ページでキヤノン BJC-700J と比較したことのある一方の EPSON PM-750C の方はどうかというと,近親の者の手元にあり,年賀状を印刷したときに,付属のでは出力に問題が出たそうである.(文字が一部出ない)そこで,て作成したところ問題は少なくなったが,やはり文字が一部分出力されないことが起きたそうだ.

その近親の者に特定の色が出ないと連絡を受けて障害のある出力見本を見たが,単に用紙を変えたための発色の違いだった.しかし,そのようなことでもビギナーには納得がいかないものだ.

文字の一部が出ない問題は出力見本を見ただけでは原因は判らなかった.文字のキャラクタ単位で出ないのではなく一定の印刷領域(画面天地中央付近 2-3 cm 程度)が印刷されない.(文字が途中で切れるようになる)文字が出ていない領域でも画像は出ている場合もある.この問題は結局プリンタの用紙厚さを設定するレバーを切り替えることで回避できたそうだ.

追記:
波多野氏より PM-750C のカラリオ年賀状 CD-ROM のソフトで上記症状を得ることをお知らせいただいた.氏も宛名職人にソフトを変更して対処されたそうだ.


●英語版 OS でランチャーが 文字化けする,グループ化できない

ビギナー用に家内がセットアップした Mac OS 8 US で Launcher 内の日本語が文字化けする.また, Launcher Items(ランチャー項目)内にフォルダを作成し,黒丸を( option + s )つけたにも関わらずグループ化されない.

回避法は日本語版のランチャーをインストールし「Launcher」コントロールパネルを捨てる.ただし,そのままでは起動時に表示されないので「ランチャー」コントロールパネルの名前を「Launcher」に変える.英語版のままでグループ化だけできればいいのならフォルダの黒丸は option + s ではなく option + 8を使用する.


●身近のよもやま - Repair Extension Program

家内の友人が所有している Performa 5220 の調子が悪いというので家内が見たが,システムをインストールすると文字化けし原因が分からないと言う.そこで私が見たところ Repair Extension Program に該当するマシンであった.( 5xxx/6xxx tester-Jを使用することで分かる)

一時騒がれた時期にはこのようなことに該当しないかまず疑うと思うが,時期がずれるとなかなか判らないこともあろう.家内の友人のマシンにはこれまで相当のレベルの Macintosh 熟練ユーザ(某コンピュータメーカー社員,ショップの店員など)が取り組んだようでハードディスク内に熟練ユーザーが使うような診断ユーティリティがたくさん入っていた.私は家内が起動時に変なメッセージが出ることがあると言うのを聞いて実機を見る前にピンときたが,たまたま分かったにすぎない.


●身近のよもやま - 2 次キャッシュ不良と知らなかったメロディー

私が PPC 603 や 603e マシンには 2次キャッシュを入れろとしつこく言うものだから, 2次キャッシュを購入した友人のマシンに私が装着したところ,起動音の直後にブラックアウトのままオーソドックスなサッドマックとも衝突音とも異なった聞いたことのない音( 3つの音のメロディー)が出た.(サッドマックにもバリエーションがある)私は初めて経験するものだったが 2次キャッシュ不良のために出たものだ. Performa 62xx などで出るサッドマックの音らしい.

メロディーはなにか劇的なメロディーでいかにも異変が起きたという感じだった.その友人はサッドマックも経験済みで,その度にびっくりして飛び上がらんばかりに動転しフリーズした.両方とも 2度と聞きたくない音だと言っている.私は知らなかったことを経験できてラッキーだと喜んでいる.人がどう反応するか,こればかりは実際に聞いてみないと分からない.

NCR の方によると,キャッシュの異常はよくあるそうで,中にはキャッシュ側ではなくスロット側に問題が存在することもあるという.スロットが広がりすぎていて接触不良が起きていたことがあったそうだ.その場合はマザーボードの交換になったという.


[その他]
12/5 項目「5xxx/6xxx Floppy Fix 1.0 は 62xx/63xxでは機能しない」について,多少の改善はあること他の情報をいただいたので追記している.




[ 97/12/23]


●7300 での Mac OS 8 インストールの問題

MacFixIt 12/19 は 7300 に Mac OS 8 をインストール後システムクラッシュを経験した読者が Apple に問い合わせた結果を報告している.

Apple の技術サポートは Mac OS 8 を7300/200 にインストールする際には「 AppleTalk 」コントロールパネルで AppleTalk をオンにしていなければ「システムエラーが起きました.アドレスエラー」というメッセージが表示されると伝えたという.


● Mac OS 8 :サウンドの問題

MacFixIt 12/19 記事は 6100, 7100, 8100 などでモニタ & サウンドコントロールパネルでのサウンドの設定や Audio CD に関して問題が発生することと, Mac OS 8 CD-ROM からカスタムインストールするサウンドコントロールパネルにより回避できる(両方入れて置いても問題はない)と伝えている.


● Adobe PS Printer 8.5.1 と Apple LaserWriter 8.5.1のコンフリクト

MacFixIt 12/19 記事によれば, Apple LaserWriter 8.5.1 がインストールされている Macintosh に Adobe PS Printer 8.5.1 をインストールすると Apple LaserWriter 8.5.1 からは印刷できなくなる.

これは PrintingLib 機能拡張を Apple と Adobe で共有するはずだったのができていないため. Adobe PS Printer 8.5.1 を上書きインストールすると PrintingLib が書き直され,それは Adobe では互換があるが, Apple LaserWriterには互換がない.回避方法は Apple の PrintingLib が両方に互換なのでそれを使用する.
( Adobe PS Printer 8.5.1 をインストールする際,機能拡張フォルダ内の PrintingLib を外に取り出してから行い,インストール後に戻す.または,別の最小限のシステムなどに Adobe PS Printer 8.5.1 をインストールし, PS Printer のみを通常使用しているシステムフォルダの機能拡張フォルダに移す )


[その他]
97/12/18項目「 G3 マシンとQuickTake 200 の問題」について回避法を当該項目に追記した.




[ 97/12/20]


本ページの移転について,ミラーサーバを提供下さる方々のお力ですぐにでも公開できる状態になっていたのだが,私の大学の都合から設定を変更しなければならなくなった. URL の公開は今しばらくご猶予をいただきたい.ミラーサーバを提供下さる方にはご迷惑をおかけしていて,本当に申し訳ない.皆様にも近々 URL を公開できると思う.


●ウインドウのアイコン配列が変わる問題

これは私が経験していることである. Speed Doubler 8 をインストールし高速ファイルコピー機能を使用するようになってから,二度ほどコピー先のウインドウ内のアイコンの配列が変わってしまう経験をした.コピー先のウインドウはアイコン表示となっていて自分で配列していたものであるが,コピー後,アイコンの位置がばらばらになってしまう.

同じ動作をしても再現性がないので,コピー終了後に起きるということ以外,どのような場合に起きるのかはっきりしない.事故が起きた一回目は不審には思ったが Speed Doubler との関係など意識しなかった.しかし,二度目が起きたときにはさすがに問題があるのではないかと考えるようになった.ファイル名の長さと関係があるのではないかという疑いを抱いている. Speed Doubler 8 との関連はコピー後に起きることと Speed Doubler 8 インストール後に気がついたというだけにすぎず,明確な証拠はない.

私は例えばフォントフォルダなど数百のファイルや機能拡張フォルダの百以上のファイルを整理して系統的に並べている.これがバラバラになってしまうともとに戻すのに十数分かかるのでこわくてしかたがない.

追記:
上記項目を公開した直後に高井氏からデスクトップにあるアイコンに関し,デスクトップにコピーをしたら右上から縦に並んでいった事例をご紹介いただいた.高井氏は「常にグリッドに添う」の設定をしている関係をお書きになっている.実は私の家内がこの症状について「常にグリッドに添う」との関連を疑っていて,私もファイル数の多いウインドウについてはその設定を「なし」に変えている.


●ATOK11 :何もないパレット表示(一時的回避法)

97/12/1 項目の ATOK11 インストール後何もないスクロールバーとボックスのあるタイトルバーだけの細長いパレットが表示されることがある問題に関して,症状が現れるとアプリケーションや Finder を終了しても改善されず,再起動するまで消えないと考えられていたが,日本語入力プログラムをことえりなど他のプログラムに一時的に切り替えてから再び ATOK に戻すことで消えることが分かった.

ATOK11インストール後起きる類似した現象として,他に Eudora Pro 使用中にグレーの太い2重のアンダーライン(長さ1.5cm 程度)のようなものが出る.(吉原氏,また私も経験している)この症状について上記の回避法が有効かどうかは不明.


●セレクタキャッシュ?

MacInTouch 12/17 記事中に読者が Fax ソフト( Supra 社 Faxcilitate )のマニュアルにアップルメニューからセレクタを選択するときに command + option キーを押しながら選択することでセレクタキャッシュがクリアされるという記述を見つけたとある.

追記:
小関氏から,プリンタドライバを上書き更新した場合など,セレクタ上で正しく選択できない場合, セレクタをクリアする手法として以前から知られているものではないかとお知らせいただいた.

ただし, command + option ではなくoptionを押しながらセレクタを開く



[ 97/12/18]


●Zip ドライブの問題

MacFixIt 12/15 で紹介された投稿情報.

6500 (日本国内未発売)の Zip ドライブにカートリッジを挿入すると,割れるような音がしてマウントできないことがある.その場合強制的にイジェクト用の穴から針金などを差し込んでイジェクトするしかない.

回避法は正面のベゼルを外して露出するイジェクトボタンを,カートリッジを挿入していない状態で Macintosh を起動してから押す.これは 6500 だけでなく,外付けの Jaz と Zip のドライブでも同様であるという.


●Zip Plusドライブの問題

上記同様 MacFixIt 12/15 に紹介された投稿情報によれば, Zip Plus ドライブに関してターミネーションが不十分であるためフリーズを起こす.そのため SCSI チェーンの終端に Zip を接続しないようになどいろいろとショップがアドバイスしている.


●IBM ドライブはターミネーションに要注意?

MacFixIt 12/15 に業者が一部の IBM ハードディスクはターミネーションに敏感だと言ったとしている.


●G3マシンとQuickTake 200 の問題?

MacFixIt 12/15 は G3マシンと QuickTake 200 との間で画像を取り込もうとする際に爆弾が出るという投稿を紹介している.

追記:
この問題は確認されたようである.

QuickTime IC developer's kit をインストールされる機能拡張を使用するか, Apple に連絡するとそれらを送ってくれると MacFixIt 12/19 記事にある.


●G3 マシン: RAMディスクが再起動で初期化される( TIL の情報)

Apple は TIL: 24274. Power Macintosh G3: RAM Disk Not Saved On Restart でこのような仕様になった理由に触れている.

G3 マシンではシンクロナス DRAM ( SDRAM )が採用され, EDO メモリと SDRAM の両方のリフレッシュサイクルに対応した "Grackle" という新しいメモリコントローラが使われる.

単一のメモリリフレッシュサイクルに対応した G3 マシン以前の機種のメモリコントローラは再起動時に直ちにリフレッシュサイクルを開始できるのに対して, "Grackle" ではやや時間が必要なためその間に RAM ディスクの内容が消えてしまう.


●G3マシン: PlainTalk 1.4 Speech Recognition での問題

TIL: 30307. Power Macintosh G3: Using PlainTalk Speech Recognition v1.5

G3デスクトップおよびミニタワー型マシンで Speech Recognition を使用するにはhttp://www.speech.apple.com/で 1.5 のバージョンを入手する.ただし,まだ Apple は Speech Recognition 1.5 を未サポートで,仮想記憶がオンの場合, MacinTalk 3 で声がとぎれる( breakup ), PlainTalk のマイクがモニタ内蔵または外部スピーカーに近いとハウリングを起こす,マイクが接続されていないというアラートが出るなど問題がいくつかある.


TIL: 24272. PowerBook G3: Apple System Profiler

PowerBook G3 の Apple システム・プロフィールで示される内容を公開したもの.内蔵ハードディスクが IBM-DPLA-25120 であることなどが分かる.

参考:
TIL: 24275. PowerBook 2400: Apple System Profiler
TIL: 24276. PowerBook 3400: Apple System Profiler



TIL: 30311. PC Setup 1.6.4: PC Compatible Error

PC Setup 1.6.4 にアップグレードすると「 PC compatible エラーが起きました.ドライブファイルを開くことができません」と出ることがある. PC Setup コントロールパネルでドライブファイルが選択されていないか, PC Setup コントロールパネルで PC フォーマットされたドライブが C ドライブになっている.


TIL: 30306. Power Macintosh G3: PC Compatibility Card ODI Drive Issue


[その他]
TIL: 24263. PowerBook G3: Accessories
バッテリーの製品番号など.以下同様
TIL: 24277. PowerBook 3400: Accessories
TIL: 24264. PowerBook 2400: Accessories
TIL: 24278. PowerBook 1400: Accessories
TIL: 24280. PowerBook Duo Series: Accessories
TIL: 24266. PowerBook 190 and 5300 Series: Accessories
TIL: 24265. PowerBook 500 Series: Accessories
TIL: 24267. PowerBook 100 Series: Accessories
TIL: 24279. PowerBook: Accessories
共通のケーブルなど




[ 97/12/16]


アップル(ジャパン)の第一四半期はなんとか黒字になりそうだ.


●Speed Doubler 8 日本語版

Speed Doubler 8 日本語版が来たのでインストールしてみた.バージョンは 8.0.1だった.当初様々な問題のあった8バージョンを改善したものである.(当初のバグに関しては 97/11/7 項目を参照のこと)

エミュレーション機能は, OS が徐々にネイティブ化しているため以前のような圧倒的な速度改善は見られないにしてもそれでも速くなる.もっとも有用なのは「高速ファイルコピー」の諸機能である.しかし,一方で過去のバージョンのこの機能に関しては大変多くの重大な問題を本ページでも報告してきている.現在のところ,海外のサイトなどで 8.0.1 の問題は報告されていないようだ.

例によって最小限のシステムにインストールした後,インストールされたファイルを移動したが,通常使用しているシステムに簡易インストールして問題はないように思えた.インストール後英文のメニューに下線がつくが,これは「キーボードパワー」という機能のためでその機能を使用しない場合はコントロールパネルで機能をオフにすればよい.


●HDT 2.0.6 の G3 マシン 内蔵 ディスクに未対応の問題(詳細)

12/13 項目「 HDT 2.0.6 は G3 マシン IDE ディスクに未対応 」に関して, MacInTouch Hard Disk ToolKit and G3 Macs で,また, MacFixIt は 12/12 記事で FWB 社からの情報を伝えている.

それらによると, HDT 2.0.6 では一部の G3 マシンに搭載されている Western Digital 社の
Western Digital 24300
Western Digital 34000
を起動ディスクにした場合起動に失敗する場合があったり,起動に 3 分以上要するという報告がある.

発売が予定されている HDT 2.5 は起動に失敗することはないが, Western Digital WD34000 で起動に 3 分以上要する症状が出る.

HDT などディベロッパー向けに Apple から供用された製品版以前の G3 マシンには Quantum Fireball 4.4 GB と 6.4 GB の ATA ドライブが搭載されていて,これらは HDT 2.0.6 で問題なかったそうだ.


●EGBRIDGE 9.0:テンキーボードの問題は ASCII キーボードでも起きる?

12/11 項目「EGBRIDGE 9.0:テンキーボードの問題」( EGBRIDGE 9.0 で JIS キーボードにテンキーなどを接続している場合にキーボード上段のキー入力結果がずれてしまうこと)に関して,高水氏から 氏の ASCII 配列のキーボードでも問題が発生することがあることと,トラックボールをつないでいる場合でも起きるとお知らせいただいた.

氏は NeXT キーボード( ASCII 配列)に, Kensington の Orbit(トラックボール)を接続している.その場合, 12/11 項目とは逆に,記号類に対応するキーが、なぜか JIS の配列になってしまうことが起きた.ただし,環境設定を変えると再現しなくなった.どのような条件で発生するか不明である.

高水氏がサポートに連絡したところ,そのような現象は確認されていないものの,先に六反田氏から報告された JIS キーボードでの問題の対処法で改善されるかも知れないので対応版を送るとのことであった.


●EGBRIDGE 9.0:サポートからの情報

上記項目に関連して,高水氏がサポートから次の情報を得た.

・ EGBRIDGE 9.0 は,キーボードの種類を動的に調べているわけではなく起動時に調べているので,電源を入れたまま違う配列のキーボードに付け替えるとトラブルが起こる.

・六反田氏の問題を解決するアップデータをインターネットで配付する予定はない。理由は,容量が大きすぎるから.

秋山注:
EGBRIDGE 9.0 に限らず,キーボードやマウスなどの ADB 機器はケーブルに電流が流れているため間違った回路に触れると基板などが破壊される. Macintosh 起動中に付け替えるなどはしないこと.


ATI ドライバアップデート

ATI が XCLAIM VR, XCLAIM TV, XCLAIM 3D, XCLAIM GA などのビデオカードドライバをアップデートしている.


●StuffIt SpaceSaver 使用感.主に AutoDoubler との比較で

「製品の概要」

StuffIt SpaceSaver , AutoDoubler は圧縮ユーティリティの一種であるが,一般の StuffIt や Compact Pro,DiskDoubler などとは異なり,圧縮したファイルをあたかも圧縮していないかのようなみかけでユーザが使用できるように考えられたプログラムである.コントロールパネルなどのシステムファイルとして起動時に読み込まれ,メモリに常駐する.

通常,圧縮ファイルは伸張して新たなファイルとしてディスクに書き込まなければ元のデータを使えるようにならないのだが,これらのプログラムは圧縮ファイルの伸張結果をディスクに書き込まないでメモリに読み込む.アプリケーションなどはそのまま実行できることになる.メモリ上に伸張されたデータに変更が加えられたときだけディスクの元圧縮データを入れ替える(圧縮しながら書き換える)そうでない場合はメモリをフラッシュするだけで済み,書き込み動作が必要ないことになる.読み込み時に伸張するプロセスが入るので多少遅くなる欠点があるが,ディスクスペースが大幅に節約できる.また,ファイルが常に圧縮されているわけだから,コピーやネットワークでのデータ転送時間も大幅に短くなる.(約半分)

AutoDoubler は CopyDoubler というユーティリティとセットで使い,様々な機能を持っていた.ところが, Mac OS 8 のコピールーティンが変わったため,開発,発売元である Symantec はこれ以上開発しない言ったという.( Symantec 社は過去に自社製品と競合する多くのユーティリティを買い取ってその後サポートしなくなる傾向があると指摘されている)

私は AutoDoubler と CopyDoubler のユーザだったのだが, 7.6.1 まででしか動作しないこととなったため Mac OS 8 ではこれらを使用しないか,これらに代わる製品を探すかしなければならなくなった.そこで, AutoDoubler の代わりに StuffIt SpaceSaver を購入してみたのである.(実際には StuffIt Deluxe 4.5 のパッケージに入っているのでそれを米国から購入した)同じようなユーティリティは過去他にもあったのだが現在あまり聞かなくなっている.(それらは動作上致命的な問題もあったと聞いている)選択肢は他にはないだろう.

「伸張」

AutoDoubler は伸張のスピードがかなり速く, 68k であればほとんど意識せずに使用できた. PPC になってからエミュレーションのためやや伸張時に意識することが出てきていた. StuffIt SpaceSaver はこの辺りのルーティンがどうなっているのか大変時間がかかり,通常の StuffIt の伸張と同じくらいに感じる. AutoDoubler とは比較の対象にはならないくらい異なる.従って日常的に使用するファイルを SpaceSaver で圧縮して使うことは早々にあきらめた.

AutoDoubler が特に威力を発揮したのは電子ブックや CD-ROM などの辞書をハードディスクにコピーしてそこから使う場合であった.それらは数百メガに及ぶ大きいファイルなので半分以下に圧縮してなおかつ普段どおり使えるメリットは大きい. AutoDoubler はそのままでは問題があったがファイルの設定などを工夫することによって伸張時間をほとんどなくすことができた. SpaceSaver は延々と読み込みを始めてしまい,実用にはほど遠い.(回避する方法を私が知らないだけかも知れないが)

「圧縮」

AutoDoubler は圧縮する場合,バックグラウンドで動作した. SpaceSaver は圧縮中に他の処理をすることができず,ユーザはじっと待たされる.これは伸張でも同じである.バックグラウンドでないこともあってか圧縮時間自体は AutoDoubler よりは速いのではなかろうか.圧縮率は似たようなものである.平均して約半分程度だと思われる.

「アイコン」

AutoDoubler は圧縮ファイルを示すためにそれらファイルの本来のアイコンの片隅に「DD」という文字がつく.それに対して SpaceSaver は「透明圧縮」を強調するためか,アイコンは全く変化しない.圧縮しては困るファイルなどがあるので見かけ上の区別をしにくい点は例えば SpaceSaver ユーザ以外にそのファイルを送る場合など不便に感じる.

「問題 1 」

SpaceSaver で圧縮されたアプリケーションがある場合,デスクトップ再構築によりそのアプリケーション,ファイル他の関連ファイルが白紙アイコン化してしまう. AutoDoubler の場合は通常のデスクトップ再構築では問題なかった.

「問題 2 」

マジックメニュー(メニューバーに StuffIt アイコンの項目が現れ,圧縮ほかの項目が選択できる)には問題がある. Macintosh が不安定になる.これは機能拡張にできる Aladdin フォルダ内の「 TFI Extensions 」と「 True Finder Integration 」コントロールパネルが原因であると思われる.

私はコンテクストメニューのマジックメニューが使用できればいいので最小限のインストール用システムに StuffIt インストール後,「 TFI Extensions 」と「 True Finder Integration 」の機能を確かめ不要と判断し,「 Magic Menu CM Plugin 」コンテクストメニュー項目と Aladdin フォルダ内「 Magic Menu Extensions 」のみを通常使用しているシステムに移動させ,他のシステムファイル類は使用しなかったので当初は問題が分からなかった.海外のサイトで StuffIt Deluxe 4.5 に問題が出ると報告があってから試しに外したものを組み込んだら原因不明のハングアップが頻繁に生じた.(毎日,1-2回程度)外すと問題は起きなくなる.

(「 Magic Menu CM Plugin 」コンテクストメニュー項目に関してだが,製品からインストールされるものには問題が出る.修正版を入手して使用すること. 97/11/26 項目を参照願いたい)

(最初に私が「 TFI Extensions 」と「 True Finder Integration 」を不要と判断して外したことにビギナーの方は注目していただきたい.これは使う必要がないという事だけではなく,危ないという判断も含んでいる.多くの場合, Finder 特にメニューバーの機能を拡張するプログラムには警戒する必要があるのだ)

「不安 1 」

AutoDoubler は圧縮中に元ファイルとは別の一時ファイルをハードディスクに書き込む.オリジナルには手をつけず,圧縮ファイルが作成され書き込まれてからオリジナル非圧縮ファイルを削除する.したがって,この機能に全くと言っていいほど不安を感じなかった.この辺りが SpaceSaver でどのように処理されているのか分からない.試みに SpaceSaver 圧縮中に Finder を強制終了してみたら,オリジナルファイルは壊れていた. AutoDoubler ではこのようなことはありえない.

「不安 2 」

全ての StuffIt Deluxe 4.5 のシステムファイルをインストールしていた時に頻繁にディスクアクセスが生じた.あまりこれまで聞いたことがないようなアクセス音で数秒間継続する.「 Magic Menu CM Plugin 」コンテクストメニュー項目と Aladdin フォルダ内「 Magic Menu Extensions 」以外を外すとほとんどしなくなったが,全くなくなったわけでもない. Macintosh の起動終了時にはディスクアクセスを伴う何かを行っているようなのだが,何を行っているのか分からないので不安になる.

「コピーに関わる機能がないこと」

当然のことかも知れないが, SpaceSaver では CopyDoubler は機能しない. CopyDoubler は AutoDoubler と組み合わせて,圧縮,伸張しながらコピーしたりしたほか,日常的なコピーで同期コピーやバックグラウンドコピーを実現した.( Mac OS 8 のものよりも数段優れたものだった.ちなみに Speed Doubler の Speed Copy のように不安定なものでもなかった)これらの機能は SpaceSaver にはない.

「 AutoDoubler に問題はなかったか」

このように書いてくると, Mac OS 7.6.1 まで AutoDoubler は価値のあるユーティリティであるように思われると思うがその通りなのである. CopyDoubler と組み合わせたときその価値はさらに倍加する.事実,私は今でもバックアップをとるときには Mac OS 7.6.1 のシステムに切り替えて CopyDoubler を使用している.

しかし,問題がなかったわけではない.私は一度だけだが, AutoDoubler 圧縮ファイルが元に戻らなくなった経験をしている.この誘因というか原因はハードディスクのトラブルであったが,ディスクの復旧後 AutoDoubler で圧縮されたファイルだけが回収できなかった.5年以上使い続けて(あるいはもっとだと思う)トラブルはその1度だけであったとしても,そのような可能性を否定できない.ただ,ハードディスクトラブルや誤操作でファイルを失う頻度の方がはるかに高いと思う.(ただし,私が使い始める以前の AutoDoubler に関して不安定だという意見は何度も聞いている)

実際に何度か困ったのは Macintosh の OS のアップデート毎に修正が必要なケースが見られた点である.殊に最近の頻繁なアップデートではことごとくそのたびにそれまでのバージョンでは使用できないという事態を招いていた.比較的速やかに修正バージョンが登場していたが, 1 週間から数週間程度のタイムラグが生じた.修正バージョンはインターネット上で行われるようになってきていたので対応できないユーザはかなりの数出てきていたのではないかと思う.

デスクトップ再構築に関して言えば,先に書いたように通常は問題ないのであるが, Macintosh のシステムファイルなどの白紙アイコン化回避法として shift キー起動時にデスクトップ再構築すると AutoDoubler が読み込まれないために圧縮ファイルは全て DiskDoubler アイコン化した.私は shift 起動を避けるために最小限のシステムフォルダに AutoDoubler と CopyDoubler を組み込んだ起動システムを作成していた.( Macintosh にトラブルなどが発生したときにフロッピーなどから起動した場合, DiskDoubler アイコンが並びトラブルの特定時にわずらわしい.そのためフロッピーに入る AutoDoubler を組み込んだ起動システムを作成するのが大変だった)

他に AutoDoubler はコントロールパネルファイルなのでコンフリクトが生じることがあった.しかし,安定している方だと認識していた.

「現在の使用状況」

現在私は「 Magic Menu CM Plugin 」コンテクストメニュー項目と Aladdin フォルダ内「 Magic Menu Extensions 」のみを残して使用している.( StuffIt Engine 4.5, StuffIt Engine PowerPlug 両機能拡張も必要である) AutoDoubler のように何でもかんでも圧縮することはせず,ハードディスクの空きを稼ぐために滅多に使わないファイルを圧縮するのに使用している.ただ,これらの機能をこれからも使用し続けるかどうかは分からない.かえすがえすも AutoDoubler と CopyDoubler は惜しいと思うし,残念だ.



[ 97/12/13]


●ポップアップウインドウによる再起動時の問題: OpenFolderListDF

12/2, 12/9 項目「インストールとポップアップウインドウの問題」に関して広松氏から同様の問題がインストール後だけでなく起きることと回避法に関してお寄せいただいた.

「インストールとポップアップウインドウの問題」とはポップアップウインドウを使用した状態でそのヴォリュームに対してアプリケーションなどをインストールすると,再起動後 Finder 読み込み時に高い確率でポインタが腕時計になったままハングアップするというもので, 12/2 項目公表後同様の報告,確認のメールをいただいている問題である.

広松氏は Microsoft Word を使用中,自動保存機能でポップアップウインドウ内のファイルに書き込まれている時に Finder に切り替えようとしてフリーズし,強制リセットで症状が発生した.このことからインストールに限らず,ポップアップウインドウ使用時にそのディレクトリかまたはそのボリュームに書き込み動作をした後,何らかの理由から Finder に戻らないまま終了した場合に問題が起きるのではないかと思われる.

広松氏は別ディスク( OS 8 の Disk Tools)から起動し ResEdit により OpenFolderListDF を削除したところ再起動後問題は解消していた. 12/2 項目で,私も OpenFolderListDF とこの問題との関連を指摘したのだが,どうもその可能性が高い.( OpenFolderListDF のありかなどは 12/2 項目を参照願いたい)

追記:
田中淳氏はハードディスク第1階層の OpenFolderListDF を削除したところ再度起動しても現れなくなることを発見された
実はというか,初期設定フォルダに不可視でない OpenFolderListDF ができる.こちらの方は更新されているのでこれが本命か?


●HDT 2.0.6 は G3 マシン IDE ディスクに未対応

MacInTouch 12/10 は読者の投稿として FWB 社のサポートが HDT 2.0.6 を G3 マシンで内蔵 IDE ディスクのフォーマットに使用すべきでないことと, SCSI ドライブを接続しているとバススキャン時に時間がかかるという問題が出ると言ったという情報を載せている.


●AV Macintosh:省エネルギーモードでのモニタ点滅:原因と回避法

12/9 項目「6100/60 AV での省エネルギーコントロールパネルの不調」に関して,新井氏が問題を回避する「Energy Saver Plus」というプログラムを個人的に作成されている.

新井氏によると, 6100 AV で省エネルギーモードに入ったときにモニタが点滅する症状は, AV カードが同期信号の出力をしなくなるのに対して RGB 信号は止めていないために起きる.モニタは一般に同期信号がなくなると省エネルギーモードに入るように作られているのだが,モニタが Sync on Green という RGB の G の信号に同期信号を混ぜるタイプにも対応しているため, G に載っている信号をみて同期信号が無くなっていないと判断してしまうとのこと.したがって, 6100に限らず AV カード搭載 Macintosh では多くのモニタで同様の問題が発生すると思われる.


●ATOK11 :一太郎使用時に単語登録できない

12/9 項目に関して武井氏もPerforma5320, Mac OS 8で単語登録できない経験をされている.武井氏は ATOK11 のヘルプに「付録」 / 「制限・詳細事項」 / 「一太郎5for Macintosh でATOK11を使用する」に,一太郎の「オプション」メニューの「単語登録,単語削除,単語一覧」が使用できないと書かれていることを発見された.


●Adaptec Toast の RAM キャッシュの不具合:ワコムタブレットとの問題

12/5 項目「 Adaptec Toast と Look Mom, No Hands! 1.5 のコンフリクト」に関連して,Adaptec Toast の RAM キャッシュの不具合がワコムタブレット UDII を接続している場合に起きることがあると大窓氏からいただいた. (PM8500/132. OS 8. JCV WR-2020. ワコムタブレット UDII )

Macintosh の最小限の機能拡張セットにワコムドライバを組み込むと RAM キャッシュ書き込み時に Adaptec Toast がハングする.通常の使用されている状態でもワコムドライバがなければ問題は起きないそうだ.また,PF6410 + YAMAHA CDR400 + ワコムタブレット UD の環境では問題は起きないそうだ.


● HyperCard でサーバ書き込み時,ディスクが満杯と出る

TIL:30296. HyperCard: Disk Full Errorによると, HyperCard で AppleShare Client 3.7または 3.7.1 によりサーバに書き込む場合,これまで本ページで何度か触れられた 4GB 未サポートのための 4GB 以上のボリュームへの書き込みエラーが出るとしている. 3.7.2 は対応している.


● Apple Remote Access 3.0 と Global Village Fax の問題

TIL:30298. Apple Remote Access 3.0: Global Village Faxによると, Global Village Fax が Apple Remote Access 3.0 と非互換でファックスを受信することができない. Global Village は Apple Remote Access 2.0 のリンクツールマネージャに依存していたが,それが Apple Remote Access 3.0, OT/PPPではサポートされていないためである.


●At Ease 5.0 と Mac OS 8 の問題

MacInTouch 12/11 は Mac OS 8 で At Ease 5.0 を使用すると,断続的に認証画面に戻る障害が出ると Apple 内部の人から聞いたという投稿を載せている.回避法は Mac OS Easy Open を外すか,仮想記憶をオンにする.


[その他]
VintageMac日本にオールド Mac 稀少 Macintosh , Apple を販売するという.




[ 97/12/11]


近々,本サイトが移動する. Mac OS 8 発売時に現在の香川大学のサーバに過負荷がかかり,私どものメールなどに支障が出たことから移動することが決まった.香川大学でも私のページの処遇を何とか考えていただけているのだが,当面の間,香川大学外にミラーサーバを設置し,そこにアクセスしていただく形で準備中である.時期は来年からの運用を考えている.ミラーは 2 箇所またはそれ以上のご協力をいただけ試験中(関東及び関西)である.移転先の URL がはっきりし次第ここで発表したい.

本ページの年内の更新については 12 月中旬まで更新する予定であるが,年末にはお休みをいただこうと思っている.98年からは新しい URL で公開,更新することになる.移転後しばらくの間は現 URL に移転先のポインタが置かれるので 1 月に突然アクセスできなくなる方はいないはずである.また,トラフィック他の理由から現サーバでは多くの皆様に,ページが重いというご迷惑をおかけし,また,私どものサーバダウンを避けるためにアクセスを最小限にして下さるというご配慮をいただいているが,それらの問題もミラーサーバの能力が高まると思われるので改善されることを期待している.


●EGBRIDGE 9.0:テンキーボードの問題

12/8 項目「 EGBRIDGE 9.0 : JIS キーボードの問題?」( shift でキーボード最上段から記号を正常に入力できない )に関して六反田氏よりエルゴソフトサポート課からの正式な回答をお知らせいただいた.

それによると, EGBRIDGE 9.0 は JIS キーボードにテンキーなどを接続している場合にキーボード上段のキー入力結果がずれてしまうことをエルゴソフトでも確認した.エルゴソフトでは対応版を出す方向で検討中である.当面の回避法はテンキーを外して使用するというものである.

エルゴソフトのいうテンキー「など」の「など」がテンキー以外に何を指しているかは不明.また,六反田氏は EGBRIDGE の環境設定ダイアログを表示し,何の変更もせずに「設定」ボタンをクリックするという回避法を発見されている.

12/8 本項目の Apple Adjustable Keyboard JIS は文字キーとテンキーがそれぞれ独立した ADB デバイスとなっているという特徴がある.私の Adjustable Keyboard は ASCII 配列であるのでテンキーを接続しても問題は起きない.(他の ASCII 配列キーボードでもテンキー接続で問題は生じないものと思われる)

追記:
ASCII 配列のキーボードでも問題が発生することがあると高水氏からお知らせいただいた.詳細は 12/16 項目を参照のこと


●ATOK11 外字登録の問題:サポートの回答

Osaka フォントが文字・記号を割りつけていないコード番号に,別のフォントが記号・文字を持っている場合,別フォントより呼び出した記号・文字を ATOK11 で単語登録できない問題に関して,改田氏からジャストシステムサポートからの回答をお知らせ下さった.

それによると, ATOK11 は内部処理を Unicode で行っているので単語登録時には shift JIS から Unicodeへコンバートすることになる.その処理を行うのが Text Encoding Converter なのだが, Text Encoding Converter が Osakaフォントに登録されていないコードの文字を Unicode に コンバートしない仕様であるためにこのようになるとのこと.

サポートが示した回避法は文字パレットを使用するか, Osaka に該当文字がある場合はそれを使用するかするというものである.改田氏は直接文字コードを打ち込むという方法もあるとお書きである.

ジャストシステムの回答は要するに Apple の OS 8 の仕様なのだから仕方ないというものである. Apple の方で速やかに対処すべき問題だと思われる.また,この回答から ATOK11 が Text Encoding Converter を必要とする理由もよく分かる.


●Stuffit Deluxe 4.5 / StuffIt Expander4.5 と lzh ファイルの問題

河村氏からお知らせいただいた. MacLHA などでサポートしている lzh 形式で,複数のファイルをまとめて一つの圧縮ファイルとしているものの展開を StuffIt Deluxe 4.5 または StuffIt Expander 4.5で行うと,どのようなファイルも SimpleTextファイルとなってしまう.また,単一のファイルの場合は元ファイルに展開できるものの,それとは別に余分なファイルが生成されてしまう.

私は MacLHA 2.21で圧縮して StuffIt のコンテクストメニューから展開したが河村氏のご指摘の現象を確認した.

追記:
澤畠氏から SimpleText のファイルは MacBinary のヘッダがついたままのファイルであること, SimpleText ファイルを再度 StuffIt Expander にドラッグ&ドロップすれば 正常なファイルとなることをお知らせいただいた.


●Apple G3 マシンと ATI Xclaim GAカードの問題

MacFixIt12/8 は PowerMacintosh G3 マシンのうち 266 MHz のモデルで ATI Xclaim GAカードが機能しないことを ATI 社が確認したとしている.


●UMAXスキャナ添付ユーティリティと RAM Doubler 2.0.2 コンフリクト

MacFixIt12/8 は UMAX Astra シリーズに添付された UMAX Copy Utility が RAM Doubler 2.0.2 とコンフリクトしフリーズするとしている. UMAX も認めているそうだ.


●日本語読み上げの方法

Mac OS 8 ではシステムに日本語読み上げの機能が備わっている.これにより和文テキストファイルを音声で読み上げてくれる.

システム標準ではこの機能はインストールされない. Mac OS 8 CD-ROM の特別付録フォルダ内の日本語Text To Speech をインストールする.同時に English Text To Speech もインストールすればよい.この機能には「日本語解析ライブラリ」と「Apple 日本語辞書」が必要であるがことえり自体は必要としない.従って「日本語解析ライブラリ」と「Apple 日本語辞書」が機能拡張に入っていれば ATOK11 でも EGBRIDGE 9.0 でも関係ない.

インストール後は「 Speech 」コントロールパネルで音声を「ひろし」か「まさこ」に設定する必要がある.アプリケーションは「Apple エクストラ」フォルダ内「日本語音声読み上げ」にある「 SimpleSpeakText 」を使用する.立ち上げて日本語を入力し確定してから「サウンド」メニューの「全てを話す」を選択するか,話させたい部分だけを選択して「選択部分を話す」を選択する.Jedit 2もこの機能に対応している. Jedit 2 の「マクロ」メニューに「読み上げる」という項目がある. English Text To Speech は SimpleText で可能だ.音声を「ひろし」か「まさこ」以外にすること.

漢字については意味を解析して読み上げてくれる.例えば「雨」と「飴」ではイントネーションが変わることに気がつくだろう.ただ,あまりほめてもいけない.期待して読ませてみてがっかりしないようにしていただきたい.複雑な意味には対応しきれないし,欧文と和文の混合文では欧文の読み上げに問題が残る.話し方自体も English Text To Speech よりさらにぎこちない.



[ 97/12/10]


12/10 早朝から午前 10 時すぎまで手違いから古いファイルをここに書き込んでしまいご迷惑をおかけした.



[ 97/12/9]


●G3 マシン: Ethernet でデータが壊れる

Apple はG3 Ethernet 2.0.1を公開した.これは 12/3 項目「G3 マシン:10/100 MB Ethernet HUB の自動認識ができない」を修正する Apple による機能拡張「 Ethernet (Built-In) 2.0.1」を含むが,この ReadMe には負荷の多い Ethernet に接続された G3 マシンではデータが破壊されることがあると記述されている.( PowerBook G3 は関係ない)


●インストールとポップアップウインドウの問題

由町氏は 5 - 6 個のソフトをインストールしたときまでは何ともなかったが,クラリスインパクト2.0をインストールした時に症状が発生した.

kikuchi 氏はインストール後ではないが,ポップアップウインドウ使用時の再起動に際して同様の症状を経験された.「TechTool v1.1.5」からの PRAM の完全なクリアを行うことで症状は改善されたという.

確実な再現性がないことと,他の要因も考えられるため,ポップアップウインドウがどのように関連しているかは明らかでない.


●EGBRIDGE 9.0 単語登録できない

小林氏は知人の Macintosh で EGBRIDGE 9.0 の単語登録ができない症状を経験された.それによると,単語登録パレットで「読み」の欄にキャレットを移動すると入力が自然に英字入力に切り替わり, Command+Space やメニューバーからの切り替えも利かなくなり,結果(英字しか入力できないため)単語登録ができないという.氏がエルゴソフトに問い合わせたときにサポートは同様の報告が 1件入っているといったそうだ.


●EGBRIDGE 9.0 : JIS キーボードの問題?

六反田氏は EGBRIDGE 9.0 でキーボード最上段から記号を正常に入力できない経験をされた. shift を押した状態で,最上段より左から順に「!”#$%&’()0=〜|」と入力できるはずが「!@#$%^&*()ー+」となってしまうそうである. ( Performa 6210 . Mac OS J1-8.0. Apple Adjustable Keyboard JIS)

機能拡張マネージャが「 Mac OS 基本」でもなるので Apple 純正以外の機能拡張とのコンフリクトではないようだ.起動時にデスクトップ再構築を行うと正常に入力できるようになるが,再起動すると元に戻る.

エルゴソフトのサポートでは確認していないと回答している.秋山は Adjustable Keyboard JIS を持っていないので確認できなかったのだが,通常の JIS キーボードや ASCII 配列の Adjustable Keyboard E では問題なかった.

追記:
この問題はテンキーを接続した場合に生ずることが明らかになった.12/11項目を参照されたい.


●ATOK11 :単語登録できない

鈴木氏は ATOK11 で単語登録できない症状が出ている. ( Performa6410. Mac OS 8. Mac OS 8 基本機能拡張)

インストール直後は正常に単語登録できていたのだが,ひらがなが入力できなくなり次に半角欧文もできなくなって全ての文字入力が不可能になった.時々入力できる状態になることもある.デスクトップ再構築, PRAM クリア ATOK11 の再インストールでも改善されない.


●StuffIt Deluxe 4.5 英語版で一部 BinHex ファイルがデコードできない

広重氏から StuffIt Deluxe 4.5 英語版で一部 BinHex ファイルがデコードできない問題が発生していることをお知らせいただいた.

広重氏がお調べになった範囲では,デコードできないファイルにはすべて(このファイルは BinHex4.0 で変換される必要があります。) との日本語ヘッダがついていることが判明した.

これはおそらく日本語版の DropStuff4.0 などでエンコードされたものだと想像されます. StuffIt Deluxe(厳密には, StuffIt Engineの)v.4.5より前の版では問題が生じないため, 4.5になってから StuffIt Engine が日本語ヘッダに対応しなくなったのではないかと思われます.ちなみに, BinHexファイルをテキストエディタで開き,ヘッダ部分を (This file must be converted with BinHex 4.0)と英語に書き換えると,問題なくデコードできるようになります.

忠実なローカライズの結果なのだろうが,困ったものだ.なお,私も StuffIt Deluxe 4.5 英語版を入手した.AutoDoubler ユーザーだった私は Mac OS 8 になって機能しなくなって困ってしまい, Aladdin の StuffIt SpaceSaver で代替できるかどうか試そうとしたためだ.結論は機能的にかなり劣り完全な代替は無理というものだった.機会があれば詳しくお知らせしたい.


●Microsoft Internet Mail and News 3.0c 画像のインライン表示の障害

山本 氏によると,起動ディスクのボリューム名に「 / 」(欧文スラッシュ)が含まれていると Microsoft Internet Mail and News 3.0c で画像がインライン表示する機能を使用している際に本文しか表示されない.氏は初期設定フォルダにある Explorer フォルダ内の ActiveX Cache フォルダ内に ImagePlayerFatという書類が生成(または参照)されないのが原因ではないかとお書きである.( PowerMac6100/60AV. 漢字 Talk 7.5.5 )

追記:
当初の項目は「インライン入力ができない」としていたが,「画像のインライン表示ができない」の誤りであったため訂正している.私の不理解のためであった.


●6100/60 AV での省エネルギーコントロールパネルの不調

杉崎氏からの情報.

省エネルギーコントロールパネルには 1.1 と 2.0 がある.後者は PCI Mac 以降で利用できる.68kMacの一部と旧 Power Mac では前者を用いる.

私は PowerMac 6100/60 AV を使っている.メモリ 40MB , Mac OS 7.6.1 である.(中略-秋山)モニタは SONY の CPD-17 SF9 を AVカード側に接続して使っている.

(この状態で-秋山注)モニタの省エネルギー状態がうまく働いていない.いったん省エネルギー状態になって数分後,数秒周期でモニタの電源がオン・オフを繰り返し始める.他の機能拡張を削ってもだめである.現在は(二酸化炭素削減の意味もあって)モニタの電源をこまめに切っている.

実は秋にこの 6100 AVで使っていた前のモニタが故障した.フライバックトランスとブラウン管を交換する必要があるとのことで,やむなく現在のモニタを購入したのである.私の 6100 AV は普段はファイルサーバと化しており,終日つけっぱなしのこともある.省エネルギーコントロールパネルとエネルギースター対応モニタを信じて,モニタの電源は入れっぱなしであった.もしかするとこの現象のためモニタが壊れたのではないだろうか. 6100-7100 とAVカード回りにはバグがあるという英文の文章をどこかで読んだことがある.とにかくモニタの寿命を著しく短くするので,この組み合わせで利用されておられる方は,注意していただきたい.なお,漢字Talk7.5.1-7.5.5の時にはこのような現象は生じていなかったように思う

私も SONY のモニタで点滅を繰り返す症状をデザイン室の学生のモニタで経験したことがある.過去のことなのでどのように対処したか思い出せない.

追記:
西野氏から, 6100/60 AVと Apple 17インチモニタでも同様の症状が起きるとお知らせいただいた.(省エネルギー設定は J-1.0 )

追記 2 :
この問題を解決するプログラムが出ている.詳細は 12/13 項目を参照願いたい.


●PowerBook 150, Mac OS 7.6.1のパワーマネージメント

上記,杉崎氏から PowerBook 150 のパワーマネージメントについて Mac OS 7.6.1 での状況をお知らせいただいている.スリープ時にモデムのパワーマネージメントがうまく働かないことがあるというものである.サポート外にも関わらず, Mac OS 7.6.1 でもおおむね PowerBook 150 は快調に動作するそうなのだが,この問題が出ている.この問題は漢字 Talk 7.5以前にあった問題でそのため Apple からは PowerBook150 Update という機能拡張が提供された.しかし,漢字 Talk 7.5.1からは同機能拡張は不要になっている.杉崎氏はMac OS 7.6.1 でサポート外としたことからいったん漢字 Talk7.5.1で組み込まれた機能がサポートされていないのではないかと推測されている.なお,同機能拡張を現在の環境に組み込んだが効果はないそうである.


PCI Timing Update 1.0

Power Computing の PowerTower, PowerCenter, PowerCurve ファミリーの 7200用基板を使用したモデルの PCI カードで起きる PCI タイミングの問題を修正する機能拡張.これまで知られている不具合は ATI XClaim GA と XClaim VR ビデオアクセラレータカードで断続的な音( choppy sound )がする. Power Computing のマシンでのみ機能するとある.


SCSI Manager Update 1.2

外付け SCSI 装置を接続した Power Computing の一部の PowerBase で起動時にグレイの画面のままハングする問題を修正するとある.これは UMAX スキャナなど一部 SCSI 機器で起きた問題に対処するものと思われる.Apple ではすでに対処済みであるが, Power Computing の古い FWB ドライバでフォーマットされたものを対象とするらしい.



[ 97/12/5]


●5xxx/6xxx Floppy Fix 1.0 は 62xx/63xxでは機能しない

Apple はTIL 30235: 5xxx/6xxx Floppy Fix 1.0 does not work on 62xx/63xx machinesを公開した.

5xxx/6xxx マシンでは Mac OS 7.6から OS 8 までのシステムにおいてフロッピーマウント時のフロッピーチェックが厳しいため,フロッピーのマウントに時間がかかる. 5xxx/6xxx Floppy Fix 1.0はその時間を短縮するものであるが, 62xx/63xx では機能しないことが判明した.( Read Meなどでは機能すると誤って述べられている)

この問題は Mac OS の次のリリースで改善される予定であるが,当該マシンでの当面の回避法はマウント時にデスクトップを再構築するとある.(フロッピーディスクのデスクトップの再構築はキーボードの command + option キーを押したままフロッピーを挿入し,ダイアログが出てくるまでそれらキーを押し続ける.ダイアログでは OK を選択する)

追記:
当初本文中で「 62xx/63xx では機能しない」というところを  「 52xx/53xx では機能しない」と誤って記載したので修正している.

追記 2 :
吉原氏から氏の Performa 6310 及び PM 6300/120 では全く機能しないことはなく,多少は速くなり,何よりフロッピーを挿入しただけで起きるフリーズを免れるので意味はあるとお知らせいただいた.また,フロッピーディスクのデスクトップ再構築はファイルの出し入れをした段階で取り出す前に FileBuddy などで再構築しておく方が良いとアドバイスをいただいた.


2400/3400 Graphics Update

Apple による PowerBook 2400 と 3400 のグラフィックドライバを拡張するアップデート.
Mac OS 7.6, 7.6.1, 8.0 を使用した 2400 と 3400で外部モニタやプロジェクタを接続した場合に外部モニタやプロジェクタに何も映らなかった症状が出る場合に使用する.マシン背面の VGAコネクタからのビデオタイミングを適切にする.機能拡張とコントロールバー項目からなる.


Apple CD-ROM 5.4

PowerBook 1400 で 12 倍速 CD-ROM を扱うことができるようにする.


CPU Card Upgrade Issues

MacInTouch 読者からの CPU アップグレードカードによる問題の投稿をまとめたページ. Apple のクロックの異なる 604e 各種 CPU アップグレードカードはそれぞれ限られた機種でしか装着できないというもの.詳細な情報がある.

追記:
TIL: 30271. 233MHz Processor Card Upgrade Kit: Label Issueは 233MHz Processor Card には 9500 専用というラベルが貼られているがこれは誤りであるので無視するようにという記述がある.
このことがあって上記 MacInTouch のページをもう一度見てみるとちゃんと動くという反論が掲載されていた.


●VST PowerBook 用 zipドライブの問題

甲藤氏は VST PowerBook 用 zipドライブの問題をお知らせ下さった.

昨日,メディアヴィジョンから VST PowerBook 内蔵 ZIPドライブを購入し,5300c( Mac OS8 )の拡張ベイにインストールしたところ,ファインダー処理が数秒止まる現象が起きました.フォルダーのオープン・クローズ時に,ウインドウ枠が途中で停止しているのが見えたりします.マウスポインタは動くのですが,選択・開く・移動するなど処理が止まります.一瞬フリーズしたみたいに,見えます.

原因はインストールされる機能拡張ファイル ZIP Extention (内蔵 ZIP ドライブの認識に必要)でした.サポートセンターの返答は「 Mac OS 8 は疑似マルチタスクなので,このような現象が起きる.他のデバイスでも同様のことが起こっている. 7.6 以前では起きない.改善の予定は今のところ未定」でした.

現在は,処理が停止すると使用感が悪いので, ZIP Extention をはずして, Drive7 でマウントして使用しています.

この問題については MacFixIt が12/1,12/3記事とし, VST からの回避法を紹介している.インストールのやり直しをしろということのようだ.

1. PowerBook をオフにし Zip ドライブを拡張ベイに入れる
2. Zip を入れ, PowerBook を起動する
3.起動ディスクコントロールパネルを開き,ハードディスクを指定てから再起動する
4. VST installer を起動し設定する

追記:
工藤氏から上記 VST 社からの回避方法は「Zip Tool Disk で起動した場合, Zip Extention が起動 HD にインストールできない」場合のもので速度低下は改善されないことと, VST は「 5300シリーズユーザーに向け,新しい Extention を開発している」とお教えいただいた.


● G3 マシン: Norton CD-ROM および FWB との問題

MacFixIt 12/3 記事は投稿による, Norton の起動 CD-ROM が G3 マシンで起動できないことと, HDT Tool Manager がオンになっている場合,Macintosh 起動時に CD-ROM がマウントできずフリーズに至るという障害を報告している.いずれもメーカーの確認済み.


● 20 周年記念 Macintosh は市販 Mac OS 8 CD-ROM を未サポート

TIL: 30184. Twentieth Anniversary Macintosh: MacOS 8 Supportによれば 20 周年記念 Macintosh で Mac OS 8 は動作するものの 20 周年記念 Macintosh アップデートプログラムによる Mac OS 8 でなければならない.


●MGA-Millenium 2 と CanoScan 2700F のコンフリクト

近藤氏は MGA-Millenium 2 ビデオカードでコントロールパネル書類からアクセラレートをオンにするとキヤノン CanoScan 2700Fスキャナのプラグインモデュールとコンフリクトすることを発見された.

スキャナプラグインを起動した瞬間にディスプレイが表示されなくなる.アクセラレーションをオフにすると回避できる.( 9500/180 MP. Mac OS 8 )

追記:
吉野氏から MGAMillenium(BIOS1.16.026,コンパネ2.10.026)初代カードでも起きるとお知らせいただいた.回避法は同じ.(PM8500/120+KT7.5.5,PM9600/300+OS7.6.1)


●Adaptec Toast と Look Mom, No Hands! 1.5 のコンフリクト

須山氏によれば,フィリップス社製 CD-Rドライブ「 Easy WRITER 」で, Toast3.5.2Jを用いて書き込みを行おうとしたところ RAM キャッシュに書き込む段階でハングした.調べたところ, Adaptec Toast と Look Mom, No Hands! 1.5 のコンフリクトであることが判明した.

FinderPop1.5.1Jでもエラーが出ることがあるが書き込みは何とかできたそうである.


[その他]
当初, Claris Emailer 2.x のセキュリティ問題の項目を掲載したが誤りであったため削除した.




[ 97/12/3]


この数日の項目に「インストール」を「インルトール」と誤記載している表現があったので訂正している.直江氏からご注意いただいた.調べてみると ATOK の辞書に自動登録されていた.私の項目を記録されている場合はお許しいただき最近のものはお調べいただきたい.
どうも,本気で日本語 Text-to-Speech で校正することを考えなくてはならない.(この部分はそうやって校正した)


最近どうも ATOK11 関連の項目が多い.これは ATOK11 に問題が山積しているというようにも解釈できるが,ATOK ユーザが多いために情報が集まりやすいという解釈もできる.

実際,私のサイトではあまりにもマイナーなトラブルは取り上げられない.(項目をどうするかは私が決めるわけだが,せっかくお寄せいただいた情報でも取り上げられないこともあり,お許しいただきたい)一方,関係するユーザが多いと判断できるものは取り上げたいと思っている.(ただし, Finder の操作に関わらない Finder 拡張ユーティリティの類の情報はいくらユーザ数が多いからといってもほとんど無視される)

取り上げられる項目については公平を期したいのであるが,私が使っていないものに関してはどうしても取り上げる機会が少なくなる傾向は否めない.そのようなわけで ATOK が取り上げられる反面, vje や WX 他のユーザには申し訳ない思いをさせてしまっている.殊に EGBRIDGE のユーザは数も多いと思うのだが情報があまりない.これは安定している証左なのかも知れない.

私の家内は最近 ATOK から EGBRIDGE に乗り換えた.家内にとっての必須ユーティリティが ATOK11 とぶつかるため EGBRIDGE 9.0に替えたようなのだが,使ってみて大変好印象をいだいたようだ.それで私も最近届いた EGWORD 8 にバンドルされている EGBRIDGE 9.0 を試しに使ってみた.結構,いや,かなりいい.


●EGBRIDGE 9.0 のことなど

「辞書ファイルの置き場所」

インストール後,ハードディスク第1階層に「 EGBRIDGE 9.0フォルダ」ができる.このままだと EGBRIDGE で「辞書ファイルがない」と出てしまう.羽根メニュー / 環境設定 / 辞書設定で辞書の場所とユーザ辞書を設定しなければ使えなかった.ユーザ辞書を指定しない場合学習もしてくれない.

辞書はどこにでも置ける.ハードディスク第1階層に置かなくてもよい. RAM ディスクにも置けるということだ.

「 ATOK 登録単語からのコンバート」

EGBRIDGE 8.0の時に結構工夫のいった他辞書の登録単語のコンバートに関する問題は改善されている面が見られた.私は ATOK からのコンバートをしてみたが, ATOK8 だけでなく, ATOK11 からのコンバートもできた点には驚いた.( ATOK8 は ATOK11 からのコンバートはできないのだ)

ただし,拗音が読みの最初にある場合と,カ行活用語は登録できなかった.これらは ATOK11 では登録できる語なのだが, EGBRIDGE では単語登録についても拗音が最初にくる読みでは登録できない.(撥音や「ん」が最初にくる読みは登録できるようになった.音引き,濁点,半濁点,スペース,句読点が読みの最初にある場合に登録できない点は ATOK と同じ)

また,登録されたように見えても実際の変換で候補に出てこない場合がかなりあった.


「類義語変換」

これはとてもいい! 変換時に option + v キーで入力語の類義語を候補として表示してくれる.例えば「かいぎをひらきました」と入力してこのキーコンビネーションを押すと「会合を」「合議を」「ミーティングを」など実にたくさんの類義語が変換候補に現れる.

「文体変換と確定文字の再変換」

常体変換(である調)と敬体変換(ですます調)を option + p(または o )で変換し直すことができる.これを再変換機能と組み合わせると作成された敬体(ですます調)の文章を常体(である調)に変換することができる.(その逆も可)

EGBRIDGE の再変換機能については私はまだよく分かっていない面がある.機能する場合としない場合がある.ことえりの方が安定して使用できるように思える.もしも EGBRIDGE で再変換できない場合はことえりに切り替えて再変換し,そのまま確定しないで EGBRIDGE に切り替えて文体変換を行えばよい.

「漢字コード変換」

読みを入力して変換後確定前に option + b を押すとその漢字の漢字コードが表示される.もちろん上記方法のように確定文字を再変換することもできる.

「QuickHelp(と半角カタカナ)」

エルゴフォルダ内の QuickHelp の本体は別になくてもいいようだ.これに対し, ATOK11 は機能拡張内の「 ATOK11 フォルダ」内にある QuickHelp を削除することはできない.(「 ATOK11 フォルダ」の「フォルダ」が半角カタカナになっている. ATOK では半角カタカナが他にもファイル名に使われているなど,どうもジャストシステムは半角カタカナに無頓着のようだ)

EGBRIDGE 9.0 はかなり高機能だ.変換ヒット率も ATOK より高いように思える.ただ,私は以前書いたように慣れの問題でどうしても EGBRIDGE になじめない点がある.だが,その点を気にしない方ならばどうも ATOK よりいいのではないかと思える点しきりである.

ATOK11 が優れていると思える点は拗音が最初にくる読みで登録できる点である.(私の個人的な環境からこれは結構重要なのだ)私の家内は辞書の編集が EGBRIDGE では制限が多いと言って, ATOK11に読み込ませて編集してもう一度 EGBRIDGE に読み直させている.

ところで, ATOK11と EGBRIDGE 9.0を比べてみて思ったのは,日本語入力変換プログラムを併用するという使い方があるのではないかということだ.これまでは使用する入力変換プログラムは固定するという使い方が多かったと思うのだが,アプリケーションと同じでそれぞれの長所を生かしながら並行して使用しても良いのではないかと思えてきた.この場合辞書を共有できない事が問題となるのだが,ユーザ辞書にそれほど依存しない機能ならばすぐ使えるだろう.この点ことえり2.0以降の Apple 日本語辞書を各サードパーティが使うようになることを希望したい.ハードディスクの節約にもなる.(互いの辞書を共用できるようにしてもいい)結局はベンダー相互間の利益にもなるし,ユーザも利益を享受できる.


●ATOK11 :変換後の?問題(継続)

井原氏は「概念」の「概」などが?になった.

私の身近なユーザでも変換後の?問題が出ている.彼女は ATOK8 を削除していたつもりだったのだが,よく探すと ATOK8の「 YUBIN 」辞書を削除し忘れていたことが判明した.これを削除すると変換後の?は出なくなった.

追記:
ことえりの Apple 辞書との関連をここに書いていたのであるが,私の転載時のミスであったので該当部分を削除した.


●ATOK11 :何もないパレット表示(継続)

12/1項目について,佐藤氏,Kawachi氏から御確認いただいた.

佐藤氏は,再起動するまでなにをやっても消えないことと,そのパレットにはクローズボックスがあるのだが,そこをクリックすると 画面左下に戻る性質をお知らせ下さっている. Kawachi氏の場合は Excel 使用時に良く出るそうで, Excel を終了して再度 Excel を起動すると消えるそうだ.


●ATOK11 :辞書ユーティリティのトラブル

匿名氏から. ATOK11 の辞書ユーティリティは登録や修正後に辞書の最初に戻るため,そのたびに検索し直さなければならない.しかし, shift キーで連続する複数の語を選択すればある程度まとめて連続して編集できる.

このことは私も気がついていた.しかし,削除の際は安定してこの方法が使えるのだが,品詞の設定の変更などの修正は変更が反映されないことがあって本ページに Tip を記載しなかった.匿名氏によると,そのようなことがある場合は Macintosh を再起動すると正常に連続して修正したものが反映されるようになるそうだ.


Power Macintosh Emergency Handbook

Apple による 62ページにも及ぶ PDF 書類だ.内容は有益なように思えるが,時間があるときに読んでみたい.


●G3 マシン:10/100 MB Ethernet HUB の自動認識ができない

TIL: 22119. Ethernet Fails on Power Macintosh G3によると, Power Macintosh G3シリーズの Ethernet ドライバに問題があり,次のエラーを返す."An error occurred while trying to start up your AppleTalk connection. The built-in LocalTalk port will be used instead."

Apple は Ethernet ドライバをアップデートできしだい FTP で公開する予定.


●Mac OS 8 : Finder のリストビューが名前でソートされる

TIL: 30269. Mac OS 8: Sort Preference Revertingによると Mac OS 8 のリストビューを修正日にしていても名前でソートされるように戻ってしまう.これは Finder の明白な問題で Mac OS の将来のバージョンで修正されるとある.私はそのようなことはないのだが.


TidBITS 406「キーボードから Mac を操作」

TIPS集.私の知らないショートカットが結構あった.


●QuarkXPress Converter 3.0J

Adobe FTP で QuarkXPress Converter 3.0Jが公開された. Quark のデータを PageMaker にコンバートする.


[その他]
メディアインテリジェントがMOドライブの部品不良で無償交換( MacWEEK-J 12/2 記事)




[ 97/12/2]


●インストールとポップアップウインドウの問題

佐々木氏から,ハードディスクを開いたポップアップウインドウをタブだけにした状態でそのヴォリュームに対してアプリケーションなどをインストールすると,再起動後高い確率でポインタが腕時計になったままハングアップするとお知らせいただいた.

症状
HDをそれぞれ2つのパーティションに分けて,各パーティションをポップアップウインドウとして,表示させています.ポップアップウインドウをタブの状態にしたまま,(画面下側にたたまれた状態)そのパーティションに対して,インストーラーを使ってインストールを行うと,再起動直後に高い確率で,時計マークが出たまま何もできなくなります.(キーボードからの強制再起動は可能.)
Photoshop4.0J, Netscape Communicator, Internet Explorer 4.0p1他いくつかのインストーラーでこのような状態を確認しました.

対応
私はこの問題はかなり深刻なものではないかと思いました.と言うのは,一度この状態になると, MacOS8システム CD-ROMから起動しても,回復できないためです.このことから考えて,機能拡張書類のコンフリクト等の問題ではないと考えています.

MacOS7.6システムCD-ROMから起動し,インストールされたファイルをすべて削除してから再起動することにより,回復することができました. MacOS8プリインストールモデルでもこのような問題が起こるのか,また,問題が生じた時どう対処すればよいのかは,分かりません.

予防
ポップアップウインドウを通常のウインドウ表示にしてインストールすると,他は全く同じ環境であるにもかかわらず,問題は生じませんでした.このことから,ポップアップウインドウの問題ではないかと思われます.

この症状は ATOK11 のインストール後に報告されたもので該当するものがあるのではなかろうか.

Mac OS 8 になってから各ヴォリュームの第1階層に「 OpenFolderListDF 」という不可視ファイルができる.これがMac OS 8 でのポップアップウインドウやウインドウのアピアランスなどの表示を管理しているのではないかと私は思っている.ところで,インストーラはインストール時に Finder を含む全てのアプリケーションを閉じて行うものが多い.当然,そのまま再起動するタイプのインストーラでは Finder が新しい変更を「 OpenFolderListDF 」に記録できず,そのためこのような問題が生じるという可能性があるように私には解釈できる.つまり,インストーラが Mac OS 8 未対応だということになる.(ほとんどのインストーラが対応できていないこととなる)

とにかく,インストールする際にはインストール先のディスクからのウインドウをポップアップウインドウにしないようにしたい.


● EPSON PRINT 3 と Mac OS 8 の問題

平本氏からの情報.

一部のマッキントッシュ(私の確認しているところでは PowerMac4400, PowerBook2400 )において, Mac OS 8 をインストールすると, EPSON のレーザープリンタ LP8300 を EPSON PRINT 3 で接続した場合に印刷ができません.(プリンタが認識されない)
プリンタをネットワーク接続する場合は問題ないようです.

メーカー側もこの現象を確認していますが,私が報告してからはや2カ月,いまだに改善されません.しかも EPSON のホームページ上では OS 8 に対応していると謳ったままです・・・

現在のところ,OSを7.6にするか,プリンタをネットワーク接続するかしないと,印刷ができない状態です.


●G3マシン: ビデオカード装着後の問題

MacInTouch 12/1 はミニタワー G3 マシンにビデオカード( XClaim VR card )を装着してモニタをそちらに接続した場合,本体のビデオポートにモニタが接続されていないにも関わらずモニタが 2 台接続されていると認識されるという投稿を紹介している.


●ATOK11 :ジャストシステムの Q&A ページ

ジャストシステムはQ&A集 <ATOK11 for Macintosh> を公開している.

以下,内容など.

辞書をRAMディスクに置いて使用できる
ATOK11U2.DICと ATOK11U3.DICは削除できない. ATOK11U4.DICと ATOK11U5.DICは削除できる
ここでこれまで問題になっている JIS キーボードの問題などに該当する項目はない.



[ 97/12/1]


ATOK11 の JIS キーボードの問題はカスタマイズを行わず英数キーを二回押す方がいいというご意見をいただいている.かな入力の途中でアルファベットが入力できるためだそうだ.カスタマイズの方法を行うと,かなキーと英数キーは使えるが入力途中でのかなキーから英数キーへの変換ができないらしい.(小松氏)
かなキーと英数キーが使えてしかもかな入力の途中でアルファベットが入力できる方法が望ましいらしいのだが,私は JIS キーボードのことは使用していないため,かなキーや英数キーにいったいどのような機能があるかさえ分からないのだ.


●ATOK11 : 変換後の?問題, ATOK8 とのコンフリクト?

私の Macintosh で起きた. Macintosh 起動後,特定の文字がシステム辞書からなくなり,その字が「?」の記号となって変換される.

例えば「秋山」という字を出そうと「あきやま」と入力してスペースキーで変換すると「?山」となってしまう.辞書ユーティリティでシステム辞書の「あき」を表示させると「秋」がなく「?」がいくつか表示されている.新しい漢字検索機能で「のぎへん」と「火」を組み合わせて探すと「見あたりません」と出た.「端」など他にもこのように表示されなくなっている字がある.ことえりや ATOK8 に切り替えると問題は出ないので ATOK11 の問題だと思われた. (8500/120. 2回起きたのだが,どちらも辞書ユーティリティで登録単語を整備していた.もっとも,この 3日間それだけのみやっている)

最初に起きたときには ATOK11 を再インストールした.(私は例によって最小限のシステムを作成してそこにインストールしたものを日常使用しているシステムに移動して使った.そのためシステムスーツケースに変更がある場合は機能しないことがあるので,今度はバックアップ後直接書き込んだのだ)しかし,さすがに 2回目の発生では何かあると思って ATOK11 のプログラムや辞書などをバックアップのものに取り替えて問題がどこにあるのか調べようとした.(土日や夜だったのでサポートには聞けなかった)

機能拡張類を全て入れ替えた時点でも問題は解決せず,初期設定の ATOK11 関連ファイル全てを入れ替えて再起動すると正常に表示されたのだが,再び使用しているうちに再発した.ここで私はコンフリクトではないかと思い,一番怪しいと思った ATOK8 関連ファイル(機能拡張,初期設定)の削除と ATOK11 の初期設定ファイルの入れ替えをして再起動したところ,問題は今のところ一応出なくなっている.


●日本語入力変換システムの入れ替え,辞書ユーティリティなどのよもやま

私の同僚のある国語学者は Wintel ユーザ-だったのだが,最近主機を Macintosh に替えた.彼によると, Macintosh は使い易く,コンピュータというものの認識に関して目からうろこが落ちる思いをよくするのだが,「 FEP にいいものがあればいいのに」と思っている.( FEP という言い方は勘弁してやってほしい. DOSを長いこと使っていたのだ)その彼の話.

彼は日本語入力変換システムを入れ替えたときにはそれまで使用していた使い慣れた辞書からの登録単語のコンバートをしないのだそうだ.新しい日本語入力変換システムに一から辞書登録し直すという.その理由はそれまでの日本語入力変換システムで登録された語にどのような文字があるか把握できない場合があり,辞書を思うように管理できなくなるからだそうだ.

この話には専門家というのはそういうものなのかと正直驚いた.私でさえ ATOK8 での登録単語は自動登録も含めているとはいえ 4000語をこえている.これを一から登録し直すのは大変な作業だ.また,それらを全て把握しているとは ....

彼は今度の ATOK11 に期待している一方,彼が現在使っている EGBRIDGE 8.0 を結構ほめている. Wintel では ATOK11 もいいが Windows 95 標準の日本語入力変換システムがなかなかいいそうだ. (私はまた驚くのだが,彼は様々な日本語入力変換システムをキーアサインの違いを乗り越えてストレスなく並列使用しているのだ)

さて,私の場合だが,私は ATOK11をインストールしてからまず ATOK8 の辞書に登録された単語をコンバートした.コンバートの方法は ATOK11 のヘルプに書かれている.(書き込みには結構時間がかかるが ATOK11 ではバックグラウンドで動作するようになっているのでその間は他のことができる.書き出しなど RAMディスクに行えば速い)その後辞書ユーティリティを起動して一字一字点検した.特に ATOK8 時代に自動登録された変な語や新しい ATOK11 辞書と重複する語の削除を心がけた.また,品詞の設定を注意して行った.これらのことが変換を効率よく行うためにいいだろうと思ったのである. ( ATOK が変換結果を覚えないケースは実はユーザー登録単語の品詞設定が不適切な場合がある)

辞書ユーティリティでシステム登録単語と登録単語の重複を調べるなどの比較には,辞書ユーティリティのコピーを作成し,辞書ユーティリティを複数立ち上げ,一方にユーザー登録,自動登録単語を表示させ他方にシステム登録単語を表示させて対照しながら行うという方法を採った.また,品詞の区別にはヘルプの検索から「品詞の種類」を表示させて参照しながら行ったが,「動詞・形容詞・形容動詞などの活用する単語を登録する」の一覧表の用例も分かりやすいので参照されたい.(ヘルプの検索で「動詞・形容詞・形容動詞などの活用する単語を登録する」を探すか,ヘルプ / 辞書ユーティリティ / 辞書に登録する / 単語を登録する の中に表示される)

ATOK11 の辞書ユーティリティにはいくぶん問題がある.例えば同一辞書に重複した登録が行われた場合,プログラムが暴走してしまう.その場合はいったんウインドウを閉じて再び辞書セットを選択し直す.また,登録単語が少ない場合それを表示させようとすると暴走したかのように処理が止まって見える.これは処理に時間がかかっているだけである.だが,なにより登録単語を登録し直すごとに表示が辞書の先頭に戻ってしまうのは困ったものだ.


●ATOK11 : 何もないパレット表示

私と他の者の両方で起きた.何かの拍子にファインダ上に縦型あるいは横型の幅の狭い細長いウインドウが現れる.全てのアプリケーションを終了しても消えず, Finderをリセットしても消えない.( Finder のリセットは Finder がアクティブになっている状態で command + option + esc を押す)再起動すると消える. ATOK11 インストール後に発生しているので ATOK11 が原因であると思っている.


●ATOK11 : 外字登録の問題

吉本氏によると, Bibros外字の辞書( Bibros外字キットに付属のもの)やフォントワークス外字辞書(フォントワークスのフォントに付属の物)が ATOK11用にコンバートできない.一括処理しようとすると,「不適切な書式である」旨表示され,処理を強制的に中断してしまう.


●ATOK11 : Shared Code Managerと npacrx_ppc.Lib のコンフリクト

匿名氏から. ATOK11 でアプリケーション使用中に単語登録した後,そのアプリケーション( SimpleText など)で変換ができなくなる.アプリケーションをいったん終了して再び起動すると正常に変換される.また,アプリケーションによってはインライン入力ができず,変換ウインドウが表示される.また,辞書ユーティリティや単語登録でもインライン入力できない事がある.

機能拡張マネージャで Macintosh 標準セットにすると問題が起きないので調べたところ,機能拡張フォルダにああった. Shared Code Manager 機能拡張と npacrx_ppc.Lib 機能拡張との 3者の組み合わせでコンフリクトしていたそうだ.( Mac OS 8 US 日本語化システム)

Shared Code Manager 機能拡張は Microsoft が入れるもののようなので, Microsoft Word と ATOK11 の問題はこの辺りが関係していないのだろうか. npacrx_ppc.Lib 機能拡張は Netscape Navigatorや Communicator のインストーラが入れるものなのだが,私は何をするものか分からないので入れないでいても一向に問題が起きないように思えるので使っていない.Shared Code Manager も必要ないだろう.

追記:
Speed Doubler 2 と Contextual Menu Enablerの組み合わせでも ATOK11 で上記の症状が起きるという情報もある.私の Macintosh にはこれらが入っているが問題は起きない.なお,その情報によると, EGBRIDGE 9では問題が起きないという.


[その他]

Beginner's Troubole Shootingのアドレスが変わった.書き込みページ(Mac BBS)に変化はない.




[ 97/11/28] 追加


●ATOK11 : JISキーボード, Speed Doubler 問題回避法

谷口氏から 11/25項目「ATOK11: JISキーボード「かなキー」「英数キー」の問題:回避法」に関して藍葉,神谷,寿楽各氏から回避法をさらに改良した方法と Speed Doubler 8とのコンフリクトの回避法をいただいたので急ぎ紹介する.

「JISキーボード「かなキー」「英数キー」の問題の回避法」

1.えんぴつメニューからカスタマイザ起動を選択
2.「キー・ローマ字」のタブをクリック
3.スタイル一覧で好きなスタイルをクリックし「スタイル選択」
4.「キーカスタマイズ」ボタンを押し,見出しで「機能操作」を選択
5.「入力文字種全角ひらがな(あ)」に設定されている「かな」を削除
6.「固定入力(A)ON/OFF」に設定されている「英数」を削除
7.「漢字モード」の設定1のところを削除
8.「半角モード」の設定1のところを削除(ここまで 11/25項目と同様)
入力文字種全角ひらがな(あ) かな  control+shift+U
入力文字種全角カタカナ(ア)  shift+かな  control+shift+I
入力文字種半角カタカナ(ア)  control+shift+かな  control+shift+O
入力文字種全角無変換(A)  shift+英数  control+shift+P
入力文字種半角無変換(A)  英数  control+shift+@

「 Speed Doubler 8とのコンフリクト回避法」

Hot Keys・Keyboard PowerをOFFまたは設定変更する.



[ 97/11/28]


ATOK11 が私の手元にも届き,早速インストールしてみた.
これまで皆様からのメールでは主に以下の不具合を多くお聞きしているように思う.

・入力,変換が重い,遅い
・ハードディスク容量を20 MB程度,メモリを 2MB必要とする.これは多い.
・システムが不安定になる
・ JISキーボードでの英数かな切り替えの問題
・ Speed Doubler 8 とのコンフリクト

私は 8500/180, 8500/120, 5430(クロックを 180 MHzに改造)で試してみた. JISキーボードは使用していないので問題が分からないし, Speed Doubler 8もまだ使っていないのでこれらのことは何とも言えない.

入力,変換の反応については,変換が 8500/120で ATOK8に比較してやや遅いと感じる場合がなくはなかったが,問題だとまでは思えなかった.入力,変換が重いというのは機種によるようだ.また,現在のところシステムが不安定になったという事はないように思える.

しばらく使ってみないことには分からないこともあろうが,私は満足している.このまま使ってみたいと思っている.特に,これまで ATOK8で感じていた次の不満点について改善があることを大いに評価したい.

・変換した語を覚えないことが頻繁に出てきていた
・変換ヒット率の低下
・単漢字の変換が下手
・同一の読みでの最大登録数の限界
・口語の変換がほとんどできない
・「 l 」や「 x 」で始まる単語登録ができない
・「出る」「入る」など特定の活用語の変換が下手
・ Textへの書き出し,登録などがバックグラウンドで処理できない

試した範囲ではこれらが改善されている.また,改善というほどではないかも知れないが登録できる一単語あたりの字数が若干増えている.これらの違いは私にとっては大変な違いと思える.

なお次のような症状については私の環境では再現できなかった.

・トランスリタレンシーが option+P/O/I/U でできない
・外字の単語登録ができない
・インストール後のフリーズ
・変換後確定しないまま次に入力しても確定できない

次の指摘は確認した.

・単語登録時にスクリプトが切り替えできない

しかし,これは仕様なのではないだろうか.切り替えできたらおかしな事が起きるとも言える.
Microsoft Wordで日本語変換が遅くなりフリーズする問題は短期間では確認できない.

辞書ユーティリティでの表示は大変速くなっていたが,登録語を修正するなどした後に最初の位置に戻るのには閉口した.また, ATOK8から登録語を一括登録した中にわずかだが 「""」が余計について登録される語があった.デフォルトの状態が ATOK8のデフォルトと異なるのも困った.私は環境設定 / 入力・変換 1「半角変換」で英字のみチェック,環境設定 / 入力・変換 2 「ローマ字立ち直り」をしないとしてやっと ATOK8 と同じような操作となった.(他,細かいところでは Jeditの何らかのキーボードショートカットのキー割り当てとぶつかるのか変なウインドウが出ることがある)

JIS キーボードの問題は早急に改善してもらいたい.使用機種によって遅いかも知れない点は購入する前に考慮すべき事柄である. 68kでの使用者からは使用に耐えないレベルであるとお知らせいただいている.

このような否定的な側面もあるかも知れないが,総じて私には大変よくなったと思える. 私のサイトで多くのトラブルが報告されたためか,最近ネット上で否定的な評価を見かけるようになった.私の環境下で使った短い時間の経験だけからだが,私にはそのように思えない.そこそこの機種で ASCIIキーボードであればほとんど問題ないどころかとてもよい文字入力環境になったと思っている.私は ATOK8 の状態には戻りたくない.(決して私の教え子がジャストシステムにいるから言っているのではない.念のため)


●キヤノン LBP-430: NetHawkの問題

片山氏による.キヤノン LBP-430付属のドライバ NetHawk LT3-LS 4.2.1をインストールするとシステムが非常に不安定になったり,アプリケーションによっては印刷できないことがある.( LC 630, LC 575.漢字 Talk 7.5.3リリース 2. LocalTalk接続)

また, NetHawkがインストールされた状態で LaserWriter 8.3.4から Apple LaserWriter 16/600PSへの出力ができなくなる. LC 575では NetHawk か LaserWriter のどちらかを読み込まないようにすれば問題は回避できるが, LC 630ではそのようにしても問題が起きる.

追記:
片山氏は最新の NetHawk LT3-LS 4.2.4 を入手されて使用した. LC 575で共存が可能となり改善されたが, LC630 では LaserWriter 16/1600PS は正常だが, LBP-430側では印刷できなくなった.セレクタで LBP-430 を選択すると応答があり,こちらのコンピューター情報も書き込むが,いざ印刷しようとするとネットワーク上に LBP-430 が存在しないと警告される.


●Nikon Scanのプラチナ非対応

宮沢氏によれば,最近 11月になってバージョンアップした ニコン製フィルムスキャナ用ドライバ Nikon Scanがプラチナ調に対応しておらず,フレームの表示に問題が起きる.ニコンに問い合わせたところしばらくは対応できないと回答された.プラチナ調を解除すればフレーム表示に問題は出ない.


●StuffIt Deluxe4.5 : FInderPop,Speed Doubler 8

MacFixIt 11/26 は StuffIt Deluxe 4.5といくつかのプログラムとの間で起きる問題をあげている.

StuffIt Deluxe4.5 と FInderPop のコンフリクトについてturly's graphics-free home page にバグレポートが出ている.

Speed Doubler 8とコンフリクトし,8.0.1にすると修正される.


●StuffIt Deluxe4.5 :エンコードファイルを削除できない問題の回避法

MacFixIt は StuffIt Deluxe4.5 の設定でデコード後に削除を選択するだけではだめで,コンテクストメニューからの Mafic Menu による設定でも同様の設定を行えば回避できたという読者の情報を載せている.


●PowerBook G3の Mac OS は特別バージョン他

TIL 24231 PowerBook G3: Read Meによると, PowerBook G3の Mac OS 8は特別バージョンなので他の Mac OS 8は動かないだろうとある.

また,次のようなことも書かれている.

スリープから戻る時,イジェクトボタンで CD-ROMを排出できるのだが,問題が起きる. CD-ROMを入れ直すことで問題が回避できる.

CDから作成した Disk Toolsフロッピーから起動した場合メニューからのスリープを選択したりするなどしてスリープさせないようにとある. Disk Toolsフロッピーにはシステムの機能が全て備わっていないからだそうだ.


●G3マシン: PlainTalk の問題

MacInTouch11/25, 11/26は G3マシンで PlainTalkに問題が起きることがあると読者の投稿を紹介している.


●Claris Emailer 2.xのセキュリティ問題

MacFixIt 11/26 は Claris Emailer 2.xでパスワード入力画面の入力済みパスワードをデスクトップにドラッグ&ドロップしてテキストクリッピングにできるという読者からの投稿を紹介している.



[ 97/11/26]


●G3マシンはシステム終了してもモニタの電源がオフにならない.

TIL 24236. Power Macintosh G3: Monitor Power Port Not Switchedによると, Power Macintosh G3マシンでシステム終了してもモニタの電源がオフにならない.コストを安くするために G3マシンの Outrigger と K1筐体は本体の電源がオフになっても接続されているモニタ用電源ポートが連動するように作られていないので,オフにならない.省エネルギー設定を使って省エネルギーモードにするか,モニタ全面のスイッチでオフにしなければならないとある.

ところが MacInTouch 11/22 にはデスクトップ G3マシンではモニタの電源も切れるという投書があるそうだ. K1はミニタワー筐体だから, TILの記述からすれば, K1の問題であれば,デスクトップとは事情が異なるように思えるが TILは G3 マシンと説明されていて矛盾している.( Outrigger の意味が分からないが)

追記:
Outrigger は G3 Desktop 機の筐体のコードネームだと三阪氏からお教えいただいた.だとすれば TIL の記述は矛盾しない.Outrigger の意味は米国の有名サイトでも意味が分からないと話題になっていた.


●StuffIt Deluxe 4.5の問題

MacFixItは 11/21, 24で読者から寄せられた StuffIt Deluxe 4.5 の様々な問題について触れている.

「 RAM Doubler 2と Aladdin TFI ファイル」
Magic Menuのバグ,Multi-colored patch の問題とたくさんの読者からいわれているが, RAM Doubler 2と他のユーティリティで起きるコンフリクトと同じという情報もあるので未確定である.

「BinHexなどのエンコードファイルをデコード後に削除できない」

「インストール後にMagic Menu Contextual Menu Plugin が未登録と出る問題 」
Known Problems in StuffIt Deluxe 4.5で触れられMagic Menu CM Plugin Reg Patchが公開されている.


●ローカライズされたバージョン表示の意味

fj.sys.macで SimpleText などのバージョン表示の J1や J2の意味について次のような回答が載せられている.

ローカライズされたバージョンという意味でついています.米国オリジナルの SimpleText 1.4 を日本語( J)にローカライズした最初( 1)または 2つめ( 2)のバージョンということです.最初にローカライズ(翻訳)されたものが J1,ローカライズ(翻訳)の間違いを直したものが J2, J3 などとしてリリースされます.

また,オリジナルの SimpleText 1.4 自体にバグがあった場合はバージョンが 1.4.1 などにあがって,ローカライズ(翻訳)されたものは J1-1.4.1 としてリリースされます.


●LaserWriter 8.5.1: -8993エラー

MacFixIt11/21, 24によればプリント中に -8993エラーが出て印刷が完了しない. Printing Prefs を捨ててセレクタから選択し直すという回避法と PRAMクリアが効くという回避法が紹介されている.


●LaserWriter 8.5.1: PostScript ファイルとしてセーブできない

MacFixIt11/21, 24によれば PostScript プリンタが接続されていないと「 PostScript デスクトッププリンタが動作していないので,スプールファイルはゴミ箱に捨てられました」というアラートが出て, PostScript ファイルとしてセーブできない.回避法はプリントダイアログのBackground printingメニューでバックグラウンドプリントをオフにする.


●LaserWriter 8.5.1: Hewlett-Packard LaserJet 5M で問題?

MacFixIt11/24によればネットワーク接続された LaserJet 5M が landscapeモードで Adobe Acrobatからプリンとしようとすると PostScript エラーが出る.


●4400と PC Compatibilityカードでフロッピードライブに問題

TIL 24234 : Power Macintosh 4400: PC Compatibility and Floppy Driveによれば, 4400 の新しいフロッピードライバ,コントローラと PC Setup 1.6 がコンフリクトする. PC Setup 1.6.1によって修正されているとしている.

ただし, PC Setupの最新バージョンは PC Setup 1.6.4 である.


●PowerBook 1400で CD-ROM ドライブにアクセスできない

TIL 24230: PowerBook 1400: Problem Accessing 12x CD-ROM Driveによれば, Mac OS 7.6かそれより前のバージョンのシステムで 12倍速の CD-ROM ドライブを使用するとシステムクラッシュする.「 Apple CD-ROM 5.3.3」かそれ以降の機能拡張が必要.


●PowerBook 1400で CD-ROM ドライブのスリープからの復帰に時間がかかる

同じくTIL 24230: PowerBook 1400: Problem Accessing 12x CD-ROM Driveによれば, PowerBook 1400で CD-ROM がスリープした場合,再びアクセスするために 1分ほどかかる.「 Apple CD-ROM 5.4」かそれ以降の機能拡張が必要.


●Navigator, Comunicatorとプラチナ調,ウインドウシェードの問題

宮沢氏によれば, Navigator, Comunicatorに関してプラチナ調,ウインドウシェードで問題が起きる.

アピアランスコントロールパネルの外観の設定でプラチナ調が解除されていて,かつ, Navigator, Comunicatorのウインドウをでウインドウシェードでタイトルバーだけにした状態で, Navigatorなどを自動起動するアプリケーションから Navigatorをアクティブにした場合,シェードしていたウインドーが勝手に開きウインドウの一部が欠けデスクトップが透けて見えるという症状が出る.再度シェードし直すと直る.また,プラチナ調に設定されている場合は問題は起きない.


●AT Ease 4.0.xで Hewlett-Packard プリンタドライバに問題

TIL 22116: At Ease 4.0.x and HP Printer Driversによると, At Ease 5.0で修正されている.


●PowerCenterでApple 604e 233MHz CPU アップグレードカードは動作しない

CPU and MLB and Bus speedsによれば, Power Computing PowerCenterにApple 604e 233MHz CPU アップグレードカードおよび他の Apple の類似したカードを使用することはできない.このマシン( Catalyst)では DTRTY line が CPUから必要なのだが, Apple のアップグレードカードは DTRTY 必要ないよう設計されていると説明されている.



[ 97/11/25]


●起動 30秒問題:アップルの回答,メモリーチェックの所要時間

54xx, 64xxなど Alchemy使用マシンで起動に時間がかかる問題に関し,田中氏からアップルよりの回答をお知らせ下さった.

「OS 7.6.1 以降よりメモリー不足等のエラーを減少させるため起動時に内蔵されているメモリーのチェックを行っている.そのためパワーキーを押して電源投入した後にブランクが空く.この件につきましては今後リリースされるOSで改善する予定」

最近発売になった 5500でも同様の問題は起きるようだが,時間は短い? 私がパソコンショップの店頭で試した範囲では10-15秒程度であった.田中氏の 5420では 40秒だそうだ.

追記:
Oyanagi氏は上記項目をご覧になって検証なさり,結果をご報告いただいた.

オン・ボード上の 16MBだけであれば 15〜20秒程度で起動しました.同じようにメモリーを48MB(約 30秒),そして 80MB(約 50-60秒)というように起動時間が増えていきました.
( AKIA MicroBookPower603e/240(Alchemy))

私が店頭で試した 5500の起動時間が多少短かったのは搭載メモリが 32MBで比較的少なかったからだろうか.この問題は IDEドライブと PRAMでの設定などの問題に絞られていたように思えたのだが,そうではなかったのだろうか.実はこの問題が最初に問題になったとき Apple はすでにメモリチェックの時間だと答えていたのである.ところが従来のメモリチェックとは様子が異なっていたためにだれも相手にしなかった?


●ATOK11: JISキーボード「かなキー」「英数キー」の問題:回避法

11/20項目「ATOK11: JISキーボードで「かなキー」「英数キー」が使用できない」に関して,藍葉,神谷,寿楽各氏から回避法をお教えいただいた. 3氏はそれぞれ独力であるいはジャストシステムからの回答によって同じ回避法にたどり着かれた.

1.えんぴつメニューからカスタマイザ起動を選択
2.「キー・ローマ字」のタブをクリック
3.スタイル一覧で好きなスタイルをクリックし「スタイル選択」
4.「キーカスタマイズ」ボタンを押し、見出しで「機能操作」を選択
5.「入力文字種全角ひらがな(あ)」に設定されている「かな」を削除
6.「固定入力(A)ON/OFF」に設定されている「英数」を削除
7.「漢字モード」の設定1のところをクリックし「変更」ボタンを押す
8.「かな」キーを押す
9.「半角モード」の設定1のところをクリックし「変更」ボタンを押す
10.「英数」キーを押す

カスタマイザによって初期状態の「漢字モード」「半角モード」の設定を削除し,「漢字モード」に「かな」,「半角モード」に「英数」キーを割り当てるということである.

寿楽氏によれば,上記変更後設定を保存してもすぐに反映されない場合があり,その場合わざとほかの設定も同時に行うとすぐに反映されるそうである.

追記:
牧野氏によれば,上記方法をとっても問題が残る.「英数キー」と「かなキー」の用途が分かれるが,「かなキー+シフト」でカタカナモードにした後再び「かなキー」を押してもひらがな入力には戻れず,カタカナでの変換になってしまう.


●Disk Copy 6.1.x : checksum error

Disk Copy 6.1.xでイメージファイルをマウントしたり読み込もうとすると,同じイメージファイルであっても異なるヴォリュームにある場合 checksum errorが出て読み込めない場合と読み込める場合がある.

このことについて,木藤氏から複数のハードディスクを接続している場合に起きるのではないかとご指摘をいただいている.

この問題の原因についてはよく分かっていない. Disk Copy 6.1.xの最初のバージョンでは旧 Disk Copy 4.2フォーマットのイメージファイルを読み込むことができずほとんど使いものにならなかった. 6.1.2になって Disk Copy 4.2のファイルを扱えるようになったものの checksum errorが頻繁に出て安心して使用することができなかった.現在の 6.1.3でも不可解な checksum errorが発生する.私はいつかこのページで取り上げようと思っていたのだが,木藤氏からヒントが寄せられた.



[ 97/11/22] 追加


2-3-4-6 GB Firmware Utility

Apple は 2-3-4-6 GB Firmware Utility を公開した.これまで本ページで報じた, 7300や7600でスリープモードからの解除時にクラッシュし再起動後?マーク表示が出る問題に対処するものである. 2-3-4-6 GB Firmware Utility は一部 PowerMacintosh の 内蔵 SCSI ハードディスクでファームウェアバージョン 0F0J以外のファームウェアを修正する.使用時には別ディスクから Macintosh を起動して対象ディスクにあてる.

ファームウェアバージョンは Apple システム・プロフィールのメニュー「情報」 / 「装置」で指定したドライブの Revision番号で知ることができる.


●NEC Atermと Mac OS 8 の問題

杉下氏と柳沢氏から NECで回避策が公開されたと連絡を受けた.

Mac OS8でのインターネット接続不良に関する調査報告
AtermIT55/55DSUファームウェア(Ver3.06)
AtermIT65Pro/65ProDSUファームウェア(Ver2.04)
Macintosh用 モデムスクリプト(Ver2.04)

原因は柳沢氏によると

・ハード面との相性(各ファームウェアで対処)
・Geoport未対応機種でのCCL

であったようだ.

柳沢氏の特集ページを参照されたい.



[ 97/11/22]


昨日項目「インタウェア BOOSETR750/233とラディウス ThunderColor 30」で当初 ThunderColor 30のことを ThunderPower 30/1600と取り違えて記載したので訂正している.


●Eudora Pro3.1.1 J : EUC自動判定のバグ

匿名氏からの情報. Eudora Pro3.1.1 J で EUC の漢字コード自動判定に失敗するというバグがある.

Eudora Pro3.1.1 J で,メニューの「特別」 / 「設定」 / 「漢字コード設定」を EUC以外に設定し,かつ「漢字コード自動判定」にチェックを入れている場合,EUCのメールを受信する際に漢字コードが判定できず,文字化けしたメールになるというものである.

「漢字コード設定」を EUCに設定した場合には「漢字コード自動判定」は正常に機能し,受信時に他の文字コードのメールでも問題なく判定できる.ところが,その設定では送信時に EUCとなってしまい,問題が別のところで発生する. Eudora Pro3.0.2 J ではこれらの問題はなく,正常に表示される.

クニリサーチに連絡したところ,クニリサーチでもこの問題を確認しているが,調査中なので解決には少々時間がかかると回答があった.当面の回避法としては, EUCメールを受信することが多い場合,受信時には「漢字コード設定」= EUCで使用し,送信時に「漢字コード設定」= EUC以外にする.頻繁に EUCを受信しない場合は「漢字コード設定」= EUC以外,「特別」 / 「設定」 / 「メール確認」の「サーバに残す」=チェックという組み合わせで通常使用し,文字化けしたメールに関して「システムフォルダ」内の「Eudora フォルダ」を別の場所にコピーしそれを「漢字コード設定」= EUCとして設定した「Eudora 設定」から起動してもう一度取り込み直すことを回答している.

この回避法での使用はあまり実用的ではないだろう.職場などで EUCに統一している場所では困ったことになっていると思われる.

なお,文字化けしたメールに関してだが, Eudora で文字化けしたメールを選択するか開いた状態で「別名で保存」し, Jeditなど文字コードに対応したアプリケーションで開けば読むことが可能である. EUCメールが少ない場合はこの方法の方がより実際的だろう.


●インタウェア BOOSETR750/233とラディウス ThunderColor 30の縦横のゴミ

原因と当面の回避法について匿名の情報をいただいた.原因は PhotoShopアクセラレータ部でのキャッシュのフラッシュがうまく行われていないためと推定される.問題は ThunderColor 30で根本的に回避されることが望ましいが,当面の対策としては,バックサイド 2次キャッシュをオフにするか, ColorEngineをオフにする.この場合,かえってその方が速くなる場合(バックサイド 2次キャッシュ=オン, ColorEngine=オフの組み合わせ)があるのでケースによっては大変有効かも知れない.

PPC 750にコピーバックの大容量キャッシュメモリを実装したシステムの場合,ハードウェア( PCIカード等)でキャッシュ可能な領域にデータを非同期に書き込むと,古いキャッシュに残されたデータを参照してしまい,問題を起こす可能性がある.この場合,データ更新時にドライバからカード側のキャッシュをフラッシュしなければならない.それがうまくいっていない可能性がある.

これまでは( PPC750以前のシステム)ではキャッシュメモリの容量が小さいためキャッシュフラッシュを明示的に行わなくてもプロブラムのコードが実行されて以前のデータがフラッシュされ,問題が表面化しなかったものと解釈できる.

追記:
上記方法でも改善されない場合があるとの連絡を受けている.販売店で事情を話して ATI社のグラフィックカードに交換して貰ったそうだ.


●アダプテック社 SCSI カードの問題(継続,解決策)

木村氏からこの問題について Accelerate Your Macintosh 11/19に Powerlogix 社の G3 カード, PowerForce G3 と PowerDomain 2940 UWのトラブルについて Powerlogix 社から Adaptec 社への質問と,それに対する解決策を示した返信が載せられていることをご教示いただいた.以下,木村氏からいただいた訳である.

1. 2940UWを,プロセッサーカードスロットの隣の,もっとも最上位のPCIスロットに設置する(Power Computingのマシンでは, "PCI1A", PowerMac9500, 9600では, "A1"とラベルされているスロット)

2. すべての環境で確認したわけではないが,下から3番目のスロット(Power Computingのマシンでは,"PCI 2D",Appleのマシンでは,"2D"とラベルされているスロット)に Power Domain 2940UWを設置してテストして問題はなかった

3. これまで, 3つの PCIスロットを持つマシンからのトラブル報告はなく,もし同様なことが起これば, 1と同様に,プロセッサーカードにもっとも近い PCIスロットに, 2940UWを設置する(例えば,PowerMac 8500では, "A1"とラベルされているスロット)

さらに,追加事項として, PRAMのクリアーが必要な場合もあり,また,一時的な解決策として, 2940UWを正しいスロットに設置するまで, narrow にセッティングを変更する.


●ファイルメーカー Proを起動すると Type 3エラーが出てマシンが暴走する

ファイルメーカー Pro 3.0は Mac OS 7.6.1 も含めたそれ以前のシステムバージョンにおいて ObjectSupportLib機能拡張が必要である.この機能拡張の問題から別バージョンの ObjectSupportLibをファイルメーカー Proアプリケーション本体と同じフォルダの同じ階層に置くことがあるが,その状態で Mac OS 8 下にアプリケーションを立ちあげると上記のように問題が起きる.

Mac OS 8ではシステムに ObjectSupportLibが組み込まれているため,この機能拡張は原則として必要なく,使用すると問題が起きる事も出てくる.


●ATOK11: option+P/O/I/U トランスリタレンシーの問題(継続)

11/17 項目の option+P/O/I/U のショートカットが利かない点に関して,三宅氏からいただいた. ASCII配列のキーボードで「ATOK11キー設定」とした場合には ATOK8と同様に option+P/O/I/U で操作できるのに対して, JIS配列キーボードの場合,「ATOK11キー設定 JIS」とすると17日の項目と同様になるとお教えいただいた.


●ATOK11 : Apple ビデオプレーヤとの問題

Ota氏は, Macintosh とビデオを S端子と音声入力端子で繋いで Appleビデオプレーヤでモニターにテレビ画面を表示して仕事をなさっている. ATOK11をインストールしてから, ATOKパレットが突然現れたり消えたりするようになった.(約 4分間隔)現れたときクローズボタンでいったん消してもまた同様に現れてくる.( PowerMac 7600/132. OS 8. Appleビデオプレーヤ J1-1.6.3 )


●LaserWriter 8.5.1 の lpr プロトコルは MacOS 7.5-7.6.1 のみ対応

篠田氏によると LaserWriter 8.5.1 をインストールして同時にインストールされる "Apple Printer Software Read Me" には lpr によるプリントは, MacOS 7.5-7.6.1 でしかサポートされず, Mac OS 8 では次のバージョンでサポート予定であると書かれているそうだ.



[ 97/11/21]


●オリンパス C-1400 LとEPSON PM-750C,キヤノン BJC 700J

最近私はオリンパスの C-1400 LとEPSONの PM-750Cを購入した.デジタルカメラ C-1400 Lはそれまで使っていた C-800Lと異なって,シリアル接続ケーブルが DIN 8ピンではなくなっている.別売り専用パソコン接続キットが必要だ.この製品についてはまだいろいろ使ってみないことにはあまり確かなことは言えない.なお,メディアは 3.3vで, 8 MBのメディアは 12 月末になる.

EPSONのプリンタ PM-750Cはこれはいい.仕上がり,色等明らかに他社製品を相当リードしている.(私の近親の者のために購入したのだが,自分でも欲しくなった)出力時間は他社に比べて特に短いとは言えないが 1440dpiということを考えあわせれば確かに速い.

同じデータを出力するのに 1200dpi キヤノン BJC 700J 20分に対して PM-750Cは 19分.データは 300dpi 約 25MB だが,データの大きさは出力時間に関係ない. BJC 700J は別売りの Macintosh 対応ドライバとケーブルを購入すれば AppleTalk ネットワークに対応できる.しかし, BJC 700J は光沢紙への出力での色再現に問題があるのではなかろうか. ColorSyncにも対応していない.( PM-750Cは ColorSync対応)

テストは最適解像度,色再現性を知るために行ったものでプリンタ購入時には最初に必ず行う類のものだ.最適解像度のテストは 200dpiと 300dpi, 480dpiの比較をしたが, BJC700Jでは200dpiと300dpi でかろうじて差が出た程度で PM-750C, BJC 700J共に最適解像度に関して 200dpiと 300dpiで差はほとんどないと言ってよい.このクラスのプリンタでは 200dpi で十分である.

価格は現在両機種とも同価格帯であるが,どちらも接続ケーブルは別である.ドライバは Epson は最初から入っているが,キヤノンは別売りで,ケーブルとセットされている.そのためもあるしケーブルも特殊なためキヤノンの場合は必要なものが別売りになっていてしかもかなり高いように思われる.定価で 1万円近い.( Win用ドライバは製品に同梱.マニュアルは Macintosh 用はない.別売りの製品はオンラインマニュアルだけでしかも不出来. EPSONはマニュアルは良くできているし,私は余計なものは必要ないがおまけも多い.)キヤノンのケーブル,ドライバのセットが大学生協でも6000-7000円するのに対して, EPSONはどこにでもある Macintosh 用プリンタケーブルなのですでに持っている場合は購入しなくてもよいし,購入するにしてもサードパーティ製なら 1000円以下だ.私の紹介で大学生協で買ったある先生はただでサービスしてくれた.

私はこれまで EPSONプリンタのドライバに問題があることをさんざん指摘してきた. PM-750Cのドライバも問題なしとはしない.プリント領域中データがない白紙の部分についてさっさと紙送りができない.ただ,これまでのドライバと比べると機能拡張の類は(見かけ上)少なくなったし,印刷時の設定も簡単になっている.(これまでは印刷する度に苦役のように同じことの繰り返しを強いられた)テストした範囲では出力結果そのものに支障はない.残念なのはネットワーク未対応の点だ.(そのために機能拡張が減っているとも言える)

BJC 700Jが PM-750Cより優れている点は AppleTalk対応でネットワークから出力できる点と,インキに乾燥後耐水性があるといわれている点であろう.(私は濡らしてテストしてみてはいない)プリンタの大きさなどこれまで書いた印刷品質以外の点でもそれら 2点以外に BJC 700Jに PM-750Cより優れた点は見つからなかった.(プリンタ本体のデザインは好みの問題で,私には PM-750Cは感心できないが)両者ともに思うのだが,光沢紙プリントの場合,インキが水溶性のため用紙が乾燥しても波打ってしまう点はなんとかできないだろうか.

PM-750Cや BJC 700Jの評価記事の中には昇華型にもせまるというような評価が見受けられるが,それは言い過ぎである.昇華型にはまだまだかなわない.比較の対象にもならないと私には思える.(だが,これらの機種では無理にしてもインクジェットが昇華型に比肩する日は早晩やってくるだろう)

このようにプリンタが高解像度になった場合,画像データも大きくなり,スプールファイルや Photoshop の仮想記憶などでこれまで以上のディスク領域を必要とする.空き容量が少ない場合やフラグメンテーションが発生している場合エラーがでてプリントできないこともあると思われるのだが,ビギナーにとっては結構対応が困難な場合もでてくるだろう.

余談だが, EPSONのドライバがしゃべるのには少々驚いた.


●アダプテック社 SCSI カードの問題

井上氏,高山氏からお知らせいただいた.

11/18 項目はインタウェア BOOSETR750/233との関連であったが,アダプテック社製 SCSI カード単独でも問題が発生しているようだ.この情報はPOWERTools社のページに出ている.

それによると,同社の X-Factorとの非互換として Adaptec "PowerDomain" Fast/Wide SCSI PCI card とATTO "ExpressPCI" Fast/Wide SCSI cardは CPU から二つ目のスロットに装着することを推奨している.

これは 11/18 項目中宮坂氏もご指摘になったことである.宮坂氏の情報ではファームウェアのアップデートで対処済みということであった.

井上氏は 9600/200で二枚の PowerDomain2940UWを使用しているが,片方のカードに接続されたディスクボリュームがファイル共有できない.(共有設定画面がでない)また,起動ディスクとして設定した場合,起動プロセス途中で暴走する.アダプテックジャパンに問い合わせているが回答はない.(漢字 Talk 7.5.5, System 7.5.5, Mac OS 8 ,ファームウェアバージョンは 10月 9日からアップデートされた 2.5Jである)

MacWEEKのPowerLogix PowerForce G3カードに関する評価記事の中で, 2940UWと起動時に問題が起きるとしている.この場合, G3カードを外して9500だけで起動した場合は問題が起きなかったとしている.

なお,11/10項目の Newer Tech社 MAXpowrPROとアダプテック社 SCSI カードの問題に関して, taki氏からは初期不良交換後問題が起きなくなったとご報告いただいた.


●FWB社の PCI SCSIカードの問題

上記,高山氏は FWB社の PCI SCSIカードで30MB程度の大きさのデータからフリーズ現象がでることもお教え下さっている.


●インタウェア BOOSETR750/233とラディウス ThunderColor 30

11/18項目の Adaptec 2940 の項目に関連して,ビデオカード「ラディウス ThunderColor 30」でも障害がでる. Photoshop 4.0Jを使用したところ,解像度を変えたり拡大縮小などをしたときに何か雑音のようなごみが等間隔に現れる.インタウェアに相談したところ,ビデオカードとの相性が指摘された.ビデオカードは純正(?)のATIのものしか対応確認をしていないとのこと.ラディウスでは,まだ確認が取れていないとのこと. (PM9500/132)

追記:
当初 ThunderColor 30のことを ThunderPower 30/1600と取り違えて記載した.私はこれらカードのことをよく知らないので, Radius のページで調べたところ, ThunderPower 30/1600はあるものの ThunderColor 30はプロダクト一覧に載っていたかった.そのため, ThunderPower 30/1600と名称が紛らわしいための混同ではないかと推測して, ThunderPower 30/1600としたのだが,そうではなかったようだ.関係各位にはご迷惑をおかけした.謹んでお詫びいたします.

追記 2:
11/22 に問題の原因と当面の回避法を記した.


●修復のめどが立たない

匿名氏より,あるメーカーのサポートの話として,某 I 社のカードで SCSIトラブルが発生するが,某 I 社では修復のめどがたたないとのこと.時間がかかるということだと思う.


LaserWriter 8.5.1と Tip

11/17項目で紹介した LaserWriter 8.5.1が Apple FTPで公開された. 11/4項目「LaserWriter 8.5.xドライバ:プリント命令後のクラッシュ」にも関連項目がある.

10/31項目の「 PageMaker 6.5Jの TrueTypeプリント他問題」について, LaserWriter 8.5.1ではエラーメッセージはでないがプリントできず問題は解決されていないと TERO氏からお知らせいただいた.

TERO氏からは次のような Tipをお教えいただいている.

( LaserWriter 8.5.1は現在英語版のため)PPDファイルをシステムフォルダ内の「Printer Descriptions」フォルダから検索しますので,「Printer Descriptions」フォルダを削除してから,「プリンタ記述ファイル」フォルダのエイリアスを作成し,Printer Descriptionsの名称に変更すれば問題ありません.


●LPRプロトコル

11/17項目「LaserWriter 8.5.1は PDF出力対応, TCP/IP/LPR-プリンタをサポート」中のLPRプロトコルについて小島氏からお教えいただいた.

lpr プロトコルは RFC1179 において解説されているプロトコルで,BSD 系 UNIX において,また多くのネットワークプリンターにおいて実装されています.TCP/IP 上に規定されたアプリケーションプロトコルのひとつです.

ftp://ftp.st.ryukoku.ac.jp/pub/internet/rfc/rfc1179.txt

最近の商用 UNIX はほとんど全てが System V 系に移行したため,主に使われるのは lp プロトコルですが,多くの場合は lpr プロトコルも利用できるように拡張されています.

ご推察の通り,LaserWriter 8.51 は lpr プロトコルを理解できる機器にプリントジョブを送れるようですね.Apple はネットワークプロトコルの IP 化を進めていると理解していますが,PAP/IP をつくるよりは lpr をそのまま使っちゃおうということになったということでしょうか.Rhapsody が BSD系 UNIX だという事も関係しているのかもしれません.

最後のご指摘は大変興味深い.

また,宮下氏からは Macintosh 上の lprに lpDaemonというのがあることと参考 URLをお教えいただいている.
参考:
Tips on Configuring lpDaemon
02 August 1996-Information Alley


●Mac OS 8: Performa モデム設定

fj.sys.macに Performa 5320に Mac OS 8 をインストールした後の内蔵モデムの設定についてアップルカスタマーセンターの回答が紹介されている.

ポート:モデムポート
モデム: MIDORI-HAYES OPPTIMA 288

との設定でつながるとのこと.ただし,正式なサポートではない.



[ 97/11/20]


本日は ATOK11の問題をお知らせするだけで私の時間が使い果たされた.皆様からはアクセラレータカードに関しても ATOK11と同じくらいたくさんの有益な情報をいただいているのだが,それは次回の更新時までお待ちいただきたい.このごろは皆様からの情報も高度な内容を理解するのに一苦労で,読むだけで相当の時間が必要になっている.(メールにご返信はできないのだが,情報はたくさんお寄せいただきたい)


11/17 で報じた ATOK11 の問題は症状の確認を何人かの方からいただくと同時に新たなトラブルもお知らせいただいている.一方で報告されたような不具合は起きなかったというご指摘もいただいている.

私のところには ATOK11がまだ届いていないので私は何とも言えない.

私の教え子がジャストシステムにいて,普段皆様が目にされているジャストシステムの広告や Webページをプロデュースしているのだが,私は以前 Macintosh 版 ATOKが影も形もなかった時代に Macintosh 版を開発しろと彼女に言ったことがある.(もちろん私が言ったがために Macintosh 版がでることになったわけではないし,今回のトラブルが彼女の責任というわけでもない.念のため)確か,そのとき彼女は「プログラマはみんな Mac なんですけどね」と言っていた.


●ATOK11とテキストエンコーディング:フリーズの原因 1

改田氏から ATOK11で起きている問題に関して,ジャストシステムの回答をお寄せいただいた.改田氏はテキストエンコーディングという Mac OS 8 で加わった新しい機能拡張( Text Encoding Converter)とテキストエンコーディングフォルダを外すと Macintosh 起動時に, Finderのメニューバーが表示された直後に必ずフリーズすることにお気づきになった.そこでこの問題と一部外字の単語登録ができない問題(別項目参照)についてジャストシステムのサポートに問い合わせられた.以下はその大変有益な内容である.

# OS 8からテキストエンコーディング関連のファイルを外すと必ずフリーズするのだがどうしてか?

「ATOK11はこの新しい機能を使うよう設計されていますので,絶対に外さないで下さい.そのために OS 7.6.1以前のシステムには ATOK11のインストーラが OS 8と同様のファイルをインストールするようになっています」

# ATOK8 では出来た(株)や mmなど外字の単語登録が ATOK11では一部の外字で出来なくなっているのは何故?

「その様な事は無いはずなのですが .... すでに同様のお問い合わせが何件か寄せられており,当社として,問題があることは認識しています.申し訳ありませんが現在調査中でまだ原因を特定できておりません.原因が判明次第,こちらから改めてご案内いたしますので,今しばらくお待ち下さい」

#その案内の方法は? Web上で公開するということか?

「お問い合わせのあったお客様個別に,郵送によりご案内することになると思います」

#これは仕様なのではないですか?

「決してそういう仕様になっているわけではありません」

そこで早速,まずフリーズの件を試すために OS 7.6.1の入った別の HDに ATOK11を簡易インストールしてみたところ,サポートの言うとおりテキストエンコーディング関連のファイルがインストールされます.( OS8のファイルと完全に同一ではないらしく Japanese Encodings をはじめ一部ファイルのアイコンとサイズが異なります)

そしてこれらのファイルを外すと,同様にフリーズします.確かに,そういう設計だというのは分かったのですが,(中略)カスタムインストールでは,これらのファイルをインストールしないようにも出来ますので,何か釈然としません.

追記:
天野氏からテキストエンコーディングのことがオンラインヘルプに書かれていることをお知らせいただいた.
(鉛筆メニュー→ヘルプ表示→目次→制限・詳細事項→インストーラ)

カスタムリムーブする場合は,ATOK11関連のファイルのみ選択してください.Text Encoding Converter,ObjectSupportLib などを削除すると,システムが正常に動作しなくなる場合があります.

いったいに ATOK11のマニュアルが簡便すぎて必要なことまで書かれていないというご指摘をいただいている.ヘルプにそのようなことが書かれているのかも知れない.


●ATOK11と Speed Doubler 8.0.1のコンフリクト:フリーズの原因 2

仲氏は 11/17 「 ATOK11 の問題」にあるような Finder ロード時のフリーズを体験された. Conflict Catcher 4.03 (J) を使って原因を調べたところ, Speed Doubler 8.0.1 (US) とコンフリクトを起こしていることが分かった. Speed Doubler 8.0.1を外したところ Finder ロード時のフリーズはなくなった.ただ,それまでと比べてシステム全体がやや不安定になっているとご指摘になっている.


●ATOK11: JISキーボードで「かなキー」「英数キー」が使用できない

谷川氏はこの問題についてジャストシステムサポートセンターに問い合わせたところ,

「現在は対応していない.どうしても使用したかったら「英数キー」を2回押すと変わります」

との回答を得た.取扱説明書にこのことは記載されていない.

また,谷川氏は何回かソフトを入れたり,再構築しているうちに,ほとんどのワープロソフトの変換がおかしくなり,最終的にATOK8に戻しシステムを入れ替えられている.( 8500/200. Mac OS 7.6.1 )

追記:
野瀬氏から JISキーボードで英数に変えるとかなひらがなキーを押しても戻らない問題に関して,英数ボタンを二回押すと戻るというジャストシステムサポートの回答に関して野瀬氏の場合は戻らず,確実に戻すためには鉛筆メニューからひらがな入力を選ばないといけないといただいた.


●ATOK11 : PowerBook でのフリーズ

小野氏から次のようなレポートをいただいている.記号入力の問題は上記項目と関連しているものだろうか.

使用機種:Power Book5300ce, Power Book190cs

症状:起動後、ハードディスクがマウントされる前にフリーズする(Power Book5300 ceの場合). クラリスワークス使用中に記号を入力できない.その後フリーズし,使用不可.


●ATOK11外字登録の問題

本日最初の項目「ATOK11とテキストエンコーディング:フリーズの原因 1」で改田氏がご指摘の外字の問題に関しての詳しい内容.

ATOK8で単語登録できたシフト JIS コード( PSフォント)での外字は, ATOK11では, Osakaにも割り当てられた文字があるものに限られます.例えば,シフト JISコード 8758のローマ数字の 5は, Osakaでは(労)が割り当てられていますので登録できますが,シフト JISコード 8759のローマ数字の 6は, Osakaでは割り当てられた文字が無いので登録できません.(中略) もしこれが仕様だとすると(株)や(代), kmや mmなど頻度の高い外字をキーボード入力できない事になり,人にもよると思いますが,キーボード入力できない事になり、人にもよると思いますが、デザインの仕事には結構使いにくいものになりそうです.

また,改田氏は ATOK8の時は変換候補に出なかった 1文字の(株)やページ,ミリなどの外字が, ATOK11ではかなり多くの外字で Osaka の文字コードのものが標準で変換できるようになっていることを指摘している.初心者がそのまま使うことに危惧を表明されている


●ATOK11 :変換後の確定の問題

ヨシハラ氏は変換後の確定に関し,確定しなくても次を入力すれば変換された語に確定されるはずなのにいちいちリターンキーで確定しなければならないという症状がでた. PRAM のクリアとデスクトップの再構築後この症状が改善されたそうである.


●ATOK11 : 単語登録時にスクリプトが切り替えできない

田中(淳)氏はショートカットから漢字・半角入力切り替えなどを使って行うしかないとお知らせいただいた.


●ラディウス Thunder Power30/1600と ATOK カスタマイザの問題

久保田氏はラディウス製グラフィックアクセラレータ「 Thunder Power30/1600 」用ユーティリティ「 Dynamic Desktop PCI 」コントロールパネルが ATOK8と ATOK11のカスタマイザと非互換であることを発見された.

カスタマイザを起動し何らかの操作を行うと,漢字 Talk 7.5.5では爆弾,MacOS 8では Type 3エラーがでる.回避法はカスタマイザ使用時のみ「 Dynamic Desktop PCI 」コントロールパネルを外して行うというもの.コンフリクトについてはラディウス並びにジャストシステムの両方共に問い合わすとよいのではなかろうか.


●G3マシンでは RAMディスクが再起動毎に初期化される

TIL 24205 Power Macintosh G3: Read Meによると, G3マシンの RAMディスクの内容はシステム終了時だけでなく再起動時にも保護されなくなっている.


●G3マシンとの互換性いくつか

TIL 24205 Power Macintosh G3: Read Meからさらに気がついたものを抜き出してみる.

・ 100MHz PC Compatibility card Pentium processor (12 inch card) は非互換

・ QuickTake 150 はモデムポートに接続すること

・ AppleTalkを Ethernet接続で使用する場合, LocalTalkケーブルは接続してはならない

・ LocalTalk 接続のプリンタ出力時にマシンパフォーマンスが低下する



[ 97/11/18]


●CPU アクセラレータカード

11/10 項目「CPU アップグレードカードで SCSI 接続機器に問題?」に関連して何人かの方から情報をいただいている.

「 MAXpowrPRO/PRO+の問題」

MAXpowrPRO/PRO+を使用して Adaptecの Power Domain Ultra SCSI Cardと MGA Millennium Video Cardで問題が起きる.(匿名氏)

Power Domain経由のHDDは認識しない,Millenniumはアップルメニュー周りでかなり高い頻度でFinderがフリーズしキーボードリセットも利かないとお知らせいただいている. ATI XClaim VRでは問題ない.( PM7600/120 160MB Seagate2GinnerHD, Mac OS 8 , Mac OS 7.6.1 )

MAXpowrPRO/PRO+の SCSI 関連の問題は 11/13 項目ではカードの初期不良ではないかとしている.

「インタウェア BOOSETR750/233と MGA Millennium 2」

Millennium 2のドライバが非対応であることが原因.症状はメニューバーを触ると確実にフリーズする.(匿名氏 - 上記とは別の方)

Millenniumに関しては上記お二方とも回答待ちの状態である.同じ症状だと思われるので, Millennium の問題か?

「インタウェア BOOSETR750/233と SCSI 関連」

上記匿名氏によると Adaptec 2940 で SCSI 関連の問題が起き,ハードディスクがリムーバブルメディアとして認識されることがある.

「PowerForce G3 275/275/1MB」

宮坂氏からいただいた.

PowerLogix社のアップグレード・カード「 PowerForce G3 275/275/1MB」をアメリカより取り寄せましたが, SCSIアクセラレーター・カード「 Adaptec社製 Power Domain 2940UW」に接続されたハードディスクから起動ができないケースがあることが判明しました.私は PowerMac9500/150のインナーに Seagate社製 ST34371W-4.3GBハードディスクと Power Domain 2940UW + TwinToubo128M8+360MB DIMMの組み合わせで使っていますが, PowerForce G3カード装着時は起動しませんでした.ただし, 9500内部の Fast SCSIに接続されたディスクからは問題なく起動できました.そちらはバス・クロック 50Hz+バス比率6.0=300Hzのセッティングで問題なく作動しています. NewerTECH社の MAXpowr PRO-250やPRO+266 も以前は製品によっては同様の不具合が起きたようですが,現在はファームウエアのアップデートで対処済み(日本の販売代理店アークポイント(株)の説明)だそうです.

上記の問題とは関係ないが,750(G3)カードなどを使用するときにはマザーボードの 2次キャッシュは抜いた方がいい.また, fj.sys.mac ではインラインキャッシュで問題が起きているという報告がある.なお,11/10項目 zipの問題に関してはアクセラレータカードなしでも同様の問題が起きることを横山氏からお知らせいただいた.


●Eudora Pro 3.1.1Jとインライン変換

甲藤氏からいただいた.

Eudora Pro 3.1.1Jを漢字 Talk 7.5.5で,本文を編集しようとして改行を入力して次に日本語を入力すると必ず Type 11エラーが発生する.設定でインライン変換を外すと改善される.3.0.2までは安定して使えていた.( PowerBook 2300c( 280cからのアップグレード)+ Newer UltraDock16SCE, ATOK11または 8, Macintosh標準の機能拡張)


●Navigator 4.03.1 Type 2エラーの問題は機種依存?

室氏は Mac OS 8(日本語版) + Netscape 4.03.1 + PM 7500/100 2台共にしばらく使用しているうちに Type 2エラーがでる(クリーンインストール後のテスト)のに対して,PM 6100/66, Power Book Duo 280で同じ手順でインストールして問題が起きないことから,バスなどの機種に依存する部分があるのではないかとご指摘になっている.


[その他]
Power Macintosh G3: Read Me
Power Macintosh G3 Series: Description
PowerPC G3 Processor: Description
Macintosh EIDE Drives: Drive Specifications




[ 97/11/17]


ATOK11で問題がでているようだ.明日公開しようと思っていたが,そのため,現時点までに書いたものだけ早めて公開する.項目は追加するかもしれない.


● ATOK11の問題

何人かの方からいただいた.

・インストール後 ATOK11 を日本語入力変換方法として指定した後,鉛筆メニューがでない.また,再起動すると Finder ロード時にフリーズ
(岩田氏. Mac OS 8 8500/180,機能拡張マネージャは「 Mac OS 8 のみ」, PowerBook 2400では問題なかった )

・ATOK を日本語入力変換方法として指定した状態でデスクトップ再構築を行うとメニューバーがでた時点でフリーズする
(山田氏. Mac OS 8 )

・アプリケーションによっては半角英数固定とひらがな/カタカナの切り替えがうまくいかない.(山田氏)

・ Explorerを起動した状態でInternet Mail&News の新規作成文書の宛先欄に入力できない.(かな漢入力半角英数固定の状態で文書欄にカーソルを移動すると,かってに "ひらがな "に変わり,その後宛先欄には入力可能となる)(山田氏)

・ ATOK8で option+P/O/I/Uで操作していた変換が Control+P/O/I/Uになっている.説明書には今までと同様option+P/O/I/Uと書かれている
河本氏. Mac OS 7.6.1 )

・CyberDogで日本語が文字化けする.回避法は TextEncodeを再インストールする.(河本氏

・単語登録の時,コンパチブルに設定すると「読み」の入力ができなくなる.
田中(淳)氏. 8500/132, Mac OS 8 US日本語化(システム・フォントにFukagawa,アプリケーション・フォントにMonnakaを使用.Releiver使用)

・Microsoft Wordで日本語変換が遅くなりフリーズする.最初は問題なかったが,使い続けるうちに変換が遅くなり,フリーズが頻発するようになった. ATOK8に戻すと問題ない.
(由町氏.Perfotma5410 48MG OS8 MS-office(漢字TALK7.5.3対応版)Powerbook5300cs 32MB OS8 MS-office(漢字TALK7.5.3対応版)OfficeManagerなし)


Netscape Communicator 4.04起動時のクラッシュ

4.03の古い Netscape Preferences 初期設定を捨ててから起動することで回避できるといくつかのサイトで報じられている.


●NEC Atermの問題:相性の問題

Mac OS 8 で Aterm が使えない問題に関して,改田氏からプロバイダとの相性ではないかというご意見をいただいた.

改田氏は Mac OS 8 にして DNSまでしか行かず,そこから出られなかった. 一応は Mac OS 7.6.1 の Open Transport 1.1.2および OT/PPP 1.0に戻してみたところ接続できた.改田氏はそこでプロバイダが先月 DNSサーバを変更したことに思い当たり,まだ運転中の古い DNSサーバに Open Transport 1.2に再び戻して接続したところ繋がったという.環境によって繋がる場合と繋がらない場合があるというように,この問題を難しくし解決に時間がかかっている理由として,改田氏はこのようなプロバイダとの機器の相性をあげている.

ビギナーの方へ:
インターネット接続に関してプロバイダなどとの機器の相性という要因は重要です.上記のような TAの場合は私はよくわかりませんが,モデムの場合は問題が生じることがあります.プロバイダのモデムとノード(ノード:個々の端末,ここではユーザのコンピュータ)のモデムの間で通信を確立する作業が必要なのですが,そこでメーカーの異なるモデムを使用すると接続に失敗することがあります.両者を同じメーカーにすることで問題が起きにくくなります.頻繁に接続に失敗する場合,これらの問題を疑うことができます.

現在,日本のプロバイダで使用されているモデムは主にヒューコム,マイクロコムという資料があります.(インターネット接続プロバイダの動向 (96年9月公開)中のプロバイダの使用機器


●LaserWriter 8.5.1は PDF出力対応, TCP/IP/LPR-プリンタをサポート

Technote 1112: Introducing the LaserWriter Driver Version 8.5.1によれば, LaserWriter 8.5.1は Desktop Printer Utilityを含んでいるが,Desktop Printer Utilityは TCP/IP/LPR-プリンタをサポートしている.(私は LPRというのがどういうプロトコルなのか分からないので,このことがどの程度の機能なのか判断がつかない).また PDF( Acrobat Distiller 用)出力ができるようになっている.

追記:
宮下氏からPC-TCPIP-FAQ-Jをご紹介いただいた.これは Windows から UNIX 接続プリンタへの出力が LPRプロトコルで可能になるというもののようだ.ということは LaserWriter 8.5.1 から UNIX接続プリンタに出力できるようになるということか.


[その他]
MacWindows
Macintosh とWindowsの統合環境




[ 97/11/15]


●ATAドライブ搭載 PowerBookの SCSIディスクモードの問題

Apple はPowerBook HD Upgrades and SCSI disk mode Compatibilityで ATAドライブ搭載 PowerBookの SCSIディスクモード接続について,ユーザが換装したハードディスクで問題が起きる場合があることを公表した.

「4GB 以上の ATAドライブ搭載 PowerBook( G3以前の機種) 」

PowerBook G3以前の換装した 4GB以上の ATA( IDE)ドライブ搭載 PowerBookの SCSIディスクモード接続において,誤った位置で読み書きされるという重大な問題が起きる.基板上の Macintosh ROMの問題のために回避法はない.そのため, PowerBook G3よりも前の ATA 採用モデルはドライブを 4GB以上に交換しないようにするか, そうした場合は SCSIディスクモードは使用しないようにする.

該当するマシンは, Duo 2300c, PowerBook 5300シリーズ, PowerBook 1400 シリーズ, PowerBook 3400 シリーズ, PowerBook 2400 シリーズ.

「特定のATA ドライブの I/Oエラー( 3400以前)」

5300シリーズ, 2300シリーズ, 1400シリーズ, 190シリーズの SCSIディスクモードのコードにバグがあり,ユーザが換装したドライブで問題が起きる可能性がある.これらのマシンでは 512バイトブロックのドライブから容量を読みとるときに二つの16ビットコードを参照するのだが,その二つの値を間違って計算する.そのため,最後のボリュームの 16MB分のデータにアクセスするとI/Oエラーをだすという.

これまで Apple が上記マシンに内蔵した ATA ドライブはたまたまこの問題が起きなかったドライブであった.しかし,ユーザが換装したドライブについては起きる可能性があるという.

この問題も根本的な回避法はない.消極的な方法としては,換装しない,または,パーティションを切りなおして 16MBのボリュームを最後に作り,そのボリュームはアクセスしないダミーとして使用するという方法がある.

追記:
アップルから TIL の日本語訳が出た.
●G3マシンのメモリ

Apple の Power Macintosh G3: Technical Information Guideによれば,新型 G3マシンのメモリは以下のもので,これまでの DIMMはピン数などが同じで装着が可能のように見えても搭載してはならない.
8, 16, 32, 64, 128 MB DIMM
3.3 ボルト, unbuffered, 64-bit wide, 168-pin
100 MHz/10 nanosecond (ns) cycle time または faster using Synchronous Dynamic Random Access Memory (SDRAM)

MacWEEKはRAM upgrades speed G3 Macsの記事で Apple はこれまで 4400/200だけで使用していたメモリであるとし,新型 G3マシンで使用されている SDRAMA( synchronous dynamic RAM, CPU サイクルに同期して読み書きする)について触れている.

また,MRP News
64-bit (non-parity), 168-pin, JEDEC-standard, 3.3-volt, unbuffered SDRAM DIMMs
としている.

後の 2者は現在対応している製品をあげている.

追記:
MacInTouch
「Serial Presence Detect EEPROMが正しく設定されている,64ビット(パリティなし),168ピン,JEDEC規格,3.3ボルト,バッファなしSDRAM DIMM」
としている.


●FinderPop 1.5と QuicKeys3.5.2r1とのコンフリクト

MacFixIt 10/12 は特定のコンテクストメニュー項目プラグインを使用すると上記組み合わせでシステムクラッシュするという投稿と, FinderPop作者の確認を記事としている.


●Apple Displays 1.5.5

AppleVision 1.5.3をアップグレードする.
Apple_Displays_1.5.5-1of2.img.hqxおよびApple_Displays_1.5.5-2of2.img.hqx


●Performa 6400シリーズ FAQ

Macintosh Performa 6400 Series: Frequently Asked Questionsの主な内容を以下に要約して書き出してみる.ただし, Geoportの場合など,日本で発売された製品に適合できない場合もあると思うのでご注意願いたい.
なお,これとは別に Macintosh Performa 6400: Sound FAQが公開されている.

「適合メモリ」
64-bit-wide, 168-pin, noncomposite, 70-nanosecond or faster DIMMs (1K or 2K refresh)

「内蔵モデムと識別方法」
クラリスワークスの通信で接続をシリアルツールとし,セッションメニューを開き, "ATI1"を入力すると以下の数値が返ってくる.その数字で見分けることができる. (クラリスワークスの通信のことは秋山は分からないので不適切な訳かも知れない)
240 = Global Village Platinum V modem
0 = Apple Geoport modem

「 33.6Kbpsにできるか」
Geoportは GeoPort & Express Modem Updater (v3.1.1以上)( Apple FTPの US/Macintosh/Networking/Communications/Apple_Telecomにある)を使用することで可能.
28.8Kbpsの Global Village Platinum V modem はできない.
(通信法の関連で日本で Geoport がアップグレードできるかどうかわからない - 秋山注)

「 外付けモデムの接続」
ユーザーマニュアルに従って内蔵モデムを外し,以下の情報を元に内蔵モデム用ソフトウェアを外す.

Performa 6400/6360/GeoPort: How to Remove Modem Software
Performa 6400/GVC: How to Remove Modem Software
「 OS 8 で Geoportモデムが使えない」

簡易インストールなどではモデムソフトウェアはインストールされない. Mac OS 8 CDの CD Extrasフォルダからインストールする.
( Mac OS 8 日本語版は「 Mac OS 特別付録」の「Apple テレコム」フォルダ - 秋山注)

「内蔵モデムのパフォーマンス改善法」
・ Geoportの場合は GeoPort & Express Modem Updater (v3.1.1以上)をあてる
・仮想記憶を切る
・ AppleTalk接続していない場合,セレクタで AppleTalkを切る
・使用されていない機能拡張類を読み込まない
・ 2次キャッシュの搭載
・ RAM の増設
・同時にいくつものアプリケーションを立ちあげない

「ふたつめのハードディスクを増設できるか」
拡張ベイに zip を搭載したモデル以外は可能
( SCSIになる. IDEはスレーブ接続できない仕様になっている - 秋山注)

「 7.6.1で 2次キャッシュを認識しない」
54xx/64xx L2 Cache Resetを使用する. Mac OS 8 では改善されている

「 VRAMを増設できるか」
VRAMを既に搭載されている 1MB以上に増設することはできないが, PCIビデオカードを使用することができる

「 PCI ビデオカードを組み込んだら TVチューナーが機能しなくなった」
Apple Video Player, Avid Cinemaほかビデオデジタイザーを使用するアプリケーションの場合,モニタがビルトインのビデオポートに接続されていることを確認する.

「起動 30秒問題」
Mac OS 8 ,7.6.1だと起動音がして 30秒程度しないと LEDが点灯せず,起動プロセスが始まらない.(本ページでたびたび取り上げている問題であるので省略.問題は未解決で 7.6以前に戻す以外に方法はない.)

「?マーク表示問題」

ドライブ設定 1.3.1でハードディスクをドライバ更新する

「いくつかの SCSI 機器が認識できない」
6360/64xx/54xx Update をあてる.ただし, Mac OS 8 , 7.6には組み込まれているのであてる必要はない
(これは UMAXスキャナなど一部 SCSI製品で起きるもので一般的に起きるものではない.トラブルニュースデータベースに詳しい項目があるので96/11/1,11/21,11/28,12/3, 12/21を参照願いたい- 秋山注)


MacInTouch NetWare関連の問題の解明,AppleShareのアップデートおよび, TIL項目

Novellの NetWareでの不具合が記されている. NetWare Client 5.11 for the Mac OSで PCI Etherカードによる接続に問題がある場合, mclupd3.binに含まれるアップデータを使用することの他,最近 TILで頻繁に取り上げられている Netware関連の問題を紹介している.

この問題に関するApple の Tech Info Libraryのうち主なものは以下.

Netware Aliases Fail with Mac OS 8.0
Mac OS 8にして MCLUPD3.BIN あてているのだが,エイリアスのダブルクリックでネットワークボリュームをマウントしようとすると「見つからない ...」と出る. MacIPX か AppleShare (Bindery mode) のゲストでアクセスしてエイリアスを作りなおすとよい.

MacIPX and Comm Slot II Ethernet Errors
Communication slot IIを持つ Macintosh( 4400, 54xx, 5500, 6360, 64xx, 6500)で Novell's NetWare Client for Mac OS 5.11において, MacIPX を設定しようとすると「 -43エラーのため Ethernetインターフェースを選択できませんでした.ネットワークドライバが正しく動作できるよう設定して下さい」というようなアラートがでたり, NetWare Directory Browserの Novell Login Menu で NetWare ファイルサーバにアクセスしたり,ボリュームをマウントしようとすると「 ネットワーク接続に問題があるか, MacIPXが正しく設定されていません ...」とでる.
6360/64xx/54xx Update 機能拡張をインストールするか, MacIPXを設定する.( MacInTouch上記記事にはこれ以外の解決法が述べられている)

MacIPX and PCI Token Ring Card Issue Resolution


[その他]
Power Macintosh G3: Technical Information Guide
上記記事中でも紹介している




[ 97/11/13]


11/10項目「 JISキーボードスクリプトの問題」について項目内容に誤りがあったため書き直している.


●Type 2エラーの問題

Mac OS 8でアプリケーション使用時に Type 2エラーが生じる問題に関して. 11/1 本ページで紹介した Finderのメモリを増大することで改善があるようだ.( 11/1 「 Finder関係のエラー」参照)また, HeapPlunderの効果もあるようだ.

Netscape Navigator 4.03.1での問題は私にはメモリの問題のような気がするのでアプリケーションをたくさん立ちあげて残りメモリが少ない状態では使用しないようにすればどうだろう.( Netscapeのメモリ割り当てをアプリケーションが使い果たした場合システムヒープを使用するようにできているようだ)

fj.sys.macでは Netscape Communicatorとアップルメニューオプションとの相性が取りざたされている.また, Netscape 使用時の頻繁な Type 1エラーなどはキャッシュのクリアなどの常套手段を試みられたい.


AppleShare 3.7.2の速度改善

西川氏からAppleShare 3.7.2を使用することでファイルコピーの時間が半分になったとご連絡いただいた.なお,AppleShare 3.7.2のインストールに関しては若干注意が必要である.(97/11/7項目を参照のこと)


●Eudora Pro 3.11J検索時の Type2エラーの回避法

いのうえ氏からいただいた. Eudora Pro 3.11J をOS8(E)+JLK(LKU)で動作させているとき,検索すると Type2エラーがでる場合,Japanese/English Laguage Registerで Eudora Pro 3.11Jを Englishのアプリとして 登録してしまい,表示フォント等は FontPatch'nで対処するようにすれば,一応回避することができるそうである.


●2GB以上のボリューム未対応アプリケーション

11/1,11/10項目とした,クラリス製品が 2GB以上のボリューム未対応のためファイル保存時に「ディスクが満杯です」とでて保存できない問題に関して, MacFixIt も11/10に記事にしている.その中に, Word 5.1 と AppleShare 3.7.2の間, WordPerfect 3.5.4で似た問題が起きるという投稿を紹介している.


●MAXpowr PROと ADAPTEC製 SCSIカードの問題

11/10項目の問題について, taki氏は Newer Tech社に連絡したところ,初期不良であったと回答を得た. Newer Tech社はこのことを既にアナウンスしているのだが,日本語でのアナウンスがなかったそうで遺憾との回答である.日本の正規代理店から購入している場合はその場で交換,修理を行える.米国からの購入の場合は米国へ発送することで交換,修理される.(無料ただし米国への送料はユーザ負担)

不良のカードは米国では20台程度だそうだ.なお, taki氏は Newer Tech社のサポートに関して大変評価されている.


●Color StyleWriter 4100/4500と CPUアップグレード一部機種, G3マシンとの問題

Power Macintosh G3 & Color StyleWriter 4100/4500 Printer Issueによれば,Color StyleWriter 4100/4500(日本未発売?)と 233-MHzプロセッサアップグレードカードを使用した PowerMacintosh および G3マシンの間に問題があり,「プリンタが応答しません.現在接続されているポートを確かめ ...」というアラートがでてプリントできない.

追記:
Apple ドライバで修正された.また, HP DeskJet 800 シリーズドライバ 9.4でも回避できる.


[その他]
Macintosh PowerBook G3: Description
Macintosh PowerBook G3: Technical Specifications




[ 97/11/10]


●Performaなど一部機種の 1.2GB IDEハードディスク不良:新たな問題?

関谷氏によると, Performaで使用されている 1.2GBハードディスクでこれまでいわれている以外の問題が発生している.

この問題は 10/29項目としたが,氏の Performa 5280 のハードディスクは Seagate製で 1.2GBで Revision番号は 1.35 のため, Performaホットラインに問い合わせていた.その結果,該当の1.2GBHD 対策用のディスクドライバ( Drive Setup Lite 1.3.1/ディスクドライバを3.07に更新する. WWWなどでは未配付)があり,これを送るのでしばらく様子を見てほしいとのことであった.

購入当初から,起動ディスクを度々認識しなくなったり,アイコンパレード中に突然再起動したりと妙な挙動があったそうである.

現在,送られてきたドライバ(ドライバの入換えのみ)とファームウェアドライバとの組み合わせで使用し,様子を見ているそうであるが,?マーク表示の事態には至っていないそうである.

追記:
田中(俊)からドライブ設定 1.3.1の ATA ドライババージョンも 3.0.7であることをお知らせ下さった.また, Lite版は US版の起動フロッピーに含まれているものだそうだ.


●CPU アップグレードカードで SCSI 接続機器に問題?

Taki氏からいただいた.

「newer tech製 MAXpowr PROと ADAPTEC製 SCSIカード PowerDomain2940UWの相性」

(1)現象
今まで, PowerDomain2940UWに外付け HDD1台( MAC OS 8インストール済)を起動ディスクとして問題なく使用していたが, MAXpowr PROをインストールしたら外付け HDD1台から起動しなくなった.そして10秒後位に内蔵ディスク(内蔵SCSIに接続)のシステムで起動してしまう.起動終了後も外付け HDD1台はデスクトップに 現れず,SCSIカードに付いてきた「DiscBasics」というソフトにてドライバインストールしないと外付けHDDは認識されない.

(2)原因
原因は不明.アダプテック(日本)のサポートに問い合わせたが「カードとの相性の問題だと思われます」という回答が得られた.この問題はハードに依存しているため,いまのところ解決の方法はなさそうだ. newer tech社にも問い合わせ中だが,まだ返事は得られていない.

(3)試みた事
起動ディスクを何度も選択したがダメ.内蔵ディスクに KT7.5.5と OS 8がありどちらかで起動しなおしても SCSIカードは認識されない.時間があったら,再度昔の CPUカードと交換してみるつもりです.

マシン PM7600/120MHz メモリ 144MB 外付け HDDは SCSIカードにて構築.他社のフォーマッタは使用していない.

また,藤山氏から似た問題をいただいた.

「 zipドライブのpcexchane が利かない」

当方, Mac OS 8 をインストールしています.
Power Mac7500にインターウエアの Booster200の CPUカードを差し込んでつかっています.メモリ 80Mで,外付け HDと zipドライブを SCSIでつないで使っています.

ここで, zipの DOSフォーマットしたものを KT 7.6.1では使用できたのが OS 8 では「初期化しますか」というメッセージが出てきます.(これでは困ってしまいます)コントロールパネルで pcexchange を選び,オプションで SCSIでつながっている機種が出てきますが,チェックマークがついていなくて,つけようとしてもなりません.

また, zipメディアを差し込んだまま, Mac を起動させようとしたら途中で,フリーズしてしまいます.

西山氏,横山氏からは CPU アップグレードカードなしでも SCSI 関連のトラブルがおきているとお知らせいただいている.(西山氏は 7.6.1に戻されたそうである.)


●SAM 4.5/4.5.1と Mac OS 8 +JLKで終了時のフリーズ

SAM 4.5/4.5.1と Mac OS 8 +JLK( LKU: Language Kit Updater)で Restartを選択すると終了処理中にマシンがフリーズするといのうえ氏から連絡いただいた.( SAM 4.5 E/J および SAM 4.5.1 E )終了処理中に SAMが何らかのアラートを出そうとして問題が起きると考えられ,回避法は SAMの segment loaderのエラー対策のパッチをあてるとよいそうである.


●Avid Cinemaで「不正なJPEGデータ」と出る問題

TIL30228: Avid Cinema: "Invalid JPEG data. Your movie clip may be corrupted"によると, 16インチ Apple モニタを使用して Avid Cinemaを起動すると「不正なJPEGデータ.このムービークリップはこわれているかもしれません」というメッセージが出ることがある.解像度が 640×480画素で 256色およびそれ以下の表示色で起きる問題である.表示色を16ビットカラー( 32000色)以上で表示することで回避できるが,搭載 VRAMによる制限がマシンによっては生じることから例えば 6400/6500シリーズで 14インチモニタまたは 15インチマルチスキャンモニタなどに変更する必要がある.モニタが Apple製解像度固定 16インチモニタを使用している場合はモニタを変更するしかない.


ClarisWorks 4.0v6 U.S. Updater

ClarisWorks4.0v6.txt にはサーバに 2GB以上の空きがある場合,ディスクが満杯とのエラーがでる問題を修正したとある.

11/1 本項目ではクラリス製品に関して 2GB以上のボリュームに非対応であるために「ディスクが満杯」のアラートがでてファイルが保存できない問題(クラリスサポートによる)を記した.上記は「サーバに」 2GB以上の「空き」がある場合に同じアラートがでると書いてあって異なっている.

追記:
当初,「 2GB以上の空きがない場合」と誤記述していたので上記項目は修正している.


●新型 G3マシンのメモリ搭載上限

MacInTouch 11/7 はミニタワー型に比べてデスクトップ型のメモリスロット上の空間の高さが低いため, 128MBメモリが取り付けられないとしている.そのためどちらも 3スロットなのに,ミニタワー型が 384MBに拡張できるのに対して,デスクトップ型は 192MBまでしか拡張できないことになる.


●Mac OS 8で記号が一部正しく入力できない問題:仕様の変更

本日,キーボードスクリプトがインストールされないためであると項目を書いたのであるが,私の理解に誤りがあることをご指摘いただいたので当初項目を変更した.

97/9/29項目ほかの, Mac OS 8 で JISキーボードからの欧文入力の際に一部記号類が SACII配列となってしまう問題に関して幸山氏から次のようにご教示いただいた.

Mac OS 8 になってから JISキーボードの処理の仕様が変更されています.

Mac OS 7.6.1までは, JISキーボード用の KCHRで処理を行なっていましたが, Mac OS 8 からは KCHRで処理をするのをやめて, itlk( JISキーボード用)で処理するようになっています.

KCHRは,仮想キーコードからASCIIコードへコード変換するテーブルです.
itlkは,仮想キーコードを別の仮想キーコードに変換するテーブルです.

97.11.10 Mac OS 8 は( JISキーボードの場合) JISキーボード用の itlkを使って仮想キーコードを別の仮想キーコードに変換することにより, USキーボード用の KCHRを使って正しい ASCIIコードに変換できるようにしています.

Mac OS 7.6.1 までは USレイアウトキーボードか JISレイアウトキーボードかの違いにより,キーボードコントロールパネルでユーザが設定しなければいけませんでしたが, Mac OS 8では itlkを使うことでその必要がなくなりました.これは初心者にとっては歓迎することだと思います.

( Mac OS 7.6.1 までの場合)
キーボード → ... → 仮想キーコード → JISキーボード用 KCHR(ユーザが設定する)→ ASCIIコード

( Mac OS 8 の場合)
キーボード → ... → 仮想キーコード → JISキーボード用 itlk → USキーボード用 KCHR → ASCIIコード

一方,Mac OS 8 を想定していないアプリケーションはこの仕様変更により問題が起こります.
ATOKを調べたわけではありませんが,JIS用のKCHRを使っているはずです.そのため,Mac OS 8 ではJIS用のKCHRが存在しないため問題が起こります.他にもこのitlkの処理に関連したプログラミング上の問題があるのですが,その問題かJIS用のKCHRが存在しないために起こる問題かのどちらかです.

#
JIS用の KCHRを Mac OS 8 にインストールすれば,これら問題を起こすアプリケーション(注)は正しく動くようになるハズですが,キーボードコントロールパネルや入力メニューに表示されるようになり,Mac OS 8 での仕様変更の意義がなくなります.

(注:日本語入力変換プログラムで,JIS用 KCHRリソースをアプリケーション自身にコピーして使っていないものは,たぶんすべてだと思います.<- コピーは Appleの著作権の問題があります.当社(ピーチツリー - 秋山注)のMacintosh用キーボード練習ソフトもこの仕様変更のあおりを受けて無償バージョンアップを余儀無くされています.)

私が最初書いたものは対症療法的なもので確かに問題は解決するが,将来的に考えた時には本格的なものではない.また,インストーラのバグと書いたのは対症療法が効くことからの私の推測の誤りで, Mac OS 8 で仕様が変更されていたことによるものであったことが分かった.しかし,項目中の秋山氏の回避法は JLKで Mac OS 8 USに Language Kit Updaterをあてた場合は有益な内容であるので以下に問題がある項目ではあるが掲載する.

「当初掲載した項目」

JISキーボードスクリプトの問題

これは ATOK など日本語入力変換プログラムの問題ではない.ジャストシステムなどが回避法を発表しているためにそれらプログラムの問題と思われているかもしれないが, Mac OS 8 インストーラのバグである.

インストーラは接続されたキーボードを判別するか,カスタムインストールでユニバーサルシステム用を選択した場合は JISキーボード用のリソース( JISキーボードスクリプト)を組み込むべきなのであるが, Mac OS 8 ではし忘れるようなのである.そのため,日本語入力変換プログラムには関係なく, ATOKであろうがことえりであろうが問題は発生する.

また,JLKでも Mac OS 8 USに Language Kit Updaterをあてた場合もこのバグは同様に発生すると秋山氏からお知らせいただいている.

回避法は 9/26項目にあったように,ジャストシステムが発表した Mac OS 7.6.1以前のシステムの JISキーボードスクリプトをシステムスーツケースにドラッグ&ドロップするか, ResEditで直接 KCHRを変更するかする.( JLKの場合で ResEditを用いる場合, LKUの Disk 1の Japansesというファイルを開き, itlkリソース中の Roman-JISの項目を systemの itlkへコピーするー秋山氏)

これ以外に簡単な方法を西川氏がご提案されている.アップル配布の「 JISキーボードインストーラ」をインストールするという方法である.この方法は簡単ではあるが古い機能拡張( インライン追加機能)も同時にインストールされてしまう(ことえりなどは置き換えることはしない).いずれにしろ,初心者に簡単に行える方法はなく,システムフォルダを開かなければならない.



●NEC Atermの問題

柳沢氏によれば Mac OS 8 で NEC Atermでインターネット接続他ができなくなる場合がある問題は CCLファイルにあるが原因はまだ特定できていないと NECから連絡を受けた.詳細は氏の「第五章:Aterm Station からの手紙」 「第六章:トラブル対処」を参照されたい.



[ 97/11/7]追加


●Atermユーティリティの MBDFウイルス汚染

宮下氏からご連絡いただいた.

11/4 から公開された Aterm 電子メール着信通知&UUIメールユーティリティ< Macintosh版・Ver1.10>が MBDF Aウイルスに汚染されていた.以下の URLで情報が公開されている.インターネット上で入手したファイルが汚染しているが, 製品の CD-ROM は感染していないと書いてある.

http://www1.meshnet.or.jp/aterm/info/1997/info1106.htm

MBDFウイルスは比較的軽度の症状をあらわすものでファイルを削除したりするような悪質なものではない. Disinfectant で対応することができるのであわてることはない. MBDFに関しては私の主な Macintosh ウイルスの症状と影響 に簡単に解説している.

ウイルスに関する情報は慎重に扱い,チェーンメールにならないよう配慮されたい.



[ 97/11/7]


●ドライブ設定 1.3.1のドライバ更新はキャッシュの設定が必要?:UMAXの注意

UMAXはImportant information on upgrading to Mac OS 8 for C500 & C600 owners.( C500, C600 の所有者の皆様への Mac OS 8 アップグレードの重要な情報)というページでドライブ設定 1.3.1 に関してドライバ更新時にキャッシュを 256kにしてドライバ更新をするように述べている.

当初,同ページでは,ドライブ設定 1.3.1 に関して潜在的問題があるためドライブ設定 1.2.2を使用するようにと書かれていたらしい(秋山未確認.ソースは MacFixIt 11/5記事).しかし,私が確認したところ,上記のような記述となっていた.当初の発表からの回避法が見つかったため内容を改めたのかも知れない.

追記:
Drive Setup 1.3.1 Read Meに本日変更が加えられた.しかし,上記 UMAXの手順のキャッシュの設定は見あたらない.


●起動時にゴミ箱が空になっている

TIL: Why Does The Trash Empty Automatically?によると, Performa 6400などでゴミ箱に何か入れて空にしないまま再起動すると,ゴミ箱が空になっていることがある.これは At Easeの起動時にゴミ箱を空にする機能が働いているため.

以前, TILでゴミ箱に捨てたファイルが空にできないということが解説さたことがあった.その場合は「一般設定」コントロールパネルでシステムフォルダの保護,アプリケーションフォルダの保護にチェックがついているためだった.


AppleShare 3.7.2の問題と回避法

MacFixIt11/5 は AppleShare 3.7.2に関してリソースが壊れている問題があり, Apple から連絡を受け取ったとしている. 問題はインストーラスクリプトが正しくAppleShareファイルを閉じていないためだとされている.

回避法はインストーラディスクからインストーラを起動しないで直接機能拡張フォルダに AppleShare をドラッグ&ドロップする.また, ResEditにドラッグ&ドロップすることで修復されるという報告も入っているようだ.


Speed Doubler 8 Updater 8.0.1およびインストーラのバグ

Connectixは8.0.1へのアップデータをいったん発表したが,インストーラにバグがあったため現在配布を中止している.

すでに配布されたアップデータはインストール時に「 resource not found 」(リソースがみつからない)と出る.取り消されたアップデータは修正されたインストーラができしだい,同ページに再び発表される予定.

配布されたアップデータからのインストールは次のようにすればインストールできると記されている.それによると,もう一度 Speed Doubler 8 をマスターディスクからインストールし直し,そのまま 8.0.1 updater をかけて再起動する.

8.0.1では現在の Speed Doubler 8の次のようなバグを修正したとある.

・ Aladdin StuffIt Browserとのコンフリクト

・ File Buddyなどで Finder がバックグラウンドでリセットされたときにファーストコピーができくなる

・リスト表示のウインドウ内のファイルとフォルダを同時に選択してコピーすると,繰り返しコピーされる

・デスクトップにファイルを移動させると移動とコピーが同時に起きてしまう( Mac OS 7下ではファイルを削除してしまう)

・ファーストネットワークコピーをオフにしていると Apple Talkを要求するアラートがでる

・起動時以前にスケジュールコピーが予定されていると, Finder ロード前に unimplemented trap エラーが発生する

・ AppleScriptが必要だというメッセージが表示されない
( AppleScriptがインストールされていない場合,ファーストコピーは働かない)

・ネットワークコピーを可能にした状態でユーザが再起動できなくなる

ずいぶんと問題があるものだ.これまで本ページでは,ファインダコメントがコピーされない,コンテクストメニューからのファーストコピー(複製?)ができないなどの問題を掲載しているが( 97/10/27 項目参照),それらが修正されたという記述はない. MacFixIt 11/5 にはファインダコメントの問題は改善されているという報告がある.


SAM 4.5.1 patcher

Mac OS 8 + SAM 4.5.1でゴミ箱のファイルを空にしようとすると,「使用中」などのアラートが出て空にできない問題があり,修正されているという.( MacFixIt 11/5 )


●Mac OS Runtime for Java 1.5および1.0.2にセキュリティーホール

Apple は Apple & JAVAのページで,Mac OS Runtime for Java (MRJ) 1.5およびそれ以前のバージョンに, OS に不法なアクセスを許してしまうセキュリティホールがあると発表した.Apple はその問題を修正する MRJ 1.5.1 Download Pageでアップデータを配布している.



[ 97/11/4] 追加


●Eudora Pro3.1.1-J の問題

アップデートしてみたのだが,フィルタの一部が動かなくなっている.機能しないのはヘッダの指定で「受取人のいずれか」,「ヘッダのいずれか」,「本文」を選択している場合である.

このほかにも文字化け, JLK1.2+LKUで検索すると Type 2エラーが出る( Langueage Kit Extentionを外すとよい)などが起きる場合があるという指摘が fj.sys.macにある.

追記:
いのうえ氏からクニリサーチからの回答をお知らせいただいている.アップデートした場合は私が書いたようなヘッダの指定のフィルタが機能しなくなるのだが,新しく追加された「パーソナリティ」の指定も機能しないそうである.



[ 97/11/4]


●Mac OS 8 用 Language Kit Updaterの問題

TIL30222: Language Kit Updater from Mac OS 8 (LKU8): Known Issuesは Mac OS 8 用 Language Kit Updaterでの問題をいくつかあげている.主だったものは以下.

「LaserWriter 8.5.xドライバ:プリント命令後のクラッシュ」

機能拡張フォルダ内 Language Kit Additions folderの LaserWriter関連ファイルを全て外す. LaserWriter 8.4.3 Z and PrintLib 8.4.3 Zなど 8.4の付いたものも外す.
(私は JLKを使っていないので英文の意味がよく分からない. Language Kit Additions folderが機能拡張フォルダ内にできていると読めるのだが, LaserWriter 8.4.3 Z and PrintLib 8.4.3 Zを外せとも書いてある.通常それらは機能拡張フォルダ内に追加されたファイルというかたちをとっていてフォルダではないのだが)

「Japanese Language Kit 1.2 と JISキーボード」

これは私のページで何度か触れられた問題である.ローマンモードでいくつかのキーが正しく記号入力できないとだけしか書いていない.

「オープンファイルダイアログ表示が遅い」

Language Kit Extension機能拡張が PC Exchange や ColorSyncなどの cdevと問題を起こし,オープンファイルダイアログ表示がフリーズしたかのように遅い.これは,デスクトッププリンタのプリントメニューの設定変更ダイアログでも同様である. 1-2分かかるがフリーズしたわけではない.

これらの問題を修正した新しいバージョンが Apple SW Updatesに投稿されると書かれているが時期は書かれていない.

追記:
TERO氏より,「LaserWriter 8.5.xドライバ:プリント命令後のクラッシュ」について JLKでは Language Kit Additions フォルダが機能拡張フォルダ内にできていて,その中にドライバ等が含まれているとお教えいただいた.また,「オープンファイルダイアログ表示が遅い」に関し,日本語スクリプトを ScriptSwitcherや Script Changer などで Japaneseにした場合は Language Kit Extension機能拡張を外して何ら差し支えないとのことである.他にも Language Kit Extension機能拡張が問題を起こすとご指摘いただいた方もいるので,外した方がいいだろう.


●AppleShare IP 5.0 プリント時の問題

TIL 22113: AppleShare IP Print Spooler Issueは AppleShare IP 5.0 でプリントスープラに蓄えられたデータが実際にはプリントされないという問題を記している.回避方法はAppleShare IP 5.0.2にする.

問題が出る組み合わせ,プリンタは以下の通り

AppleShare IP 5.0, AppleShare Client 3.7, LaserWriter 8.4.1, LaserWriter 8.4.3 drivers

Xante 8200, Tektronix Phaser 300x, DataProducts Typhoon 20, LaserMasterUnity 1200 XL, NewGen ImagerPlus 6, Oce G5242-PS


●コンテクストメニュープラグイン( LSAssistCMP1.0b2)のコンフリクト

海住氏からのお知らせである.解凍を行うプラグイン LSAssistCMP1.0b2を使用すると次のような症状が起きる.

「Disk First Aid」「Disinfectant」など特定のアプリケーション本体をコンテクストメニューから「情報を見る」を選択した後,(「情報を見る」を閉じて)そのアプリケーションをゴミ箱に捨てて特別メニューからゴミ箱を空にしようとすると「使用中の項目を含んでいる ...」とアラートが出て消去できない.再起動すると消去できる.


●PC用 PCI カードが Macintosh と非互換の理由

MacInTouch 11/3 は投稿として, PCI Macintoshの起動時にハードウェアの情報を集め起動プロセスを制御する Open Firmware に関連して PC用のほとんどの PCI カードが, SCSI カードで BIOSをロードしようとしたり,ビデオカードでは Macintosh 用は QuickDraw のチップセットをカード上に持たなければならないなど, PCI Macintoshで動作しない理由を推定している.



[ 97/11/1]


OT/PPP で接続しようとするとしばしばモデムを初期化できなかったとかモデムが応答しないとか出ることがある.このような場合再接続を試みても改善されずさらに接続を繰り返すことが多い.たまたまこれが出ているときに家内からPPPコントロールパネルをいったん閉じて再び立ちあげるとよいとアドバイスされた.やってみると効果てきめんであった.家内は私が薦めて 2-3年くらい前から Macintosh を始めたのだが,どうも最近は私の方が教わるケースが増えてきている.


●Type 2 エラーの頻発(継続,回避法)

Mac OS 8でアプリケーション使用時に Type 2 エラーが起きる問題について,時吉氏から改善があったと方法をお寄せいただいた.

方法は HeapPlunder というシステムに強制的に空きメモリを作るフリーウェアのユーティリティを使用するというもの.時吉氏は PageMillで保存時に出ていた Type 2エラーが出なくなった.

これは Finder ヒープを増大させるという回避法だと思う.ところで次の項目の前田氏の情報はこの回避法と近いと思うのだが,前田氏のところでは Finderヒープを増大させても Internet Explorer 4.0 Preview 1でType 2エラーは減らないようだ.

Type 2エラーは様々なアプリケーションで起きることを皆様からご報告いただいている.そのようなわけでエラーは特定のアプリケーションで起きるバグではなく,システムが関連していると考えられる.


●Finder関係のエラー

前田氏は Mac OS 8 にしてから Finder 関係のエラーが頻繁に出るので, Finderのメモリ割り当てを 2000kにしたところ嘘のようにエラーがなくなったそうである.

エラーはソフトをインストールし終わってFinderが立ち上がらないとか,メモリが足りないとか,突然フリーズするというものであった.そこで,アプリケーションの強制終了をしてみると Finderを強制終了しますか?というメッセージが出るために Finder の問題だと判断される.

私のところには何通か Mac OS 8 で Finderが不安定だというご意見などをいただいている.私は「 Mac OS 8について」で Finderのリセットが頻繁に起きるという Mac OS 8 USの問題を記した. Mac OS 8 日本語版は明らかに US版よりも Finderリセットは減っているが,それでもなくなったわけではない.

Finderのメモリ割り当ての増大は私も試みたところ効果があるようだ. RAMディスクを使用していてシステム終了時に出るアラートでキャンセルすると,再度システム終了した時に問題が出るようになっていたのだが,改善された.この RAMディスク関連の問題は Mac OS 8 USで起きていた問題なのだが,日本語版では当初改善されていたのが使い続ける内にまた出てきていた.

「 Finderのメモリ割り当て変更方法」

Finderの複製を作成し, ResEdit にドラッグ&ドロップする

SIZE のリソース(太った Finder アイコン)をダブルクリックで開き,出てくる項目をさらにダブルクリックする

一番下から2つの, Size と Min size (または Size だけでもよい)の値を変更する
(値の単位はバイト)

セーブし, ResEdit を閉じて, Finderを入れ替え,再起動する

この場合,2000kとするためには 2048000とする. ResEdit の使用に不安のある方は FinderHeapFix などを使用する.


●Mac OS 8: ファイル共有の速度改善

斉藤氏から OS 8 によって社内ネットワークのファイル転送速度の劇的な改善があったとお教えいただいた.

斎藤氏の会社では Macintosh サーバによって約 80台の Macintosh がネットワークされており,ハイパーカードを利用して定型文書をいくつかのフォルダに分けて管理がなされている. Mac OS 8以前のシステムではそれらフォルダ内のファイル数が 300を超えると目に見えてファイルアクセス速度が低下し始め, 500を超えると苦痛を伴う遅さになっていたそうである.( アップルに問い合わせしても明確な返事が得られなかったそうだ)
ところが ....

ごく最近,クライアントの( Macintosh の-秋山注)1台に OS8を載せて安定度/当社使用のソフトとの互換性チェックの作業を開始したところ,その MACからのファイルアクセス速度は大幅に改善しました.(体感上 5倍から 10倍速くなった感じがします)

また,フォルダーアクセスのやり方も変わったようで,今まで,フォルダー内のファイルを移動する際に,腕時計(ファイル数 1000個の場合,数十秒) −−− 一度矢印アイコンに変わって − また腕時計(ファイル数 1000個の場合,数十秒)という感じであったものが,一度腕時計が出るのみ(ファイル数 1000個の場合, 10秒以下)という動きに変わりました.

斎藤氏と同じようなシステムを構築している学校,企業などでは OS 8 により顕著な改善があると思われる.なお,上記問題はクライアント側 Macintosh だけに OS 8 を入れて試験した結果であるのでクライアント側の問題だったと言える可能性が高い.

Apple Shareのバージョンは Mac OS 8 発表後に新しくなっている. Apple Share クライアントは Mac OS 8 では 3.7.1だがAppleShare クライアント 3.7.2となっていて,速度改善がさらになされていると聞いている.


●Mac OS 8: ファイル共有の PICTファイルの問題

上記,斎藤氏は,グラフィックス系のソフトで,ファイルサーバーに PICT形式で保存する場合(ファイル保存のダイアログ・ボックスで、サーバを選んで PICT形式で直接保存)に保存に非常に時間がかかるという問題が改善されないとご報告いただいている.(場合によっては数分かかるそうだ. CANVAS3.5.2/3およびClaris Works 4.0V3)


●キヤノンBJC-700Jその他でネットワークプリントができない問題

キヤノン最新製品 BJC-700J他でネットワーク上からプリントすることができない問題に関して,ピクセラはネットワークでの不具合として 10/24 日付の回避法を公開した.

この問題は, Macintosh 用ドライバである PixeColor 700Jドライバによって,ネットワークから QuickShareというプリントサーバ用のプログラムにデータを転送した後に,プリンタサーバで「プリンタ との通信ができません」とアラートが出て QuickShareが突然終了してしまうというもの.「プリンタ との通信ができません」というアラートはマシンとプリンタとの接続に問題があると出るアラートなのだが,プリンタサーバからは直接印刷できるので接続ケーブルなどの接続の問題ではないことは分かっていた.

この問題が起きるのは PixeColor700J,240J,35VII,420J,250J,430J,465J,80V,Jr.IIIで,以下の方法で改善されるが,Macintoshの機種によって注意が必要である.

クライアント側 Macintosh のセレクタでプリンタドライバを選択し,「設定」ボタンをクリックする

「ダイレクト印刷」を選択し,出力先の選択でプリンタサーバで設定されているのと同じポートを選択する

選択後,再度「設定」ボタンをクリックし,「QuickShare(QuickServer)」に設定し直す

「PowerBookの場合」
プリンタサーバの接続はモデムポートに限られる

「Perfroma,PowerMacintosh(モデム内蔵型)の場合」
プリンタサーバの接続はプリンタポートに限られる

要するにマニュアルの内容が不適切であり,必要なことが書かれていなかった.マニュアルにはこれ以外にも誤りが見られるので注意したい.

追記:当初「キヤノン」を「キャノン」と表記していたが「キヤノン」が正しいと加藤氏からお教えいただいたので訂正した.


●Mac OS 8:クラリスインパクト「 ディスクが満杯」のアラート

平氏は Akia PowerBook 233SP, 80MB RAM, 4GB HDに Mac OS 8 をインストールしたところクラリスインパクト-PowerMac v3の書類の保存で「ディスクが満杯です」という意味のアラームがでて保存できなくなった.フロッピーには保存可能で,実際にはハードディスクには 2GBの空きがある.新しい書類を保存する場合にのみ起き,上書きで保存する場合には問題ない.クラリスインパクト-PowerMac1.0v4では問題なかった.

実は私は OS 8 にしてからディスクに空きがあるにも関わらずアプリケーションからの保存時に「 ディスクが満杯」のアラートが出て書き込めないという経験をしている.私の場合は再現性がなく,再起動すると問題は出なかった.


追記:
中野氏からお教えいただいた.クラリス製品は 2GB以上のハードディスクをサポートしていないことが原因である.

これはMacOS8に関わらず,クラリスインパクトが2GB以上のディスクをサポートしていないためではないでしょうか?

先日,PM9600/233(MacOS7.6,4GHD)上で,クラリスドローのファイルを保存しようとすると同じアラームが出ました.クラリスに問い合わせたら,「2GB以上のディスクはサポートしておりませんので,そのため, そのようなアラームが出ることがあります」との回答を頂き,対策は,「2GB以下にパーティションを切り直して下さい.」とのことでした.

クラリス製品は同じコードを共用しているようなので,同じ問題のように思えます.

私は 2GB以上のハードディスクをいくつも使用しているが,どれもパーティションしているために気がつかなかった.また,上記の私の経験とは無関係のようだ.ただ,クラリスインパクト-PowerMac1.0v4で問題がでないのはなぜだろう.


●起動 30秒問題の回避法のひとつ( MacFixIt )

MacFixItは 10/31 記事で読者から,起動 CD-ROM を入れて,起動後直ちに Cキーか内蔵ハードディスクの無視の command+option+shift+deleteキーコンビネーションを押すことで遅れなく起動プロセスが始まるという回避法を載せている.が,しかし,この方法では CD-ROM のシステムから起動することになるのではないだろうか.あまり実用的ではないと思う.

先のバッテリに問題があるとする説については OS 依存をどのように説明するのかと疑問を述べている.また, OS 8.1 で修正されるかどうかについて,修正されないのではないかとの情報を載せている.


[その他]
10/31 の Apple System Profiler 1.3.1 について追記した.




[ 97/10/31]


●Internet Explorer 3.01で無題ウインドウが次々と開く(回避法他)

10/25 項目に関して何人かの方から確認のメールをいただいている. 奥平氏からは Get the OS8 Compatibility Update for Internet Mail and Newsをお知らせ下さっている.

Microsoftのその記述によれば,この問題は InternetMail and News 3.0aで起きる問題で英語版では 3.0cで修正されているとしている.この症状が出た場合に回避する方法は command + Qを押せと書いてある.また, 3.0cを使用しないでこの問題を起こさない方法は Internet Mail and Newsのアイコンを直接 Finder上でダブルクリックして開けとある.(根本的な解決法ではない.いかにも Microsoftらしい)

竹下氏によると「 SOMobjects for Mac OS」機能拡張が関係している.

私も同様の現象を経験しましたが,(省略)これは機能拡張フォルダの中にある「 SOMobjects for Mac OS」と いうファイルが原因だと思われます.

私は現在 Internet Configでブラウザを Netscape Navigator 4.03E,メーラーを Internet mail and News 3.0cという組み合わせにしていますが,以前 IE 3.01や IE 4.0 PR1を組み合わせていたときも同様の「無題」ウインドウが次々開く状態が起きました.この三通りすべてで同様の現象が起きましたが,問題と思われる「 SOMobjects for Mac OS」を外すと,問題なくブラウザとメーラーが連動しました.

ただし,このファイルを外すとアップルメニューからの「接続する」やデスクトップの「WWWブラウザ」,「メール」が使えなくなりました.

追記:
当初,竹下氏のお名前をまちがって記載していた.謹んでお詫び申し上げます.


●PageMaker 6.5Jの TrueTypeプリント他問題

TERO氏から 10/25 項目の関連としていただいた. 10/25項目「PageMaker 6.5のプリンタドライバと Mac OS 8 の問題」では日本語版では事情が異なるかも知れないと書いたのだが,詳しくお教えいただいている.

日本語版 PageMaker 6.5においては,LaserWriter 8を使用して TrueTypeフォントを PSプリンタに出力できない. PSPrinter 8.3.2Jを使用することで回避できる.
(英語版 PSPrinterの最新バージョンは8.3.1)

英語版 PageMaker 6.5は,最近マイナーバージョンアップが行われている.日本語版も近日バージョンアップされる予定.ただし今回の問題が修正されるかどうかは,不明.

PSプリンタにインストールされていないATMスクリーンフォントを印字できない.これは仕様である.

日本語版 PageMaker 6.5のメニューバーからヘルプを参照できないというバグがある.

MacOS 8英語版+ JLKで PSPrinter 8.3.2Jを使用するには, PSPrinter 8.3.2Jにパッチを当てなければならない. ResEditでPSPrinter 8.3.2Jを開き, STRリソースの -8184の内容を「 PrintMonitor」に編集する必要がある.


●Microsoft Word 6と SAM 4.5.1

上記, TERO氏の情報.
SAM 4.5.1をインストールしている場合,システムスタート以降, MS Wordの初回の起動でバスエラー( Type 1)エラーを発生させる. 2度目の起動には成功する.


●デスクトップピクチャとボリュームのマウント順

哲也氏は Mac OS 8 でパーティションしたハードディスクボリュームがデスクトップでマウントされる順番が起動ディスク以外起動毎に異なる現象を体験した.探究した結果,デスクトップピクチャに使用している画像が起動ディスク以外に入っている場合,画像の入っているボリュームが二番目にマウントされることが分かった.


●イメージファイルをマウントしようとすると Disk Copyが "Checksum invalid"という

TIL 44000 Trouble Downloading Software Updates From info.apple.com によれば, Apple FTPから入手したディスクイメージファイルをマウントするか読み込もうとしたら "Checksum invalid"が出る場合,もう一度入手し直すか,ハードディスクに異常があるので Disk First Aidを使うかするようにとある.


Apple System Profiler 1.3.1

「起動ディスク」コントロールパネルで起動ディスクが指定されていない場合,起動ディスクを不明とする問題を修正すると予告されていたものなのだが,起動してみると確かに「Unknown」とは出なくなったが,「None selected」と表示された.( !? )

他には 20周年記念 Macintosh に対応, 7500, 8500, 9500の CPU速度を正しくリストしたと告知されている

追記:
浅井氏からこれまで Apple システム・プロフィールは起動ディスクを指定していてもほとんどの場合不明と出るバグがあったとお教えいただいた. 1.3.1ではこれが改善されているそうである.しかし,概要のページにおいてプロセッサ603ev/160MHzは,表示されずUnknown Typeと出るそうである.



[ 97/10/29]


●Mac OS 8: Type 2エラーの頻発(継続)

10/25 項目の Mac OS 8 でアプリケーション使用時に Type 2エラーが起きる問題については普段の項目としては多くの情報提供のメールをいただいている.(10通程度)

このエラーはどうも多く見られるようだ.メールからは様々なアプリケーションで起きているようで,特定のアプリケーションということはないようだ. Netscape 4.03に関しては複数のご報告をいただいている.以下にご報告いただいたアプリケーションと状況を記す.

Acrobat Readerで, PDFファイルを開くとき(佐藤氏)
インタウェア社のムービー取り込みソフト起動時(佐藤氏)
PageMill2.0など文書を保存するとき(時吉氏)
Cyberdog2.0使用時(佐々木氏)
Netscape Navigator 4.0.3(4氏)

Netscape Navigatorに関しては Mac OS 7.6のころから Navigator3.0で Type 2エラーが出るようになったと何人かの方から情報をいただいたことがあるが,今回ご指摘の方々はほとんど 3.0では Mac OS 8 で問題が起きないと仰せである.

皆様からの情報ではどうもファイルの読み込みや保存時にエラーが生じる傾向があるように思える.(私の場合もクラリスワークスのファイル保存直後にたびたび起きた)また,私が書いたように, Mac OS 8 US使用時だけでなく,日本語ベータ版使用時にも問題はなかったと何人かの方がお書きになっている.

「回避方法について」

内藤氏は US使用時にはあまり起きなかったことから,ことえり,日本語解析ライブラリなど US版になかったファイル類を外してみたらエラーが少なくなったようだとお書きである.

佐藤氏は OS 8 の再インストールで問題が嘘のようになくなったそうだ.

時吉氏は Adobeに問い合わせているが回答はまだないそうだ.

私はというと,友人の 8500/180で EG Wordやクラリスワークス4.0からのプリント時に必ず出ていたものがファイルコピー中にも出るようになったことで,システムと判断して佐藤氏と同じくシステム再インストールを行い,改善された.また,私のシステムに関して Photoshop のファイルが開けなくなったことがあり,この場合はバックアップのシステムスーツケースと Finder に入れ替えたことで改善されたことを経験していて,どうもシステムスーツケースか Finderが損傷することがあるのではないかと疑っている. Mac OS 8 ではメモリ管理に関して若干の変更があったというのだが, US版などで見られないことなので関連の可能性は薄いのではないだろうか.

(私は新規インストールしたシステムフォルダとそれを自分でカスタマイズし終わった直後のシステムフォルダの両方のバックアップを最新のシステムバックアップとは別に保存することにしている.今回のような場合は再インストールすることなく,システムスーツケースと Finder だけをそれらからコピーするだけで済む.最新のシステムバックアップも時期をずらせて 2種類保存している)


●Performaなど一部機種の 1.2GB IDEハードディスク不良: 5280 他も関連か?

10/24 項目で紹介したユーティリティに関して,Performa 5280 にも Seagate製 IDE1.2GBハードディスクが搭載されており, Revision番号は 1.35 であったと Sekiya 氏からご報告をいただいている.目下 Performaホットラインに問い合わせ中.

また, MacFixIt には Power Computingのマシンの中にも該当するものがあり,同ユーティリティで改善されるという投稿が来ているという.


●起動 30秒問題の考えうる説明

MacFixIt Startup delays: Possible causes を作成し考えられる説明として寄せられた投稿を 2つ紹介している.

第1: IDEドライブの準備時間

UMAXの技術者は Tanzania の基板と IDEドライブの組み合わせで起きるとしている.
IDEドライブは起動時にドライブの準備ができているという信号を送るのだが,この信号がなければ Tanzania の ROMは起動プロセスを開始しない.( IDEドライブの中には信号を出すまで 20秒かかるものもある)そのための遅れであるという.ただし, Alchemy ボードでこの問題を見つけることはできなかったとも書いてある.

第2:バックアップ電池の電圧

投稿者は症状の出た 6400 マシンで電池の電圧を測定したところ, 4.5ボルト必要なところ 4.1ボルトしかなかった.電池を交換したところマシンは正常に起動するようになったという.(電池は自作のようだ)

マシンは起動時に電池の電圧が 4.5ボルトに達すまで起動プロセスを遅らせているという説明であるが,単に電池が消耗している場合以外にマシンが新品であっても起きる説明が必要である.その点については,コンピュータの負荷が大きいためとしている.


●Mac OS 8:「無効なメッセージ」

Mac OS 8インストール後 Finder ロード前に一般的なアラートダイアログで「無効なメッセージです」と出る問題が fj.sys.macで報告されている.これは多分フォントフォルダ中に壊れているフォントがあるためではないだろうか.フォントフォルダをシステムフォルダから外して起動してみてこのメッセージが出なければフォントが原因だと言える.フォントフォルダを戻してフォントを半分ずつ出して問題のフォントデータを突き止める.


●上記関連 Tip:システムに関する問題の切り分け方

コンフリクトなどでシステムの起動に問題がある場合に shiftキーを押しながら起動するトラブルシューティングはよく知られているものと思われる.その方法でシステムが起ち上がった場合に疑われるのはコントロールパネルと機能拡張だけではない.フォントフォルダと初期設定フォルダにも原因が含まれている場合がままある.

shftで起動した場合に,機能拡張マネージャで問題を切り分けることもよく言われていることであるが.必ずしも有効な方法ではない.機能拡張マネージャはフォントや初期設定は管理していないため,上記のようにそれらに問題があった場合は機能拡張マネージャによって発見することはできないからである.

もしも, shift で起動する場合,上記の機能拡張,コントロールパネル,フォント,初期設定の 4フォルダを外して起動してみる.(これら 4フォルダ以外のフォルダに問題がある場合もあるため,それをまず確定させる)そこで起動するようなら,外した 4つのフォルダのうち半分を戻して起動してみるという方法を繰り返しながら問題を特定するように私はしている.機能拡張マネージャでチェックを外していったり付けていったりは意外と時間もかかるものである.

(機能拡張マネージャでの問題の切り分けは機能拡張,コントロールパネルに問題がある場合でも必ずしも有効とは言えない場合がある)


●MAXPower Pro の速度低下は見かけ

MacInTouch 10/28 記事は Newer MAXPower Pro カードは RAM Doublerまたは仮想記憶と併用するとパフォーマンスが低下するという報告について, Connectix はベンチマークプログラム上での見かけのパフォーマンス低下であって実際に速度低下はないとしていることを紹介している.


[その他]
10/25項目の Microsoftは Excellマクロ言語をサポートしないという未確認情報については MacFixIt10/27 にこの問題について訂正があった. Microsoft のサポートの説明不足であり,サポートしていないという情報は誤りであった.



[ 97/10/27]


Drive 7 v4.3の ID-6をマウントできない問題はどうやら PowerBookだけのようだ.
Mac OS 8 Type2エラーは多くの方から同様のご報告をいただいている.後日ご報告したい.


●PowerBook 3400モデムスピード

10/21 項目 PowerBook 3400のモデムスピードが遅い問題に関して O'Grady's Power Page MacFixItが記事にしている.

MacFixItはモデム初期化命令に "%E1" を加えることで改善されるとしている.また,"at+ms=10,1,1200,33600"を初期化命令とすることでよいという投稿も紹介している.

しかし, Free PPPなどではこの方法で可能だが OT/PPP では CCLファイルを書き替えなければならない.そのため, MacFixIt は特別ページを作成している.そこに記された方法は以下の通り

ワープロなどで全てのファイルを開くとして,システムフォルダ/機能拡張フォルダ/Modem Scriptsフォルダ内の該当ファイル(「 PowerBook 3400Internal 33.6」など)のコピーを開く.

"AT&F"を検索し,最初に出てくる "AT&F...."(おそらく F の後に無意味な文字列が並んでいると思われる)の" F"の後に "%E1"を挿入し, "AT&F%E1...."とする.

保存したファイルのタイプとクリエータを "mlts"と "slnk"(オリジナルのもの)に戻してからオリジナルのファイルと置き換える.

O'Grady's Power Listに OT/PPP CCLファイルに関して,「 3Com Impact Analog 14.4」を選択すると改善が見られるとあったと MacFixIt が記している.

「 3Com Impact Analog 14.4」 CCLファイルは Mac OS 8 USにはあるが,日本語版 Mac OS 8 には収められていない. Apple FTP で US/Macintosh/Networking-Communications/Open_Transport/ OT_PPP_1.0-Net_Install.sea.hqx を入手することでインストールができるかも知れない.(確かめたわけではない)

O'Grady's Power Pageは 10/23 記事他で 3400の内蔵モデムは US国内発売版と国際版とは異なるとも書いてあるので日本国内で発売されたものに MacFixItのものを含めた上記方法が適用できるかどうかは不明のため注意を要する.

追記:
土井氏よりこの問題が日本国内発売モデルで同様に起きることと,上記方法の CCL ファイル書き換えは効果がないが,「 3Com Impact Analog 14.4」 CCLファイル使用で顕著な改善があったことをご報告いただいた.


●起動 30秒問題の対処についての Appleの状況

MacFixIt 10/24 記事は,起動 30秒問題について Apple からの連絡を記している. Apple はこの問題を突き止め,修正法も得ていると考えている.しかし,次回のアップデート(Mac OS 8.1のことか?)に組み込めるかどうかは未確定であると書いてある.


●Speed Doubler 8の問題:フォルダの情報を見るコメントがコピーされない他

MacFixIt 10/24 記事はファイルやフォルダの別ディスクへのコピーを行うとファイルの「情報を見る」のコメントはコピーされるのに対して,フォルダの「情報を見る」のコメントはコピーされない.また,情報によってはファイルのコメントも保存されないという.(Commentatorというユーティリティが有効であるとしている)

また, Speed Doubler 8はコンテクストメニューに対応していないため,コンテクストメニューからはファーストコピーができないとしている.


以下, TILから目についたものを紹介する.


●「Serial (Built-in)」と5500/6500起動時のフリーズ

5500, 6500, 20周年記念 Macintosh には GeoPort モデムカードを内蔵通信スロット( communications slot)で使用できるが, GeoPort モデムカードは「Serial (Built-in)」機能拡張が必要であるため,「Serial (Built-in)」を外すと Macintosh はスタートアップ画面の機能拡張が読み込まれる時にフリーズが起きる.

また,これらの問題を避けるため, Shiftキー起動時でも「Serial (Built-in)」機能拡張だけは読み込まれるようになっている.

TIL30180 Power Macintosh 6500: Freeze at Startup


●Apple システム・プロフィールで起動ディスクが不明と出る

Mac OS 7.6.1, Mac OS 8でApple システム・プロフィールを起動した「概要」画面で「起動ディスク」の項目が「不明」と出ることがある.これは「起動ディスク」コントロールパネルで起動ディスクが設定されていないためである. Apple システム・プロフィール 1.3.1で修正される予定.

TIL 22105 Apple System Profiler and Startup Device Unknown


●Mac OS 8でファイル検索の結果を複数移動できない

Mac OS 8 でファイル検索実行後検索結果の事項を複数デスクトップに移動することができない.Mac OS 7.6xまではできいた. Mac OS 8 の Finder との相互作用に問題がある. Appleは将来の OSリリース時に対応する予定.

TIL22106 Mac OS 8 Find File & Dragging Multiple Items to Desktop


●Mac OS 8: Apple ビデオプレーヤのメニューの問題

Mac OS 8の Apple ビデオプレーヤ 1.6.3を起動するとメニューの「ウインドウ」と「ヘルプ」の項目間に隙間ができる. Apple ビデオプレーヤは Apple ガイドとの互換のために不可視のメニュー項目をインストールするためMac OS 8の「ヘルプ」メニューとの間に隙間ができる.実際の使用に問題は起きないが,将来の Apple ビデオプレーヤリリース時に対応する予定.

TIL 24199 Mac OS 8: Space Between Apple Video Player Menus


「TIL」
Appleが提供している TECINFOLIBRARYのこと.Apple Tech Info Libraryにて検索して該当ファイルを調べる事ができ,Recent Changes, Last 7 daysで最新の情報を得ることができる.後者のページの「MOD」はModifideのことで内容に変更があったファイルのこと.


[その他]
AppleShare クライアント 3.7.2
NTサーバから AppleShare IP 5により Mac OS 8でリスト表示させたものを見た時に問題が起きる点を修正,速度の改善など




[ 97/10/25]


●Mac OS 8 : Type2エラーの頻発?

最近,気がついたのだが,アプリケーション使用時に Mac OS 8 で Type2エラーが出てアプリケーションが突然終了してしまう.私はクラリスワークスで最近学生用に資料を作っていたのだが,ファイル保存直後など何度かこのエラーが発生した.周囲の友人の Macintosh が EG word からのプリント命令でこのエラーが出て突然終了してしまうのを見て,この問題は比較的広く見られるのではないかと考えはじめた. Mac OS 8 US使用時にはあまり見なかったような気がするのだが ....


●Drive 7 v4.3の問題: PowerBookで SCSI ID 6番が認識されない

パワーサポートセンターは Drive 7 v4.3でフォーマットされたデバイスが SCSI ID 6番の場合, PowerBookでそのデバイスを認識しないと警告している. PB5300C, PB DUO2300C+DuoDock, PB540C+PPC cardでの報告が入っているそうだ.

9500では問題ないことが確認されているが,他機種での情報はまだ未確認であるため,ユーザーの協力を PW-QA@settle.co.jpにて受け付けている.現在私の周辺にある 8500/180, 8500/120, LC575基板内蔵 Color Classic IIでは問題なく ID-6の外付けハードディスクを認識できた.

この問題とは関係ないが,アップデート時に初期設定ファイル「 Mount Cache Prefs」と「 Drive7Prefs」の削除を必ず行うことを確認してもらいたい.削除されないための障害の連絡が多数入っているそうだ.


●Aterm ITシリ−ズ とOT/PPPでインタ−ネット接続ができない

中平氏からAterm ITシリ−ズ とOT/PPPでインタ−ネット接続ができないとの多数の報告 があるとお知らせ下さっている. 中平氏も時々起きるそうなのだが,その際には File Buddy4.3でデスクトップの再構築をすることにより接続可能となっているそうである.


●Internet Explorer3.01J InternetMail and Newsで無題ウインドウが次々開く

Watanabe氏からいただいた.

IE3.01Jでホームページ中のメールへのリンクを開くと InternetMail and News 3.0aにおいて,無題のウインドウが無題,無題2....と無限に増えます.ただし,メニューから初期設定...などを開くと,それは止まります.7.6.1では確か起こらなかった気がします.


●Silverlining Lite 2.1.1で ショートカットが利かない

MacFixIt10/22は投稿として Command-Y が利かなかったユーザーが La Cie のサポートから現バージョンではショートカットを使えないようにしていて,次バージョンで修正すると聞いた話を載せている.


●PageMaker 6.5のプリンタドライバと Mac OS 8 の問題

MacFixIt 10/22は読者からの投稿で Apple のサポートがPageMaker 6.5に入っているプリンタドライバと Mac OS 8 の間にコンフリクトがあると言ったとしている.

問題は Mac OS 8 で PageMaker 6.5から印刷しているときに「ドライバが全てのフォントをダウンロードすることができませんでした.いくつかのウインドウかアプリケーションを閉じてもう一度プリントしてみて下さい...」というダイアログが出る.

投稿者は「プリント」を選択ときにオプションキーを押しながら行い,さらに LaserWriterの設定画面で「ダウンロード可能フォントの制限なし」にチェックすることで回避できるとしているが,同時にいくつかのプリントオプションができなくなり,プリント時間が長くなると書いている.

PageMaker からのプリントでは Mac OS 8 以前から白紙が排出されるなど問題が出ていた.オプションキーを押しながらメニューからプリントを選択するのは PageMaker のドライバを選択しないようにする方法である.
私は最近は PageMaker を PDF 書き出し以外で使用したことがないので良く分からないのだが,日本語版 PageMaker 6.5 では事情が異なるかも知れない.


●Excel 5.0のマクロと Mac OS 8 のコンフリクト

MacFixIt10/22に未確認としながら読者からの情報を載せている.それによれば, Mac OS 8 で Excel 5.0のマクロが動作しないので Microsoftの技術サポートに連絡したところ, Microsoftはもう Excel のマクロ言語をサポートしていないと言ったとしている.

追記: MacFixIt10/27 にこの問題について訂正があった. Microsoft のサポートの説明不足であり,サポートしていないという上記報告は誤りである.



[ 97/10/21]


●Drive Setup 1.3.1 によるドライバ更新は At Easeパスワード保護と問題

Global Product Support Flash: Drive Setup 1.3.1 and At EaseはAt Easeによるパスワード保護を施したまま Drive Setup 1.3.1 によりハードディスクドライバを更新すると?マーク表示問題が起きるとしている.

ファイルは残っているので以下の方法で取り出すことが可能である.

SCSIドライブの場合:
Mac OS 7.6.1 CD から起動して Apple HD SC Setup によりドライバ更新するとマウントできるので全てのバックアップを取った後, Drive Setup 1.3.1 で初期化する.( Apple HD SC Setup によるドライバ更新は一時的手段であるので必ず Drive Setup 1.3.1 で初期化すること)

IDEドライブの場合:
Mac OS 7.6.1 CD や Mac OS 8.0 CDで起動後, CD-ROM の Drive Setup でドライバ更新をし,コンピュータを再起動させてからAt Easeパスワード保護を切る.この後 Drive Setup 1.3.1 でドライバ更新をする.

At Easeのパスワード保護はドライバ更新時だけ切っておけばよい.更新後再び再設定して使用できるようだ.( OS 8 での At Easeの動作について Apple は保証していない)


●ドライブ設定 1.3.1:ハードディスクパフォーマンスの低下( UMAX Apus)

渡辺氏からお知らせいただいた.ドライブ設定 1.3.1は UMAX Apusでハードディスクのパフォーマンスがそれ以前のものに比べて低下してしまう.(漢字 Talk 7.5.5,UMAX Apus 2000/160. UMAX Apusは Performa 54xx, 64xxとほとんど同じボード)

ドライブ設定 1.3.1にて内蔵 IDEハードディスクのドライバーを更新したところ,ディスク性能が下がるようです. System Info 3.5のディスク評価では,ドライブ設定 1.2.2時の 355から 256にまで低下します.もういちど 1.2.2で更新しなおすと,もとに戻ります.なお,これは Apus 2000+漢字Talk7.5.5上でのことであり,他のシステムでは不明です.

とりわけ低下の度合いが著しいのが,ディスクの書き込みです.(中略)他のベンチマークソフトでどうなるかはわかりません.現実の使用では,起動時間が4秒遅くなったことが確認できたほかは気がつきません.Alchemyボード搭載のPowerMacをご使用の方は,いちどお確かめく ださい.

私は試していない.これだけの計測値の違いがあるとすれば体感的にも気づくようなレベルだと思われるので無視できない問題であろう.


●7300, 7600の?マーク表示問題(継続)

10/18項目の7300,7600のスリープ後の?マーク表示問題は 7300/180でも見られるようだ.

阪本氏は 7300/180,漢字 Talk 7.5.5でこの問題が起きることをお知らせ下さった. 10/18項目のうちだ氏と同じように,スリープ後にフリーズして再起動をかけると発生する.

?マーク表示問題は Mac OS 8 や 7.6.1と Alchemy だけの問題ではない.これまでにも書いたことがあるが,一般的な状況で起きる通常の問題から特定機種や OS で起きるものまで様々な問題がこの問題として一緒に議論されているきらいがある.坂本氏は OS 8 ではない点に注意を喚起されている.

また, MacInTouch 10/20は 8600でも起きるという投稿が来ているとしている.

この問題を回避するにはこれらの機種でハードディスクのスリープをしないこと.


●ハードディスクの怪音

上記坂本氏によると上記とは別の 7300/180で使用し始めて 3日ほどした頃,起動時に(コールドブート)?が 点滅,内蔵ハードディスクから,ビーという怪音がして,CD-ROMから再起動をかけるとハードディスクが認識されないという症状を経験されている.坂本氏はハードディスクを交換してもらい,今は問題ないという.これも漢字 Talk 7.5.5である.

私は Mac OS 8 日本語版にしてから Seagate ST32151Nで似たような問題を何回か経験した.Look Mom, No Hands! 1.2という機能拡張を入れていた頃よくフリーズしたのだが,そのフリーズではキーボードリセットが利かず,本体のスイッチからいったん Macintosh を終了して起動し直すしかなかった.そのとき,内蔵ハードディスクから起動せず,外付けのハードディスクから起動したのだが,何回か内蔵ハードディスクからビーという音が発生した.キーボードリセットすることで異音なく内蔵ハードディスクから起ち上がった.私の場合は Mac OS 8 日本語版以前に経験はなかった.


●起動 30秒問題(継続)

伊村氏はメモリ増設時にキーボード上のリセットボタンを押さないでもこの問題が発生した.このとき,キーボードから電源を投入しフロントパネルのグリーンの LEDが点灯するまでの間に,本体のリアパネルにある主電源スイッチを押して主電源を切り,再度キーボードから電源を投入すると通常のように起動することに気づかれた.

この問題は未だに解決策が見つかっていない. Mac OS 7.6.1から起きる問題であるので. Mac OS 7.6以前のシステムに戻すしかない.どうもメモリ交換後に起きるケースも多いようだ.起動後キーボードリセットを実行しても直ぐに起ち上がる.


●Norton Disk Doctor 3.5.1で不可視ボリュームをエラーと表示

アップデートされた Norton Disk Doctor 3.5.1は不可視ボリュームがあると「ディレクトリレコードエラー:カタログ Bツリー」を報告する. 3.5までは報告しなかった.

Photoshopなどの一時書き込み専用ボリュームはデスクトップ上で現れない方がいいので不可視にしている場合があると思うが,これをスキャンすると問題があると報告してしまう.「解決しない」を選択すれば問題ない.


●PowerBook 3400内蔵モデムが遅い?

PowerBook 3400: Internal Modem Connect Speedによると, PowerBook 3400の内蔵モデムは 33.6kbpで接続できないように見える場合がある.TILにはこれの説明とデータエラーが起きにくいことを記述している.


●オートキーリピートの問題:言語スクリプトによるショートカットの挙動問題

本多氏は Macintosh のプログラミング中に言語スクリプトによってキーリピートの挙動が異なることに気づかれた. ( Quadra 840AV と Quadra 700,漢字Talk 7.5.5)私も OS 8 日本語版, US版で確認した.

たとえば, Photoshopを例にとると,

1. Photoshop 3.05Jで既存の画像を開く.
2.フィルタメニューにて“ぼかし”を実行する.
3.フィルタメニューの一番最初に“ぼかし(コマンドF)”の項目ができる.
4.この状況からコマンドFをしばらく押したままにしていると,
4-A.スクリプトが英語(U.S.)の場合,一度だけフィルタを実行する.
4-B.スクリプトが日本語(ことえり)の場合,何回でもフィルタを実行してしまう.

となって,スクリプトによってキーリピートの挙動が変化してしまいます.

他にも, Netscape 3.01J の“ブックマークを追加(コマンド D)”や, Finder の“すべてを選択(コマンド A)”でも同様の現象が起きるようです.実用上の観点からは,実害がまったくないものから,あるものまで様々です.

機能拡張の WorldScript IIをはずして再起動すると,文字は化け,また日本語は入力できませんが,コマンドキーのキーリピートはちゃんと無視してくれます.となると,スクリプトマネージャかことえりに起因する問題なのでしょうか.


●ATOK8 文字パレットの表示と OS 8: MacsBugが関連か?

渋谷氏からお知らせ下さった. ATOK8 をの文字パレットを Mac OS 8で表示させるとフォントがいつも Osaka となって出る.別のフォントに変更しても起動し直すと戻ってしまう. 7.6.1までは記憶されていた.渋谷氏はいくつかの機能拡張と MacsBugを読み込ませなくした結果,正常に記憶されるようになった.

追記: Watanabe氏から MacsBugを使用しているが問題ないとご指摘を受けた.


●Mac OS 8マイナーバグ

渡邉氏からの情報.
アップルメニューの「このコンピュータについて ...」を表示させて,起動中の Finderを含むアプリケーションの上でコンテクストメニューを出して「情報を見る」を選択すると-192エラーが出る.(「このコンピュータについて ...」のウインドウ上で FinderPopは利かないようだ)


[その他]
Microsoftが Internet Explorerの抱き合わせ販売他で司法省に訴えられた. Microsoftは PCのデスクトップから Internet Explorerのアイコンの外し方をユーザに教えなければ毎日 100万ドル支払わなければならないとか.



[ 97/10/18]


どうもここのところ毎日更新が続いている.決してオーバーペースにはなっていないのだが,毎日更新されるページだとご期待などなさらないように. Mac OS 8 発売後しばらくは皆様からのメール等頻繁に紹介せざるを得ないだろうが,私は 2-3日に 1度程度にしたいのだ.

ところで私のサーバでは私のページのせいでトラブルが相次いでいてメールが 2日間ほど使えなかった.この間急ぎのお返事の必要なものも私の手元にメール自体が届かなかったのでお許しいただきたい.

「Mac OS 8について」の Macinstosh Tree,大平氏へのミラー以降何人かの方々からミラーのありがたいご提供のメールをいただいている.上記のように私のメールに関して popperの killやサーバパスワードの変更などしてみてやっとつながったばかりで皆様のメールに先ほど目を通したばかりだ.お返事が遅くなるがお許しいただきたい.


Drive7v4.3でMountCachがアップデートできない

Drive7v4.3が出ている.

出口氏,田中淳氏から, Drive7v4.3アップデートで, MountCachに関して Type-192エラーが出て更新できないとお知らせをいただいた.

このことかどうか判らないのだが Power のページに以下の記述がある.

Drive7 及びMountCacheのアップデートが失敗する場合,アップデートをかけたプログラムがダメージを受けていると思われますので,オリジナルのフロッピーから HDにコーピーして,コピーした物をアップデートしてください.

ところが,出口氏は Drive7の元ディスク(Ver4.1.9)をHDにコピーしそれにMC4.1.9から4.2へのアップデータをかけ,さらに 4.2から 4.3へのアップデータをかけたが同様のエラーが出たそうだ.

Power上記ページでは 17日に再度アップデータを書き換えたようなので,16日に入手された方は新たに入手した方がよいだろう.

追記:田中淳氏から -192エラーは DialogView が入っている場合に起きるとご連絡をいただいた.


●Mac OS 8 US Energy Saver 2.0.5 コントロールパネルに問題?

MacFixIt 10/17は投稿として Mac OS 8 US版の Energy Saver 2.0.5はシステム終了しない場合があるとしている. Global Village Phone Engine Extension が怪しいのではないかとしているが, Apple の技術サポートは他のユーザからの異なったプログラムとの問題を受け取っているという.回避法としてはそれ以前の Energy Saver を使用する.

日本語版省エネルギー設定では2.0.6なのだが,私のところではこれまで機能していたもの( Mac OS 8 US)が Mac OS 8 日本語版になって機能しない上記とは逆の事態を経験している.目下忙しいので問題を追及できていない.

このような場合は結構多いのだが,バージョンを変えてみる他,初期設定を捨てる,「自動電源オン/オフ」を使用するなどの処置がある.


●7300/200での?マーク表示問題

MacInTouch 10/17は読者の報告から, 7300/200のハードディスクのファームウェアにバグがあり結果的に Performa の?マーク表示問題と同様の結果になるとしている. Apple は当面問題を回避するためにスリープをしないようにといっているそうだ.


●7600/200での?マーク表示

上記,7300/200での?マーク表示問題と関連するかも知れない.私のところにうちだ氏よりメールをいただいた.

私は Power Macintosh 7600/200をMac OS 8で使用しています.先日正常に動作していた Macを電源をいれたまま一時間ほどそのままに放置していました.あとで使おうと見てみると,スリープ状態にはなっていなく,デスクトップ上の幾つかのアイコンが一部欠けた状態でフリーズしていました.

仕方なく control + command + power key で再起動しましたが,「?」が点滅し起動できなくなりました. Mac OS 8のインストーラーを含む CD ROMから起動しましたが,今度は Macintosh 7600/200 内蔵のハードディスクを認識することが出来ず,画面上には OS 8 の CD ROMとゴミ箱のアイコンしか出てきません.

何回繰り返しても同じ事の繰り返しでした.そこで外付けのハードディスクにシステムフォルダーのコピーがありましたので,こちらから起動すると,なんと Macintosh 7600/200 内蔵のハードディスクを認識することが出来ました.その後は起動ディスクを Macintosh 7600/200にしますと何事もなかったように,これまでの状態の復帰しました.

スリープなど上記項目と関連しているようにも思える.一般にハードディスクのスリープの機能はいろいろトラブルを引き起こすことがある.例えばインストール中にスリープがかかるというとんでもない場合が起こることがあり,その場合そのハードディスクからは起動できなくなる.スリープがハードディスクドライバの機能である場合,他のドライバでフォーマットしても機能が解除されない場合がある.なるべく据え置き型のコンピュータではスリープは使わない方がいい.(初心者の方へ:ハードディスクは数時間から半日程度なら回転しっぱなしの方が長持ちすると言われています)


●iconファイルの問題は無害

MacFixIt 10/17は10/14本項目でも紹介した起動時にゴミ箱に iconファイルが現れる問題について読者からの Apple の技術サポートの情報を載せている.それによると, Apple はこの問題を把握しており, Mac OS 8 以降のアップデートで修正すると言っている.また,この問題は無害であるとも言っているそうだ.



[ 97/10/17]


●Norton Utilities 3.5.1アップデータ

Mac OS 8で Disk Doctorが Finderに関するエラーを報告していたことなどを修正した.アップデーターは4種類ある.

NUM351J68k.hqx( 874 Kb. CD-ROM からインストールされた 68k用, Disk Doctor, Speed Disk, FileSaverのアップデータ)

NUM351Jppc.hqx( 975 Kb. CD-ROM からインストールされた PPC 用, Disk Doctor, Speed Disk, CrashGuard, FileSaverのアップデータ)

NUM351JsdFAT.hqx( 672 Kb. CD-ROM からインストールされた PPC および 68k FAT用 Speed Diskのアップデータ)

NUM351NddFD.hqx( 500 Kb.フロッピーディスクからインストールされた Disk Doctokのアップデータ)

これらは添付書類によると以下の変更がある.

「 Disk Doctor」

MacOS 8 の新しいデスクトップに対応
Speed Disk の認識する一部の B-Tree のエラーを認識しなかった問題への対処
「 Speed Disk」

実行中に対象ディスクをエイリアスを使ってマウントすることをできなくした(実行中ディスクのマウント禁止)
実行中に対象ディスクを矢印キーを使って変更できなくした(実行中ディスクの内容変更禁止)
Code Warrior Pro の Project ファイルの形式への対応
「 CrashGuard」

Java ページを表示する時の Netscape 4とのコンフリクトの解消
Virtual PC 1.0とのコンフリクトの解消
例外ハンドラをインストールするアプリケーションでの信頼性の改善
「 FileSaver」

PPP ドライバとのコンフリクトの解消

Norton Disk Doctor Reports that the Hard Drive has Incorrect Finder Settings Under OS 8.xによれば,Finder にエラーを報告したのは Mac OS 8 の Finder 属性が変更されたためであると記述している.



[ 97/10/16]


ドライブ設定 1.3.1

54xx,64xx,5500,20周年記念 Macintosh, 6300/160 で起きる?マーク表示問題に対応した日本語版のドライブ設定 1.3.1がアップルから公表された.(田中俊氏から詳しいお知らせをいただいた)
アップルのドライブ設定 1.3.1に説明がある.

今回の公表にあわせて起動時の「?」(クエスチョン)マーク点滅問題について も更新された.今回の新製品 5500/225に関してはドライブ設定 1.3.1でフォーマットされるようだ.なお,アップルは 7.6でも起きるように書いていた点を 7.6では起きず, 7.6.1から起きる問題と記述を改めている.(私のページのこれまでの記述でよい)


●Performaで OT/PPP 接続できない場合の原因

高瀬氏から Mac OS 8 にした Performaの内蔵モデムで OT/PPP 接続できない場合, Performa 付属の AppleTel と Fax機能拡張を外すか,これらの自動応答のチェックを取ることで OT/PPP により接続できることが判ったとご教示下さった.私が 10/5に記載した OT/PPP での接続確認については Mac OS 8 の最小限のシステムで試しているのでこれら機能拡張類は入っていない状態であった.この辺りに Performa 内蔵モデムでの問題の現れ方が人によって異なることの説明があるかも知れない.

高瀬氏によると, AppleTel と Fax機能拡張を入れた状態での自動応答のチェックにより, Macintosh は内蔵モデムに関してデータポートを使用することになる.これは Macintosh がソフト的に作成する仮想のポート:論理ポートである.このことによってモデム使用後,電話,ファックスの自動応答機能が使えるようになる.ところが論理ポート(データポート)では OT/PPP が使用できないことから, AppleTel と Fax機能拡張と OT/PPP の機能を同時に使用できないことになる.

従って, OT/PPP を使用する際には自動応答のチェックをとり,AppleTel や Faxなどで電話回線を利用して FAXなど自動応答で使用する際には自動応答のチェックを入れ,当然ながら OT/PPP での PPP接続はしないように心がける.


●AppleShare IP Mail serverはインラインキャッシュ 604eカードで動作しない

MacInTouch10/14は読者からの情報, Appleの技術情報を載せている.
それによると, Mach 5 (PPC 604e) の CPU カード( 8600/250, 8600/300, 9600/300,9600/350, WGS 9650/350に搭載)は AppleShare IP Mail serverが動作しない.Open Transport 1.2.1 patchによって回避できる.


●NEC Aterm IT55/DSUと Mac OS 8の非互換(継続)

10/5,10/12に掲載した Aterm の問題では,ポートを入れ換える方法でも改善されないことがあるようだ.柳沢氏はこの問題に関して特集ページを作成された.


●Appleのユーザーサポートの変更:電話が一部有料に

AppleはApple Mirrors Microsoft's Support Policiesにおいて以下のようにユーザーサポートを変更すると発表した.購入後 90日以降の 1回につき 35ドルの有料電話サポートという点が変更された点である.これはアメリオ氏の時代から言われ続けていたことであった.国内アップルがこれに追従するとは限らない.以前本ページに書いたように,アップルでは電話代のユーザー自己負担の方向を検討していた.

http://www.info.apple.com/による Webサポート(無料)
自動応答電話による無料サポート
購入後 90日間の無料電話サポート
購入後 90日以降の 1回につき 35ドルの有料電話サポート



[ 97/10/15]


●OS 8の 54xx/64xx用の Apple テレコムソフトウェアは 5430以上が対象

MacOS8-JのCD-ROMの特別付録に入ってる Apple テレコムフォルダには54xx/64xx用の Apple テレコムソフトウェアがある.高瀬氏が Performaホットラインに問い合わせた結果,これらは 5430以上に対応していることが判った.

MacOS8-Jの CD-ROMの特別付録に入ってる5 4xx/64xx用のアップルテレコムのアップデーターは内蔵モデムとして AppleExpressモデムが入ってる 5430以降の物が対象のようです.

5410のように ApplePersonalモデムが内蔵されているものについてはファックスは何とか機能するものの Appleフォンは動作しませんでした. 54xxシリーズといっても内蔵モデムにどのようなものが搭載されているかで 異なるようです. 54xxシリーズのシリアル自体は GeoPort対応ですが, ApplePersonalモデムは GeoPort対応のモデムではないそうです.ちなみにアップデータの read meにはこのような説明がなく,パフォーマホットラインでしつこく質問した結果わかりました.

追記:上記のうちに当初, OT/PPP での接続は Performaではやはり無理で FreePPP での接続にしなけれければならないというような内容が含まれていたが, Performa 付属の AppleTel と Fax機能拡張を外すことで OT/PPP により接続できることが判ったため,該当部分を削除した.


●Apple テレコム, GeoPort TelecomAdapterと ARA での問題

久保田氏からお知らせいただいた. OS 8で Apple フォン/Apple ファクスの自動受信を「入」にし,かつ Apple Remote Access Personal Server2.1J (2.01Jも同じ)の「かかってきた電話に対応」をチェックしておくとシステム終了/再起動時にフリーズするそうだ.( 7600/200, 7300/180)

回避策はシステム終了や再起動の前に「かかってきた電話に対応」のチェックをはずす.

氏によれば,GeoPort Telecom Adapterだけで Fax, Tel,ARA Serverを同時に動かして,しかもかかってきた 電話を自動識別してくれるという Telecom Adapter「本来の?」使い方ができるようになったそうだ.


●UMAX ApusシリーズをMacOS 8にアップデートする際の注意点

UMAXは Apusシリーズの MacOS 8 アップデート情報というページを公開して, Mac OS 8 インストールの際の注意点を公開している.渡辺氏からお寄せいただいた. Apusシリーズでも?マーク表示問題が出るようだ.渡辺氏によると以下のようなことが書かれている.

「 UMAX Apus 3000 シリーズ」および「 UMAX Apus 2000 シリーズ」で「 MacOS 8 インストーラー」を用いてインストールを行う際に,インストールするプロセスの前段階で,「 MacOS 8 インストーラー」プログラムに『ハードディスクドライバの更新』を自動で行わせたときに,影響がでる問題を確認しています.

報告された問題の原因が究明するまで,「ドライブ設定 バージョン 1.2.2」が「 UMAX Apus 3000 シリーズ」および「 UMAX Apus 2000 シリーズ」のハードディスクドライバの更新を行う,唯一お勧めでき るアップデータです.

Apusシリーズは 54xx・64xxシリーズと同じくAlchemyボード(より正確には Apusは Alchemyの改良版の Typhoonですが)なので,同様のことが 54xx・64xxにも該当するかもしれません.

4/14現在まだ 9/30更新のままで, Drive Setup 1.3.1で改善されたことは書かれていない.これまで本ページでお知らせしたように,上記の問題は Drive Setup1.3.1でドライバ更新またはフォーマットを行うことで一応解決される.日本語版ドライブ設定1.3.1は予定としては本日あたりに公表される.


●UMAX の Apus2000/160 と DHCPサーバで Eudoraの問題?

花井氏によると,上記マシンで Asante PCI network cardを使用し, Ether接続で DHCPサーバから IPアドレスを貰う設定をすると, Eudra (1.3.8.5-J, 2.1.3-Jr1) で 2回目のメールサーバへのアクセスができなくなる. TCP/IP 設定の「必要なときにのみロード」のチェックを外すと一応解決する.少し長くなるが興味深いので引用する.(部分的に秋山が省略している)

こちらの学生さんが最近, UMAX の Apus2000/160を購入しました. MacOS 7.5.5,OpenTransport1.1.2 です. Umax に言わせますと,これは performa 54xx/64xx (Alchemy) と同じだそうです.

このマシンに Asante の PCI network card を入れて大学の ethernet LAN に接続してます. TCP/IP は DHCP サーバから IP アドレスをもらうという設定にしてます.

この設定で,Eudora (1.3.8.5-J, 2.1.3-Jr1) を使うと,最初のメールサーバへのアクセスはうまくいきますが, 2回目のメールサーバへのアクセスができなくなります.接続しようとするのですが,いつまで待っても接続できず,マシンをリセットする以外に方法がなくなってしまいます.再起動するとまた使えるようになりますが,やはりうまく使えるのは最初の一度だけです.他のマック(IIsi, 7500, performa 588, performa 5280,いずれも,MacOS 7.55 - 8.0, OpenTranport 1.1.2 -1.2, dhcp の設定)ではこんなこと経験してません.

DHCP サーバ側のログを見てますと, Eudora はサーバに接続するそのときだけアドレスを要求し,サーバとの交信が終了すると,ただちにアドレスを返してしまいます.起動して最初の通信では Eudora はうまく働くのですが,2回目の接続の際にも DHCP サーバはちゃんとアドレスを発行していますが,それを,どういう理由 Eudoraが利用できないようです.この状況はネットスケープのようなアドレスを取りっぱなしにするようなアプリケーションを立ち上げておいても同じです.やはり Eudora は外のメールサーバと通信できません.ですから,マック( Apus)はアドレスを取っているのだけど,ネットワークとeudora との間の通信のチャネルがうまく開かないように見えます.

そこで,コントロールパネルの TCP/IP で利用者モードを「詳しい情報も指定」にすると現れるオプションボタンをクリックして現れるウインドウで, TCP/IP 設定の「必要なときにのみロード」のチェックをはずしてみました.そうすると eudora の不具合は解消しました.ただ Eudora 実行中はアドレスを取ったままになりますまた,この障害は IP address をマニュアルで設定しているときには起きません. Telnet でも問題は起きません. Eudora と DHCPの設定の組み合わせのときだけ起きます.

今の所,これが,Apus 特有の問題なのか, Alchemy machines に共通の問題なのか,Asante の PCI network card (含 driver software) の問題なのかはわかりません.

実は状況が異なるものの,私も 5430で DHCP接続に関して問題を経験したことがある.その原因ははっきりしないままなので一概に関係づけられるわけではない.他の要因でたまたまそれが Alchemyマシンであっただけかも知れない.


●コンテクストメニュー項目フォルダの作成

10/12 Look Mom, No Hands! 1.2項目の周辺の問題として記述したコンテクストメニュー項目に関して, 日本語版 Mac OS 8 では非対応ではないかと誤ったことを書いていた.対応していた.しかし,やや注意が必要だ.

「コンテクストメニュー項目」とはシステム第1階層にできる(はずの)フォルダのことで,ここにコンテクストメニュープラグインを入れることによってコンテクストメニューの機能を拡張できる.(例えば圧縮のメニューがいつもコンテクストメニューに出るようにしたりなど) Mac OS 8 USや Mac OS 8 日本語ベータ版ではシステムをインストールして起ち上げると自動的にできるものだった.ところが,製品版ではそうはいかないようなのだ.

この項目フォルダを有効にするためには,まず,「 SOMobjects for Mac OS」機能拡張が機能拡張フォルダにあることを確認しなければならない.もし,無いようであれば Mac OS 8 CD-ROM から OpenDoc の追加カスタムインストールでこの項目だけをインストールすることができる.

しかしこのままでは再起動などしてもフォルダが作成されない.コンテクストメニュー項目フォルダを作成するにはコンテクストメニュー項目つまり対応プラグインをシステムフォルダにドロップする.そうすると自動的にフォルダが作成されてプラグインがその中に収まる.もちろん,「コンテクストメニュー項目」という名称のフォルダをシステム第1階層に作成し, ResEditで名称をロックしてもよい.

上野氏からいろいろお教えいただいた.

なお, Look Mom, No Hands! 1.2に代わるものとしての FinderPopは今のところ問題はない.機能も Look Mom, No Hands! 1.2より優れている.マウスプレスからメニューが現れるまでのタイミングの調節もでき,不満は今のところほとんどない.



[ 97/10/14]


「 Mac OS 8 について」へのアクセスが依然として多いためサーバダウンがまだ続いている.少し長期化しそうなので学内での分散サーバによる回避策以外に学外でのミラーを設けた.

今回, Macintosh Tree大平氏からお申し出をいただくことができた.ありがたくご厚意をいただくことにした.

また,今回のサーバダウンのこともあり,本サイトのサーバ移転が数カ月以内に行われる可能性がある.その際,より本格的なサイト全体のミラーに関してのありがたいお申し出もいただいている.

サーバ移転等徐々に詰めていきたい.皆様には URLの変更によりご迷惑をおかけすることになるかも知れない.大変申し訳ないが,学内の先生方で共同利用しているサーバの安定のためには致し方ない事情をご理解いただければ幸いである.


FinderPop

10/12項目として報告した Look Mom, No Hands! 1.2 に関連して,同じようなマウスプレスでコンテクストメニューを表示する機能を提供するフリーウェアのコントロールパネルがあると,大平氏, K氏,中島氏からご教示をいただいた. 3氏とも快適に使えているということである.


●Mac OS 8 起動フロッピーの IDE CD-ROM ドライブ非対応

MacInTouch 10/11は投稿により,Mac OS 8 USフルパッケージ添付の起動フロッピーディスク( 1および 2)内の Apple CD-ROM 機能拡張のバージョン 5.1.2DTは IDE CD-ROM に未対応であるとしている.IDE対応は 5.3以降であるが,起動フロッピーディスクには余裕( 60k)があり十分入るのになぜしなかったか不明であるとしている.

Mac OS 8 起動フロッピー 1は 68kおよび PowerBook190用, 2は PowerMacintosh, PPC アップグレードカード搭載機,PowerBook190用となっている.


●Type12エラーと QuickTime

MacFixIt10/6, 10/10に触れられている. MacFixIt 10/6は ClarisWorks 4.0, MoviePlayer, SimpleText起動時に Type12エラーが出ることがあり,それは Quick Time, Quick Time VRと関連しているという投稿を載せている.

10/10には Type12エラーが出る場合, QuickTime を再インストールすることで解決するという. QuickTime Preferencesや壊れたフォントが原因との投稿もある.


●Mac OS 8: Microsoft Word 6.0 と PowerBook 2400/3400の問題

PowerBook 2400, 3400: Conflict Between Mac OS 8.0 and Microsoft Word 6.xによると Mac OS 8 下の PowerBook 2400/3400において, Microsoft Word 6.0 の文書のホワイトスペースになんらかのウインドウ(ツールパレット,コントロールバーも含む)がある場合,画面の再描画で問題が出る.
Mac OS 8.1で修正される予定.


●Apple の保証の変更

MacInTouch 10/6は Apple の製品保証に関して変更があるだろうととしている.

これまで, Apple の製品は世界のどこでも1年間の保証を受けられたのだが,グレーマーケットの存在から保証を地域限定にするという.例えば,米国で(から)買った製品は米国とカナダでしか保証されない.ただし, PowerBook などの携帯用機器はこれまで通り世界中での保証を続ける.


●不可視 iconファイルがゴミ箱に現れる

MacFixIt icon file bugは先日からこの問題を報じている.普段ユーザーの目に触れない不可視 iconファイルが起動時にゴミ箱の救出された項目やあるいはそのまま現れているという.また,正常にシステム終了したのにこれら救出された項目が現れるという.

ファイル共有が怪しいという意見が多いのだが,そうでない例外もあるという.



[ 97/10/12]


●Drive Setup 1.3.1の効果など

「PowerMac6300/160での問題解決」

Kasuga 氏によると, Mac OS 8 で上記機種に?マーク表示問題が出ていた.ただし,通常のコールドブートでは問題は生じず,ウォームブートすると現れていた.
これが Drive Setup 1.3.1でドライバを更新することにより起きなくなったそうだ.

「Drive Setup 1.3.1適用機種」

添付ファイルには適用機種が記されている.それによると Mac OS 8 ,7.6.1使用の場合に一律に適用するようには書いていない.

「問題の出たハードディスクの回復について」

問題の出たハードディスクを Drive Setup 1.3.1でドライバ更新してもデータは回復しない.

「5500について」

今回アップルが国内販売をアナウンスした 5500にも?マーク表示問題が起きる.出荷分が 1.3.1でフォーマットされているかどうか不明.

なお,ドライバ更新を実行する際には事前に Disk First Aidでハードディスクに異常がないか確認することが必要である.私のところに来ている Drive Setup 1.3.1ドライバ更新で問題が出たというご報告にはこのことが原因でデータを消失している例があるように思える.

追記:10/16項目でアップルが 5500/225に関してはドライブ設定 1.3.1でフォーマットするらしいことを記した.


●メニューバークロックの問題:時間フォーマットの問題

10/5項目とした Mac OS 8 で EGBRIDGE 8.0を使用すると英語フォントによるメニューバークロックの24時間表示ができなくなる問題はことえりでも起こっている.(長森氏,檀野氏,大平氏)

症状としては全く同一で,日本語フォントでは問題が生じない.(症状は長森氏によると Power Macintosh でも 68k Macintoshでも起きる.当初私の不注意から 68kでは起きないと書いたが誤りである)

この問題の原因について fj.sys.macに次のような投稿があった.(檀野氏)

曜日をちゃんと英語で出すように直したことによる副作用のようです.次のバージョンでは直したいと思います.ども.バグとして登録しておきました.

日付 & 時刻コントロールパネルでは primary script の日付と時刻のカスタマ イズしかできないので,Roman フォントで表示している場合に使われる Roman スク リプトの時間フォーマットはデフォルトの 12 時間表示のままになってしまいます.

katsura
International Text & Graphics
Apple Computer, Inc.
1 Infinite Loop, MS:302-2IS
Cupertino, CA 95014

これによると,メニューバークロックの問題は日本語表示で起きる問題で日本語入力変換プログラムに無関係な原因であるということになる.


●ことえり操作パレットが元の位置に戻ってしまう

shigeyoshi氏によると, Performa575 で Mac OS 8 にして,ことえりの操作パレットを移動しても再起動すると元の位置に戻ってしまう. PowerBook 5300CS, Peforma5210では症状が出ないため, 68kで起きるのではないかとおっしゃっている.


●NEC Aterm IT55/DSUと Mac OS 8の非互換:回避策

10/5項目の上記非互換に関して宮沢氏から下記のような回避策をいただいた.

使用マシンの環境は 7500/100+Booster604e/200+512cashです. OS8Jを新規インストールしモデムポートに繋いである Atermで PPP接続を試みたところ接続ができませんでした.

プリンターポートの では接続が可能でした.そこで Atermをプリンターポート荷接続しなおしたところ,接続が可能になしました. MicrocomV.34の方ももちろんモデムポートで接続可能です. そして再びAtermをモデムポートにつなぎなおすと,なんと接続できるようになっています.どうもOS8を新規にインストールしたときはシリアルケーブルをつなぎなおすと好いようです.

ポートの機械的な問題かシステムの問題かは分かりません.ちなみにロジックボードは最近 NCRで取り替えたばかりです.なお,確かな記憶ではないのですが,7.6.1のときも同じような現象が起こったような気がします. 7500の問題なんでしょうかね?

上記回避策があてはまるとすれば, Mac OS 8インストール後に PRAM クリアすることも考えられる.

追記:中島氏から氏の Aterm IT55/DSU は最初から OT/PPPで何の問題もなく使用できているとの情報を受け取った.ただし CCLファイルは NEC の Webページからダウンロードしたものだそうである.

追記 2:上記のポートを入れ換える方法でも改善されないことがあるようだ.柳沢氏はこの問題に関して特集ページを作成されたそうだ.


●Norton 5.3.1 Updater(英語版)適用で Speed Disk他に問題

10/4項目などの Disk Doctorを Mac OS 8 下で走査させると Finder に問題があると報告することからアップデータが予定されている.ところで,この問題に関しては英語版でも報告されており,すでに英語版のアップデータは公表されている.この英語版用アップデータは日本語版 Disk Doctorにあてられると一部で言われている.

ところが,この英語版 Updaterをあてると Speed Diskに問題が生じたというご報告をいただいた.(Mitake氏)

Performa 6310(メモリー64M)で Norton Utilities3.5を使っている者ですが, 351_ppc_update_package( US版)でアップデートしようとしたら Norton Disk Doctorは 3.5.1になったのですが Speed Diskは 3.5.1にアップデートできませんでした(アップデートできたのは Norton Disk Doctorだけでした). 3.5のまま Speed Disk( CD-ROMから)を使ったら全ての作業スピードがとても遅くなってしまいました.それから機能拡張で,アイコン表示でのスクロール(リスト表示では大丈夫)ができなくなりました.

なお,直接関係ないが, Norton CrashGuardは OS 8 では外しておかれる方がよいだろう.


●Mac OS 8のランチャーと解像度の問題

今村氏によると, Mac OS 8 でランチャーをモニタの横幅いっぱい( 1024× 768など)に広げて使用していて,解像度を小さく変更する( 640× 480など)と -192エラーが出る.アプリケーションが自動的に解像度を変更する場合でも起きる.回避法はいったん画面を広くしておいて表示した後,解像度を切り替えるとよいそうだ.


Look Mom, No Hands! 1.2

私は Mac OS 8 にしてコンテクストメニューがとても便利に思えてきている.大学では常にキーボードに片手があるので controlキーを使用できるのだが,自宅ではいろいろな姿勢ででコンピュータを使ったりするのでマウスのみのオペレーションができるように,マウスプレスでコンテクストメニューが出てくるLook Mom, No Hands! 1.2( [Info-Mac path: /gui/LookMomNoHands.hqx])を入手して使ってみた.使ってみてすぐこれは便利だと思い翌日には 9ドルのシェアウェア登録したのだが,いくつか問題があることがわかった.

問題 1:ハング

Mac OS 8日本語版 Macintoshがハングするようになった.アプリケーションを起動するなどのときにマウスの動きが突然遅くなりそのうちハングあるいはフリーズしてしまう.再現性が確実にはないので原因は良く分からない.この機能拡張を外してからは起きないので Look Mom, No Hands! が問題だと考えている.ただ,関係があるのかないのか判断できないのだが, Mac OS 8 US版では問題がまだ発生しない.

問題 2:反応が遅い

これは Look Mom, No Hands! の問題とは言えないかも知れないが,マウスプレスをして瞬間的にコンテクストメニューが出てくるわけではない.ポインタがコンテクストメニュー表示のポインタに変わってすぐにマウスボタンから手を離すとコンテクストメニューは現れない.離すタイミングには慣れが必要だ.

周辺の問題:

これは Look Mom, No Hands! には全く責任がない?コンテクストメニューを拡張する Contextual Menu Itemsなどの対応が日本語版 Mac OS 8 ではまだなのだ.各種の Contextual Menu Itemsプラグインは Mac OS 8 US版でのみ動作する.日本語版での対応はアップルから Internet Address Detectors日本語版が出るまで待たなければならない. Look Mom, No Hands! 自体は Mac OS 8 日本語版にインストールして使えるが上記のように問題が出る.

追記:「周辺の問題」の記述は誤りであった.上野氏からご注意いただいた. Contextual Menu Itemsに関して日本語版 Mac OS 8 でも対応していた.機能拡張に SOMobjects for Mac OS があり,かつシステムルートに「コンテクストメニュー項目」というフォルダがあれば機能する.10/15項目により詳しく記した.



[ 97/10/7] (追加)


Drive Setup 1.3.1

?マーク表示問題を修正した Drive Setup 1.3.1が公開された. ReadMeもあるそうだ.(大変混んでいて未確認.田中俊氏からの情報)

なお,?マーク表示問題に関するアップルのページは起動時の「?」(クエスチョン)マーク点滅問題について」と更新されていて, 7.6, Power Macintosh 6300/160、Twentieth Anniversary Macintosh7.6.1でも発生する可能性があると新たに追加されているそうだ.

追記: Drive Setup 1.3.1添付ファイルに書かれている機種以外(5300)に適用して問題が報告されている.一方で 6300で再起動後?マーク表示の問題があり,それが 1.3.1更新で直ったというご報告もいただいている.ドライブ設定 1.3.1の公開は 15日くらい.



[ 97/10/7]


皆様から Mac OS 8 について有益なメールをいただいている.順次掲載していくので本ページをご覧いただきたい.

とはいうものの,本ページの WWWサーバが「 Mac OS 8 について」への皆様のアクセスのため頻繁に停止してしまう.また,アクセス順待ちでビジーが出る方々がたくさんいらっしゃることと思う.今この文書をご覧いただいている方はアクセスできた方でしかない.ただでさえ最近遅いのにさらにご迷惑をおかけしているが,一番迷惑をかけているのは親愛なるサーバー管理者であるし, UNIX サーバーを共同利用している学内ユーザーである.ご理解をいただき,ここしばらくはご辛抱願いたい.(実はメールのやりとりにさえも支障が出てきている状態だ)

アクセスは平日の昼前後から午後にかけてと夕方に特に多い.その時間帯を避けていただくのも方法である.「 Mac OS 8 について」のサーバーを分散したのだが,それで改善されたのもつかの間でしかなかった.アクセスはまだまだ増えるものと予想する.そうすると,私どものサーバは再起動をかけてもすぐ停止するという繰り返しの毎日となる.トラブルニュースへの通常のアクセス量でもサーバー管理者は危ないかなという時がこれまで何度かあったという.それが「 Mac OS 8 について」の公表で爆発的にアクセスが増大したために過負荷となった.

しばらくはトラブルニュースの更新をやめるとか「 Mac OS 8 について」を削除するとか考えたのだが,サーバー管理者によればファイルを移したり,削除しても同じことでファイルを求めてのアクセスは減らないだろうということだ.今回のサーバーストップが逆に私のページへのアクセス量の多さを暴露してしまった.これまでなるべく本ページへのアクセス量のことは隠してきたのだが,アクセスが多いことが知られてしまうとアクセスはさらに増えてしまう.そのようにアクセスが多いことがさらにアクセスを呼ぶという事態にたち至った場合,このサイトの存続にさえ関わってしまう.ここは acドメインのためにある程度の節度が必要なのだ.

要するに,私は Mac OS 8 以外のトラブルを抱えて対処できないという毎日だ.私のとっておきの回避策の「気にしない」やそれよりさらに強力な「あきらめる」という回避策でも通用しない.


●Star Maxへの Mac OS 8 インストール

秋山氏から Star Max 3000/180に Mac OS 8 をインストールしたレポートをいただいた.問題点は以下の 2点であった. Star Maxをお持ちの方は参考になる.

1.OS 8 CD-ROM からの起動ができない.

2.インストール後内蔵 CD-ROM が使用できなくなる

回避法

1.7.6から起動して CD-ROM の内容をコピーした別ディスク( MOなど)をマウントし,インストールした.

2.「 Apple CD-ROM 」機能拡張を以前のものに入れ換える.

1については一般的に Macintosh で起きているのと同じ事態だと思われる. AppleTalkオフで起きるのでオンにしてから CD-ROM 起動してみる.それでも起動できない場合は, CD-ROM を起動ディスクとして認識したら直ちに Shiftキーを押して起動する.(文字化けするが致し方ない)

2については Star Max内蔵 CD-ROM ドライブが Apple の採用していない種類のもののためと思われる. 7.6でインストールされた「 Apple CD-ROM 」v5.3.1は Apple 以外のドライブも認識するのでそれに戻すことで使用できるようになると思われる.


●計算機のバグ

渋沢氏から計算機のバグについてお知らせいただいた.

アップルメニュー〜計算機で何らかの数値を入力し,ショートカットキーで「カット」を行うと,いかなる数値であろうと「0」がクリップされます.ただし,メニューから「カット」を選択した場合の数値は正常なものです.
また,Roman入力モード等インプットメソッドを介さない状態では正常に動作します.

7.6からあったバグだそうだ. Apple にも報告しているのだが解決されていないという.
私はシェアウェアの計算機を使用しているので気がつかなかった.


Apple Remote Access をご使用の皆様への注意点

アップルは Mac OS 8 CD-ROM から Apple Remote Access をインストールする際に問題が起きると上記ページで公表した.それによると,通常の Mac OS 8 インストール手順で Apple Remote Access クライアントをインストールしたように見えても実際にはできないことと,リモートアクセスフォルダが既に存在している場合削除してしまうことという二つの問題があるとしている.

前者の問題についてアップルは CD-ROM 内のファイルですでに触れている事実で,インストール前にユーザーは問題を知ることができたことであり,対処方法として,カスタムインストールが必要である.後者はARAインストール時の常識的な事実であり, 7.6.1アップデートの時に経験したユーザーも少なからずいたものと思われる.従って, 私の「 Mac OS 8 について」ではこの問題には触れなかった.

一般的に言って,システムのバージョンアップについてバックアップをとって行うことは必須である.バックアップをとっていればあわてることはほとんどない.また,「お読み下さい」の類も目を通しておくものだ.

ところが,それらをしないでいきなり簡易インストールでわけもわからず闇雲にインストールするユーザーが多い.私の学生がだいたいそうだ.私が注意してもなかなかできない.バックアップを取るといってもビギナーにはなかなか敷居が高いのだ.私の学生の場合はそれ(インストールの一般的手順を守らないでトラブルに陥ること)も経験で次からはバックアップを取るようになる.勉強のひとつになるだろうということでうるさくは言わないのだが.


●アップルによる?マーク表示問題のページ

アップルはPerforma 54xx、64xx ユーザの皆様へを公開した.本ページや「 Mac OS 8 について」に収録した以外で新しいことは書かれていない.また,起動 30秒問題には触れられていない.


[その他]

●Drive Setup1.3.1

主に以下の内容を10/4項目に追加した.

バグは ATA マネージャ,ドライバ, ATA ドライブのファームウェアに一連してある. 54xx,64xxに特に現れるが, ATA ドライブを採用した Macintosh 全てに関連しているので, 040および PowerMacintosh はアップデートすべきである.今回の Drive Setup1.3.1では半分しかバグが修正されていない. ATA マネージャのバグは次期 Mac OS 8.1 で修正されるだろう.



[ 97/10/24]


●Performaなど一部機種のハードディスク不良に対処するユーティリティ

Appleは23日 1.2GB Firmware Utilityを公表した.(1.2GB Firmware Utility 1.1.img.hqx1.85MB)

これは,97/7/26項目で最初に報じてから何度が本ニュースならびに「 Mac OS 8 について」で お知らせしてきている, 5260, 54XX, 6360の 1.2Gハードディスクの問題に対処するファームウェアアップデータである.

Appleはこの問題について過去にPerforma 6360: Flashing ? after Mac OS 8 Install を公表している. 5260, 54XX, 6360で起きる?マーク表示問題に関してそれらに内蔵されている 1.2GB IDEドライブのファームウェアに問題がある場合,それらのファームウェアを修正する.今回,付属の書類によるとファームウェア 1.37とそれ以下のものに問題がある. ハードディスクのファームウェアのバージョンを知るには「 Apple メニュー」の「 Apple システム・プロフィール」を起動し,「情報」メニューの「装置」から選択したデバイスの「 Revision番号」を調べればよい.

About Firmware Update Utilitiesによると,入手したイメージディスクから起動フロッピーを作成し,そこから起動してハードディスクのファームウェアをアップデートする.その際に SCSI デバイスは全て取り外しておく.

今回, OS 8 発売後 Alchemy 搭載 54xx,64xx Performa で広く起きた?マーク表示問題とは問題が異なるので混同しないようご注意いただきたい. Alchemy での問題はドライブ設定 1.3.1でドライバを更新することで一応の対処がなされた.また,7300, 7600で起きるスリープ後の再起動で起きる?マーク表示問題はこれら何れの?マーク表示問題とも異なると考えられる.

「ファームウェア」Firmware
ROMに書き込まれたプログラムのことだが,一般にはデバイスを制御する ROM 内のドライバ.


●アップルのサポート方法の変更

アップルはこれまで行ってきたカスタマーアシストセンターによるサポート方法を一部変更した.

MacWEEK-J記事アップル,マッキントッシュサポートセンター( MSC)開設 によれば,11月10日から「マッキントッシュサポートセンター(MSC)」( 0120-67-4105 )によって 97年1月以降に発表されたPower Macintoshおよび PowerBookユーザーからの電話を 90日間無料で受け付ける.

それ以降のサポートはこれまで通りアップルカスタマアシスタンスセンター( CAC. 0570-01-0505)で行うが,電話料金はユーザー負担となる.(電話番号の変更に注意)

米国でのサポート方法の変更( 90日以降は有料)とは異なり,私が本ページで昨年から何度か述べ,予想したような電話料負担の方向になっている.



[ 97/10/22]


HDTドライブデータ

FWBは HDTなどのドライブデータを更新した.(新しく対応したハードディスクの一覧

ページには SCSIと ATA(IDE)の二種類のデバイスデータがある.両方を入手してHDTのアプリケーション本体のあるフォルダの古いデータファイルと置き換える.

このページで FWBは SCSI ディスクを低レベルフォーマット(物理フォーマット)し直し, ATAドライブでは古いバージョンのHDTを使用している場合にドライバ更新をすることを薦めているが,これは,現バージョンの HDTがインストールされていないディスクのことだと思われる.


●ディスク,ドライバ,フォーマットなど(初心者の方へ)

上記の関連で用語や使い方に関して書いてみる.最近自分で読んでいても本ページの内容が初心者には難しいと思えるので.今後余裕がある時に限られるが随時このような記述をしたい.

「ディスク」

ディスクというのは回転するディスクの形式を持ったコンピュータの記憶デバイス(周辺装置)のことです.(フロッピーディスク,ハードディスク,MO, CD-ROM など)ドライブという言い方もしますが両者の間には微妙な用法の違いがあります.テープドライブとは言いますが,テープはディスクではないように,ディスクは円盤,ドライブは回転装置の意味がもともとですからその意味あいが強いようです.しかし,それから派生して両者とも回転する形式のデバイスを指す場合があるわけです.

「 HD」「 HDD」「ハードドライブ」「ハードディスクドライブ」「ハードドライブユニット」これらは全てハードディスクのことです.国内ではハードディスクという言い方が主流ですが,米国ではハードドライブということが多いようです.

「デバイス」(周辺装置)と「ドライバ」

デバイスはコンピュータ本体のロジックボード,電源ユニットなどに接続して使用する周辺機器のことです.(プリンタ,スキャナ,キーボード,マウス,ハードディスク,フロッピードライブなど)デバイスは各メーカーが作成しているためにそれら個々のデバイスに合った制御プログラムが必要です.それをドライバ(あるいはデバイスドライバ)と言います. Mac OS は起動時あるいはデバイス使用時にこれらドライバを読み込み,使用します.

「ハードディスクドライバ」

ハードディスクを使用する場合,ドライバプログラムはディスクの周縁部(最初に読み込まれる部分)に書き込まれています. Macintosh は起動時にこのドライバを読み込むことにより,データの書き込み,読み込みができるようになります.このディスク周縁部に書かれたドライバがハードディスクドライバです.

このドライバは各装置固有のハードウェアに応じて書き込まれなければなりません.そのため,ハードディスクドライバを書き込むフォーマッタと呼ばれるソフトウェアのメーカーは各ドライブのデータをプログラム内に持つか, HDTのように別に参照できるように持っているかしなくてはなりません.それらデータがないハードディスクをフォーマッタは扱うことができません.

「 Macintosh の主なフォーマッタ」

Macintoshで使用できる広く使用されているフォーマッタには, Apple 純正の「ドライブ設定」, La Cieの「Silverlinig」, FWBの「 Hard Disk Tool Kit (HDT)」, Prosoftの「 Drive 7」などがあります.(ドライブ設定以外は発売順)「ドライブ設定」の元の Apple社「 Drive Setup」は Prosoftが作っているようです.国内にはこれ以外に B's Crewなどのフォーマッタがあります.

フォーマッタは多くのドライブに対応していること以外に, SCSI, IDEという異なった方式のドライブ, 2系統の SCSI ,リムーバブルメディアなどに対応していることが求められます.また読み書きの速さや信頼性にも関連します.とりわけ,信頼性は何をさておいても最優先される事項です.

ドライブのドライバとバージョンを調べるにはデスクトップのハードディスクのアイコンを選択して「情報を見る」を表示させるか,アップルメニューの Apple システム・プロフィールの情報メニューからヴォリュームを選択します.

「フォーマット」と「イニシャライズ」,「ドライバ更新」

ハードディスクを使用するためにフォーマットをすることがあります.フォーマットという言葉には二種類の意味があり,ローレベルフォーマット(物理フォーマット)とイニシャライズ(初期化,論理フォーマット)の区別をすることができます.フォーマットという場合このどちらの意味で使用されているか見極めなければなりません.

物理フォーマットはあらかじめ決められた方式によりディスクに書き込める場所(トラック,セクタ)を作成することです.初期化はハードディスク全体のトラックとセクタおよびファイルの状態を管理する領域を作成または更新しドライバを書き込む事です.物理フォーマットには比較的時間がかかりますが,初期化は短時間で終了します.フロッピードライブの場合はドライバをMacintoshの OS 内にすでに持っているために物理フォーマットと初期化とを区別しませんが,ハードディスクの場合は区別する必要があります.

ドライバにはプログラムのサイズがあり,専用のパーティションを作成しますので,このサイズが異なるドライバを書き込む事(ドライバの更新)はできませんが同一サイズの場合はドライバだけを交換することが可能です.ドライバのバージョンが上がったときにはこのサイズの変更がなければドライバを更新するだけで済みます.(物理)フォーマットはデータを完全に消去します.イニシャライズはハードディスク内のデータそのものは残るのですが管理領域を書き替えますので結果的には消えたのと同じような見かけになります,ドライバだけの書き換え,更新ではデータがそのまま残り使えます.(しかし,どのような場合でも実行する前にバックアップを取りましょう)

フォーマットはなるべくしない

物理フォーマットは製品出荷時にハードディスクメーカーにより厳密な管理の元にすでに行われています.通常,ユーザーが改めてフォーマットする必要はありません.ユーザーの環境がメーカー管理の環境より優れているとは考えにくいことです.フォーマッタを変更する場合でもイニシャライズだけでいいのです.物理的な障害が出た場合に物理フォーマットし直すことで障害を回避できることがありますが,それ以外はイニシャライズで十分です.例えば OS 8 をインストールするときにドライブをフォーマットするというのはイニシャライズするということです.

しかたなく物理フォーマットし直すときにはデータバックアップの後に,常温の温度変化のない部屋でハードディスクを起動し,2時間程度回転させ続けてから実行します.これはハードディスクの円盤が熱によって伸縮することがないように安定している状態を作るためです.起動後すぐにフォーマットしないようにしましょう.起動後すぐは暖まっていないのでディスクは縮んでいます.

(一部のフォント,音楽プログラムにはハードディスクに書き込まれている管理情報をもとにしたプロテクトがかかっている場合があり,不用意にフォーマット,イニシャライズするとこれら管理情報を書き替えることになり,再インストールができなくなることがありますから注意しましょう.また,パスワード,スリープなど各フォーマッタ独自の機能はやっかいなトラブルを引き起こしたり,フォーマッタを変更する場合に障害となることがあります.私はなるべくそれら機能は使わないようにしています)



[ 97/10/5]


●Mac OS 8で多く出ている問題,特に内蔵モデム問題

現在, Mac OS 8インストール後起きている問題として皆様からのメールの多い問題は以下の 三つである.何れも Performa(4400を含む)に関連している.

?マーク表示問題
起動 30秒問題
内蔵モデム問題

「?マーク表示問題」

10/4項目の通り,原因が判明し Apple は対応の Drive Setupを準備している. 54xx,64xxの該当機種については「ドライブ設定 1.1」でハードディスクを初期化し Drive Setup新バージョンが出たら新バージョンによりドライバ更新をする

「起動 30秒問題」

回避法はまだ見つかっていない. 10/3項目を参照されたい.

「内蔵モデム問題」

上記 二つの問題は Mac OS 8 国内発売以前から予想されていた問題なので, Mac OS 8 についてで事前に触れた.ところが内蔵モデムに関しては触れていなかった.これは Mac OS 8 インストールの際に表示される注意書きや添付ファイルなどで警告や注意がなされていることなので,私は触れる必要がないと判断したからである.皆様はまずそれらの情報に目を通していただきたい.ただ, Performaの従前の機種についてサポートしないというのは問題が生じる可能性が大きいのでアップルはもう少しユーザーの注意を喚起してもよかったかも知れない.

アップルは Mac OS 8 を非サポート Performa内蔵モデムでは(はっきりと機種を書いていないのだが)使えないとしているだけなのだが, Mac OS 8 で内蔵モデムを使用することは可能だと思われる.

方法としては

68k Performa などに内蔵のモデム

動作しないと書かれている.7.6.1までの関係ファイル再インストール( OS 8への上書き)で動作するかどうかは未確認

54xx,64xx,4400内蔵モデム

OS 8 CD-ROM 内の「特別付録」に各機種別のAppleテレコムアップデータがあるのでそれをインストールすることで問題なく動作する.
(4400については阿路川氏により確認, 54xx に関しては複数の方から確認)

上記以外の Performa

7.6.1までの関連ファイルを再インストールすることによって動作する.この場合, Free PPPでなければならないというメールもいただいているのだが, Open Transport/PPPでも動作すると思われる.

坂上氏によれば,7.6.1の「パーソナルモデム機能拡張」「パーソナルモデムサウンド機能拡張」およびCCLファイルがあれば Open Transport/PPPで Performa6310が動作しているそうである.
(坂上氏以外からも確認の情報をいただいている)

追記:この点について,私も Performa6260で最小限のシステムを作成し試してみた.ダイヤルアップ PPP接続について Open Transport/PPPで動作確認した. Open Transport は1.2で動作した.私の場合は上記ファイル類を一切使用しないで Mac OS 8 の状態で接続できている.このことは機種によって接続法は一定ではないことを示しているかも知れない.また, Fax 等の機能の場合はこの限りでない.その場合,上記坂上氏のあげられたファイル以外に 7.6.1までのファックス関連ファイルが必要であろう.それらを追加してもできない場合は, Open Transport のバージョンを 1.1.2にして試されたい.



内蔵モデム問題に関して,私にもようやく OS 8 が届き,該当諸機種を保有しているので試せる環境になった.しかし,時間が取れないこともあるが,現在いくつかの Performa を「 Mac OS 8 について」を公開する分散サーバとして使用しているためにしばらくは手を付けることができない.効果的確実な情報を速やかにお伝えできないことは残念だが,私が出る幕ではない.上記皆様からの情報で十分と思われる. 68k Performa で OS 8 下に内蔵モデムが使用できるかどうかに関しては情報が不足している.


●メニューバークロックの問題(コンフリクト)

Mac OS 8でメニューバークロックが他とのコンフリクトで問題が出ている.

「EGBRIDGE 8.0とのコンフリクト」

菅原氏からお教えいただいた.

日本語IMとしてEGBRIDGE8.0を使用すると「日付&時刻」コントロールパネルにおいて,メニューバークロックの英語フォントによる24時間表示ができなくなる.日本語フォントでは問題ない. 症状としては,12時間表示のa.mやp.mが表示されないのと同じ状態になる.

「コンフリクトキャッチャー旧バージョン」

Mori氏からの情報.

コンフリクトキャッチャーをアップデートしないまま使用すると,メニューバーにクロック表示が出ない.

追記:メニューバークロックの問題は日本語入力変換プログラムとは無関係である.問題はことえり他でも起きるが,原因は時間フォーマットにあり,日本語入力変換プログラムがない場合でも起きる. 10/12項目を参照されたい.


●ウインドウの縦スクロールに問題

takei氏が発見されて何度かメールをいただいている. Mac OS 8で機能拡張と初期設定のウインドウで縦スクロールできなくなることがあることに気づかれた.私は確認できないでいたのだが,他の場面で同様な症状が出た.私はファイルが 100程度のフォルダで起きたので,ファイル数が多いとアイコン表示での縦スクロールに問題が出るのかも知れない.

takei氏は「名前」によるリスト表示を選択すると縦スクロールするようになると書いておられる.私も同様だったのだが,アイコン表示に戻すとまた症状が出る.再起動すると直った.

関連してだが,アイコンが Photoshopファイルなどカスタムアイコンが多量にあると,カスタムアイコンが表示できなくなりデフォルトの Photoshopファイルアイコンとなることがある.


●コンテクストメニューとコントロールバーのコンフリクト(訂正)

Mac OS 8でコンテクストメニューとコントロールバーがコンフリクトするとここで発表したが, FinderPopというシェアウェアとのコンフリクトであることが判明した.そのため,ここに掲載していた元項目は削除した.


●RAM ディスクの問題?

Mac OS 8 についての Finderのリセットのところで書いたシステム終了時の RAM ディスクアラートに関する問題は改善されている.ところが, 7.6.1までのシステム終了できない問題が再発することがあるようなのだ.この点については皆様からの情報はないのだが,何度か私の環境(複数)で発生している.


●NEC Aterm IT55/DSUと Mac OS 8の非互換

柳沢氏からの情報によると, Mac OS 8下で OT/PPPでは接続できないことがある.

柳沢氏が NECサポートに問い合わせたところ, Aterm の他の型番では問題が起きないもの( 45, 55.Pro)もあるのだが,ユーザーには一律に「OS 8でOP/PPPは使えません」「現在 Appleに問い合わせ中、OS 8標準のモデムスクリプト(CCL)HP上の CCLでも接続出来ません.古いバージョンの OSをお使い下さい」と回答しているそうだ.

追記:この問題についてシリアルポートをつなぎ直すことで解決したという投稿を 10/14に紹介している.



●「驚速 Mac版」の返金

樽角氏から「驚速 Mac版」発売元ソースより,樽角氏の質問状への回答があったと連絡が入った.詳しくは販売店から回答があったぞ・・・どれどれをご覧いただくとして,返金に関して,販売店では受け付けないがソースで直接受け付けて返金するという主旨の回答を得たそうだ.

なぜ販売店経由での返品には応じないのだろう.先日,日本橋に出かけた時には, Ninomiya Mac館のようにこの会社の製品を一切シャットアウトしていたショップもあったのだが,一方でここの製品を大量に平積みしていたショップも見かけた.さらなる被害の拡大が予想される.

この会社はアップデータができるといったようなことをいっているようだが,信用することは困難である.このユーティリティの基本構造からいって,全く新しく作り替えない限りちゃんと動くものはできない.そんなことも理解できない会社なのだ.(あるいは理解しているからこそ本当のことを言わない)

現在 Macintosh をとりまく環境には楽観を許さないものがある.今,ユーザーはディベロッパー, Macintosh 関連メディアにただ批判的な態度をとるのではなく(彼らこそが厳しい選択に直面するかも知れないのだから)ディベロッパー, Macintosh 関連メディアを積極的に支援する時なのだ.

しかし,このような製品を臆面もなく発売する発売元の姿勢は疑われてしかるべきだ.この会社は「超速」という「驚速 Mac版」以上にでたらめな製品を過去に発売し今も売り続けている経緯がある.ソースの回答がどうであれ,返金するからで終わらせてはいけない.



[ 97/10/4]


●?マーク表示問題対処の Drive Setupが登場の予定

Appleの技術担当から MacFixIt に,まもなく?マーク表示問題に対応した Drive Setupの新バージョンが公開されると連絡があった模様.

この問題は,ハードディスクのライトキャッシュの問題と関連している.( Macintosh 終了時にハードディスクはそのキャッシュにあるデータをハードディスクに書き込んでから終了する)?マーク表示問題に関してメニューからシステム終了を選択したときに発生するのはこのためである.

Appleの技術担当はこの問題は Macintosh の古くからの問題であるとも言っているのだが,これは多分 Fireball問題の事だろう.

Fireball問題とは PowerMacintosh 初期の時代に 7100などに搭載の Quantum Fireballでシステム終了時にデータが消失する問題が起きたことをいう.このときに問題はキャッシュを書き終わらないうちに Macintosh が終了してしまうとして原因が Appleから告知された.たまたま Fireballを Macintosh の多くが搭載していたので Fireball問題と称されたが,キャッシュを持っているハードディスクでは理論的には全てに起きると説明された. Apple がそれ以降問題には対処できていたと思われていた.
この Fireball問題は Macintosh 側にあったようなのだが,その時以後の Macintosh のこの問題に関する回避法(ドライバで対処していた)が完全なものではなく Alchemyに関して?マーク表示問題としてより深刻な形で現れたものと思われる.

追記: MacFixIt 10/6は BMUG会議室の Apple 品質保証員からの発言を引用している.それによると,新 Drive Setupのバージョンは1.3.1で完成している.

バグは ATA マネージャ,ドライバ, ATA ドライブのファームウェアに一連してある. 54xx,64xxに特に現れるが, ATA ドライブを採用した Macintosh 全てに関連しているので, 040および PowerMacintosh はアップデートすべきである.今回の Drive Setup1.3.1では半分しかバグが修正されていない. ATA マネージャのバグは次期 Mac OS 8.1 で修正されるだろう.


●Mac OS 8で Nortonがエラーを報告する問題

97/9/24「私に起きている問題: Norton Disk Doctor 3.5 (c)の問題?」に関して Symantecは MacOS8対応についてを公開している.

この問題は,Norton Disk Doctorを Mac OS 8 下で動作させると,
「ディレクトリレコードでエラーが見つかりました.カタログ Bツリー. xxxに不正な Finder設定があり...」
というようなエラーを報告するとして,私が記載した.

Symantecによれば,これは Mac OS 8 の Finder設定が変更になったためとしている.問題が報告されたときに「解決する」を選択すれば,正常に機能するという.また,この問題に対処するパッチを10月中旬に配布することを検討しているとしている.

Mac OS 8では基本的なファイルシステムなど,ディスク関連の変更はない.そのため Nortonの使用について過度に敏感になる必要はない.(次期 HFS+ MacOS 8.1リリース時にはディスク診断修復ユーティリティが対応するまでは絶対に使ってはならない)

97/9/24項目での「気にしない」という回避方法でよかったようだ.



[ 97/10/3]


●Mac OS 8: Performaの内蔵モデムでの問題の回避法

この問題に関し,私は OS 8 日本語版未入手などのため適切な対応ができないのだが,三宅氏から有力な情報をいただいた.

私が所有している Performa 5320 にMacOS 8 をインストールした場合, CD-ROM の中にも説明があるように Appleパーソナルモデム機能拡張を入れていてもアップルパーソナルモデムは使用できなくなります. OT/PPP用の Modem Scriptsの中には,7.6.1の時にはあったパーソナルモデム用の CCLファイルがなくなっています.また7.6.1の CCLファイルを入れても接続できません.最初に,パーソナルモデムを使用するためには KT7.5.1 の時からインストールされていた Appleパーソナルモデム機能拡張が必要になります.そして Free PPP 2.5 V3 を使用することによってインターネットへの接続が可能になります.また Appleパーソナルモデム機能拡張を入れていれ NiftyServeへの接続も可能です.ただし, Appleメニューの“接続する”からは接続できませんが.また,機能拡張マネージャーには Appleパーソナルモデム機能拡張は認識されていません.

回避方法は KT7.5.1の時の「 Appleパーソナルモデム機能拡張」と Free PPP 2.5 V3 を使うというものである.

追記:これに対して,単に 7.6.1までの CCLファイルと「パーソナルモデム機能拡張」「パーソナルモデムサウンド機能拡張」を使用し, Open Transport 1.1.2, OT PPP1.0で接続できていると坂上氏からいただいた.また,他の方の中にはなんら手を加えないで Mac OS 8 インストールでそのまま使用できているというものもある.


●?マーク表示問題と2次キャッシュ

MacFixIt 10/1は読者からの投稿を未確認情報として断って提供している.

その読者は Apple から最寄りの正規プロバイダに持ち込むよう言われて, 6500を持っていったところ, 2次キャッシュをいったん外してから OS 8 をインストールした後に外しておいた 2次キャッシュを取り付けたという.このことからこの読者は 6500での?マーク表示問題は 2次キャッシュが関係していると考えている.

6500の問題がそのまま 54xx, 64xxの?マーク表示問題に当てはめられるとは限らないが,一考の価値はあるかも知れない.

追記:この問題は 6500や5500特有の問題であり,?マーク表示問題とは無関係であることが判った. 6500,5500の初期型は Alchemyの 2次キャッシュの機構を組み込んであり,これが問題を起こすため.


●Alchemyでの?マーク表示問題と起動 30秒問題の増加

Mac OS 8 の発売と同時に私のところには Alchemy搭載 54xx, 64xxで?マーク表示問題と起動時間30秒問題が起きたというお知らせが俄然増えた.毎日ご報告をいただいている.

現在のところ,効果的な回避方法はどちらに関しても見つかっていない.

?マーク表示問題はドライブ設定1.1やサードパーティ製フォーマッタ(HDTは避けた方がよい)でハードディスクをフォーマットしてから OS 8 をドライバ更新せずにインストールすることで防ぐことはできているようだ.(私のアドバイスでそのようにして問題が生じなくなったという方がいるので)

OS 8 インストールで即時に問題が発生するケースが多いようなのだが,ここで何度も繰り返して書いているように,私の 2台の Alchemyは Drive Setup1.3 + Mac OS 8 で問題は出ていない.また,周囲の友人達の Alchemyも 7.6.1で問題は発生していない.(この問題は 7.6.1と OS 8 で起きる.7.6では起きないようだ)

?マーク表示問題に関して発生した場合 MacTools Proが復旧に成功すると言われているが,実際にそれで回復された具体例は私のところには届いていない.( MacTools Proの入手困難のため?)

起動 30秒問題(当面このように表記してみる)について回復する方法は漢字 Talk 7.5.5に戻す以外には見つかっていない.漢字 Talk 7.5.5に戻して改善されたからといって再び OS 8 などに戻すと起動 30秒問題は再発してしまうようだ.

荒木氏からは起動してすぐにキーボードリセットすることで(ウォームブートになるため)起動がそこからは正常に行われるという方法をお教えいただいている.また,メモリ増設時に基板上のボタンによる PRAM クリアをしなければ問題は起きないのではないかとのご意見もここで紹介した.

(?マーク表示問題はこれまで?マーク点滅問題と表現してきたが,サービスプロバイダが「?マーク表示」と言っていたので改めることにした)


●MacOS 8ローカライズのミス

Hani氏からお知らせ下さった.私もそういえば気づいてはいたがもう忘れていた.

MacOS 8(日本語版)のヘルプで,「システムフォントを変更する」という項目があります.このヘルプでは,「アピアランス」を開き,オプションの項目で変更ができるとなっていますが,実際には日本語版では何もできません.アップルでは,英語版の文章を単純に訳しただけであるとしています(サポート談).
英語版だけの機能だそうです(アップルサポート談).


ディスクエクスプレス II 2.20アップデータ

Mac OS 8用のアップデータである.「Mac OS 8用パッチ」の他に「ディスクエクスプレスヘルパー」というPCI PowerMac の一部で発生する不具合(自動最適化を選択した際にメモリ破損のアラートが出る)を解消する機能拡張書類と Apple Shareでフリーズする問題を解消する機能拡張も配布されている.メモリ破損のアラートは他のアプリケーションがディスクエクスプレス IIに割り当ててあるメモリを使用するために起こるそうだ.


●CPU アップグレードカードと 2次キャッシュ

MacInTouch 9/30は CPU アップグレードカードに関しての投稿とともに,搭載したマシンでもともとの基板上の 2次キャッシュを外すことでパフォーマンス低下なしに動作を安定させるという話を紹介している.



[ 97/10/1]


MacOS8への対応状況について

パワーのページで公開されている。 PowerMacintosh4400日本語版に関して MountCacheが SCSIバスをスキャンするときにフリーズすることなどの対応は v4.3で解決される.

4400は内蔵の HD と CD-ROM ドライブが両方とも IDEドライブなので SCSIバススキャン時の機器判定が正しくできないと考えられているようだ. Drive 7 開発元の米国にある 4400では起きないという.日本で発売されている 4400と米国で発売されている 4400では異なるようだ.


●Mac OS 8 とモデムの問題

多くの方から Performa 内蔵モデムで動作が不安定となり,すぐ切れる, Faxが使えないなどの問題が起きるとお知らせいただいている.

PPPが使えない,不安定という場合, FreePPPを使用することで回避できるそうだ.

問題がモデムスクリプトにあるということをお書きになっている方がいらっしゃる.もしそうだとしたら, Mac OS 7.6.1 などで ARAインストール時に起きていたのと同様のことが発生しているかも知れない.

モデムのCCLファイルは, ARAをインストールすると正しい CCLでないものが入る場合がある. Open Transport PPPを改めてカスタムインストールすると正しい CCLファイルがインストールされるので,モデムコントロールパネルなどで再設定すると改善される.

Faxなどの機能の場合, Mac OS 8 CD-ROM の Apple テレコムソフトウェアのバージョンは 68k Macintosh に対応していないことにも注意が必要だ.また,「GeoPort テレコムアダプタ」に関しては「Apple テレコム 3.1.3」は対応していない.「Apple テレコム 3.0.3」を使用すること.

GeoPort使用機種での通信関連ファイルのアップデートについては「Apple テレコム 3.0.3」がインストールされるかどうか製品版では未確認である.必ずご確認願いたい.


●ことえり 2.0 が遅い?

疋田氏からことえりの入力が遅れるため,ことえり 2.0を機能拡張から外してみたところ, Finderが見違えるように速くなったとお知らせいただいている.ことえり 2.0は私の環境ではややもたつく程度だとしてもやはり遅い.外すことによる Finder速度の改善について明確な違いは判らなかった.非力なマシンではそのような可能性は考えられるので試してもよいのではないか.




(C) Akiyama Satoru



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