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Triangle Mac OS 8 US版の日本語化
Triangle 2次キャッシュ 256kと 512kのパフォーマンス差
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●Mac OS 8 US版の日本語化

1.OS 8とハードディスクドライバ

見かけの違いや使い勝手はかなり違うかもしれないが,基本的に Mac OS 8 とはいってもApple はこれを最初はSystem7.7と呼んでいたものである.ファイルシステムなどの変化も聞いていない.従って,これまでのドライバがそのまま使用できると思っている.ただし,以下の場合には注意が必要である.

IDE ディスクの場合,フォーマット,パーティション作成時に仮想記憶は切っておくこと.
また,OS 8と直接の関連はないが, HDT によって 7300および Tanzania使用の 4400, StarMaxとそのクローン, UMAX C500 においてパーティションを切るとそのハードディスクは使用不能に近い状態になる.この問題は97/6/19記事「一部の IDE ドライブと HDT 2.0.6の致命的問題」に書いたとおりである.
Drive Setup1.3と Alchemyマシン( 54xx, 64xx)で起動できないという事もいわれている(未確認).Drive Setup1.2.3を使用した方がよいと言われている.
Quantum Fireball TM2100Sのうち 300Zの型番のものを Drive7でフォーマットして起動ディスクとして使用した場合,ウォームブート(再起動など)で,フリーズしたり起動ディスクを認識しなかったりする.コールドブート(電源オフからの起動)では問題がない.(97/8/12記事「Drive 7と一部 Quantum FBとの問題」参照)


2.OS 8 US版の日本語化

ScriptSwitcher,日本語スクリプト,ことえりなど日本語入力システム, Osakaなどの日本語フォント他最近の T.Tを使用する場合のフォント機能拡張など日本語使用に必要なファイル類をあらかじめ用意しておく.
日本語スクリプトは,英語Systemで起動した状態で漢字 Talkなどの日本語システムの Systemスーツケースを開くと取り出すことができる. Shiftキーで日本語システムを起動しても取り出すことができる.


WorldScript II, InputBackSupport(丸漢サポート) Inline Supportの入った英語 Systemの Systemスーツケースに日本語スクリプト, Control Panelsに ScriptSwitcher, Extensionsにことえりなど日本語入力システム他フォント機能拡張など, Fontsに日本語フォントを入れ起動する.

(インストール時にカスタムインストールとし, Internationalから WorldScript IIを選択することで, InputBackSupport ( と Inline Support)がインストールされる)



ScriptSwitcherを開いて Japaneseを指定し,再起動する.



Editメニューの Preferencesで日本語フォントを指定する.

特に JLKを使用しないでも日本語化は可能である.なお,Language Kit Updater for Mac OS 8というページが Apple から公表されている. JLKを使用する方はアップデートされてから使用されたい.ことえりなどが新しくなっている.

日本語入力プログラムに関しては,ことえりでの動作は数語タイプしてみて可能と判断した.私が日常使用しているのは ATOK8 である. ATOK8では日常の使用に支障ないと言える.

ことえりについては日常使用していないので断言できないのだが,ことえりで問題が起きるということが言われている(起動しないとか Appearanceコントロールパネルを開くとitlbリソースが破壊される,また,鉛筆メニューが出ない)ので注意いただきたい.ただし,ここで書いたように,私のところではことえりに何の問題も起きなかった.起動するし, itlbリソースも破壊されない.鉛筆メニューも正常に機能している.これら起きると言われている問題は実は Tempo J-1.0b2 ( Mac OS 8 日本語版ベータリリース)に関してのもので,情報が混乱している可能性があるが,私のところでは確認できた症状はないので何とも言えない.

フォントに関してなど,上記記事では足りないファイル類はたくさんあると思うので,必要なシステムファイル類は各自が判断してインストールしていただきたい. US版の日本語化は日本語表示に関する知識がないユーザが行うべきものではないだろう.従って,上記記事はそれら多少知識のあるユーザにおいて実行されたい.(例えば,上記の方法では日本語入力に関して JISキーボード使用の場合のファイルが含まれていない.「 日本語キーボード機能拡張」,「かな-JIS」などのキーボード配列( System スーツケースに入れる)が必要である)



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●2次キャッシュ 256kと 512kのパフォーマンス差

私のページでは過去に 256kキャッシュを使用した場合とそうでない場合を比較して結果をお知らせしたことがある.(参考:97/12/16記事「2次キャッシュの効果について少し試してみた」96/12/19記事「2次キャッシュ記事にいただいた皆様からのご反響など」
それによると, 256kキャッシュでは 603eと601での効果は顕著であったのに対し, 604ではそれほどの効果がでなかった.そのときには 512kにすると事情が異なるかも知れないとした一方,キャッシュ容量がパフォーマンス増大に必ずしもそのままつながらない場合があるらしいとも書いた.その後, MacWEEKのテストでは,一般には効果があるが,効果がない場合もあるという発表であった. ( MacPower97年8月号にもテストが掲載されている.私の以下のテストはそれより前に実は実施したものである)


96年12月にも書いたことの繰り返しになるが,パフォーマンスはあくまでも使用形態に依存するものなので,以下の結果は私の環境での効果ということでお受け取りいただきたい.

テストは 601, 603e, 604, 604eの各チップを使用しているマシンについて行った.手元には 603チップ使用マシンがないのでテストできなかった.(私が思うに, 603こそ2次キャッシュの効果は絶大ではなかろうか. 2次キャッシュを使用することで見違えるように速くなると思う)

テストはそれぞれのマシンについて, 2次キャッシュなし, 256kキャッシュ装着, 512kキャッシュ装着の三つのケースを比較した.それぞれのマシンでは環境は同一である.また, Norton でのテストは環境をなるべく同一にしている.ディスクについては同一のディスクを使用したが,8500/180だけが多少パフォーマンスのよいディスクを使用している. MacBenchのテストではそれぞれ固有の環境下に行っているので実際の使用条件に近い結果となっていると思う.

下の表のかっこ内はそれぞれのマシンで 2次キャッシュなしの状態からの改善の比率である.ここの数字を比べることで 256kと 512kの効果の違いがよくわかる. 603eについては今回 256kの 2次キャッシュを入手することができなかった.前回テストしたときの 5430の 256kの結果を参考までに載せたが,条件が同一ではないと思うのであくまでも参考値である.


2次キャッシュ システム評価
(Norton)
CPU
(Norton)
ビデオ
(Norton)
Processor
(MacBench)
8500/180 なし 763 1026 420 322
(604e) 256k 742 (-3%) 971 (-5%) 408 (-3%) 378 (17%)
512k 874 (15%) 1271 (24%) 418 (0%) 434 (35%)

8500/120 なし 521 689 266 283
(604) 256k 541 (4%) 699 (1%) 283 (6%) 272 (14%)
512k 604 (16%) 831 (21%) 284 (7%) 304 (28%)

6410/180 なし 379 599 144 189
(603e) 256k
512k 496 (31%) 816 (36%) 183 (27%) 302 (60%)

5430/160 なし 378 571 148 185
(603e) 256k (参考値) 459 (21%) 676 (18%) 184 (24%)
512k 476 (26%) 760 (33%) 180 (22%) 289 (56%)

7200/90 なし 319 424 152 128
(601) 256k 374 (17%) 469 (11%) 202 (33%) 170 (33%)
512k 398 (25%) 509 (20%) 207 (36%) 195 (52%)

テスト結果からは前回と同様, 601と 603eでのパフォーマンスの改善が著しかった.項目によっては劇的な結果が得られた.

604系に関して,前回のテストの 256kで効果が少なかったのに対し,今回の 512kの効果は比較すると大きいことがわかった.( 604eでは Nortonの結果で 256k装着時に逆効果となる場合があった)
256kと 512kの比較について雑誌等の結果では否定的な結果が書かれているが,それとは異なった結果となっている.

この点は実は Nortonの結果の分析の仕方と 2次キャッシュなしの状態を比較していないことに起因していると思われる. Nortonのテストに関しては浮動小数点演算に関してほとんど差がでない.また,ディスクのテストが異なったディスクについて行われると随分違った結果になる. Nortonはこれらを総合して「システム評価」として平均化するので実際のパフォーマンス差を観点を絞って分析するには向いていない.私の個人的な印象の範囲であるが,実際の使用感は MacBenchの結果に近いような気がする.


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E-mail:akiyama@ed.kagawa-u.ac.jp

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