最終更新日 2004年3月17日
香川大学教育学部と香川県教育委員会との連携協力に関する取り組み


●平成14年度
 平成14年5月30日の第1回連携協議会において覚書に調印して以来、幹事会を6回開催し具体的な連携内容とその方策等について検討を重ね、平成15年2月18日には第2回連携協議会を開催しました。連携協力に関する覚書や連携協議会要項を含めて、具体的な取り組み状況については、「平成14年度香川大学教育学部と香川県教育委員会との連携に関する実績報告書」(2003年3月;90p.)を刊行し報告しました。

●平成15年度
 平成15年度には幹事会を3回開催し具体的な連携内容とその方策等について検討を重ねるとともに、平成16年2月19日には第3回連携協議会を開催しました。本年度も「平成15年度香川大学教育学部と香川県教育委員会との連携に関する実績報告書」の刊行を予定していますが、ここでは第3回連携協議会での協議内容の紹介を通して、平成15年度における取り組みの概要を紹介します。

○連携協議会(第3回)
 本協議会は平成16年2月19日(木)10時から11時30分まで、香川大学教育学部第3会議室を会場として開催されました。当日の出席者は香川県教育委員会から11人、香川大学教育学部から16人でした。全体進行:新見治(香川大学教育学部)。
 まず、連携協議会の議事概要について説明したのち、本会会長である香川大学加野芳正教育学部長から挨拶があり、続いて副会長の香川県教育委員会惣脇宏教育長から挨拶がありました。続いて、出席者の自己紹介を簡単に行いました。
 議事に移り、加野芳正教育学部長を議長として協議をすすめました。淵上孝義務教育課長から、配付資料にもとづいて、協議会関係、連携関係(教員養成、教員研修、調査・研究、事業、その他)に関する平成15年度実績と平成16年度計画等について報告がありました。このほか、平成16年度事業として、ふるさと教材の開発(小中)、中1ギャップへの対応、メンタルフレンド派遣事業が計画されている旨の紹介がありました。
 次に、教員養成に関する取り組みとして、独自の取り組みである「大学教員の公立学校現場等での研修」と「交流人事による大学教員の教育研究活動」に関して、次の実践報告が本学部教官からなされました。
 「学校現場研修の報告」(柳澤良明助教授)では、高松市内の公立小学校での研修プログラムとして、授業参観、特別活動の参観のほか、諸会議の参観、校内研修・研究授業の参観および討議会への参加(他校との交流)、校長のエスノグラフィー調査など多彩な研修内容が紹介されました。研修成果として、学校現場の取り組みを実感できること、児童の実態を把握できること、教員養成の課題を考えられることなどが指摘され、今後の研修課題についても触れられました。
 「香川大学教育学部の専任教官として」(阪根健二・大西孝司・植田和也助教授)では、人事交流に伴い香川大学教育学部に教官として任用された3人の教官から、1年間の教育研究活動内容について紹介があり、さらに今後の展望についても触れられました。学内における位置づけに関しては、待遇のほか、所属講座(学校教育講座)、参加する委員会(企画委員会、就職専門委員会、ボランティア活動実施専門委員会等)等の実情が報告された。続いて、新設授業科目の担当、既設受業科目の担当や協力などの学内での教育活動、学内の研究プロジェクト等への協力や学外での研究発表・論文公表などの研究活動、さらに教育委員会や学校現場等での講師や指導助言者などの社会的活動等について、1年間の取り組みが詳細な資料にもとづいて報告されました。
 最後に、連携協力を推進するうえでの諸課題について幅広く意見交換を行いました。当面の課題として、平成15年度実績報告書の刊行、平成16年度の取り組みの具体化等があり、幹事会を中心にして検討を進めていくことを確認し、閉会しました。

加野学部長挨拶

惣脇教育長挨拶

協議会の様子

これまでの実績と今後の経験について報告する淵上義務教育課長

学校現場研修の成果について報告する柳澤助教授

教育委員会との交流協定で任用されている阪根助教授の報告