教育実習当事者の意識に関する試論的研究究
−公立実習学校の児童・教師並びに附属学校の抽出実習生について−

田上 哲 ほか

『香川大学 教育実践総合研究』2003年第7号(p.11-22)


要 旨

教育実習では,実習を行う学生,実習を受け入れ指導する実習校の教員,実習生から指導を受ける子どもなど,複数の主体が当事者となる。教育実習生の教育効果には焦点が当てられることが多いが,実習生以外の当事者の意識を探り,また実習生についても質的に掘り下げて実習の意味について探り,それを踏まえて教育実習をトータルに改善していく必要があろう。本研究はそのための試論であり,結果として,教育実習は,受け入れ校の教師と子どもにとってもよい影響を与える可能性を持ったものであること,また,実習がより生きたものになるためには,入学直後からの実地教育の見直しとそれと関連した授業の改善が必要であることなどが示された。



back