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介護実践演習

1.介護等体験とは
介護等の体験(かいごとうのたいけん)は、小学校、中学校の教員免許状の授与を受ける際に必要とされる体験活動のことです。多様な価値観のなかで、介護等体験の目的は、高齢者や障がいのある人たちを支援する体験をとおして、将来、人の心の痛みのわかる教員、各人の価値観の相違を認められる心をもった教員となれるように、学生たちの質を高めることにあります。

2.どのような場所で体験するのか
介護等体験は、福祉施設と特別支援学校で原則として合計7日間の体験をすることが定められています。その内訳は、福祉施設において5日間、特別支援学校において2日間とすることが望ましいとされています。香川大学教育学部には、附属特別支援学校がありますので、2日間の特別支援学校での体験は、附属特別支援学校での体験になります。現在、教育学部を中心に、130名を超える学生たちが、介護等体験に出かけています。

3.介護等体験では何をするのか
介護等体験では、社会福祉施設や特別支援学校で、高齢者や障がいのある児童生徒に接する機会をとおして、特別な支援を必要としている人たちとの関わりを体験することになります。ただ単に、話し相手になったり、散歩の手伝いをしたり、授業の補助に入ったりするだけではありません。これらの体験をとおして、年をとるということはどういうことなのか。障がいがあるということはどういうことなのか。社会を構成する一人として、どのようにこの人たちと社会を形成していくのかということを考える機会にもなるようにしていかなければなりません。

4.事前、事後の指導では
事前指導は、介護等体験の意義等を中心に展開することになります。まだ、経験していないことが多いため、イメージも沸かないことが多いようです。しかし、事後指導では、障がいのある人と等との関わりを振り返ることに重きを置いています。自分の関わり方はどうだったのかを振り返るようにしているのです。「相手の人権を尊重した関わりができただろうか。」「コミュニケーションを図る関わりができたのだろうか。」ということを振り返り、自分の障がい観と向き合うことに重きを置いています。