★☆★☆ ⇒《話題!!》
「未来からの留学生」について・・・・・・高木 由美子先生に聞く・・・・・・

――高木先生は教育学部の「未来からの留学生」の実施専門委員会委員長です。今
年は10月12日(日)ですね。教育学部ではおなじみですが、初めて聞く人のた
めに、どんな行事なのか教えて下さい。
 「未来からの留学生2008 教育学部フェスティバル in 香大」、略して
「未来からの留学生」は、休日にキャンパスを開放し、未来の「アーティスト」や、
「科学者」を夢見る、未来ある幼児・児童・生徒を「未来からの留学生」として大
学に招き、大学という「学び」の場において学習や研究活動を体験してもらう行事
です。いろいろな体験を通じて大学の良さを知ってもらうための体験入学企画です。
私達は、地域貢献、学生への学びの場の提供、教育学部の教員による子どもの学び
支援などを行うために本活動を進めてきました。

――香川大学ではいつごろから始まったのですか?
 第1回目は2002年に教育学部の附属学校園の児童・生徒を本学に招いて開催
しました。今年で7回目を迎え、毎年1000人前後の香川県下の幼児・児童・生
徒および保護者が香川大学教育学部に集まります。幸町キャンパスは終日大変にぎ
やかです。

――同じような取り組みは他の大学でもやっているのですか?
 オープンキャンパスなど大学開放行事はどこの大学でも取り組んでいることと思
います。本学は、学生・大学院生の積極的な参加を、多彩な専門性を有する教育学
部全領域の教員が様々な形で支援するという、協同作業により運営されています。
そういった意味で「未来からの留学生」は、全国的にもユニークな催しであると考
えています。

――今年はどんな内容なのですか?
 講座には2つのタイプがあります。モノを作ったり、身体を動かしたり、講義や
実験を体験したりする定員制の事前申込型講座と、展示等、事前の申込が必要でな
い自由参加型講座の2タイプです。本年度も全てのコース・領域に、様々な形で参
加していただいています。また、平成15年度より高校生のためのオープンキャン
パスを同時に開催しています。高校生に教育学部の魅力と活動の一端を知ってもら
うために、「未来からの留学生」は絶好の機会であると言えます。子どもたちの歓
声があふれている教育学部の様子に接し、一人でも多くの高校生に「香川大学教育
学部で教員を目指し学んでみたい」と志してもらいたいと考えています。
 本年度も昨年に引き続き附属教育実践総合センターと共催で、公立中学校の
先生による講演をお願いしています。過去の特別企画には、平成14年
度はフルートオーケストラの演奏、15年度は小柴先生からのビデオレターと青山・
柳井両先生の演奏、16年度は香川あすなろ協会会長矢野憲作氏の講演、17年度
は金森俊朗氏の講演、18年度はコロラド州立大学教授アンソニー T. ツー先生
の講演でした。昼休みのコンサートと、本年度4月に開館した香川大学博物館との
同時イベントも計画しています。博物館は土日閉館ですが、当日は、展示部分も特
別にオープンしていただくことが決まっています。くわしくは、教育学部HPをご
覧下さい。(http://www.ed.kagawa-u.ac.jp/)

――今まで参加した子どもたちの反応はどうですか?
 毎年アンケートを実施していますが、おかげさまでいつもあたたかいコメントを
いただいています。毎年参加する児童生徒もたくさんいて、人気講座は、募集開始
と数日で予定数に達してしまいます。本年度も参加者に満足してもらえるようスタ
ッフ全員で力を合わせて頑張りたいと思っています。

――全講座をまとめるのは大変だと思いますが、準備ではどんな苦労がありますか?
 7回目を迎え、前年度までの実行委員長の先生方をはじめ、皆様方の尽力のおか
げで協力体制も整ってきました。会の準備は前年度から始めますが、4月から8月
の間に実施委員会発足、企画決定、パンフレット・ポスター作成、発送などの仕事
があります。9月に事前申し込み型講座の応募が締切られ、10月までに名簿の完
成、リハーサルなどの準備が進んでいきます。本年度は本部と3号館が耐震化改修
工事中なので、部屋の確保や、安全な誘導が課題です。子どもたちの目線で安全に
会が行えるように最善の努力を行いたいと思っています。

――今日はどうもありがとうございました。大勢の参加者があるといいですね。
 ありがとうございました。このメールマガジンを見た、学生諸君、ボランティア
学生はいつでも参加OKですし、当日企画も充実しておりますので、学生・教職員
の方々には是非、足をお運び頂けたらと思っております。よろしくお願いします。
(たかぎ ゆみこ、教育学部准教授、理科教育)

   香川大学メールマガジン  第104号   2008年9月25日